NDD方式とは？DD方式との違いやメリット・デメリット、おすすめNDD業者7選も紹介

FXには、NDD方式とDD方式という2種類の取引方式があるのをご存知でしょうか？

「NDDって聞いたことはあるけど詳しくは知らない…」
「NDD方式とDD方式ではどう違うの？」

とFX経験者でもこれらの方式について知らないという方は多いかと思います。

方式を知らなくてもトレードを行うことは可能ですが、方式が変われば取引の流れや得られる利益などが変わってくることになります。

この記事では、NDD方式とDD方式にはどんなメリットとデメリットがあるのか、どうやってFX業者を選べば良いかなどを詳しく説明していきます。

NDD方式とは

NDDとはNo Dealing Desk（ノー・ディーリング・デスク）の略です。

ディーリング・デスクとはFX業者に設置された取引部門のことです。

FX業者は自社にディーリング・デスクを置かないため、「うちの顧客からこういう注文が来たよ」とカバー先へ仲介するだけの役割を担う方式です。

具体的には、顧客であるトレーダーが出した注文は直接インターバンク市場へ流され、カバー先や提携LP（リクイディティ・プロバイダー）が提示する最適なレート価格で自動的に約定するシステムになっています。

顧客トレーダーが出した発注はロスなく最適なレート価格で約定でき、FX業者の為替ディーラーによる介入もないため、取引は極めて透明性の高いものとなります。

DD方式とは

DD方式とはDealing Desk（ディーリング・デスク）の略称です。

DD方式を採用しているFX業者はディーリング・デスクを設置し、顧客やカバー先との注文をさばく為替ディーラーを配置しています。

顧客の注文はNDD方式のようにインターバンク市場へ直結されず、ひとまずFX業者の為替ディーラーが受け付けて約定させたり、インターバンク市場へ流すかどうかを判断しています。

例えば、

「負けトレーダーから買い注文が来たからインターバンク市場へ流さず約定させて売り建玉を持っておこう（呑み行為）』
「凄腕トレーダーから買い注文が来たから反対売買せずにそのままインターバンク市場へ流そう。あと便乗して新たに買いポジションを建てておこう』

というような行為が可能で、DD業者は良くも悪くもディーラーの裁量が入る余地が大いにあるというのがわかります。

実際に「自分の注文がインターバンク市場に通ってなく、FX業者と相対取引していただけだった」ということも起こり得るのです。

呑み行為をして顧客の負け分を会社の利益とすることもできてしまうため、負けトレーダーの注文に対して反対売買を繰り返せば、大きな利益を出すことも可能です。

一方で、もし顧客が勝ってしまったら逆にFX業者の損失になってしまうわけですから、顧客を負けさせるために不利な取引をさせるという可能性も理論上ありえますよね。

例を挙げれば、

などです。

それらが実際に行われているかは利用者からはわからないため、FX業者を信用するしかありません。

一方でDD方式のメリットとしては、カバー先銀行を通さない取引が多く存在することから、NDD方式よりもスプレット幅は狭くなります。

スプレッドを狭くしても儲けられるポイントは他にもある、と言い換えることができるかもしれません。

NDD方式とDD方式の3つの違い

NDD方式とDD方式には次の3つの違いがあります。

1. NDD方式はレートの透明性が担保されている
2. NDD方式はインターバンクへ直結取引されるので約定率が高く約定スピードが速い
3. DD方式の業者のスプレッドの方が低い

このことについて説明していきます。

1. NDD方式はレートの透明性が担保されている

NDD方式とは、トレードの際に取引を仲介するディーリングデスクを挟むことなく、取引ができる方法です。

間にディーリングデスクが入るDD方式の場合、FX業者が有利になるように取引が操作される可能性があります。

それに対し、業者が仲介することなく、インターバンク市場と直接取引ができるNDD方式であれば、レートの操作などに不安を感じることなく安心して取引ができます。

透明性の高い取引をしたいのであれば、NDD方式を選ぶことが有効です。

2. NDD方式はインターバンクへ直結取引されるので約定率が高く約定スピードが速い

快適にトレードを行うために重要となるのが、約定スピードの速さです。

約定に時間がかかれば、その間にもレートが変動し、思わぬ損失を出してしまうこともあります。

そん.な約定に関するストレスを減らしたい場合は、インターバンク市場と直接取引ができるNDD方式を選んでおくと良いでしょう。

さらに、直接的な取引を行えるNDD方式は約定率が高く、ストレスなく取引ができるというメリットもあります。

3. DD方式の業者のスプレッドの方が低い

DD方式のメリットは、NDD方式と比べてスプレッドの幅が狭く設定されていることです。

NDD方式はスプレッドのみで利益を生み出していくのに対し、DD方式は顧客の反対売買などスプレッド以外でも利益を出せるようになっています。

さらに、DD方式は顧客が損失を出せば出すほど、業者の利益が増える仕組みとなっているため、あえて顧客からの注文をインターバンク市場へ取次ぎを行わないといった形で利益を作ることもできることは前述したとおりです。

利益確保の方法が多彩なDD方式は、スプレッドにこだわる必要がなく、NDD方式と比べて狭いスプレッドを提供しても割りを食わないのです。

スプレッドは低いほど取引コストが減ってトレーダー側の利益が増えやすくなりますが、実際にFX口座を選ぶ際には、FX業者が利益を出す仕組みなども知っておくことが大切です。

NDD方式のFX業者を利用するメリット

ではNDD方式を採用しているFX業者にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

利用すると得られるメリットをご紹介します。

堂々とスキャルピングができる

NDD方式がDD方式と主に異なる点として、スキャルピングを禁止されていないことが挙げられます。

NDD方式を採用しているFX業者はユーザーの注文を直接インターバンク市場へ流すため、注文が短時間の中で頻繁に入ったとしても、FX業者にとって何のリスクもありません。

さらに、NDD方式における主な収益がスプレッドであることから、スキャルピングのように取引回数の膨らむトレードスタイルは、FX業者にとってメリットとも言えます。

関連記事⇒FXスキャルピングはなぜ禁止される？18業者へ電話確認＆約款を読んで判明した事実

レート価格の透明性が担保されているから安心

ユーザーの注文を直接インターバンク市場へ流すNDD方式は、取引の中でFX業者が人為的な操作を加えることが不可能です。

また、NDD方式はスプレッドを主な収益としているため、DD方式で見られるようなリクォートや約定拒否などで利益を確保する必要がありません。

つまり、NDD方式の場合は、ユーザーの注文に対してFX業者が取引に介在することがありません。

その透明性の高さがNDD方式のFX業者を利用する大きなメリットになっており、ユーザーは安心してトレードに集中することができます。

EA（自動売買）の運用ができる業者が多い

NDD方式は自動売買のできることも、メリットの1つになっています。

自動売買ではスキャルピングのような取引スタイルがプログラムに含まれています。

DD方式を採用しているFX業者は基本的にスキャルピングを禁止しているため、自動売買自体を利用することができません。

また、自動売買においては、MT4/MT5という高性能で、且つ利便性の高いツールを利用できます。

NDD方式のFX業者を利用するデメリット

一方で、NDD方式のFX業者を利用するデメリットはあるのでしょうか。

スプレッドがDD業者よりも広めに設定されている

NDD方式の唯一の弱点と言えるのが、スプレッドの広いことです。

その理由は、NDD方式における収益がスプレッドだけだからです。

DD方式の場合は、ユーザーとインターバンクとの間の取引に介在することで、ユーザーから入った注文を操作して為替利益を捻出することが可能になっています。

つまり、DD方式はスプレッドだけが利益の根源になっているわけではないため、低スプレッドを提供することで新規顧客の開拓を図っています。

ところが、NDD方式はユーザーの注文をそのままインターバンク市場へ流すため、注文操作による為替利益の獲得という手段が採れません。

NDD方式のFX業者はスプレッドを広くする代わりに、約定しやすい環境の構築に専念しています。

NDD方式の国内FX業者おすすめ7選

ここではNDD方式に対応しているFX業者のうち、サービスレベルの高い7社を厳選して紹介していきます。

取引スペックに優れていてトレードしやすい業者ばかりですので、ぜひご参考下さい。

ヒロセ通商

人気・実力のあるFX業者の中でNDD方式の取引環境を提供しているFX業者は少ないですが、「ヒロセ通商」だけは例外。

超高速処理が可能となった取引システムを整備することで、約定力と約定スピードは世界最速レベルを実現し、NDD業者にも関わらず米ドル円スプレッドは0.2銭原則固定と業界最狭水準です。

急激な相場変動によるスプレッド拡大時でもトレーダーが不利な約定を防止する画期的な注文機能も備えています。

ヒロセ通商の提携LP（リクイディティプロバイダー＝カバー先）はUBS銀行やゴールドマン・サックスなど21行もの金融機関から成っているため流動性が高く、トレーダーの注文はLPが提示するレートの中から一番有利なレートで約定する透明性の高いシステムになっています。

外為ファイネスト

香港発祥のFX業者でhuntech（ハンテック）グループの日本法人である外為ファイネスト。

「MT4・ZERO」「MT5」「EVO」の3つの口座タイプを用意し、レートの透明性や高い約定力のあるNDD方式の環境下で世界的なトレードツール「MT4」「MT5」を利用することができます。

スキャルピングOKで自動売買EAの利用も無制限、指値制限なしというハイスペックな自動売買を楽しめるのがメリットです。

「EVO」ではもECN方式というプロのディーラー仕様の取引システムも用意されています。

FXシステムのパイオニアである米国・カリネックス社のFX取引システムならサクサク取引できて「板情報」の閲覧や1取引あたり最大1,000万通貨での取引にも対応。

大口取引をスピーディーに行いたいスキャルトレーダーにも最適な口座です。

インヴァスト証券トライオートFX

トライオートFXは、「コアレンジャー」と「スワッパー」の二つの自動売買を用意しています。

「コアレンジャー」はレンジ相場で機能し、利益をどんどん生み出してくれるのが特徴で、コツコツと利益を狙うのに適しています。

一方で、「スワッパー」は、高金利通貨、たとえばトルコリラのような通貨を運用して効果を発揮します。

これらの相場や通貨に合わせたロジックと有効な通貨ペアを選択することで、自動売買をスタートさせることが可能です。

一方、トライオートFXでは「自動売買セレクトビルダー」が用意されています。

これは、自動売買のロジックが自作できるツールで、自分好みの自動売買ロジックを簡単に構築できるツールです。

FXとETFの2種類からアセットを選べば、すぐに導入してトレードを始められます。

ちなみに構築したロジックはバックテストで性能もチェックできます。

このように自動売買が魅力といえるトライオートFXですが、裁量取引も透明性の高いNDD方式を採用しているので、どなたでも安心して取引できるのがポイントです。

アヴァトレード・ジャパン

アヴァトレード・ジャパンは、まず、NDD方式はプライムブローカーとECNを介した透明性の高いレートによって、安心したトレードが可能になっています。

次に取引コースは3つあり、「AvaWebTrader」「AvaTradeGO」「MT4・MT5」が用意されています。

レベルに応じたトレードを実現していて、これによって初心者でも簡単にトレードできます。

MT4のシステムトレードサービスは、「DUPLI TRADE（デュプリトレード）」や「AMMA」といったものが用意され、本格的なシステムトレードが可能です。

もちろん裁量トレーダーにも配慮され、カスタマイズMT5によって裁量トレードもしやすい環境です。

FOREX EXCHANGE(フォレックスエクスチェンジ)

FOREX EXCHANGEの特徴は「俺のEA」が利用できることです。

もともとMT4が利用できるだけでなく、定評のある有料EAである「俺のEA」シリーズの自動売買EAを割引価格で利用できる点は大きなメリットといえるでしょう。

また、NDD方式はDMA（Direct Market Access）と呼ばれる取引所へトレーダーが直接注文できるシステムになっているため、透明性の高いトレードが期待できるでしょう。

有料EAを安く利用でき、しかも透明性の高い場所でトレードできる点がFOREX EXCHANGEの魅力です。

OANDA証券

OANDA証券は、スプレッドが狭いことがメリットの一つとして挙げられます。

特に利用されることが多いMT4に対応したFX会社の中ではトップクラスの水準です。

加えてトレード環境も透明性の高いNDD方式を採用しているので安心のトレードを実現しています。

サーバーも強力な処理能力を持つものを採用することで1,000分の1秒レベルで注文を高速処理でき、約定スピードにこだわっている点も魅力といえるでしょう。

さらに、トレーダーの注文に対しても迅速で確実な約定を提供しており、OANDAのサーバーに到達した時点で即時約定が可能です。

マイナーな通貨ペアにも対応しているので、幅広くトレードできる方におすすめできる業者です。

サクソバンク証券

サクソバンク証券は、高い約定力、スキャルピングの公認、スーパーチャートツール「TradingView」との口座連携、豊富な取扱通貨ペア数といった魅力があります。

約定力は実に約定率100％、さらにスキャルピングが用意されたNDD方式なので透明性が高く、スキャルピングに適した環境です。

次に大手のチャートツールTradingViewと口座連携できるのも魅力です。

最後の豊富な通貨ペアは、実に158種類でマイナー通貨をトレードするユーザーも満足といえるでしょう。

まとめ

以上、NDD方式の仕組みやDD方式との違い、NDD方式に対応しているFX業者について解説しました。

この記事で紹介したポイントをまとめると、

の4点が挙げられます。

ヒロセ通商・LION FXであれば、約定スピードは世界最速レベルが担保されているので、短期トレードを頻繁に行いたい人は必須のFX業者です。

NDD方式のFX業者なのにスプレッドも低く、スペック的にも言うことありません。

今なら取引高に応じて最大30万円キャッシュバックキャンペーンも開催中なので、NDD方式の業者で取引したい方は「ヒロセ通商」の口座開設をしてみてくださいね。

19 1月 2023