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主に外国為替証拠金取引のキャリートレードは、海外のヘッジファンドや金融機関の投資部門によって行われていました。
しかし
「このキャリートレードとはどのようなシステムなのか?」
「またFX取引ではどのように活用されているのか?」
など疑問に思っている方も多いでしょう。
ここではキャリートレードについてや活用方法などを説明していきます。
キャリートレードについて知って自身のトレードに活かしてください。
円キャリートレードと円安トレンド
サブプライムローン問題が本格化するまでの円安トレンドが続いていたときはニュースなどで、“円キャリートレード”という言葉を耳にします。
この円キャリートレードとは、低金利の日本円で資金を借入れ、それを高金利の通貨に変え
- 株
- 為替
- 商品
- 債券
など様々な金融商品で運用して利益を得る取引のことをさします。
冒頭でも述べたように、最近では個人投資家でもこの手法を使って取引をおこなう人達が増えているようです。
また投資家は、世界中に投資先をもとめ日々活動しています。
このために金融市場では、日本から資金調達しようという動きが出てくるのです。
基本的にこの円キャリートレードは投資ファンドなどが主。
しかし、最近では外貨FXなどを利用することで、個人投資家もこの円キャリートレードが行なわれています。
円安要因のひとつ「ミセス・ワタナベ」。「着物トレーダー」とも
日本人個人投資家による円キャリー取引で、世界中の報道でよく利用され有名な言葉に“ミセス・ワタナベ”という言葉があります。
“ワタナベ”自体は海外の報道機関が“日本のよくある名前”として使い始めた名称とのことで、円キャリートレードを頻繁に行っていた女性トレーダーに対して付けられたのです。
その他にも、「着物トレーダー」といった同様の意味の呼称も出てくるほど。
2006年辺りからこの“キモノトレーダー”や“ミセス・ワタナベ”たちがFX(外国為替証拠金取引)を使って、円キャリートレードを行うことが増えていきました。
FX取引では高金利の通貨を買って低金利の通貨を売るとスワップポイントが与えられますよね。
これを利用して金利差額を受け取っていたのです。
円安局面が終焉を迎えるとともにミセスワタナベも外為市場から退場
しかし、2007年の夏あたりからアメリカに端を発したサブプライムローン問題や金融不安による世界的な株安の影響で、長期的な円安の進行も終焉し、急激な円高が進行しました。
これにより、多くのミセスワタナベをはじめとするFX投資家は多大な損失を抱え、証拠金を失う結果となった方も数多くいたと言われています。
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