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トラリピを活用すれば簡単に自動売買取引を実現できる!

テクニカル指標やトレンドライン等を活用して売買タイミングを探るのがFXの基本的な取引手法です。

しかし、裁量トレードでは頻繁にチャートを確認しなければならず手間がかかります。

常にチャートを見張っていなくても効率的なトレードを実現できる方法があれば……と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、IFD注文を使って簡単に注文作業を自動化できる「トラリピ」の基本機能や発注の仕方、利用時のリスク対策などを紹介していきます。

本記事を読めばトラリピの使い方を習得できるので、ぜひ参考にしてください。

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トラリピとは?

成行注文や指値注文でポジションを取得した場合、後で決済注文を行わなければなりません。

しかしトラリピならエントリー時に決済注文まで同時にセットでき、しかもその作業を自動的に繰り返してくれる利便性があります。

ここでは、トラリピの基本的な特徴について見ていきましょう。

3つの仕組み

トラリピは、マネースクエアが特許を取得している独自のFX注文サービスです。

FXには、「○○円で買えたら△△円で売る」という具合に新規エントリーと決済注文を同時にセッティングできる「IFD注文(イフダン注文)」という注文方法があります。

トラリピはこのイフダン注文を広範囲に仕掛け、決済成立後も自動的に注文作業を繰り返してくれる画期的なシステム。

一度稼働させたら、後は相場の値動きに合わせて機械的に利益が積みあがっていきます。

「イフダン注文」を「トラップ」のように仕掛ける動作を「リピート」するため、トラップ・リピート・イフダン→トラリピと呼ばれているのです。

値動きの乏しい相場でも稼げる

為替レートは様々な要因によって上下を繰り返しており、この値動きを利用した売買取引によって為替差益を狙うのがFXトレードの基本です。

常に値上がりを目指す株価と違い、為替には「同じ価格帯を推移する」という特質があり、トラリピはこの法則を巧みに利用しています。

以下の画像のように、想定変動幅をあらかじめ決めておき、トラリピで赤のラインに買い・青のラインに売りを仕掛けておくと、為替レートが上下する度に利益確定を繰り返すことが可能です。

1回あたりの儲けは少額でも、時間をかけてコツコツと回数を積み重ねることで大きな利益に繋がります。

トラリピ

裁量トレードの場合は、利幅を大きく取るために顕著なトレンド相場が狙い目です。

その点、一定の価格帯で同じ動作を繰り返すトラリピの場合は、まったりしているレンジ相場の方が安定して稼げます。

チャートを見ながら相場の値動きを予想したり再発注作業を行ったりする必要もなく、社会人の資産運用にピッタリのサービスと言えるでしょう。

トラリピの取引画面

「広範囲にイフダン注文を仕掛ける」という仕組みを聞くと操作が複雑そうな印象を受けますが、トラリピには専用の発注ウィザードや管理機能が搭載されており、初心者でも簡単に使いこなすことが可能です。

ここでは、トラリピのメイン画面の構成について解説していきます。

画面構成

トラリピ

画面上部にはナビゲーションメニューが並んでおり、チャートやマーケット情報閲覧などの機能を呼び出すときに使用します。

その下には為替レートエリアがあり、トラリピで取引可能な通貨ペアの現在レートをリアルタイムで配信。

左側の取引メニューは、トラリピを発注したりポジションを確認したりするときに使います。

画面中央は、口座状況や取引集計の情報など様々なコンテンツを表示する領域です。

取引時に必要な情報を素早く把握できる大変見やすいレイアウトと言えるでしょう。

サイドの「取引トップ」から注文が可能

画面左側に配置されている取引メニュー欄は、トラリピを使用する上で最も重要なパーツです。

新規発注や決済などの注文管理はもちろんのこと、入出金や外貨との両替、ユーザー設定のカスタマイズなど様々な機能に対応しています。

特に、「戦略モデル」を活用すれば、トラリピのお勧め発注設定を1クリックで反映できる「トラリピ1クリック」というサービスを使えるので、トラリピの設定に悩んだ時に便利です。

チャート

トラリピにはチャートやシミュレーション機能も搭載されており、設定レンジを決める際の参考になります。

ここでは、トラリピのチャート機能やマーケット情報などの付随サービスについて見ていきましょう。

チャート画面

トラリピ

画面右上にはチャート分割ボタンとチャート設定ボタンが配置されており、チャートのデザインやデータ取得件数などを変更できます。

チャートは最大6分割まで可能。

各チャートの左上には、通貨ペア名、Bid・Ask、チャートの種類(ローソク足・BAR・Line・Point&Figure)、時間足種が表示されていて、クリックすれば切り替えることが可能です。

チャートの下には表示期間を示すスクロールバーがあり、ドラッグしながら任意の時期まで一気にチャート画面を移動できます。

テクニカル指標

トラリピ

各チャートの右上に配置されている歯車アイコンをクリックすると、チャートにテクニカル指標を適用することが出来ます。

トラリピのチャートが対応しているテクニカル指標は、以下の15種類です。

  • 移動平均線(同一チャート上の補助線)
  • 一目均衡表(同一チャート上の補助線)
  • パラボリック(同一チャート上の補助線)
  • ボリンジャーバンド(同一チャート上の補助線)
  • スーパーボリンジャー(同一チャート上の補助線)
  • スパンモデル(同一チャート上の補助線)
  • エンベロープ(同一チャート上の補助線)
  • ストキャスティクス(サブチャート)
  • スローストキャスティクス(サブチャート)
  • RSI(サブチャート)
  • DMI(サブチャート)
  • MACD(サブチャート)
  • ATR(サブチャート)
  • 標準偏差ボラティリティ(サブチャート)
  • 移動平均乖離率(サブチャート)

各テクニカル指標のパラメータを変更したい時は、チャート分割アイコン横のチャート設定から行ってください。

描画ツール

トラリピ

各チャートの右上に配置されている十字線アイコンや鉛筆アイコンをクリックすると、描画ツールを使用することが出来ます。

十字線描画モードにしてチャートにカーソルを乗せると、十字線が表示されて指定日時における正確なレートを把握可能。

鉛筆アイコンをクリックすると「トレンドライン」と「フィボナッチ」の選択が表示され、チャート画面上でドラッグするだけで各々のラインを描画できます。

描画モードの時に各々のオブジェクトの上にマウスカーソルを合わせると、ポイントの修正やオブジェクトのコピー・削除などの操作を簡単に行うことが可能です。

マーケット

「マーケット」を選択すると、旬のマーケット情報を入手したりスワップカレンダーを確認したりすることが出来ます。

ロールオーバーの日付や実際に貰えるスワップポイントが記載されているので、スワップトレードを行っている方は定期的にチェックすると良いでしょう。

トラリピ

マーケット情報では、最新の経済ニュースや在籍アナリストによる相場展望など取引方針を決定する際に役立つコンテンツが満載。

ファンダメンタルズ分析を重視するトレーダーにとって、非常に重宝するサービスと言えるでしょう。

トラリピ

シミュレーション

トラリピ

トラリピにはデモ口座がありませんが、その代わりに保有ポジションの評価損益の推移を簡単に試算できるシミュレーション機能があります。

画面左側にメニューが並んでおり、以下の9種類の操作が可能です。

  • レートを自由に変更して証拠金維持率や損益の変化を見る
  • 入出金を行った際の証拠金維持率の変化を見る
  • トラリピで新規にポジションを保有した際の口座状況の変化を見る
  • ポジションを決済した際の口座状況の変化を見る
  • 日数が経過してスワップポイントが反映された際の口座状況の変化を見る
  • 現在待機中の指値・逆指値注文の一覧を見る
  • シミュレーション上で保有しているポジションの一覧を見る
  • シミュレーション上の指値・逆指値注文を全て取り消す
  • シミュレーション上の操作履歴を全て取り消す

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トラリピの発注手順

マネースクエアのトラリピには専用の発注ウィザードが用意されており、画面の指示に従って必要事項を入力していくだけで初心者でも簡単に注文することが可能です。

また、ウィザードに頼らず、チャート画面を見ながら自分で各項目を設定していく注文方法もあります。

ここでは、後者の方法で実際にトラリピを発注する流れを見ていきましょう。

1.新規注文を選択

トラリピ

トラリピを新規発注する際は、メイン画面左側の取引メニューを使用します。

「らくトラ」や「トラリピ」をクリックするとウィザード型の注文画面が表示されてスムーズに発注できますが、「新規注文」を選んだ方がチャート画面を同時に見ながら作業を進められて何かと便利です。

まずは「新規注文」をクリックしましょう。

2.トラップリピートイフダンを注文方法に選択

トラリピ

画面右側にチャートが、画面左側に注文欄が表示されます。

マネースクエアは成行や指値など10種類以上の注文方法に対応していますが、ここでは「注文方法」で「トラップリピートイフダン」を選択しましょう。

チャート上に、トラリピのスタート価格のラインと仕掛けるレンジが表示されます。

3.通貨ペアを選択

続いて、取引したい通貨ペアを選択します。

トラリピは全部で以下の12種類の通貨ペアに対応しており、多彩な取引が可能です。

  • 米ドル/円
  • ユーロ/円
  • ユーロ/米ドル
  • 豪ドル/円
  • 豪ドル/米ドル
  • ニュージーランドドル/円
  • ニュージーランドドル/米ドル
  • カナダドル/円
  • 英ポンド/円
  • トルコリラ/円
  • 南アフリカランド/円
  • メキシコペソ/円

4.注文金額を入力

注文金額欄に取引したい数量を入力します。

証拠金率が4.00%なので、1USD=100円の場合、ドル円の1Lot=10,000通貨取引には最低でも4万円の証拠金が必要です。

なお、トラリピは1,000通貨単位での取引も可能であり、1,000通貨取引したい場合は0.1と入力します。

5.スタート価格の入力

トラリピの起点となるレート(現在レートから最も近い注文価格)を指定します。

新規買い指値注文の場合 スタート価格=イフダン注文の一番上(最高値)のレート
新規買い逆指値注文の場合 スタート価格=イフダン注文の一番下(最安値)のレート
新規売り指値注文の場合 スタート価格=イフダン注文の一番下(最安値)のレート
新規売り逆指値注文の場合 スタート価格=イフダン注文の一番上(最高値)のレート

チャート画面を見ながら想定変動幅をイメージし、トラリピの最適な開始地点を決めましょう。

6.トラップの本数を入力

仕掛けたいイフダン注文の数を入力します。

一度に発注できるトラップの本数は99本まで。

なお、仕掛けるトラップの本数が多いほど収益チャンスが増えますが、その分必要となる証拠金も増えてしまうことに注意してください。

トラリピは約定していない注文分の証拠金も拘束されるので、強制ロスカットされないよう預入証拠金の1~2割程度を目安に発注するようにしましょう。

7.トラップ値幅の入力

各イフダン注文の間隔を指定します。

値幅が大きいほど広範囲にトラリピを仕掛けられますが、約定率が落ちてしまうのが難点

想定変動幅と証拠金を考慮しながら、値幅と本数のバランスを計算しましょう。

8.利益金額の入力

イフダン注文1本あたりの目標利益を決定します。

利益金額が大きすぎると決済まで時間がかかり、利益確定チャンスを逸してしまうかもしれません。

トラリピの強みはイフダン注文のリピートによる利益の積み重ねにあるので、1注文あたりの利益はあまり欲張らない方が良いでしょう。

9.注文の有効期限

通常のIFD(イフダン)注文であれば、「当日限」や「今週限」など注文の有効期限を設定することが可能です。

トラリピの場合、トレーダーが自分で注文取消しするまで半永久的にイフダン注文が繰り返されるので、最初から「無期限」に設定されています。

注文の有効期限については特に気にせず、そのまま次へ行きましょう。

10.ストップロス価格

オプションとして、損切設定を行うことも可能です。

ストップロスをセットしておけば相場が急変した時でも損失を最小限に限定することが出来ますが、注文価格に近すぎるとすぐに損切が作動してしまい利益が増えません。

想定変動幅内にイフダン注文を敷き詰めるトラリピの場合、相場のトレンドに追従する裁量トレードと違ってもともと含み損が溜まりやすいため、証拠金に余裕があるならストップロスを設定しないのも一つの手です。

11.確認を押して注文開始!

トラリピ

全ての項目の設定が完了したら、右下の「確認する」ボタンを押してください。

注文確認画面で実際に発注されるイフダン注文の内訳が表示されるので、問題がなければそのまま「注文する」ボタンをクリックしましょう。

チャート画面上で色が塗られた範囲に各イフダン注文が発注され、トラリピが実際にスタートします。

トラリピのリスクと改善

トラリピは新規エントリー・決済の作業を自動化できる優れた注文機能ですが、利用時に注意しなければならない欠点も存在します。

ここでは、トラリピに内在する2つのリスクとその対処法について見ていきましょう。

逸失のリスク

一つ目のリスクは、「逸失リスク」です。

逸失リスクとは、簡単に言えば「収益チャンスを逃してしまうケース」のこと。

為替レートがトレンドに乗って一方向に大きく動くと、買いのトラリピを仕掛けたレンジを上抜け、または売りのトラリピを仕掛けたレンジを下抜けしてしまうことがあります。

その結果、いつまで待ってもイフダン注文が一切新規約定しなくなってしまうため、せっかく仕掛けたトラリピが無意味となってしまうのです。

トラリピ

自己資産が減るリスクではありませんが、利益につながらないのでトレーダーにとって厄介なパターンであることに変わりはありません。

損失のリスク

二つ目のリスクは、「損失リスク」です。

為替レートが買いのトラリピを仕掛けたレンジを下抜け、または売りのトラリピを仕掛けたレンジを上抜けすると、全ポジションに多額の含み損が発生してしまいます。

そのまま含み損が増え続けると証拠金維持率がどんどん低下し、以下の2条件のいずれかに該当した時点で自動的に全ポジションが強制的に決済されてしまうのです。

  • 日本時間15時時点で維持率が100%未満(東京15時ロスカット)
  • 時間に関わらず、維持率が80%未満(自動ロスカット)
強制ロスカットが行われると実損が確定するため、トラリピの含み損には細心の注意を払わなければなりません。

リスクを軽減させるための解決策

これらのリスクを抑えるためには、定期的なトラリピの設定の見直しが必要です。

一度仕掛けたら注文作業を自動化してくれるのがトラリピの魅力ですが、相場は常にあらゆる要因の影響を受けており、想定変動幅を外れてしまうことが珍しくありません。

その状態を放置していると逸失・損失リスクが拡大するため、早期の対応が不可欠。

最低でも月に1回程度はトラリピの運用状況をチェックし、為替レートがトラリピのレンジを逸脱している場合は、損切・利確と設定変更を行いましょう。

まとめ

今回はトラリピの特徴や注文方法、リスク対策などをご紹介いたしました。

この記事の重要ポイントをまとめると、以下の3点が挙げられます。

  • トラリピは想定変動レンジ内にイフダン注文を敷き詰める注文機能
  • 新規エントリーから決済まで全作業を自動的に繰り返してくれる
  • 為替レートが想定変動幅を超えないように定期的に設定の見直しが必要

手間のかかる注文作業を簡単に自動化できるサービスをお探しの方は、本記事を参考にしてマネースクエアのトラリピを活用してみてください。

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10 4月 2019

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