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2008年10月24日は、クロス円が歴史的な大暴落を記録しました。
リーマンブラザーズの破綻から一ヶ月余り経ったときです。
リーマンショックの後に暴落をこなし、もう十分な安値圏だと思われていたときに起こった歴史的大暴落です。
それまで残っていたロングが巻き戻され、投売りに次ぐ投売りでクラッシュしました。
100年に1度のクロス円大暴落
金融危機や経済悪化懸念でドルやユーロに魅力が無くなり、高金利の魅力があったオセアニア通貨も金利を下げはじめたら誰も買いたくなくなり、行き場を無くした資金が消去法的に、あるいは逃避的に円に流れてきたのです。
「他国と比べて日本の金融は健全だ」とか、「円キャリーを行っていた大口投資家(機関投資家など)の解約売り」などいろいろと理由はあるのでしょうが、一気に円が世界で一番買われている通貨になったのです。
歴史的大暴落のすさまじさ
大暴落相場のような本格的な売り相場の最中は、その急落のスピードに誰もが言葉を失います。
ものの数分のうちに、為替レートが1円、2円・・・と下落していくので、その様子を見た方は恐怖さえ感じると思います。
暴落の様子を見ていない方でも為替レートの数値を見れば一目瞭然です。
以下は10月24日までの3日間のレート推移です。その変動の凄まじさが見てとれます。
ユーロ円 10月21日の高値「136.38」、10月24日の安値「113.69」
ポンド円 10月21日の高値「175.56」、10月24日の安値「138.83」
加ドル円 10月21日の高値「85.68」、10月24日の安値「70.92」
豪ドル円 10月21日の高値「72.00」、10月24日の安値「54.95」
NZドル円 10月21日の高値「63.56」、10月24日の安値「50.00」
上の数値を見るだけでも円高方向へ凄まじい速度で暴落している様子が浮かぶと思います。
10月24日の1日だけでもドル円は8円近く、ポンド円は20円近く、ユーロ円、豪ドル円は10円以上も下落しました。
価格スケールからして豪ドル円の下落スピードは驚愕の域に達していました。
大暴落が起こると想定してハイレバレッジトレードを避けよう
このような歴史的な大暴落の際に既にハイレバレッジで買いポジションを持っていた方や大きな金額で長期投資用のロングポジションを持つ人は、大きな痛手を負い、あるいはロスカットに引っかかり、資産が吹き飛んだ方もなかにいるでしょう。
こういう時は暴落のにおいを感じ取り、早い段階で逃げ切るのが賢明でしょう。
また、いち早くその流れの乗る感性と機動性が必要になります。反対にこういった暴落時に値ごろ感が出てきたからといってナンピン買いをする行為はリスクが高まり危険行為のひとつです。
ただ、あまりに急激すぎる動きの酷さに何も手が出せなかった人がほとんどでしょう。
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