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トルコリラの軟調な地合いが長期的に続いていますが、
「実際のところトルコリラ円レートが0円になってしまったらどうなるの?」
「トルコリラの価値が0円になることはあるの?」
と心配になっている方も少くともいるはずですよね。
そこで今回は、トルコリラが0円になったらどうなるのか、3つのパターンを紹介します。
その他にもトルコリラ相場の下落局面で取るべきリスク対策やトルコリラが無価値になるまでの取引戦略など、関連する話題を取り上げます。
この記事を読むことで、トルコリラ円レートが0円に近づいた時でも慌てずに対応できるようになるので、ぜひ参考にしてください。
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FX業者名 | 特徴 | 公式サイト |
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トルコリラが0円になったらこうなる【3つの末路】
もしトルコリラが0円になった場合、どのようなことが起こるのでしょうか。
ここでは、想定される3つの末路について紹介します。
1. FX業者がトルコリラの取扱いを廃止して取引できなくなる
FX業者は不測の事態への対応として、通貨ペアの取扱いを停止したり、ポジションの強制決済をすることがあると約款で定められています。
例えば、以下のように不測の事態には通貨ペアの取扱い廃止も辞さないとの記載があります。
第27条(不測の事態への対応)
お客様は、天災地変、戦争、政変、同盟罷業、外貨事情の急変、金融市場の閉鎖や混乱、各国の経済事情の激変等、不可抗力と認められる事由(以下、これらをまとめて「不測の事態」といいます。)に基づいて当社が取引条件等の制限または変更を行った場合、その措置に従うものとします。上記措置は例えば、必要証拠金率の引き上げ、取引可能数量の引き下げ、新規取引の停止、決済取引の制限及び通貨ペアの取扱いを停止することによるポジションの強制決済等を含み、それら措置の一部または全部を段階的又は即時に行うことがあります。
ヒロセ通商・約款(PDF)
トルコリラが今から急に0円になることは起こりそうにないので、もし、このままじわじわと0円に近づいていく場合、どこかのタイミングでFX業者によってトルコリラの取り扱い中止が発表されるはずです。
2. トルコリラ円が0円になる前に強制決済される
前述したとおり、トルコリラの通貨ペアの取扱い中止がユーザーへ通知されたら、その後は、期日が到来したら強制決済される可能性が高いです。
そういうわけで、0円になった途端にポジションが強制決済されて資産も無くなるわけではなく、トルコリラが0円になりそうな場合に、FX業者によって何らかの処置が取られるというのが正しい見方です。
3. 資産はゼロにはならないが大きな損失が出てしまう
トルコリラの保有ポジションが強制決済されると、その時点で損失が確定します。
トルコリラが0円になる前に強制決済されると仮定した場合、資産はゼロにはならないものの、大きな損失が出てしまうことになります。
今トルコリラ建てで資産を保有している人は、最悪のことを十分に想定した上で、今後も保有を続けるかどうかを考えておきましょう。
トルコリラの下落局面でFX投資家が取るべきリスク対策
トルコリラがこのまま下落していく場合、トルコリラのスワップ投資家は大きな損失を被ってしまいかねません。
そこでここでは、トルコリラのスワップ投資家が取るべき5つのリスク対策を紹介します。
- 好材料が無いのにトルコリラを買うのはやめる
- トルコリラ円をロングするなら損切りするポイントを決める
- FX業者によるトルコリラ取扱い廃止のニュースを随時確認する
- 下落基調が続いている中での逆張りは避ける
- スワップポイントより為替差損の方が大きいことを理解する
それぞれ詳しく説明するので、参考にしてみてください。
好材料が無いのにトルコリラを買うのはやめる
トルコリラは、インフレ率の高騰や政治的な混乱などトルコ経済に関する不安材料をいくつも抱えています。
その影響で、トルコリラの価値が下落し続けるリスクが高い状況です。
現在の政権が交代したり、実質金利がプラスに転じたり、何か新たに好材料が出てこない限りは、トルコリラ買いで利益を狙うのはやめた方が良いでしょう。
あわせて読みたい⇒トルコリラは終わった?天国から地獄へ落ちていく相場の原因と将来性
トルコリラ円をロングするなら損切りするポイントを決める
トルコリラ円は、2023年12月現在、5円台で推移していますが、このままズルズル下げ止まらずに0円に近づいていく可能性はなきにしもあらずです。
トルコリラ円をロングしている人は、必ず損切りポイントを決めて取引することが大切です。
ダウンサイドリスクが大きいことを考えれば、損切りルールを徹底して守ることが、損失リスクを抑える大きな要因と言えます。
FX業者によるトルコリラ取扱い廃止のニュースを随時確認する
FX業者が約款等で定めているとおり、トルコリラに何か不測の事態が生じた場合は、トルコリラの取扱い自体を停止することもありえます。
トルコリラのポジションを保有中の方は、FX業者によるトルコリラ取扱い停止のニュースをメールやSNS、twitter等で随時確認しておきましょう。
下落基調が続いている中での逆張りは避ける
トルコリラの下落基調が続いていますが、値頃感から逆張りをして買いに出る人も多いはず。
しかし、好材料が出ていない中での逆張りは難易度が高く、失敗する可能性は高いです。
逆張りで成功するためには、市場のトレンド転換を的確に予測・察知する必要があります。
プロではない限りこれは非常に難しいです。
それでも逆張りをしたいときは、損切りの設定と利益を深追いしない姿勢を持つことが大事になります。
スワップポイントより為替差損の方が大きいことを理解する
高金利通貨であるトルコリラをスワップポイント収入目当てにロングしている人もいます。
しかし、得られるスワップポイントよりも値動きによる為替差損益の方が大きくなることを肝に銘じておきましょう。
せっかく毎日スワップポイントで利益が出ても、為替差損がスワップポイント以上に発生してしまっては意味がありません。
トルコリラのスワップ投資をする際には、為替差損をいかに抑えるかがキーポイントになってきます。
トルコリラが0円に近づくまでの取引戦略
トルコリラが0円に近づいていくとしたら、今後はどのような取引戦略を立てるべきなのでしょうか。
ここでは、「ショートの併用」と「ポジション量を大きくしない」の2点について詳しく紹介していきます。
トルコリラのショートを併用する
トルコリラは、ファンダメンタルズとテクニカル要因からも今後もリラ安が続きそうです。
例え反発しても小反発で終わりそうな気配が相場に漂っています。
そのため、トルコリラのスワップ投資をしている方は、リラ円をショートする取引(空売り)を併用することが有効です。
為替差損益を限りなくゼロに近づければ、スワップポイント分のみを得られるようになります。
底値を打つまでポジション量を大きくしない
トルコリラ相場は、いつ底値を打つかは誰にもわかりません。
現状は、トルコリラ円では5円がサポートされていますが、ここを割れると大きく下落する恐れがあります。
2018年8月のトルコショックの時は1日で20%も下落したことを考えると、最悪それに耐えうるポジション量しか持たないことが重要になります。
トルコリラ円の底値をチャートから推測
トルコリラ円のチャートにサポートラインとトレンドラインを引いて底値を推測したいと思います。
直近のサポートラインが5円付近にあります。
何度も支えられているこの5円を割れてしたに走ったら、一気に4円を目指す可能性があります。
長い下ヒゲを引いて、すぐに5円台に戻れば良いのですが、サポートラインを割れた後に長い陰線を付けてしまうと危険です。
2023年6月から7月にかけての急落した局面と同様に30%程度下落するとなると、3円半ばも見えてきます。
トルコリラ円が0円になったらどうなるか、素朴な疑問やよくある質問
もしトルコリラ円が0円になったらどうなるのでしょうか?
ありがちな素朴な疑問やよくある質問に対してわかりやすく回答してみます。
Q. そもそも為替レート価格が「0円」になることはあるの?
為替レート価格が0円になることは、理論的には可能です。
しかし、現実的にはほとんど起きないでしょう。
「ある通貨の需要が完全になくなる=その通貨を発行している国が破綻状態になる」ということを意味します。
経済規模を誇るトルコが破綻する前に、世界各国が協調して何らかの対応策が取られるのではないでしょうか。
Q. トルコリラ円を0円付近で買えば絶対儲かるよね?
いいえ、必ず儲かるとは限りません。
トルコリラ円が0円付近で買ったとしても、買値から0.01ポイントでも下がれば、損失を被ることになります。
また、トルコリラ円が仮に0円になる前に、FX業者によっては強制ロスカットが執行されるリスクもあります。
トルコリラ円が0円付近になったからといって、安易に買うのは避けましょう。
Q. トルコリラ円が0円になったら強制ロスカットされるの?
当ページの「トルコリラが0円になったらこうなる【3つの末路】」でも解説したとおり、不測の事態に陥った場合、FX業者によっては即強制ロスカットを行うこともありえます。
実際には0円になる前に、トルコリラの通貨取扱いが中止が発表され、中止されるまでの期日やスケジュール等の案内がされるはずです。
その場合、トルコリラの取扱いが中止されるタイミングで強制ロスカットされる可能性が高いでしょう。
Q. トルコリラ円が0円になった際のマイナス額の計算方法を教えて
トルコリラ円が0円になった場合、マイナス額は、トルコリラ建てで保有していた資産の全額に相当します。
仮に100万円をトルコリラに投資していて、トルコリラが0円になった時に損切りしたら、損失額は100万円になります。
まとめ
以上、トルコリラが0円になった場合の強制決済の有無やリスク対策などを紹介しました。
最後にこのページの内容をまとめると、
トルコリラが0円になる可能性が考えられたら、FX業者から何らかの案内がある
トルコリラの取扱いが廃止になる可能性が高い
廃止になれば保有ポジションが期日到達で強制決済される
現段階では「トルコリラが無価値になる=トルコが破綻する」のは考えられない
という4点が挙げられます。
「これ以上リラが安くなったら不安…」
「だけどトルコリラをこのまま持ち続けたい」
とお考えの方は、当ページを参考にした上で、無理のない範囲で取引してください。
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