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「ロスカット」を理解しておくことで、安心して取引ができます。
とはいえ、FX初心者の方からすると
「ロスカットってどういう仕組み?」
「どうやったら回避できるの?」
など、いろいろな疑問があるはずです。
そこで今回は、ロスカットの特徴や仕組み、ロスカットを避ける方法などについて紹介しています。
この記事を読むことで、ロスカットのことを理解でき、うまく回避しながら取引ができるようになりますので、参考にしてください。
ロスカットとは?
FX取引をするうえで、ロスカットは絶対に知っておかなければなりません。
なぜなら、投資家の資産を守る制度である一方で、絶対に執行を避けたい仕組みだからです。
まずは、ロスカットがどういったものなのか、仕組みやルールについて確認をしていきましょう。
ロスカットの仕組み
ロスカットとは、投資家の資産保護を目的としておこなわれる、ポジションの強制決済のことです。
保有ポジションの損失が一定レベルに達した場合に、これ以上損失が拡大しないようにポジションを強制決済し、損失を確定させます。
50%を下回る | ロスカットの危険性を知らせるアラームメールの通知 |
---|---|
20%を下回る | ロスカット執行 |
アラームメールの通知やロスカットが執行される証拠金維持率の水準は、業者によって異なります。
ロスカットが執行されると、含み益・含み損に関わらず、全ポジションが強制決済となるため、大きく資産が減少しますのでロスカットにならないよう注意が必要です。
ロスカットルールとは
ロスカットルールとは、各FX業者が定める「ロスカットが執行される証拠金維持率の水準」のことです。
ロスカットルールは業者によって異なりますし、自分で設定ができる場合もあります。
もし、自分で設定する場合は50%〜150%の間で設定をすることをおすすめします。
50%以下の数値(25%など)だと、仮にロスカットが執行された場合ほとんど手元に資金が残りません。
また、150%以降の数値(200%など)だと、すぐにロスカットが執行される恐れがあるためです。
取引を始める際は、業者のロスカットルールを必ず把握して、資金管理を徹底するようにしましょう。
ロスカットの計算
たとえば、有効証拠金が取引証拠金×100%(証拠金維持率100%)を下回るとロスカットが執行される業者があるとします。
仮に、1ドル=100円で1万ドル(100万円分)取引したとして、レバレッジが25倍の場合、取引証拠金は4万円(100万円×4%)です。
証拠金維持率100%を下回った場合がロスカットになるため、有効証拠金残高が4万円を下回ると全ポジションが強制決済されます。
1万ドルの取引となるため、「1万円÷1万ドル」で1円を算出でき、レートが1円を超えて下落した場合はロスカットされることがわかります。
この場合は、1ドル=99円を下回った場合のことです。
ロスカットされないためには
ロスカットを回避するための方法や気をつけることについて把握しておけば、ロスカットを防げる可能性が高くなります。
万が一のために、対処法をしっかりと理解しておき、少しでもロスカットを防げるようにしましょう。
損切りをまめにおこなう
ロスカットされないために損切りをまめにおこなうようにしましょう。
少額資金での取引やハイレバレッジ取引、多数量の取引などは、わずかな相場変動で多くの含み損を抱える可能性があり、証拠金維持率が一気に低下してしまいます。
証拠金維持率に余裕があればいいですが、そうでない場合は一発でロスカット執行となる可能性があるため注意が必要です。
「◯pips変動したら損切りする」と事前にルールを決め、ストップ注文を入れておくようにしましょう。
通貨ペアやタイミングによっては一気に相場が下落することもあるため、こまめに損切りをしないと、すぐにロスカットになってしまいます。
「損小利大」と言われるように、損失はできる限り小さく見切りをつけるべきです。
致命傷にならないように、損失こそしっかりとコントロールしなければなりません。
レバレッジの設定
すぐにロスカットにならないように、ハイレバレッジの取引は避けるようにしましょう。
仮に、証拠金100万円、1ドル=100円で、証拠金維持率が50%を下回った場合にロスカット執行となる業者だと、以下のようにレバレッジごとで許容できる下落率が異なります。
レバレッジ2倍 | 1ドル=51.02円まで(下落率約49%) |
---|---|
レバレッジ5倍 | 1ドル=81.63円まで(下落率約18%) |
レバレッジ10倍 | 1ドル=91.84円まで(下落率約8%) |
レバレッジ15倍 | 1ドル=95.24円まで(下落率約5%) |
レバレッジ20倍 | 1ドル=96.94円まで(下落率約3%) |
レバレッジ25倍 | 1ドル=97.96円まで(下落率約2%) |
参考:レバレッジの仕組みや効果
このように、レバレッジが低いと大幅に価格が下落してもロスカットにはなりませんが、レバレッジが高いとわずか数%の下落でロスカットが執行されてしまいます。
ハイレバレッジの場合は、十分な証拠金を用意し、ある程度の下落率を許容できる状態で取引するようにしましょう。
数%の下落率であれば、ちょっとしたニュース・出来事にマーケットが反応して、一瞬でロスカットになってしまいます。
極力レバレッジは低めに設定するようにしてください。
追証を払う
追証を払うことでロスカットを避けることができます。追証とは、証拠金を追加入金することで、証拠金維持率を高めロスカットを防ぐことが可能です。
FXでは、証拠金維持率がある一定値を下回ると(業者により異なる)、マージンコール(ロスカットアラート)が発生します。
ロスカット前に十分な追証を実行すれば、ロスカット執行を回避できる可能性があります。
ただし、追証をして証拠金維持率を高めたからといって、それ以上で下落をすればロスカットが執行されますので注意してください。
参考:マージンコールのしくみ
まとめ
今回は、ロスカットの特徴や仕組み、ロスカットを避ける方法などについて紹介いたしました。
最後にもう1度大事なポイントをまとめると、以下4点が挙げられます。
- ロスカットは投資家の資産保護のための制度
- ロスカットルールは業者により異なり執行されると全ポジション強制決済
- こまめに損切りしたりレバレッジに気をつけることでロスカットを回避する
- FX初心者は十分な証拠金と証拠金維持率で取引をするのがおすすめ
ぜひここで紹介した内容を参考にして、余裕を持った取引をするようにしましょう。
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