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ナンピンという売買方法があることをご存知でしょうか。
株式投資の経験がある人であれば知っている人も多いと思います。
ナンピンすれば平均取得単価を下げることができ、上げ幅があまりない場合でも利益を出しやすくなります。
ここでは、ナンピンの特徴やデメリット・注意点などについて紹介します。
初心者でもナンピンは有効的な売買方法なのでしょうか。
ナンピンとは?株式投資でも行われるナンピンの内容や特徴について
多くのトレーダーも行っているナンピンとはどんな売買方法なのでしょうか。
そして、どんな特徴を持ち、デメリットは何なのでしょうか。
多くのトレーダーが使っている方法をデメリットや注意点も把握した上で使えば、効果的に投資ができる可能性があります。
しっかりと特徴などを理解した上で、デモトレードなどを活用して練習をしてみましょう。
経験豊富なトレーダーであればいいですが、初心者の場合はいろいろな方法をまずは練習で試すことが大事です。
多くのトレーダーも行っている売買戦略のナンピンとは?
ナンピンとはFXだけでなく、株式投資でも行われる売買方法です。
相場が予想とは逆方向に動いた場合に、保有ポジションはそのままにして追加でエントリーをしていき、平均売買コストを有利にしていくことです。
例えば、1ドル=110円の時にこれから相場が上がると予想して1万ドル買ったが、相場が下落して108円まで下がったため再度追加で1万ドルを買います。
そうすることで保有している2万ドルの平均取得単価を109円に下げることができます。
ナンピンすることで平均取得単価が下がり、収支がプラスになるレートまでの値幅が小さくなります。
買いポジション時だけでなく、売りポジション時も同様です。
ナンピンすることで平均取得単価が下がり利益が出しやすくなる
1ドル=110円で買った後に108円まで下がった場合、利益を出すには再び相場が110円まで上昇しなければなりません。
しかし、108円でも同じ数量のドル買いをすれば平均取得単価が109円になりますので、109円まで相場が上昇すれば損益は0になります。
このように、平均取得単価が下がり損益分岐点が下がることがナンピンのメリットです。
平均取得単価が下がることで、その後の上げ幅があまりない場合でも利益が出しやすくなります。
ナンピンでポジションを増やす場合に気をつけること
ナンピンでポジションを追加で増やしていく時は、どのような基準で増やしていけばいいのでしょうか。
また、増やしていく際に気をつけなければいけないことはないのでしょうか。
何も知らずにナンピンのメリットだけに目を向けて売買していくのは危険です。
ナンピンでポジションを増やす際、体力勝負になっても焦らない計画性と準備が必要
ナンピンで追加でポジションを増やすのにルールはありません。
「1ドル=110円で1万ドル保有していて、109.500円で追加で1万ドル買い、109.000円で再度追加で1万ドル買う」などの細かく刻んでいく買い方をする人もいます。
一方で、108円まで下がったら1万ドル買い、次は106円まで下がったら買うというように間隔をあけて買う人もいます。
気をつけなければいけないことは、トレンドが続く限り各ポジションの含み損が増え、証拠金を圧迫するため体力勝負になるリスクがあることです。
証拠金が少ないと証拠金の追加投入かポジションの一部解消を迫られる場面がやってきます。
そうなると良い結果が生まれない可能性が高くなるでしょう。
ナンピンする時は、想定される最も低いレートまで下落した場合でも焦らないポジションの持ち方や証拠金を準備しておくべきです。
その上でナンピンをしないとすぐに行き詰まり中途半端なやり方になってしまいます。
考えられる最低レートまで下がったとしても致命傷を負わないように十分な証拠金を用意し、証拠金維持率を考えたペースでポジションを増やすようにしましょう。
初心者がナンピンするのは効果的なのか?戦略として使えるのか?
FX初心者がナンピンするのはどうなのでしょうか。
売買戦略として有効なのでしょうか。
実は、多くのトレーダーがナンピンは効果的な売買戦略の1つであるとしながらも、初心者にはおすすめしていないことが多いです。
なぜ、初心者にはおすすめせずに経験豊富なトレーダーはナンピンをするのでしょうか。
初心者にナンピンはおすすめできない!経験・実績を積むまではナンピンしない!
「初心者のナンピンは危険」など、雑誌やWEBで多く目にします。
ある程度経験や実績を積んだトレーダーであればナンピンは1つの良い戦略ですが、初心者の場合だと大きな損失を負うリスクがあります。
ナンピンは相場が予想と逆方向に動いた際に、追加でポイントを保有していくため、相場が予想の方向に反転すれば良いですが、反転しなければ大損してしまいます。
トレンドが短ければいいですが、長期にわたり形成されるトレンドもあるため、どんどん含み損が増えていってしまうのです。
証拠金維持率も低下してロスカットになる可能性もあります。
そういったリスクがあることも理解した上で、トレードしていく必要があります。
経験やノウハウがないと含み損が大きくなった時に冷静に判断できない
相場動向の予測をして資金にも余裕があり、計画的にナンピンを行うのであればいいですが、初心者の多くは
「損切りしたくない」
「相場が反転するまで待とう」
「勝てば取り戻せる」
など甘い考えや希望的観測からナンピンをしがちです。
先を考えての行動ではなく、目先のことだけを考えとりあえずでナンピンしていくので、結局大損してしまいます。
追加で購入していく度に、含み損が大きくなり証拠金維持率も低下して冷静な判断ができなくなります。
上手くナンピンしていけば損失を限定したり、利益を得やすくなったりますが、そうなるためには相場の展開などを読み資金もある程度必要です。
初心者では、相場動向の予測やリスク管理のノウハウがないですし、資金に余裕がある場合も少ないためナンピンすると傷口を広げてしまいます。
経験・実績を積んだ後にナンピンを取り入れても遅くはない
ナンピンは経験豊富なトレーダーも使う手法の1つで、平均取得単価を下げることができ利益を出しやすい環境を作ります。
しかし、相場動向を読めないと含み損が拡大し、ロスカットになる恐れもあります。
そのため、相場動向の分析・予測、判断・決断の力やノウハウがない初心者が行うと、大変危険な可能性があります。
ナンピンの内容は理解した上で、まずは経験と実績を積むことが大事です。
それから、1つの売買方法・戦略としてナンピンを取り入れても遅くはありません。
気になる方はデモトレードで実際の証拠金を想定して試してみましょう。
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