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メキシコペソは、スワップポイントが高く、運用に向いている通貨として注目されています。
しかし、メキシコペソについて詳しく調べてみると
「メキシコペソって危ないんじゃないの?」
「暴落する可能性はないの?」
と疑問に思うような情報がたくさん出てきますよね。
そこでこのページでは、メキシコペソの危険性や下落リスク、今後の見通しについて解説していきます。
最後まで読むと、メキシコペソのリスクが理解できて適切な運用を行えるようになるので、内容を参考にしながら安定収入を目指してみてはいかがでしょうか。
メキシコペソが危ないと言われている4つの理由
メキシコペソが危ないと言われる具体的な理由は、一体何なのでしょうか。
ここでは、メキシコの政治や経済が抱える問題点やメキシコペソが有する特徴からその原因を探っていきたいと思います。
理由1. メキシコの政策金利が11.25%と高すぎて危険?
メキシコの政策金利は、2023年11月現在、11.25%と高い水準にあります。
これは、メキシコの物価上昇率を抑えるための措置です。
メキシコはインフレ抑制のために政策金利を上げ続けている
メキシコの物価上昇率は、2022年後半まで右肩上がりに上昇していたため、メキシコ中央銀行は、インフレ抑制のために、政策金利の引き上げを継続しています。
2022年暮れには物価上昇率がピークアウトしたと見られていますが、依然としてメキシコの政策金利は11.25%と高水準です。
政策金利が高いということは、メキシコの経済の回復が遅れるリスクがあることを意味します。
具体的には、政策金利が高いと、企業の融資コストが上昇し、投資や雇用が減少する可能性があります。
結果的にメキシコ経済の成長を阻害し、メキシコペソの価値を下げるリスクが指摘されています。
また、消費者の消費意欲も低下し、景気後退につながる恐れもあるため、メキシコペソの政策金利が高いことは、よいことばかりではないのです。
理由2. エネルギー価格の影響を受けやすい
メキシコは、原油や天然ガスなどのエネルギー資源の輸出国です。
そのため、エネルギー価格の変動は、メキシコ経済に大きな影響を与えます。
エネルギー価格が上昇すると、メキシコの輸出収入が増加し、経済成長に寄与します。
反対に、エネルギー価格が下落すると、輸出収入が減少し、経済成長が鈍化する可能性があります。
ゆえに、
エネルギー価格が下落する→メキシコペソも下落する
という関係性が成り立ちます。
このように、エネルギー価格の変動がメキシコペソの価値に大きな影響を与えるので、常にチェックしておく必要があります。
理由3. 大統領が景気後退の原因になっている
メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は、左派系の政治家で、産業政策よりも社会福祉政策を重視し、貧富の格差解消を目標にしています。
しかしながら、経済政策は不透明で、投資家からの信頼を失っています。
ロペス・オブラドール大統領は、原油価格の上昇を背景に、メキシコの経済が成長していると主張していますが、実際はメキシコの経済成長率は、2021年は4.8%、2022年は3.0%と、目下低迷中です。
また、ロペス・オブラドール大統領は、
・炭化水素法の改正法案の提出(石油・ガス分野の民間投資にとってマイナス)
をすることで、メキシコの経済成長が鈍化するリスクを孕む政策を取っていることがリスクとして懸念されています。
理由4. メキシコペソの信用格付けが低いから
メキシコペソの信用格付けは、他のメジャー通貨と比べると低い水準のため、投資に適さないという噂があります。
ただし、2023年11月現在でメキシコペソの格付けはS&PやR&Iといった格付会社からは「BBB」となっており、投資適格級の格付が付与されています。
アメリカ合衆国や英国、ドイツ等が「AAA」、日本が「AA+」なので、それと比べれば低いですが、投資に適さないというのは間違いです。
国家が破綻(デフォルト)するような重大な危険性があるわけではないので、メキシコペソ投資をしても問題ありません。
メキシコペソが抱えている下落リスク
今現在、メキシコペソが抱えているレート価格の下落リスクには何があるのでしょうか?
それぞれ「地政学的リスク」「政治的リスク」「経済的リスク」の観点から考えてみたいと思います。
地政学的リスク
メキシコペソの地政学的リスクとは、メキシコの政治・経済状況に影響を与える地政学的要因によって、メキシコペソの価値が変動するリスクのことです。
メキシコは、米国と国境を接する中南米最大の国で、特に重要なのは、アメリカの政策です。
メキシコは、米国の重要な貿易相手国であり、米国の経済政策は、メキシコ経済に大きな影響を及ぼします。
例えば、米国が貿易制裁を課した場合、メキシコの輸出が減少→メキシコ経済が悪化することで、メキシコペソの価値が下落するリスクがあります。
また、米国が利上げを実施した場合、米国への投資が活発化し、米ドル高になると、メキシコペソの価値が相対的に下落します。
このように、メキシコペソの地政学的リスクは、アメリカの政策に大きく影響を受けるため、投資を行う際には、アメリカの政策の動向を注視することが大切です。
政治的リスク
メキシコの現政権は、左派のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領が率いる国民再生運動(MORENA)です。
オブラドール大統領は、インフラ投資や社会保障の拡充などの格差是正を目指す経済政策を推進しています。
これらの政策は、メキシコの経済成長につながる可能性もありますが、「大統領が景気後退の原因になっている」で述べたように、多くの批判を受けるような内容も含まれています。
そのことで財政赤字の拡大やインフレ率の上昇などのリスクも懸念されています。
外交面では米国のジョー・バイデン大統領と今後も良好な関係を維持していきたいとの方針があり安定しています。
また、2021年11月にはオブラドール大統領が次期メキシコ中銀総裁に初の女性となるロドリゲス財務公債省次官を任命しました。
ロドリゲス氏は、金融政策についての経験がないことで、市場から不安視されメキシコペソが一時急落しました。
その後は持ち直しましたが、政局不安が起きるなど不確定要素が増えることでメキシコペソ相場へネガティブな影響を与える可能性もあるので注視が必要です。
経済的リスク
メキシコ経済のリスクは、比較的少ないと考えられています。
というのも、米国との結びつきが強いため、米国経済の成長が続く限り、それなりに好調な成長を維持していくと予想されます。
また、貧困層の人口比率は依然として高いものの、政府の政策により徐々に改善されており、経済リスクは比較的少ないと考えられる。
メキシコ経済をつくり上げている主な要素を挙げるとするならば次の3つです。
- GDPは年々好調に推移
- 貧困層の人口比率は約半分
- メキシコ経済は米国との結びつきが強い
それぞれ詳しく解説していきます。
GDPは年々好調に推移
メキシコのGDPは、2022年に前年比3.0%増と、堅調な成長を維持しています。
これは、米国経済の回復や、自動車産業などの輸出の拡大によるものです。
メキシコは、米国と国境を接する中南米最大の国であり、米国の重要な貿易相手国となっています。
そのため、米国経済の成長は、メキシコ経済に大きな影響を及ぼします。
貧困層の人口比率は約半分
メキシコの貧困層の人口比率は、2021年の時点で44%と高い水準にあります。
これは、所得格差や格差拡大などの問題が根強く残っていることと、コロナ禍でそれらの事態がさらに悪化したことが原因です。
メキシコ政府は、貧困層の生活を改善するために、社会保障の拡充やインフラ投資などの政策を推進していますが、貧困層の人口比率を大きく下げるのは容易ではないと考えられます。
メキシコ経済は米国との結びつきが強い
米国の隣国であるメキシコの経済は、アメリカとは切っても切れない関係にあると言っても過言ではありません。
メキシコの輸出の約80%は米国向けであり、逆輸入の約40%も米国からのものです。
メキシコは、米国の重要経済圏として位置づけられており、両国間の貿易や投資は、メキシコ経済にとって不可欠なものとなっています。
【2023年最新】メキシコペソ/円の見通しと取引戦略
メキシコペソ/円の動向は将来的にどのように推移していくのでしょうか?
ここでは、現在のメキシコペソ/円の相場状況や今後の見通し、取引戦略について紹介していきます。
メキシコペソは、2020年3月のコロナショック以降、インフレ率の鈍化や米ドル高の緩和を受けて、対円で上昇基調にあります。
メキシコの消費者物価指数(CPI)は、2022年9月~10月時点をピークに鈍化しています。
こうした背景を受け、メキシコ中銀は、2023年3月に政策金利を11.25%として以降は据え置いています。
これは、2021年の春先から約2年に及んだ利上げ局面を終了したことを意味します。
第一生命経済研究所によれば「ペソ相場が下支えされるとの見方がある一方で、当面は米国経済を巡る不透明要因の動向に左右される展開が続く見込み」との見解を示しています。
2023年9月28日、メキシコ中銀は定例会合において4会合連続で政策金利を11.25%に据え置く決定を行った。
ここ数年の同国では商品高や景気回復の動きも追い風にインフレが上振れし、中銀は断続利上げを余儀なくされた。
しかし、昨年末以降は商品高や米ドル高の一服を追い風にインフレは頭打ちしており、中銀は今年6月に約2年に及んだ利上げ局面を終了させた。
中南米諸国の間にはインフレ鈍化を理由に利下げに動く「利下げドミノ」が広がるが、メキシコ中銀は長期に亘る現状維持を示唆するタカ派姿勢を示してきた。
他方、ペソ高による弊害が顕在化するなか、中銀は為替ヘッジの段階縮小に動いたほか、米国や中国経済を巡る不透明感の高まりもペソ相場の重石となっている。
中銀のタカ派姿勢はペソ相場を下支えする一方、当面は米国経済を巡る不透明要因の動向に左右される展開が続こう。
出典:第一生命経済研究所
メキシコ中銀は、今後もインフレ率が目標の3~4%に収束するまで、政策金利の現状維持を継続する姿勢を前面に出しています。
メキシコ中銀が政策金利を今後も高い水準で据え置き続ければ、メキシコペソは対円で上昇基調を維持する可能性が高いです。
メキシコペソ投資でリスクヘッジして安全に運用する4つの方法
メキシコペソ投資でリスクヘッジして安全に運用する方法には以下4つが挙げられます。
- 他通貨、他資産へ分散投資する
- 原油先物のショートポジションでヘッジする
- アノマリーを把握して取引戦略を立てる
- レバレッジ2倍以内でスワップポイント収入を狙う
上記したことについて、それぞれ詳しく説明します。
1. 他通貨、他資産へ分散投資する
メキシコペソは不確実性が高まると、米ドルやユーロなどの主要通貨と比べて、ボラティリティ(変動率)がより高くなる傾向にあります。
メキシコペソのみに投資するのではなく、他通貨や株式や債券といった他の資産にも分散投資することで、そのリスクリスクを抑えることができます。
2. 原油先物のショートポジションでヘッジする
メキシコは、原油の輸出国であり、原油価格の変動はメキシコペソの価値に大きな影響を及ぼします。
原油価格が下落すると、メキシコペソの価値も下落する傾向にあり、原油価格の変動リスクをヘッジするために、原油先物のショートポジション(空売り)を取るのも有効な分散投資の手法と言えます。
メキシコペソのロングポジションは保有したままでスワップ収入を得つつ、メキシコペソ相場が下落しそうな時は、原油先物のショートポジションを組むことで、為替差損と原油のショートの利益を相殺する戦略です。
3. アノマリーを把握して取引戦略を立てる
メキシコペソだけの現象ではありませんが、相場には特定の期間やタイミングで動く「アノマリー」と呼ばれる現象が存在します。
例えば、以下のようなアノマリーを把握して取引戦略を立てることで、計画的に取引しやすくなります。
- 年初から春先まで底値を形成しがち
- 4月高、こいのぼり天井
- セル・イン・メイ(sell in May.=5月に売れ)
- 夏枯れ相場は下振れしやすい
- 年末にかけては相場が活況になりやすい
これらのアノマリーを覚えておくことで、リスクを抑えながら利益を狙えるようになります。
4. レバレッジ2倍以内でスワップポイント収入を狙う
レバレッジとは、少ない資金で大きな取引を行うことができる仕組みですが、レバレッジを高くすると、利益も大きくなりますが、損失も大きくなります。
メキシコペソ投資では、スワップ収入が目的の人が多いです。
スワップポイントを安定的に得るには、いかにして為替差損を出さないかが鍵を握ります。
そのためにもレバレッジを2倍以内に極力抑えて、低リスク運用を心がけることが重要です。
関連記事:メキシコペソのスワップポイントの推移をFX業者別に比較
メキシコペソで長期投資するのにおすすめのFX口座4選
FX業者によって毎日受け取れるスワップポイントの値は異なっています。
ここでは、メキシコペソで長期投資するのにおすすめのFX口座を、スワップポイントの高さを基準に紹介していきます。
1. LIGHT FX
LIGHT FXは、東証スタンダード市場上場企業であるトレイダーズ証券が運営するFX口座です。
スワップポイントの高さが特徴で、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円などの高金利通貨のスワップポイントは、業界トップクラスとなっています。
また、スプレッドも業界最狭水準の水準で提供していて、取引コストを抑えるのにも適しています。
メキシコペソ投資のFX会社選びで迷ったら「LIGHTFX」の口座を作っておけば、失敗することはありません。
2. みんなのFX
みんなのFXもLIGHT FXと同じくトレイダーズ証券が運営するFX口座です。
スワップポイントの高さが特徴で、トルコリラ/円やメキシコペソ/円などの高金利通貨のスワップポイントは、常にトップクラスです。
取引ツールも充実しているので、多彩なトレード手法やチャート分析を駆使したい方にもぴったり。
安定的に長期投資したいかたはメイン口座の一つとして作っておいて損はないでしょう。
3. ヒロセ通商
ヒロセ通商は、国内最大級のFX会社でスワップポイントの高さは、LIHGTFXやみんなのFXと比較すると少し劣りますが、スプレッドが狭く、約定力に優れているため、ストレス無くFX取引を行うことができます。
FX初心者でも直感的に操作できるトレード環境が整備されており、スワップ狙いの長期投資にもおすすめの口座だと言えます。
4. GMO外貨
GMO外貨は、GMOインターネットグループが運営するFX口座です。
トルコリラ/円やメキシコペソ/円などの高金利通貨のスワップポイントの高さが特徴で、金利収入を重視している人に最適な口座となっています。
取引ツールやスマホアプリの使い勝手も良いため、たまにしか取引環境へログインしない方でも迷うことなく操作できるのがメリットです。
まとめ
以上、メキシコペソ投資が危ないと言われる理由や下落リスク、今後の見通しなどを紹介しました。
メキシコペソは高金利通貨としての魅力がある一方で、さまざまなリスクも抱えていることがわかりましたね。
最後にメキシコペソ投資におけるポイントをまとめると、
- 政策金利が上がり続けていてスワップポイントが高い
- 原油価格の変動や政治的・経済的リスクでレート価格が乱高下する恐れがある
- 主要通貨と比較して安全性は落ちるが「投資適格級」と格付されている
の3点が挙げられます。
「リスクは承知の上でメキシコペソに投資したい」
「余裕資金で試しに始めてみたい」
という方は、このページで紹介したおすすめのFX口座を作ってみて、メキシコペソの長期運用をスタートしてみてはいかがでしょうか。
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