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スリッページ発生率の低い業者はココだ!

スリッページが発生すると、約定価格の計算が大きく狂い、当初見込んでいた利益が大幅に減ってしまう可能性があります。

しかし、
「スリッページとは何か?」
「なぜスリッページが発生するのか?」

など疑問に思っている方も多いはずです。

ここでは、スリッページが発生する理由やスリッページを最小限に抑える方法、スリッページが発生しにくい業者などを紹介していきます。

この記事を読めば、スリッページの理解も深まり、勝率UPへ繋がるはずです!ぜひ参考にしてください。

スリッページとは

スリッページとは、英語で「ずれ」「滑り」などを意味し、FXでは注文価格と約定価格の差のことです。

たとえば、米ドル/円の取引をする際、注文画面で105.000円で買い注文を出したにもかかわらず、約定したのが105.100円だった場合は、差額の0.100円(10銭)のスリッページが生じたということです。

取引画面に表示されている現在価格と、実際に注文が執行される価格はタイムラグの影響でスリッページが発生してしまいます。

スリッページはトレーダーにとって有利に働く場合もあれば、不利になることもあるため注意が必要です。

上記で示したような105.000円の買い注文が105.100円で約定されるような場合は、本来希望する価格より10銭も高くなっているため不利なスリッページのケースになります。

この場合、1万通貨で取引した場合は1,000円の損失、5万通貨で5,000円、10万通貨であれば1万円もの損失です。

仮に、同じスリッページが5回や10回など連続で発生した場合は、間接的に驚くようなコストがかかることになります。

スリッページが有利な方向へ発生すればトレーダーにとって良いのですが、大抵の場合、不利な方向へ発生するため、スリッページも含めたコストの把握と業者選びをすることが大切です。

FX業者ごとで約定力が異なり、スリッページの発生確率や幅に違いがあります。

また、スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードを主軸としている方にとっては、スリッページの存在は非常に大きなものです。

短期トレードの場合、1回の取引で数pips程度の利益を狙うため、10pipsなど大幅なスリッページが発生してしまったら、せっかくの利益獲得のチャンスを失ってしまいます。

数pips程度のスリッページでも、貴重な利幅を圧縮するため厄介な存在です。

そのため、短期トレーダーは長期トレーダー以上に、慎重にFX業者を選ぶ必要があります。

いずれにせよ、スリッページの発生はトレーダーにとってコストになるケースも多いため、極力スリッページが発生しない環境で取引をすることが重要です。

スリッページが発生しにくい業者はコチラ!

スリッページが発生しにくい業者を紹介します。

スリッページ発生回数や発生率など公開している業者もあるので、業者選びの参考にしましょう。

ヒロセ通商

スリッページ発生状況
スリッページ発生数 不利スリッページ回数 有利スリッページ回数 スリッページ発生率
1401回発注中
135回(77回+58回)
70回(36+34) 65回(41+24) 9.6%

ヒロセ通商のLION FXは、約定力が高い業者として人気があります。

上記の数値を見てもスリッページ発生率や有利スリッページ回数は悪くなく、安定した環境の中で取引をすることが可能です。

2018年の矢野経済研究所調べにおいても高い約定率を示しており、すべらない業者として短期トレーダーが利用するケースも多い業者となっています。

マネーパートナーズ

スリッページ発生率 約定拒否発生数 約定率
0.0% 0 100.0%

マネーパートナーズのパートナーズFXは、上記のように高い約定率を誇る業者です。

矢野経済研究所調べで10年連続約定力第1位を獲得しており、スリッページや約定拒否がゼロの環境を実現しています。

国内最高峰の堅牢な取引システムにより、スリッページのコストを気にせず取引が可能なため短期トレーダーも安心です。

サクソバンク証券

平均
スプレッド
買い 売り
スリッページ 実質取引コスト スリッページ 実質取引コスト
1.1銭 0.281銭 1.381銭 -0.005銭 1.095銭

サクソバンク証券は矢野経済研究所の調査において、相場が非常に活発になる雇用統計発表前後でも約定率100%を実現している業者です(調査会社4社中1位)。

いつもは問題がなくても相場急変時の大幅なスリッページが発生する業者もありますが、サクソバンク証券であれば安心して取引ができます。

スリッページや約定拒否を気にせず、余計なコスト負担がない取引環境です。

マネックス証券

発注数 スリッページ
発生数
スリッページ
発生数率
200 0 0.0%

マネックス証券も上記の数値を見てわかるとおり、約定力が高く、スリッページや約定拒否を気にせず取引することが可能です。

矢野経済研究所の調査でも、取引が集中する日本時間20時〜21時にスリッページゼロを実現しています。

スプレッド幅も業界最狭水準となっており、低コストで取引することが可能です。

どんな時にスリッページが起こるのか?

スリッページが発生してしまう原因を簡潔にまとめると、投資家の注文がFX業者のシステム内で処理される前にレートが変動してしまうからに他なりません。

従って、雇用統計発表前後など値動きが激しい時間帯ほどスリッページが起こりやすいと言えます。

為替変動以外のスリッページは、主に以下の4つが発生の要因です。

1.業者の情報処理能力

FX業者は、顧客の発注した膨大な量の注文を秒単位で処理を続けています。

しかし、処理性能の低いサーバを使用している業者の場合、注文が殺到すると処理待ちの時間が生じ、その待ち時間がスリッページの原因です。

2.業者のレート配信速度

トレーダーは、FX業者が提示している為替レートを目視しながら発注のタイミングを探っている方も多いです。

しかし、レート更新速度が速すぎる業者の場合、自分の思っていたレートと確定後のレートに差がおこりスリッページが発生します。

また、値動きが激しくなると業者が提示するレートの速度も必然と早くなるので注意が必要です。

3.自身のインターネット環境

FXの発注・注文処理はインターネットを経由して行われます。

自身のインターネットの処理性能や回線速度が脆弱な場合、注文データがFX業者のシステムに届くまでに時間がかかってスリッページの原因になってしまいます。

4.業者のカバー先が少ない

FX業者は、カバー先の金融機関に顧客の注文を発注します。

カバー先が多いほどレート配信が増え、注文を迅速に約定させることができるのです。

しかし、カバー先が少ないFX業者の場合、十分な流動性を確保できないせいで約定までに時間がかかりスリッページの原因になってしまいます。

スリッページを防ぐには?

スリッページをなるべく防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

ここではその方法をお伝えしていきます。

スリッページの許容範囲の設定

FXでは、注文の際に「スリッページの許容範囲」という数値を設定することができます。

その名の通り、自分が許可できるスリッページ幅を前もって設定しておく機能です。

許容範囲の設定はどれくらいの値がベストか?

取引数量が多いときや短期トレードの際に、大きなスリッページが発生すれば利益が圧縮され、思うような収益を出すことが難しくなります。

しかし、あらかじめ許容スリッページ幅を設定していれば、想定外のレートで約定することを防ぐことが可能です。

スリッページを防ぐために、許容スリッページ幅を0にすればいいのでは?と考えるかもしれませんが、そう単純なものではありません。

許容スリッページ幅を0にすると、わずかなズレも許さないことになるため、肝心なタイミングで約定できない可能性が出てきます。

せっかくの利益獲得のチャンスを逃すことになるため、ある程度は含みを持たせることが大事です。

基本的には

「価格」重視 許容範囲を狭く
「約定」重視 許容範囲を広げる

のような戦略が重要です。

以下は、スキャルピングなどの短期トレードの際と、多少のスリッページを負担してでも約定させたい場合の許容スリッページ幅設定例です。

0.2~0.5pips程度 1pipsの差が命取りになるスキャルピングの場合
2~5pips程度 スリッページを割り切ってでも今すぐ約定させたい場合

ただし、●●の許容スリッページ幅であれば大丈夫というような確実な設定はありません。

人それぞれトレード手法・戦略が異なり、注文・決済タイミングや狙う利幅なども違うためです。

さまざまな許容スリッページ幅を試しながら、自分に合った設定を見つける必要があります。

注意点

許容スリッページ幅の設定はコスト管理に役立つ便利な機能ですが、注意点があります。

それは、発注方法によっては許容スリッページ幅の設定ができないケースがあることです。

具体的な注文方法としては逆指値注文があります。

逆指値注文は、あらかじめ指定した価格になると損切りをしてくれる注文方法ですが、残念ながら許容スリッページ幅の設定をすることはできません。

そのため、許容スリッページ幅を設定して取引を進めたい場合は、成行注文など対応している注文方法を利用する必要があります。

「それであれば逆指値注文は使う意味がないの?」と思うかもしれませんが、逆指値注文の活用も非常に重要です。

逆指値注文は、許容スリッページ幅の設定はできませんが

  • 貿易戦争
  • 金融政策
  • 地政学リスク
  • テロ

など、さまざまな要因で発生する相場急変に備えることができます。

スリッページを抑えるための取引方法も大事ですが、損切りによって計画的にリスクコントロールすることもFXでは不可欠です。

注意!約定率とスリッページ発生率はイコールではない

FXトレードにおいて、「自分の意図するレートで取引できる環境」は非常に重要なポイントです。

多くのFX業者はそのバロメーターとして、顧客の注文が所定の時間内に約定される確率を示す「約定率」という数値を提示しています。

約定率が高い業者ほど約定拒否が少ないため、安心して取引できる理想的な会社であるかのように思えるでしょう。

しかし、約定率とスリッページ発生率は必ずしも相関しません。

約定率が高くてスリッページ発生率も低い良心的なケースもあれば、約定率が高い割にスリッページ発生率まで高い厄介なケースも存在します。

約定率だけ見て取引環境の精度を判断するのは、早計だという事を肝に銘じておきましょう。

約定力・約定力について知りたい!人はコチラ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

スリッページが発生してしまう原因や、軽減する方法、スリッページが発生しにくい業者などを紹介しました。

改めて要点をまとめると以下の4点が言えます。

  • 注文価格と乖離した価格で約定する「スリッページ」という現象が起こる
  • スリッページはスプレッドの拡大に等しく、重いトレードコストになってしまう
  • 各FX業者が公表しているスリッページ発生率を比較する
  • 自分のトレードスタイルに合った取引環境を探すことが大切

取引ルールの見直しには多大な時間がかかりますが、スリッページを軽減するだけでも年間利益を数万円単位で増やせる可能性があります。

FXの成績に伸び悩んでいる方は、まずスリッページ対策から始めてみてはいかがでしょうか。

06 6月 2018

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