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中国人民元は高金利なため高スワップポイントが期待できるので注目を集める通貨の1つです。
しかし、
「人民元で取引するならどの業者がおすすめ?」
「そもそも人民元の特徴は?」
など、疑問を持っている人も多いことでしょう。
そこで今回は、中国人民元の特徴やFX業者比較、おすすめ業者などについて紹介しています。
この記事を読むことで、人民元の特徴を把握でき、業者選びもしやすくなりますので、参考にしてください。
高額スワップ業者おすすめ4社
FX業者名 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
ヒロセ通商 |
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人民元の特徴
まずは、人民元の主な特徴について見ていきましょう。
どのような特徴がある通貨なのかを知ることで、取引や通貨ペア選びがしやすくなります。
ここでは、アジアの主要通貨である人民元の特徴を紹介していますので、参考にしてください。
安定性の高い通貨
人民元は中国が発行している通貨のことで、通貨コードは「CNH」です。
実は性質の異なる2つの元が存在しています。
1つは、中国で一般的に使われるCNYのオンショア人民元、もう1つは、香港を中心とした中国本土以外で売買される通貨でオフショア人民元(CNH)です。
オンショア人民元とオフショア人民元があるため、中国国内向けと国外向けで2つの異なるマーケットが存在します。
そして、オンショア人民元は、他の国の通貨(変動相場制)とは違う「管理フロート制」と呼ばれる通貨バスケット制を参考にして半固定半変動相場制を採用しているのも特徴です。
毎日午前10時15分に対ドルの人民元中心レートを公表して一定範囲内の変動のみを許容する仕組みのことで、主要通貨の値動きを参考にして為替レートを操作します。
外貨の流入増加を目的に人民元を割安の状態にするのです。
そうすることで大幅な貿易黒字を確保しやすくなります。
中国は世界2位のGDPを誇り金利も高いですし、積極的に為替介入して相場を安定させているため、安定性の高い通貨として人気です。
管理フロート制によって為替の変動幅が制限されているので、経済動向などの影響を受けにくい特徴があります。
また、変動相場制への移行やアジアインフラ投資銀行による人民元を国際通貨として広めるための金融政策などにより、今後も需要が高まると予想できる通貨です。
ちなみに、オンショア人民元は管理フロート制で中国人民銀行が管理しており、オフショア人民元は変動制限がなく香港金融管理局が管理をしています。
参考:中国経済の特徴や見通し
米ドルの動きに似ている
人民元は米ドルの動きと似ている性質があります。
なぜなら、管理フロート制をとっていて、米ドルと連動するようにコントロールしているためです。
人民元の金利
ここでは、人民元のスワップポイントや政策金利推移などについて見ていきましょう。
これらの情報を知っておくことは、業者選びや通貨選びをするうえでも大切です。
人民元が取引できる業者比較
以下は、人民元が取引できる主なFX業者の人民元/円ペアのスワップポイント一覧です。
()
FX会社 | 買い (+) |
売り (-) |
---|---|---|
外貨ex | 6円 | -21円 |
マネックスFX | 2円 | -5円 |
セントラル短資 | -円 | -円 |
SBIFXトレード | -6円 | 10円 |
みんなのFX | 10円 | -10円 |
サクソバンク証券 | 6円 | -14円 |
楽天証券(楽天FX) | 1円 | -16円 |
IG証券 | 14円 | -18円 |
上田ハーロー | 1円 | -16円 |
LIGHT FX | 10円 | -10円 |
※2013年11月29日より、「くりっく365」での人民元の取引は休止しております。
人民元/円で取引する際の業者選びの参考にもなりますので、どの業者がスワップポイント水準が高いか確認していきましょう。
中国の政策金利
国によって政策金利が異なり、金利が高いほど2ヶ国の金利差であるスワップポイント水準が高くなります。
政策金利は定期的に変わる可能性があるため、随時チェックすることが大切です。
2010年 | 5.31~5.81% |
---|---|
2011年 | 5.81~6.56% |
2012年 | 6~6.56% |
2013年 | 6% |
2014年 | 6% |
2015年 | 5.6~6% |
2016年 | 4.35% |
2017年 | 4.35% |
2018年 | 4.35% |
2019年 | 4.35% |
2015年に大幅に政策金利を引き下げて以降は、4.35%で推移しています。
多くの国がアメリカの金融政策を追随する傾向がありますが、中国に関しては影響を受けることなく独自の金融政策を進めているのが特徴です。
それでも依然高い金利水準を維持しているため、円との通貨ペアの際は多くのスワップポイントを得ることができます。
人民元と日本円
人民元安が続くと、経済的な関係性が深い日本へも影響があります。
円高・株安の恐れがあるのと、コスト高による訪日中国人観光客の減少、それに伴う日本の景気後退などです。
また、人民元安によって、チャイナショックのように世界的な株安に再び見舞われる可能性もあります。
人民元安となることで、日本の百貨店などの小売業やホテル・旅館などのサービス業を中心に影響が大きいです。
過剰な人民元安は、中国経済、日本経済、世界経済に深刻な影響を与える可能性があります。
参考:日本円の特徴
人民元と米ドル
アメリカの長期金利の低下、貿易摩擦の影響もあり、対米ドルの人民元レートは上昇をしています。
アメリカ・中国ともに短期金利の操作は難しいため、今後も横ばいもしくは、上昇が考えられそうです。
ただし、購買力平価基準で見た場合に割安感が注目され、人民元高に動く可能性もあります。
参考:米ドルの特徴
今後の人民元の見通し
人民元/円相場は、2015年には一時20.250円の高値でしたが、その後下落が始まり、2016年には14円台まで下がりました。
2018年にかけて17円台まで上昇するも、現在は16円前後で推移しています。
そして、今後も人民元安・円高に進む可能性が高いという見方が多いです。
新たに中国製品に対する関税を現在の10%から25%に引き上げるなど、沈静化の様子は見られません。
貿易摩擦の激化によって中国景気は大きく後退する可能性があります。
貿易摩擦の沈静化や為替介入などがなければ、しばらくは人民元の下落トレンドは続きそうです。
人民元のスプレッド
スワップポイント同様、人民元のスプレッドに関しても各業者で水準が異なります。
取引の度に負担となるため、短期トレーダーはもちろん、長期トレーダーも極力スプレッドの低い業者選びをしたいものです。
以下は、人民元を取り扱う主な業者のスプレッド一覧になります。
FX会社 | スプレッド |
---|---|
SBIFXトレード | 2.58銭 |
外為ファイネスト | – |
外貨ex | 3.0銭原則固定 |
デューカスコピー・ジャパン | – |
セントラル短資 | 1.8銭 |
上田ハーロー | – |
サクソバンク証券 | – |
楽天証券(楽天FX) | 1.8銭 |
マネックスFX | 1.6銭 |
※くりっく365は人民元の取り扱いを休止しています。
スプレッドが高いと、それだけ1回あたりの利益を押し下げてしまいます。
スワップポイント同様、スプレッドも比較するようにしましょう。
人民元のメリット
人民元にどのようなメリットがあるかを把握しておくことで、取引や分析・リスク管理がしやすくなります。
ここでは、人民元の主なメリットについて、それぞれ確認していきましょう。
メリット1.少額資金で取引ができる
人民元で取引をするメリットの1つが、少額資金で取引できることです。
たとえば、外為どっとコムの場合、主要通貨ペアの証拠金は次のようになっています。(2019年4月時点)
- 米ドル/円:4,500円
- ユーロ/円:5,100円
- ユーロ/米ドル:5,100円
- ポンド/円:5,900円
- 豪ドル/円:3,300円
- NZドル/円:3,100円
- カナダドル/円:3,400円
- トルコリラ/円:800円
- 人民元/円:700円
※1,000通貨の場合
証拠金は業者によって異なりますが、他社の場合も少ない証拠金で取引が可能です。
少額資金で取引を始められるため、FX初心者もリスクを抑えることができます。
同じ手元資金でも、他の主要通貨ペアに比べて十分な証拠金維持率を実現可能です。
メリット2.高いスワップポイントが期待できる
人民元は、高いスワップポイントが期待できるのもメリットです。
主要国の中でも新興国並みに金利が高いうえに、比較的相場が安定しているため高いスワップポイントを継続して得ることができます。
以下は、主な国の政策金利一覧です。(2019年4月時点)
- 中国:4.35%
- 日本:0.10%
- アメリカ:2.50%
- イギリス:0.75%
- カナダ:1.75%
- ニュージーランド:1.75%
- 香港:2.75%
- 南アフリカ:6.75%
- メキシコ:8.25%
- トルコ:24.0%
人民元/円の通貨ペアであれば4.35%−0.10%=4.25%となるため、高い金利差が実現します。
スワップポイント狙いの長期保有戦略も効果的な通貨です。
メリット3.将来大きく成長する可能性
人民元は将来が期待できる通貨の1つです。
中国は世界2位の経済大国であり、人民元は過小評価されていると言われています。
現在は管理フロート制ですが、今後変動相場制へ移行するのではないかと見られており、相場制へ変わった場合は急成長が期待できる通貨です。
そのため、長期スパンで人民元を保有しておけば、将来大きく値上がりするかもしれません。
人民元のデメリット
では逆にデメリットを紹介します。
デメリットを知り、トレードに活用しましょう。
デメリット1.中国当局の影響力が大きい
人民元は管理フロート制なので、中国当局の意向が相場に大きな影響を与えます。
通貨当局の管理下でコントロールされているため、当局の動向を注視しなければなりません。
米ドルや円など、変動相場制の通貨であれば国の意向が入ることは基本的にありませんが、人民元に関しては意向が入るため注意が必要です。
デメリット2.不透明な部分が多く正確な情報収集が難しい
今に始まったことではありませんが、中国で発表される経済指標や統計は、政治的な意向が強く反映されているケースがあるため正確な情報収集は難しいです。
中国の経済状況は外部からは不透明な部分が多いため、今後の動向を予測するのが難しくなります。
2015年のチャイナショックも外部からはわかりづらく、大幅な切り下げによって世界中の市場が大混乱に陥りました。
中国の経済指標やニュースを見る際も、疑ってかかるくらいが丁度いいでしょう。
デメリット3.取り扱うFX業者が少ない
ここで紹介したスワップポイント・スプレッド比較表を見てもわかるとおり、人民元を取り扱う業者は少ないです。
国としては世界2位の経済大国ですが、FX取引においてはマイナー通貨なのです。
米ドルやユーロ、円、豪ドルなど、主要通貨であれば大抵のFX業者で取引できますが、人民元に関しては業者の選択肢が限られてしまいます。
取り扱っている業者に関しても、他の主要通貨よりも比較的スプレッドが広く、取引コストが高くなりやすいため注意が必要です。
場合によっては、米ドルはA社、人民元はB社など、人民元を取引するにあたり、メイン口座とは別に口座を開設する必要があります。
人民元取引ができるおすすめの業者ランキング3
「人民元で取引をしたいけど、どの業者を選んでいいのかわからない」という人も多いことでしょう。
ここでは、人民元取引ができるおすすめ業者について紹介しています。
どの業者もスワップポイント・スプレッド・取引ツール・サポートなどが魅力的なので、業者選びの参考にしてください。
1.外貨ex
外貨exは、スワップポイントが15円、スプレッドが3.0銭原則固定と、高スワップポイント・低コストで人民元/円の取引ができます。
最小取引単位は1,000通貨なので、まずは少ない資金で始めたいと考えている初心者でも安心です。
24時間サポート体制なので困ったことがあればすぐに相談できますし、クイック入金サービスにより24時間即時入金が無料、オンタイムもリアルタイム出金ができます。
パソコン・タブレット・スマホ向けに高性能取引ツールCymoを提供しており、外出先でも本格的な取引が可能です。
2.マネックスFX
マネックスFXは、人民元/円のスワップポイントが5円、スプレッドが1.6銭です。
運営は東証プライム市場上場のマネックスグループなため信頼性があります。
最小取引単位は1,000通貨で、通貨ペアごとの変動率や役立つ情報が満載のポートフォリオ、シンプルデザインから高機能なものまで選べる5つの取引ツールなど、FX初心者でも取引しやすい環境が整っているため安心です。
また、著名アナリストらによるFXコラムを無料で閲覧できるため、自身のレベルアップにも繋がりますし、分析や売買がしやすくなります。
3.セントラル短資FX
セントラル短資FXは、人民元/円のスワップポイントが5円、スプレッドが1.8銭で取引できます。
最小取引単位は1,000通貨で最大300万通貨まで売買が可能です。
取引手数料やクイック入金手数料、ロスカット手数料などはすべて無料で、操作性の優れた高機能ツールを使って取引ができます。
投資に役立つリアルタイム情報を入手できるFXライブ!やプロの視点でのマーケット情報がわかるマーケットビュー、スペシャリストを講師として招いて実施するセミナーなど、無料でさまざまな情報を入手することが可能です。
まとめ
今回は、中国人民元の特徴やFX業者比較、おすすめ業者などについて紹介いたしました。
あらためて最後にここで紹介した大事なポイントをまとめると、次の4点が挙げられます。
- 人民元は管理フロート制により経済動向の影響を受けにくい
- 高金利なためスワップポイントが期待できる
- 米中貿易摩擦のより、今後の相場は不安定な可能性が高い
- 米ドルと値動きが似ているのでFX初心者でも比較的取引しやすい通貨
ぜひ、ここで紹介した内容・業者を参考にして、中国人民元で取引を始めてみましょう。
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