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成行注文はシンプルな操作で使用でき、現在のニーズにスピーディーに対応することができます。
しかし、
「成行注文ってどんな注文方法?」
「どのような使い方をするの?」
など、疑問を持っている人も多いことでしょう。
そこで今回は、成行注文の基本的特徴や使い方、注意点などについて紹介しています。
この記事を読むことで、安心してスムーズに成行注文が使えるようになりますので、参考にしてください。
成行注文とは
成行注文とは、FXの注文方法の1つで、「現在表示されている為替レート売買したい」という場合に使えます。
指値注文のように「115.000円で買い注文」というようにレートを指定せず、為替レートを見ながら「現在の値段で買いたい」「現在の値段で売りたい」と、今この瞬間の値段で買い・売り注文を出せるのが特徴です。
FX業者によっては、成行注文ではなく以下のような呼び方の場合もあります。
- スピード注文
- リアルタイム注文
- クイックトレード
成行注文の使い方
成行注文はどのような状況・タイミングに向いている注文方法なのでしょうか。
ここでは基本的な使い方について確認しておきましょう。
必ず売買成立させたい場合におすすめ
前述のとおり、指値注文の場合は「●●円まで下がったら買う」「■■円まで上がれば売る」など、条件をつけて売買注文を出すため、売買が成立しないことや売買の成立が遅れることがあります。
しかし、成行注文の場合は現在のレートで注文を出せるため、売買成立スピードが早いのが特徴です。
そのため、急激なトレンドが発生した場合などは、スピーディーに対応ができる成行注文が向いています。
また、必ず売買を成立させたいときにも有効な注文方法です。
臨機応変に対応できる!実際のチャートから注文
たとえば、以下の画像をご覧ください。
米ドル円の2時間足のチャートです。
一時1ドル=110.350円付近まで下がりましたが、その後上昇して110.700円付近で移動平均線の鋭いゴールデンクロスが発生しています。
ここで急いで成行注文で買い注文を出してもいいでしょう。
次は米ドル円の60分足チャートで見てみましょう。
価格がボリンジャーバンドの−2σまで下がったため、すぐに成行注文で買いポジションを持ち、その後上昇したタイミングで利確など、チャートを見ながら臨機応変に注文を出すことが可能です。
成行注文はココに気を付けよう
成行注文を使用する際には注意点もあります。
ここで紹介する注意点を事前に把握しておくことで、余計なコストの発生を回避できる可能性がありますので、しっかりと覚えておきましょう。
注文がすべる
注文がすべるとは、注文を出したときのレートと約定したときのレートの値段がずれていることをいいます。
すべる理由は、以下①〜⑤の流れにタイムラグが生じるためです。
- カバー先から為替レートが提示
- FX業者がそのレートをもとに配信
- ユーザーが成行注文
- FX業者が発注・注文レートを比較
- 誤差が少なければ約定
FX業者のサーバー処理が遅かったり、FXの業者のカバー先が少ないことで、タイムラグが発生する主な原因です。
注文時のレートと約定レートの差は「スリッページ」ともいい、FX業者や通貨ペア、相場状況によって、スリッページ幅が変わってきます。
注文がすべるのを最小限に抑えるために、「注文がすべりにくいFX業者を選ぶ」「注文時にスリッページの許容範囲の設定をする」これら2点にも気をつけましょう。
予想外の金額になる可能性
成行注文は指値注文のようにレート指定できないため、前述のように注文時と約定時で価格差が生じる場合があります。
その結果、不利なレートで約定する恐れがあるため注意が必要です。
「●●円まで上がったら(下がったら)決済する」と、事前に決めることができず、相場が急変することで予想外の損失を負うこともあるので注意が必要です。
まとめ
今回は、成行注文の基本的特徴や使い方、注意点などについて紹介いたしました。
最後にもう1度、ここで紹介した内容をまとめると、次の3点が挙げられます。
- 成行注文は「現在のレートで買いたい(売りたい)」ときにおすすめ
- ただし、注文時と約定時のレートに差が生じる可能性(スリッページ)
- 指値注文など他の注文方法と組み合わせて取引をすると効果的
ぜひ、ここで紹介した内容を参考にして、普段の取引で成行注文を使ってみてください。
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