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1999年1月、EU加盟国のうち11カ国でユーロ導入がスタートしました。
「ユーロ加盟国って?」
「たくさんの国が加盟しているが金利はどうなっているのか」
などと思っている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、金融政策や金利などはどのように決められ、どのようなシステムになっているのか説明していきます。
ユーロ加盟国とは
EU(欧州連合)は欧州統合を実現するための制度的枠組みとして構築されました。
2009年1月現在のEU加盟国は27か国ですが、代表的な国をあげます。
- オーストリア
- ベルギー
- ドイツ
- ギリシャ
- フィンランド
- フランス
- ハンガリー
- アイルランド
これら導入国はそれぞれに独立している国々ですが、金融政策は欧州中央銀行制度がとられています。
これらは、欧州中央銀行(ECB)とEU加盟国の中央銀行によって構成されていて、総裁や副総裁、理事から成る理事会、これに各国の中央銀行総裁を加えた政策委員会、理事を除いた一般委員会で構成されています。
ちなみに2008年現在のECB総裁はジョン・トリシェ氏となっています。
ECBの影響を最も強く受ける通貨ペアの1つとして、ユーロ/米ドルがあげられます。
スタート時のユーロの価値は?
1999年の1月、EU加盟国のうち11カ国でユーロ導入がスタート。
しかし導入当事は電子通貨として発足、ユーロ導入前に用いられていた公式の通貨バスケットが消滅し、ユーロ自体が通貨となりました。
1999年1月4日が外国為替市場で始めてユーロの取引が行なわれ、1ユーロ=1.1754-58ドル、132.55-65銭でスタートしました。
スタートしてからしばらくはユーロ安・円高で推移。
2000年になるとユーロ円が100円を割り込むなど低迷し、2000年10月には88円90銭台という最安値を記録しています。
ユーロ通貨の現状
ユーロは、世界第2の通貨とも言われてきており、FX市場においても米ドルに次いで取引量の多い通貨です。
13カ国の総合した経済力は、日本を超えています。
そして、世界各国においても外貨準備として採用されていることより、米ドルとの相対関係になりやすい通貨です。
また、ユーロは新しい通貨で歴史の浅いことや、さまざまな国が加盟している通貨であることにより、他の通貨にはないリスクがともないます。
EU圏における貿易赤字や加盟国間での政治的発言、加盟国の失業率などにも注意が必要です。
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