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FXの注文方法で選び方が分からないと悩んだことはありませんか?
実際に取引ツールを開くと非常に複数の注文方法が実装されており、どれを選べば自分の意図通りに注文できるのか違いが分からないという方が少なくありません。
そこで今回は
- 基本的な注文から特殊な注文まで各注文方法の特徴や使い分け
- 具体的な運用方法
- 初心者にお勧めの注文方法
などを詳しく紹介していきます。
本記事を読んで、FXの多彩な注文を使いこなせるようになりましょう!
FXに複数の注文方法の種類が存在する意義
FXは、リアルタイムに変動し続ける為替レートを利用して差益を狙う取引です。
値動きは「上がるか」か「下がる」かのシンプルな二者択一であり、「わざわざ何種類もの注文方法を駆使する必要はないのでは?」といった疑問を持つ方もいることでしょう。
決済チャンスを逸してしまえば全部無意味になってしまうよ・・
ぼやぼやしているうちに、あっという間に含み損に変わって泣きを見てしまうことが多々あります。
エントリーと決済は、出来るだけ自分が納得のいく形で完了させましょう。
FXの取引の基本的な流れ
現物株取引の場合、投資家は買った株式を後で売って利益を確定させます。
従って、株価が値上がりしてくれなければ儲けになりません。
その点、差金決済というシステムが採用されているFXでは、以下の2パターンでも利益を確定させることができます。
- 買い注文(エントリー)→保有→売り注文(決済)
- 売り注文(エントリー)→保有→買い注文(決済)
エントリー時と決済時のレートの差額が、為替差益としてトレーダーの儲けになります。
現物株取引より収益チャンスがグッと広がります。
長時間チャートを見ている時間の無い方でも大丈夫!
FX初心者の中には、相場の状況が気になって常にチャートを見ていないと落ち着かないという方が少なくありません。
ですが、FXにはエントリー・決済の価格をあらかじめ指定しておくことのできる予約注文機能があります。
チャートを見てから慌てて発注作業に移る手間も省け、ヒューマンエラーを回避できる魅力もあります。
チャートを見てから慌てて発注作業に移る手間も省け、ヒューマンエラーを回避できる魅力もあります。
エントリー・決済価格を決める一般的な方法
現時点でのチャートを見ずに、どうやってエントリー・決済価格を予測すればいいのかと不思議に思う方がいるかもしれません。
そんな時に役立つのがトレンドラインです。
直近のローソク足の高値同士、安値同士をつなぐ直線をチャート上に図示すると、レートがトレンドラインに接近する度に、下落→上昇、上昇→下落と反発を繰り返していることが分かるでしょう。
このトレンドラインは押し目と戻りのポイントとして市場参加者に意識されている価格帯であり、エントリーと決済の目安として非常に重宝します。
基本的な注文方法
FXでは、主に以下の6種類の注文方法が採用されています。
- 指値注文
- 成行注文
- 逆指値注文
- IFD注文
- OCO注文
- IFO注文
各注文方法の長所と短所を知ることで、具体的な活用の仕方が見えてきます。
それぞれの注文の特徴を順番に見ていきましょう。
指値注文
〇〇円で買うまたは△△円で売るというように、具体的に売買レートを指定する注文方法。
現在価格より安く買いたい時あるいは現在価格より高く売りたい時に利用します。
指値注文はFXトレードの基礎となる注文方法であり、上手く活用すれば簡単に収支を伸ばすことが可能。
その特徴をメリット・デメリットごとに分類すると、以下のようになります
メリット | 予約として使えるため、わざわざ長時間チャートに張り付いている必要がなくなる |
---|---|
確実に自分の意図したレートで約定させることができる | |
デメリット | レートがその価格になってくれないと、いつまで経っても約定しない |
現在価格から数十pips以上の間を空けたレートを指定しなければならない |
指値注文を事前に発注しておけば、ほんのわずかな時間でも市場価格がそのレートになった時に自動的に約定します。
基本的に指値注文の約定レートは注文価格と一致しますが、ごく一部のFX業者ではレートがずれる場合があります。
指定できる価格も業者によって制限の有無が異なるので、あらかじめ自分の利用しているFX会社の規約をチェックしておいた方が良いでしょう。
参考:指値注文ってどんな方法?
成行注文
レートを指定しない注文方法。
FX会社によっては、クイック注文、ストリーミング注文等の名称で呼ばれていることもあります。
約定レートにこだわらず、とにかく今すぐ注文を約定させたい時に利用する一般的な機能です。
最も簡単に使いこなせるシンプルな注文方法ゆえに、FX初心者から上級者まで多くのトレーダーが日常的に多用している成行注文。
その特徴をメリット・デメリットごとに分類すると、以下のようになります。
メリット | 発注と同時に注文を約定させられるため、リアルタイムのレートを取得できる |
---|---|
ギリギリのタイミングまでチャートを見ながら、最適な取引タイミングを狙える | |
デメリット | 必ずしも自分の想定していたレートで約定してくれるとは限らない |
予約として使えないため、発注時にチャートの前に張り付いている必要がある |
指値注文には、約定保証が一切ないという使いづらさがあります。
その点、成行注文には待機時間という概念が存在せず、指値注文の弱点をカバーすることができます。
つまり、サポートライン(あるいはレジスタンスライン)のブレイク時など、一秒でも早くトレンド相場に便乗したい時に極めて有効です。
レンジ相場でも、下限付近に来たら成行買い、上限付近に来たら成行売りという戦術を使えば、約定機会を逸することなく安値・高値を拾えます。(エントリー・決済どちらでも使用可。)
参考:成行注文はどう使うべき?
成行注文時にはスリッページに注意!
スピーディーな取引を実現したい時に成行注文は非常に重宝しますが、しばしば「スリッページ」と呼ばれる現象が発生することに留意する必要があります。
スリッページが発生すると数十pips近くも高く買わされ、安く売らなくてはならない場合があります。
成行注文を出す際は、許容スリッページ幅をしっかり設定しておくことが大切です。
また、以下のリンクを参考に、スリッページ発生率の低い業者に乗り換えることも検討した方が良いでしょう。
逆指値注文
逆指値注文は、英語で”Stop Order”と呼ばれています。
市場価格が高騰(または急落)して、有利なレートでの約定を狙うのを止める時に活用される機能です。
指値注文と似ていますが、現在価格より「高い」レートでの買い注文、または現在価格より「安い」レートでの売り注文に用いられる点で異なります。
その特徴をメリット・デメリットごとに分類すると、以下のようになります。
メリット | エントリー時に使用すれば、上昇トレンドに乗った順張り買いを簡単に実現できる。 |
---|---|
決済時に使用すれば、相場が急変した際に自動的に損切りが行われてダメージを最小限に抑えられる。 | |
デメリット | 成行注文と同じく、スリッページが発生する可能性がある |
現在価格から数十pips以上の間を空けたレートを指定しなければならない。 |
逆指値注文は「安く買って高く売る」という相場の原則に反する注文方法であり、初心者は混乱することでしょう。
一番オーソドックスな逆指値注文の用途は、万が一の「備え」です。
相場が自分の予想通りに動いている時は、保有ポジションの含み益がどんどん増えていきます。
しかし、決済をしなければ含み益など何の意味もありません。
その点、前もって逆指値注文を発注しておけば、リスクを早急に回避することができます。
FXのリスク管理において、逆指値注文は不可欠な機能です。
なお、現在価格に近すぎると些細な値動きでも約定してしまう恐れがあるので、保険として使う時は直近安値を十分に下回る(または直近高値を十分に上回る)価格を指定しましょう。
参考:逆指値注文とは?注文機能の仕組みや想定発注パターンを解説
逆指値注文の価格設定はオーダー後でも変更可能!
逆指値注文はあくまで保険的役割を果たす注文方法であり、成行注文や指値注文を利用した方が利益確定時の最終的な儲けは大きくなります。
その分、オーダーに柔軟性があるのが逆指値注文の強み。
一度設定した後でも自由に価格を変更することが可能であり、相場の値動きに合わせて追従させるような使い方もできる実用性があります。
1回の注文でエントリーから決済までまとめることも可能!
成行・指値・逆指値の3種類はエントリー・決済時にその都度発注しなければならない注文方法であり、不便に感じる方もいることでしょう。
しかし、中には1回の発注で複数のオーダーをまとめられる便利な注文もあるのです。
ここでは
- IFD
- OCO
- IFO
という3種類の特殊注文とその使い方について解説していきます。
IFD注文
IFD(IF Done、イフダン)注文とは、新規注文と決済注文をワンセットで出せる注文方法のことです。
あらかじめ見込み利益を計算できるうえに、エントリー注文の約定を確認してから決済注文を流す手間を省けて時間の短縮に重宝!
ちなみにIFD注文の決済注文部分は、新規エントリー注文が約定した時点で有効になります。
エントリー注文が約定しなかったら、その決済注文は作動しません。
参考:IFD注文とは?仕組みや発注パターン、効果的な発注法を説明
トラップリピートイフダン
IFD注文の応用テクニックとして、「トラップリピートイフダン」と呼ばれる注文システムがあります。
トラップリピートイフダンとは、IFD注文を等間隔に並べて何度も繰り返す注文のことです。
一度トラップリピートイフダンを設定すれば、相場が想定レンジ内で動いている限り、システムが自動的に利益を積み上げてくれます。
1注文あたりの利益は少額でも、何度も何度も繰り返していくうちに多額の儲けに膨れ上がる理屈です。
基本的には一切チャートを見る必要が無いので、多忙な社会人にピッタリのFX注文システムと言えるでしょう。
トラップリピートイフダンを使ってみたい方は、是非マネースクエアのサイトをチェックしてみてください。
OCO注文
OCO(One Cancel Other)注文とは、決済注文として指値注文と逆指値注文をワンセットで出せる注文方法のことです。
- 「値上がりして101円になったら利益確定」という指値注文。
- 「値下がりして99円になったら損切り」という逆指値注文。
一方の決済注文が約定したら、自動的にもう一方の決済注文が取り消されます。
OCO注文を出しておけば、相場状況を気にしてチャートを何度もチェックする必要が無くなります。
IFO注文
IFO注文とは、IFD注文とOCO注文を合体させた注文方法のことです。
具体的には、以下の3つを1回で注文できます。
- 新規エントリー注文
- 利確確定注文
- 損切り注文
新規エントリー注文が約定し次第、即座に決済注文に切り替わるため、注文作業に要する時間を少しでも短縮したい時に重宝します。
エントリーと決済の目安が分かっている時は、IFO注文を効果的に活用しましょう。
参考:IFO注文はチャートを見ていなくてもいい!?仕組みや実際の発注パターンを説明
初心者にオススメな注文方法は?
FXを始めたばかりの初心者は、まずはチャートを見ながらリアルタイムのレートでエントリー・決済を行える「成行注文」を使いこなすことから挑戦すると良いでしょう。
FXの注文の仕方に慣れてきたら、「IFO注文」を使ってエントリーと同時に決済の手続きまで終わらせましょう。
エントリーポイント周辺に複数のIFO注文を仕掛けておけば、機械的に利益を積み重ねていくことができます。
損切り注文が必要な理由
FXにおいて損切りの逆指値注文は非常に重要な存在です。
多くのFX初心者が短期間で資産を失って市場からの撤退を余儀なくされているのは、損切りが出来ていないからだと言っても過言ではありません。
どんなに高度なチャート分析、ファンダメンタルズ分析を行っても、相場の値動きを100%正確に予想するのは不可能です。
読みが当たった時は出来るだけ利益を伸ばし、外れた時は出来るだけ早く損切りする。
この「損小利大」こそがFXの世界で生き残る最大のコツです。
自動売買ツールを提供しているFX会社
FXの収支を安定させるコツは、「最初に決めた取引ルールを機械的に実行し続けること」です。
冷静な裁量トレードが苦手な方には、「自動売買取引」がお勧めです。
最初に設定したロジックに従ってコンピュータが全取引作業を代行してくれる自動売買なら、不安や焦りに振り回されることなく確実に取引ルールを消化し続けることができます。
各注文方法を上手く使いこなせなくて悩んでいる方は、以下のリンクを参考にして自分に合った自動売買ツールを検討してみると良いでしょう。
まとめ
今回はFXの取引の流れや各注文方法の具体的な使い方等についてご紹介しました。
- FXには取引レートを指定する注文と指定しない注文方法がある
- 成行以外の注文方法を活用すれば、チャートを見ていなくても取引が可能
- 自動売買取引を使えば、合理的なトレードができる
いろいろな注文方法を習得しておけば、その分自由度の高いトレードを実現できるメリットを享受できます。
FXの注文方法の違いが分からなくて悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にして各注文を使いこなせるようになってください!
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