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2015年1月15日の午後7時頃、為替市場で前代未聞の出来事が発生しました。ユーロ/スイスフランの通貨ペアにて、わずか30分足らずの間にスイスフランがおよそ約4000pipsも大暴落する異常事態が観測されたのです。

ナイアガラの滝を超えるような超高速大暴落
とにかくその暴落のスピードは凄まじいものでした。どれぐらい凄いかというと、瞬時に米ドル円が約30円も高速で下落したことを想像してみてください。そんなこと考えられますか!?一瞬でです。それぐらい衝撃的な出来事だったのです。まさに歴史的な瞬間ですね。
取引ツールのチャート機能でユーロ/スイスフランの値動きをチェックしてみると、それまで1.20ラインで静止していたラインが見事なまでに垂直降下しています。(上記のチャート参照)
1ロット(1万通貨)でもユーロ/スイスフランをロングしていたら…
1ロットでもユーロ/スイスをロングしていたら40万円、100ロット保有していたら実に4000万円の損失です。(逆にショートしていた人はそれだけの金額分儲かったということですがそのような方は稀でしょう。)
急な値動きに巻き込まれて2~3万円損することはFXトレードではよくある話ですが、ここまで極端な暴落は過去に例がありません。
私を含め、世界中の投資家を驚愕させています。
スイス中銀が3年超守ってきた鉄壁の1.2スイスフランの防衛ライン維持を放棄
事の発端は、スイス国立銀行(SNB)が発表した経済政策関連のニュースにありました。
スイス国立銀行は2011年頃から1ユーロ=1.2スイスフランという上限を設けて、この水準、防衛ラインを守るため為替市場に無制限のユーロ買いスイスフラン売り介入を続けてきましたが、今後はその介入を一切行わないと宣言しました。
その結果、スイスフランに世界中から売りが殺到。これまで中央銀行の圧倒的な資金力でかろうじてコントロールしてきたユーロ/スイスフランの均衡が一気に崩れ、とんでもない事態が勃発してしまったのです。
厄介なことに、ユーロ、ドル、円などの通貨は互いに値動きが影響を及ぼし合うので、ユーロ/スイスフランだけでなく、米ドル/スイスフラン、スイスフラン/日本円などの相場も極端な値動きになってしまいました。世界中のFXトレーダーの注文が一気に殺到したため、一時新規注文が遮断されるほど市場が混乱状態に陥りました。
まさに世界を巻き込む大騒動です。チャートを見て「ゲ!ヤバイ!」と思って慌ててポジション決済しようとしても間に合わなかったことでしょう。FX業者の中には保有ポジションの損失が一定値を超えた際に自動的に強制決済してくれるロスカットサービスを提供している所もありますが、ここまで急激なスピードにはコンピュータでも対応しきれず想定外の損失が発生したはずです。
ひょっとしたら、何千万、何億という巨額の追証を抱えてしまったトレーダーもいるのではないでしょうか。まさに悪夢の夜としか言いようがありません。
もしショートポジションを1枚保有してたら5分で15万、100枚で1500万儲けていた
しかし裏を返せば、この騒動のおかげで予期せぬ利益を得たトレーダーもいるということになります。
もしショートポジションを1枚でも取っていれば、わずか5分の間に15万。100枚取っていれば、1500万も大儲けできたチャンスがあったのです。
誰かが泣けば誰かが笑うのがトレードの世界。FXトレーダーとして、今回の騒動が必ずしも全ての投資家に損害を与えたわけではないという事を忘れてはいけないと考えています。
こういう予期せぬことが起きるからFXはやめるべきだととらえるのではなく、ある意味ではこうした理不尽な値動きこそFXの魅力と見なすべきなのです。
いずれにせよ、チャートを駆使したテクニカル分析を過信することなく、常に世界の経済ニュースに気を配りながら為替市場を注視する必要があると改めて肝に銘じました。
- 為替相場の歴史
 - ブレトンウッズ体制
 - ブレトンウッズ体制の終焉
 - プラザ合意
 - アジア通貨危機
 - ユーロ発足
 - 円キャリートレードとミセス・ワタナベ
 - BNPパリバショック
 - なぜ起きたリーマンショック
 - 100年に1度の大暴落!?
 - 東日本大震災と米/ドル円の最安値更新。協調介入へ
 - ユーロ・スイスフランが未曽有の大暴落!世界中のトレーダーが絶句する事態に
 
 
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