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多くのトレーダーが支持するテクニカル指標で利益を最大化できる

スーパーボリンジャーを使用すれば、相場観の把握や売買ポイントの見極め、トレンド分析などが簡単にできます。

しかし、

「スーパーボリンジャーってどんなテクニカル指標?」
「どのタイミングでエントリーすればいいの?」

など、疑問を持っているFX初心者も多いことでしょう。

そこで今回は、人気のテクニカル指標スーパーボリンジャーの特徴や見方・使い方、注意点などについて紹介しています。

この記事を読むことで、スーパーボリンジャーの基本的内容を知ることができ、すぐに使えるようになりますので参考にしてください。

スーパーボリンジャーとは

スーパーボリンジャーは、統計学を応用したボリンジャーバンドをベースとして、一目均衡表の遅行スパンを加えたテクニカル指標のことです。

日本人の元証券ディーラー柾木利彦氏(マーフィー)が考案した指標であり、多くのトレーダーが使用しています。

8本の線から構成されており、バンドや線の向き、位置などによって相場の方向性やトレンドの強さ、売買タイミングを予測可能です。

スーパーボリンジャーの見方と使い方

まずは、スーパーボリンジャーの基本的な見方・使い方について見ていきましょう。

はじめて見る人は難しそうなイメージを持っているかもしれませんが、すぐに使い慣れることができます。

基本的な見方・使い方を知っておけば、すぐに実践で試すことができますので、一つひとつ確認していきましょう。

スーパーボリンジャーの見方

下記画像のように、スーパーボリンジャーは以下8本の線で構成されます。

  • 遅行スパン
  • センターライン(移動平均線)
  • +3σ
  • +2σ
  • +1σ
  • −1σ
  • −2σ
  • −3σ

ボリンジャーバンドの見方と移動平均線、遅行スパンの見方を合わせたものが、スーパーボリンジャーの基本的な見方となります。

センターラインの移動平均線や遅行スパンで相場の方向性を確認し、ボリンジャーバンドのバンドの収縮・拡大具合や価格との位置関係で売買判断が可能です。

基本的な見方として、以下の7つがあります。

移動平均線の向きで上昇トレンドか下降トレンドかを確認<
ボリンジャーバンドが収縮している場合はレンジ相場
ボリンジャーバンドが拡大している場合はトレンド相場
遅行スパンがローソク足より上にあると上昇トレンド
遅行スパンがローソク足より下にあると下降トレンド
遅行スパンがローソク足の上下を行き来する場合はレンジ相場
遅行スパンがボリンジャーバンドの±1σより上にある場合は強いトレンド

スーパーボリンジャーを利用すれば、一目で相場の方向性、売買ポイントを判断することが可能です。

使い方

スーパーボリンジャーはさまざまな見方・使い方ができます。

たとえば、以下のような順張り・逆張りの使い方が可能です。

順張り

移動平均線が上向き・下向きでトレンド判断し、バンドが収縮から拡大するとトレンドが出現します。

  • レンジ相場から直近の高値を突き抜け、+2σを上抜けしたら買い
  • レンジ相場から直近の安値を突き抜け、−2σを下抜けしたら売り

下記の画像はレンジ相場から直近の高値を突き抜け、+2σを上抜けしたチャートです。

スーパーボリンジャー

そして、バンドウォークが発生すれば、トレンドが継続していることを表します。

逆張り

移動平均線で買い圧力・売り圧力の強弱状況を確認し、±2σ〜±3σのバンド間に収まる確率を活用して逆張りを狙いします。

  • 価格が+2σ(+3σ)を上抜きして反転したら売り
  • 価格が−2σ(−3σ)を下抜きして反転したら買い

相場が上昇・下落しているかは、次の状況から判断可能です。

上昇相場

・ローソク足が移動平均線と±1σの間にある
・ローソク足が−1σ〜−2σの間にある
ローソク足が+1σ〜+2σの間にある
ローソク足が+2σよりも上にある

下落相場

・ローソク足が移動平均線と±1σの間にある
・ローソク足が+1σ〜+2σの間にある
ローソク足が−1σ〜−2σの間にある
ローソク足が−2σよりも上にある

スーパーボリンジャーのベースはボリンジャーバンドなので、以下のバンド間に収まる確率をもとに相場分析・売買判断ができます。

  • ±3σのバンド間に収まる確率が約99%
  • ±2σのバンド間に収まる確率が約95%
  • ±1σのバンド間に収まる確率が約68%

スパンモデル

スーパーボリンジャーを利用する際は、スパンモデルと併用する方法もおすすめです。

スパンモデルとは、スーパーボリンジャー同様、柾木利彦氏が考案したテクニカル指標になります。

元々、スーパーボリンジャーはスパンモデルの補助的な役割とされていることもあり、両方のテクニカル指標を組み合わせたトレードが推奨されているのです。

スパンモデルは一目均衡表をベースとしており、遅行スパンと雲を表示したシンプルな指標です。

スパンモデルは基本的に次の見方ができます。

先行スパンA:短期線(転換値と基準値の平均値を26日後に表示)
先行スパンB:長期線(過去52日間の最高値・最安値を26日後に表示)

短期線である先行スパンAが先行スパンBより上にある場合は上昇トレンドで、先行スパンBが上にあるときは下降トレンドです。

  • 雲が厚い:トレンドが強い
  • 雲が狭い:トレンドが弱い
  • 雲がねじれる:トレンド転換示唆
遅行スパン
・遅行スパンがローソク足の上にある場合は上昇局面
・遅行スパンがローソク足の下にある場合は下落局面
・遅行スパンがローソク足の上下を行き来する場合はレンジ相場
・遅行スパンが価格を下から上へ突き抜けたら上昇トレンドへの転換示唆
・遅行スパンが価格を上から下へ突き抜けたら下降トレンドへの転換示唆

遅行スパン

前述のとおり、ボリンジャーバンドにはない遅行スパンがスーパーボリンジャーにはあります。

遅行スパンの位置関係によって相場動向を予測することが可能です。

遅行スパンがローソク足の上下どちらにあるかで相場の方向性がわかり、遅行スパンが±2σよりも上(−2σの場合は下)にあるときは強いトレンドであることを表します。

エントリーポイント

事前にエントリーポイントや利確・損切りポイントを把握しておけば、スーパーボリンジャーを利用して計画的に取引することが可能です。

また、リスク管理もしやすくなります。

ここでは、スーパーボリンジャーの基本的なエントリーポイントについて確認していきましょう。

エントリーのポイント

スーパーボリンジャーを利用している際のエントリーポイントはいくつもあります。

以下は、主なエントリーポイントです。

  • 遅行スパンがローソク足を上抜けし、価格が+1σより上にある場合は次のローソク足で買いエントリー
  • レンジ相場後に価格が+1σを上抜けしたら次のローソク足で買いエントリー
  • 遅行スパンがローソク足を下抜けし、価格が−1σより下にある場合は次のローソク足で売りエントリー
  • レンジ相場後に価格が−1σを下抜けしたら次のローソク足で売りエントリー
  • 上昇トレンド中、価格が下落して+1σで反発した場合は押し目買い狙いでエントリー
  • 下降トレンド中、価格が上昇して−1σで反発した場合は戻り売り狙いでエントリー

などがあります。

ボリンジャーバンドをベースにしていることもあり、トレーダーによってエントリーポイントが異なるのも特徴です。

基本的な考え方としては、価格が+1σを上抜けすれば買いのチャンス、−1σを下抜けしたら売りのチャンスで、あわせて移動平均線や遅行スパンの動きもチェックをして信憑性を確認します。

利確ポイント

スーパーボリンジャーは、エントリーポイント同様、利確ポイントも複数あります。

主な利確ポイントは次のとおりです。

  • ローソク足が±2σに達したタイミングで利確
  • ローソク足が+1σを下回った(または−1σを上回った)場合に利確

基本的にはこれらの利確タイミングを押さえておくといいでしょう。

ボリンジャーバンドは±2σが強力な抵抗線となるため、多くの利益を狙える利確ポイントに設定できます。

また、必ずしも±2σまで到達するわけではないため、±1σを基準とした利確ポイントについても準備をしておきましょう。

±2σでは大きな利益を狙い、±1σでは少なくても確実な利益を狙います。

損切りポイント

損切りポイントについてもトレーダーによって異なりますが、初心者が押さえておきたい損切りタイミングは以下のとおりです。

  • 価格が+1σを下回り、ローソク足が引けた場合は次のローソク足寄り付きで損切り
  • 価格が−1σを上回り、ローソク足が引けた場合は次のローソク足寄り付きで損切り

利確ポイントと損切りポイントはタイミングが似ているため、ストップ注文を利用するなどバランスを取りながらリスク管理することが大切です。

スーパーボリンジャーを使用するときの注意

スーパーボリンジャーはメリットが多く、人気のある取引ツールですが注意点もあります。

どのような注意点があるかを知っておくことで、より効果的な使い方が可能です。

ここでは、スーパーボリンジャーを使う際に意識したいポイントについて紹介していますので、参考にしてください。

短いトレンドの場合

スーパーボリンジャーは、短いトレンドの場合は注意しましょう。

なぜなら、スーパーボリンジャーは持続性のある長めのトレンド相場で効果を発揮する指標だからです。

短いトレンドだと移動平均線や遅行スパン、バンドに反応が表れにくいですし、反応があったとしても真逆の展開になってしまいます。

スキャルピングなど短いトレンドを利用する取引には向いていません。

レンジ相場の場合

短いトレンド同様、レンジ相場でのスーパーボリンジャーにも注意が必要です。

レンド系のツールはレンジ相場の際に真価を発揮できないケースが少なくありません。

レンジ相場の場合は指標の変化を掴みづらく、ダマシが出現する可能性もあるため、慎重に取引をするようにしましょう。

スーパーボリンジャーでレンジ相場の場合は、逆張り狙いがおすすめです。

目安としては、価格が+2σまたは−2σに到達したら逆張りでエントリーをします。

価格が+2σ、−2σに跳ね返され反発する可能性が高いためです。

まとめ

今回は、人気のテクニカル指標スーパーボリンジャーの特徴や見方・使い方、注意点などについて紹介いたしました。

あらためてここで紹介した大切なポイントをまとめると、次の4点が挙げられます。

  • スーパーボリンジャーはボリンジャーバンドに一目均衡表の遅行スパンを加えたもの
  • スパンモデルを補完する役割でスーパーボリンジャー+スパンモデルで使うのがおすすめ
  • 移動平均線の向き、遅行スパンや価格とバンドの位置関係によって精度の高い分析が可
  • 複雑ではないため、FX初心者でも安心して使える

精度の高い分析ができるテクニカル指標ですが、ダマシもあるため注意が必要です。

スーパーボリンジャーに興味がある方は、まずはデモトレードや過去チャートで実践練習し、自信をつけたうえで本番使用するようにしましょう。

14 5月 2019

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