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米ドルは取引量世界一の通貨であり、FX取引をする際も多くの人が選ぶ通貨です。
しかし、FX初心者の中には
「米ドルはどんな値動きをするのか」
「米ドルはどんな経済指標に注目しするべき?」
という人も多いことでしょう。
そこで今回は、米ドルの特徴や値動き、経済指標や政策金利、リスクなどについて紹介しています。
この記事を読むことで、米ドルの基本的特徴やリスクが把握でき、安心して取引を始められるようになりますので、参考にしてください。
米ドルの特徴
基本的な特徴を知っていることで、値動きの予測や売買判断、通貨選びがしやすくなります。
まずは、米ドルがどのような通貨でどんな特徴を持つのか見ていきましょう。
世界の基軸通貨で他相場への影響力も大きい
米ドルはアメリカの通貨であり、通貨コードは「USD」と表記されます。
- パナマ
- エクアドル
- 東ティモール
- ジンバブエ
- エルサルバドル
など、さまざまな国が米ドルを通貨として採用しています。
また、基軸通貨になるため、国際的な貿易や資本取引、各国通貨の交換などに使われたり、各国政府や中央銀行が対外支払準備として多くを保有している通貨です。
アメリカは、世界の名目GDPの約20%を占める経済大国で、為替の80%以上が米ドルと絡んでいることもあり、米ドル相場は他の相場へ非常に大きな影響を与えます。
金価格と逆方向に動く
以下の画像を見るとおわかり頂けるとおり、米ドルは金相場と相反関係にあります。
以前は、世界的経済が先行き不透明になったり、地政学リスクが高まると米ドルを買う動きが目立ちましたが(有事のドル買い)、現在は金を買う動きが強いです。
そのため、リスクが高まった際は、投資対象が米ドルなどから金へ移り、リスクが後退すれば金から米ドルなどへ移ります。
したがって、米ドル価格が上昇すれば金価格は下落し、金価格が上昇すれば米ドル価格が下落する関係性が見られるのです。
米ドルの値動きの特徴
米ドルがどのような値動きをしてきたか、どんな要因で上昇・下落しているかを知ることで、今後の展開が予測しやすくなります。
リスク管理もしやすくなるため、ここでは米ドルの値動きの特徴について見ていきましょう。
米ドル円の約10年間の値動き
主要通貨ペアである米ドル円の約10年間(2008年〜2019年)の値動きを見ると、2008年1月には1ドル=112円あったのが、8月には108円台、9月のリーマンショック以降は大幅に下落し、2011年には1ドル=75円台まで円高ドル安が進みました。
その後、上昇基調となり、2014年には100円を超え、2015年には一時125円台まで上昇をします。
2016年にかけて再び下落し、一時は100円を切るも、その後は105円〜115円で推移中です。
上昇要因
米ドル円相場の主な上昇要因は以下のとおりです。
- 2012年〜2013年 量的・質的金融緩和
- 2014年〜2015年 アメリカ経済の回復、ゼロ金利解除
下落要因
米ドル円相場の主な下落要因は以下のとおりです。
- 2008年 ラブプライムローン問題、リーマンショック
- 2009年 ドバイショック、ギリシャ危機
- 2016年 アメリカ経済、中国経済の停滞
- 2017年 トランプ大統領誕生、北朝鮮問題
- 2018年〜2019年 世界的景気後退
他にもさまざまな要素によって上昇・下落していますが、代表的な要因については把握をしておきましょう。
米ドルの経済指標
米ドル相場に影響を与える経済指標や経済状況を知っておけば、相場予測がしやすくなります。
また、急な相場変動に備えることもできるなどリスクコントロールが可能です。
ここでは、米ドル相場へ影響を与える主な経済指標やアメリカの経済状況について見ていきましょう。
相場への影響力が大きい主な経済指標
世界的に影響力の大きい米ドルは重要な経済指標が非常に多くある。
指標結果1つで米ドルだけでなく、さまざまな通貨ペアの相場に影響を与えることも珍しくないため、できる限りチェックするようにしましょう。
以下は、米ドル相場への影響力が大きい経済指標です。
経済指標 | 発表時期 | 日本発表時間 |
---|---|---|
ISM製造業景気指数 ★ | 毎月第1営業日 | 23時頃 |
ISM非製造業景気指数 ★ | 毎月第3営業日 | 23時頃 |
消費者信頼感指数 | 毎月25日-月末 | 23時頃 |
ミシガン大消費者信頼感指数 | 毎月10日前後の金曜日(速報値) 最終金曜日(確報値) |
23時頃 |
フィラデルフィア連銀製造業景気指数 | 毎月第3木曜日 | 23時頃 |
ニューヨーク連銀製造業景気指数 | 毎月15日 | 21時30分頃 |
シカゴ購買部協会景気指数 | 毎月月末 | 22時45分頃 |
新規失業保険申請件数 ★ | 毎週木曜日 | 21時30分頃 |
非農業部門就業者数 ★ | 毎月第1金曜日 | 21時30分頃 |
失業率 ★ | 毎月第1金曜日 | 21時30分頃 |
小売売上高 ★ | 毎月月末 | 21時30分頃 |
鉱工業生産指数 | 毎月中旬 | 22時15分頃 |
貿易収支 | 毎月20日頃 | 21時30分頃 |
耐久財受注 | 毎月24日・25日前後 | 21時30分頃 |
消費者物価指数(CPI) | 毎月15日前後 | 21時30分頃 |
生産者物価指数(PPI) | 毎月15日前後 | 21時30分頃 |
住宅着工件数 | 毎月第3週 | 21時30分頃 |
新築住宅販売 | 毎月下旬 | 23時頃 |
中古住宅販売 | 毎月下旬 | 23時頃 |
建設許可件数 ★ | 毎月中旬 | 21時30分頃 |
国内総生産(GDP) ★ | (速報値)1月・4月・7月・10月 (暫定値)2月・5月・8月・11月 (確定値)3月・6月・9月・12月 |
21時30分頃 |
FOMC政策金利発表 ★ | 年8回、6週間ごと | 27時頃 |
FOMC議事録公表 ★ | 金融政策決定3週間後 | 27時頃 |
ベージュブック | FOMC開催2週間前 | 27時頃 |
※いずれも夏時間。冬時間の場合は1時間遅くなる
これらの指標は重要なものばかりですが、この中でも特に重要度が高いものは「★」が記してあります。
忙しい場合もこれらの重要指標は追うようにしましょう。
米ドルの経済状況
米中貿易摩擦や北朝鮮問題など、他にもさまざまな問題を抱えるアメリカ。
FRBによる2019年の利上げは先送りされる公算が大きくなっており、今後、世界的景気後退懸念が強まったり、合意なき英国のEU離脱が実現した場合は通貨安が進むことが考えられます。
しかし、現時点では多くの評論家が前者のシナリオを想定しており、ドル安(円高)へ動くと見ている声が多いです。
米ドルの政策金利
アメリカの政策金利は2007年までは4.75%〜5.25%で推移していましたが、サブプライムローン問題やリーマンショックが発生すると、1年も経たないうちに0.25%まで大幅に下がります。
2015年末までは利上げはおこなわれず、0.25%で推移しました。
その後、アメリカ経済が回復基調となり堅調に推移したため、2016年12月に0.75%、2017年1月に1.0%、6月に1.25%、12月に1.5%、2018年は4回(3月、6月、9月、12月)も利上げがおこなわれ、2019年4月現在は2.50%となっています。
ただし、2019年に関しては利上げがおこなわれない公算が大きいです。
米ドルの考えられるリスク
米ドルにどのようなリスクがあるかを把握しておくことで、取引中のリスク管理がしやすくなります。
リスク管理ができていないと、急な相場変動に耐えられなくなってしまいますので、ここで紹介するリスクについては最低限把握しておきましょう。
有事のドル離れ
米ドルのリスクの1つが、地政学リスクなどが高まった際に売り先行となる点です。
以前は、「有事のドル買い」と言われるように、リスクが高まると米ドルが買われていました。
それは、米ドルが安全資産と考えられていたためです。
しかし、リーマンショックやテロ、北朝鮮問題など、他にもさまざまな問題が発生することから、米ドル=安全資産という考え方は薄れてきています。
そのため、特に対円では、リスクオフ時に売りが先行するため、ドル安円高へと大きく動きます。
地政学リスクをはじめ、リスクが高くなった場合に米ドルは売られる可能性が高いということを理解したうえで、取引をすることが大切です。
まとめ
今回は、米ドルの特徴や値動き、経済指標や政策金利、リスクなどについて紹介いたしました。
あらためてここで紹介した大事なポイントをまとめると、次の4点が挙げられます。
- 米ドルは基軸通貨で世界一の取引量を誇り、他の相場への影響も大きい
- 非農業部門就業者数や失業率、FOMC政策金利発表など重要指標が目白押し
- リスクが高まると売りが先行し、ドル安(円高)へと動く傾向がある
- 値動きはそれほど大きくなく情報量も多いため初心者にはおすすめの通貨
米ドルに興味がある方は、ここで紹介した内容を参考にして早速取引をしてみましょう。
もし不安がある場合は、デモトレードで練習したうえで始めることをおすすめします。
米ドルのデータ | |
---|---|
国名 | アメリカ合衆国 |
首都 | ワシントンD.C. |
通貨単位 | ドル、セント |
表記 | USD |
輸出先 | カナダ、メキシコ、日本、英国、EU |
輸入元 | カナダ、中国、メキシコ、日本、EU |
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