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相場格言集

FX格言についてわかりやすく説明します。外国為替証拠金取引や投資に役立つ格言を50音別・アルファベット別に並べています。相場に関するウィット、機知に富んだ格言のことなら『FX比較マネー』へ。

「あ行」の相場格言

「あ行」の相場格言について説明します。

上がった相場は自らの重みで落ちる

どんな相場も永遠に上昇し続けることはなく、いつかは下落する時が来るという意味です。

騰げは別々、下げは一緒

相場が上昇するときは各国の政治経済状況により、通貨ペアが別々に上がっていくが、下げる時はすべての通貨ペアが同時に下落するという意味です。

頭と尻尾はくれてやれ

底値で買って(尻尾)、天井で売る(頭)ことは非常に難しいので、真ん中の身だけで満足しましょうという意味です。

例えば、レンジ相場の時、底値で買い天井で売ることを繰り返しているといつかはレンジブレイクし、損失を被ることもあります。利益を最大限に得ようとして失敗するよりは、腹八分目でも確実に利益確定をしようという格言です。

当たり屋といわれたころから曲がり出し

相場の予想をいつも当てている人でも、ずっと当て続けることは難しいもの。どんなに研究熱心で優秀な投資家でも、いずれは失敗するのが相場の常です。そういう人が言っている予想も無条件に信じてはいけないという意味です。

当たり屋につけ、曲がり屋に向かえ

相場予想が当たり、トレードが上手な人についていき、下手な人の反対の売買を行えという意味です

当たり屋に向かえ

相場で利益を上げ続け、勝ち続けている人間もいつかは外れる時がくるということ。当たり屋と言えども、百発百中というわけにはいかないという意味です。

余り物に値なし

相場は需給の実体を表現するものなので、需給に対して供給が過剰となる『余り物』には買い手がつかず値下がりして当然と言う意味合いです。

行き過ぎもまた相場

常識とかけ離れたレベルまで、相場が高騰することや下落することは多くありますが、それも相場のうちと納得することが必要だということです。相場は実体以上に過大評価され、過小評価されるものだと肝に銘じておくことが必要なのです。

意地商いは破滅の因

相場予想が外れ、含み損を抱えたポジションを意地になって保有し続けるのは、大損の原因になります。その際は素直に相場に従い損切りすることが大切だという格言です。

急ぎ商い損のもと

冷静な気持ちを忘れ、焦ってしまうと、取引のタイミングを誤りがちです。さらなる利益を伸ばすところを早く利食いしてしまったり、底値のところで、損切りしてしまい、損の元となります。

客観的に相場の勢いと方向性を見極めることに集中し、正しいと判断したときに売買すべきという意味です。

一運、二金、三度胸

ここが上昇の転機と見たら、びくびくせずに勇気を持って買いなさいという意味です。大幅に下げ、買い場と思っても、不安材料があればなかなか買えない投資家心理を反映させた言葉です。

一次規制に売りなし

相場が上昇し加熱してくると、過熱感に歯止めをかけようと規制がかけられたりします。しかしながら、相場が強いときは、規制が一時的なショックにはなりますが、相場はすぐに立ち直ったりするものです。

規制だけを理由にあっさり売ってしまうと、その後の大相場を逃すことにもなりかねないので注意が必要、という意味の格言です。

一度に買うは無分別

一度に買いポジションを建てるのはリスクが高いので、試しに小さくポジションを建て、上昇するのを確認してから大きく本玉を建てるのが良いのではないかという意味です。売りの場合も一度にすべてを手仕舞うのではなく、節目、節目で少しずつ売るのです。

一日の相場を考え、商いいたすはよろしからず

相場の大きな流れを見て対処するべきだという教えです。その日一日の相場の強い動きを見て、その味に乗じて売買をすると、高値づかみや安値売りにつながってしまうことがよくあるものだからです。

一文惜しみの百失い

小さい金額を惜しんでいたら百倍失うものがあるという意味の格言です。利益が乗ってきたのにもかかわらず、目標値にわずかな金額が足りないということで、手仕舞できず、その後ズルズル値が下がり、結局は損をしてしまうことをいいます。

また、今切るとわずかに損失が出てしまうといったことから、損切りできずに、最後には大損してしまうことです。

一徹張りは貧乏神

一つの投資方法にこだわるあまり、相場全体を見ず、相場の変化を感じ取ろうとしない取引方法は、最終的には損をするという意味です。

いつとても買い落城の弱峠、怖いところを買うが極意ぞ

大底を打ったのではと思いながらも、まだ下げるのではないかという恐怖でなかなか買えないという場面が往々にしてあります。そんな時こそ、勇気を持って買うべき、という意味です。

いのち金には手をつけるな

思惑が外れて損を出したとしても、生活に困ってしまうような、自身にとって大きな資金で投資をしてはいけません。たとえ損しても問題のない、余裕資金で行うことが肝心です。

売り買いは三日待て

取引をしていない投資家はポジションを持ちたくなるもの。そのような時に衝動的に取引を焦るのではなく、「待つ」という心構えも必要だという意味です。常に冷静な目で客観的に相場を見ることが大切なのです。

売り買いは腹八分

最大利益を狙って、天井で売ったり、底で買ったりしようと考えず、腹八分で止めておこうという意味です。

また、相場に投入する投資資金は適当にし、決して全財産を投入してはいけないといった意味もあります。

売り買い休め

資金に余裕があり、相場の好きな人は、毎日休みなく売買をしている方も多いでしょう。目先の動きで取引をすること傾向があるのでしっかりとした分析を怠りがちです。熱くなって大きな失敗をする前に、取引を休むことも大切です。

売り買いを一度にするは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし

ポジションを建てるときには資金に余裕を持たせておくのがよいという意味です。例えば、最初に売買予定ポジションの半分を買い付け、その後値動きを見てから買い(売り)増しします。リスクをコントロールする意味で有効な投資戦略といえるでしょう。

売り難きところが下がり、買い難きところが上がると知るべし

相場とは、買い気配が強くまだまだ上がりそうに見える上昇相場の後に急落し、逆に買い意欲が出そうにない下げ相場が急に反転上昇するものであるという意味の格言です。

売りは迅速、買いは悠然

上昇相場は、高値まで上り詰めるまで、日数がかかるのでじっくり熟考してから取引しても遅くはない。しかし、相場が下げ始める時は短期間に速いスピードで崩れるものなので、すかさず売ってから考えれば良いという意味です。

売るべし、買うべし、休むべし

常に取引をするのではなく、ひとつの売買が終わったら一歩退いて市場環境や相場動向などをいま一度観察し、自身の投資手法や取引ルールを見直すなど、次の機会に備えることも大切なことです。

また、 少し休んでいるうちに相場がより有利な投資環境になることもあり得るのです。

売れば二上がり、買いや三下がり、切ってしまえば本調子

相場は投資家の思惑とはかけ離れたところで動くので、上がると思って買えば下がり、売った途端に上昇したりします。そこでしばらく相場から離れて傍観していると、相場展開は本来の調子を取り戻す、という格言。

三味線用語である「二上がり」「三下がり」「本調子」を用いて、三味線の調子と相場の皮肉をついた格言です。

噂で買って事実で売れ

噂の段階で買うと上昇しがちで、事実として発表された時には、織り込み済みで上昇余地がないため売った方が良いという意味です。「噂で買ってニュースで売れ」とも言います。

運を待つは死を待つに等し

運頼みするようなことはチャンスを逃すようなものであり、運頼みすることは自滅する事を待つことに等しい。チャンスを待つことは必要であるが、運は自分の努力によって切り開くものだという意味です。

エコノミストは理路整然と曲がる

エコノミストやアナリストは、政治・経済状況を詳細に分析します。しかしながら、分析結果がどんなに正しくても、相場はエコノミストの考えた方向に動かないことが多いということです。

大きく戻す相場の下値は浅い

急落後の相場において、大きく戻すような場合は買いたい投資家の増加を示し、下値の限界に来ている可能性を示唆しているという意味です。

大玉を張るを誇りとするなかれ

資金が豊富であれば、その分多くのポジションを張ることは可能ですが、その多くのポジション全てを利益にするのは簡単なことではないという意味です。

大回り三年、小回り三月

相場には流れがあり、短い周期で三ヶ月、長期的には三年で上昇や下降を繰り返すという相場サイクルのことです。

大儲けは時代の変わり目にあり

相場の大きな変動は時代の変化によって生じるもので、大局観に優れた投資家ほど大きな儲けを得られるという意味です。

大もちあいは大相場

相場全体が上がるも下がるもしない、じりじりと長く持ち合う状態が続いた後には、ひと相場があるという意味の格言です。

お金を儲けることと、それを維持することは全く別のものである

相場を見極める判断力と適切な資金管理ができる能力は、別の能力であるという意味です。投資に必要不可欠な能力で、どちらが欠けても投資で成功することはできません。

驕り商い皆向え

勝ちが続くと、怖いものなしの驕った状態になリがちです。そのような時はすでに勝利の女神は離れているという意味です。

押し目待ちに押し目なし

押し目を待つことにこだわっていると、相場が力強ければ強いほど、そのまま上昇してしまい、せっかくの買いのチャンスを逃してしまうことがあるという意味です。

鬼より怖い一文新値

新値というのは「新高値」、「新安値」のことで高安値を更新したときに用いますが、この格言の場合には、高値を更新した「新高値」の意味です。一文は、現在でいえば1ティックにあたります。1ティックだけ高値更新したときは気をつけたほうが良いという意味です。

わずかに更新した新高値で止まることで、チャートはダブルトップを形成するため、テクニカル的に売り込まれる可能性があるためです。

疑わしきはなにもするな

何かおかしいと思うときは相場に手を出さずに様子を見他方が良いという意味の格言です。相場は逃げないものなので相場が不透明なときは、相場から遠ざかって手を出さないことも必要だということです。

「か行」の相場格言

「か行」の相場格言について説明します。

買い気をはさんで売る事、心得違い

上昇トレンド時に、目先的に少し下押しするかもしれないから、その下げを取ってから買いにいこうという考えはいけない。トレンドに上手く乗り、小回りが利いてくると、調子に乗って驕った考えの投資家がはまりやすくなりがちです。

結局は、調子が狂い、大損していくきっかけになりますよという意味です。

買いにくい相場は高い、買いやすい相場は安い

一般的に値段が下がってきて買いやすいと思われる相場は上がりにくく、上昇して価格が切り上がり買いにくい相場の場合は、さらに高くなりがちで買えずにそのまま値上がりしていくケースがあるということです。

蚊が止まっても崩れる

上昇相場が昇リつめて日数を経過し、総強気の雰囲気に包まれると、ちょっとした事でも音を立てて崩れだす事があるということです。

風が吹けば桶屋が儲かる

風が吹くと砂ぼこりが舞い、砂が人の目に入って、目を患ったり、失明してしまう人が増えます。失明した人は三味線を弾くようになるので、三味線の需要が増え、三味線に張る猫の皮が大量に必要になります。そのため、猫が減りネズミが増えます。ネズミは桶をかじるので、桶の需要が増えて桶屋が繁盛するというサイクルが起こります。

一見関係のないようなニュースが、思いもよらない相場の上昇・下落要因になるという意味です。

勝ちは四分をもって善しとす

相場社会では玄人五分、素人三分を上々とし、素人筋なら三分取れば御の字という意味の格言です。

勝った自慢は負けての後悔

相場に勝ったからといって他人に吹聴し、自慢する者は、逆に負けると愚痴が多く、泣き言を言うものです。浮かれていると足元をすくわれるので、どんなときでも謙虚に自身を振り返り、冷静に分析することが大切なのです。

必ずしも市場にいる必要はない

ポジションを保有していなくては気がすまない人がいますが、値先の情報に惑わされて売買を繰り返し、かえって損をしてしまうことがあります。毎日相場に張り付くのではなく、相場の行方を分析する目を養うために勉強することも大切だという意味です。

金のなる木は水では生きぬ、汗をやらねば枯れていく

利益を増やすために、額に汗して研究することが投資家にとって大切な要素の一つだという意味です。

株価は頂上において強く見え、底で弱そうに見える

株式に限らず相場すべてに共通する格言です。 相場が上昇すればするほど強気一辺倒になりますが、人気は離散した閑散相場では、投資への関心は簿れてしまいがちです。

株が高いときは最上に見え、安いときは最低に見える

相場が活気を帯び、上昇して頂上に近づくほど、強気一辺倒になり高値掴みをしてしまうことがあるという意味です。

株価の里帰り

相場全体にリズムがあり、上昇と下降を繰り返すように、動きにもサイクルがあります。高値圏にある相場も、いずれは下落し安値件に戻るという意味です。

株式と結婚するな

株式投資の成功率は、思うよりも高くないので、相場に人生の全てを注ぎ込んではいけないということです。資金に余裕を持たせて投資したほうが良いという格言です。

考えた後は、タイミング良く実行あるべし。行動の時を知っていても実行しなければ無益である。

どんなにすばらしい知識や情報を持っていても、実際にポジションを建てなければ儲からないということです。

考えの裏が本街道

往々にして相場は逆に動くこともよくあるので、自分の相場観に固執しないほうが良いということです。

観察は小心、行動は大胆に

仕掛けるまでは、冷静に相場状況等を分析しますが、いざ売買するときには大胆に仕掛よという意味の格言です。

閑散に売りなし

相場が大きく下落した後、揉み合いになり、安値が長く続いた時には、大底をついた可能性があります。そのような時は、きっかけ一つで急騰することも多いため、閑散に売りなしと言います。

木は天まで伸びず

上昇相場において天井のない相場は無いという例えです。一方で、このようなことを口にしたりする時は、道半ばでまだまだ上げることも多いものです。

逆日歩に買いなし、逆日歩に売りなし

信用取引で、空売りが空買いを上回って株不足となったとき、買い方は逆日歩が入ってくるので有利ですが、売り方が買い戻しに出るので、勢い余って買い進まれ、株価が高騰することになります。

このような株は、逆日歩が解消された途端に本来の「売り」に反転し、株価が急落するケースが多いので、下手に手を出してこれに飲み込まれるなという意味の格言です。

罫線は相場師の杖である

罫線(チャート)は、相場が客観的に見て安値圏なのか、高値圏なのか、上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを分析する上で不可欠なツールだということです。

ケイ線を過信するな

ケイ線には十分に研究された経験則が盛り込まれていますが、相場の過去の動きだけから未来を予測することを戒めている格言です。

相場にも歴史は繰り返すという一側面があるので、経験則は大切にしなければなりませんが、生き物である相場に対してケイ線だけに頼っていると、失敗することがあると警告しています。

罫線屋、罫線引き引き足をだし

罫線分析だけに頼っていると、ついつい自分に都合よくチャートを解釈してしまい、足(損)を出すケースもあるということです。

決してトレンドに逆らってはならないし、天底を推測しようとしてはならない。チャートがトレンドの転換を示すまで待つこと。

トレンドに乗ることが大事であるということです。天井や底で売買しようとするのではなく、トレンドの転換を確認してからエントリーしても遅くはないという意味です。

決して相場巧者となるな、まして場面巧者となるな

長年相場と向き合っていると、それまでの経験や勘に頼って、小手先の投資をしがちですが、そのような方法では長く勝つことはできないという意味です。

賢者は聞き、愚者は語る

ひとつの相場観に強く固執している人ほど、自分の意見を得意げに話します。相場に勝つような冷静で柔軟性のある人は、意見をよく聞いた上で、真偽を確かめるために冷静なデータ分析を行うので、相場の変動にも対応できる傾向にあるということです。

現象は知らせである

特異な才能を持った相場師は、大相場の予兆や、大暴落の前ぶれを人より早く感じることができるという意味です。

後悔に二つあり。早手仕舞いは笑うてしまう後悔なり。欲に迷い手仕舞い遅れるは心痛む後悔なり。

手仕舞いする時は、早すぎても遅すぎても後悔するものです。利益が目減りしたり損が膨らむ手仕舞い遅れより、早めの手仕舞いの方がよいということです。

攻撃終末点を越えたら、いかなる名将も必ず敗北する

相場も勝つほどに資金が大きくなっていけば、勢いが以前よりも鈍るので要注意であるという意味です。

国策には逆らうな

国の政策は、経済や企業の業績に影響を与えるので、それを無視してはいけないという意味です。

小回り三月、大回り三年

相場には短期で3ヶ月、長期で3年のサイクルがあるので、その波に乗る必要があるという意味の格言です。

「さ行」の相場格言

「さ行」の相場格言について説明します。

財界の見通しより相場の足取り

経済界の見通しは参考程度にとどめておいて、相場そのものの推移をよく観察・分析しなければいけないものなのです。

最初の損は最良の損

ビギナーズラックで儲けると過信しがちで、後々大損するかもしれないという意味です。それよりはむしろ、最初は損をするほうが学ぶべきことが多く、その後の成功につながることが多いようです。

最初の追証のときに売れ

追証が発生し、評価損が出ている状態のときに、何も考えず機械的に見切り投げをしたほうが最終的に深い傷を負わずに済むという意味の格言です。

材料はあとから出る

相場を取り巻く環境には、強弱材料が混然としているものです。いざ相場が動き始めた時に材料のみがクローズアップされるのです。材料が姿を現わした時にはすでに相場が動いていることが多いと言う意味です。

指値は変えるな

「なかなか指値が通らないからもっと現値の近くにしてみよう」と思って指値を変えると、変えた途端に指値が通って元の指値まで相場が進み、逆に含み損を抱えてしまうことがよくあります。冷静な時に決めた指値は、変えない方が往々にしてよい結果を生むという意味です。

三空は売り

「空」とは前日の終値から高く(安く)始まって、その値を下回らない(上回らない)ということ。「窓」とも言います。上昇相場時に「空」が3日連続で見られるような場合、相場の加熱状況はかなり煮詰まっており、売りどきを探る時期に入っているという意味です。

三空踏み上げには売り向かえ

上昇相場時に「空」の状態(窓開け)が三回連続で表れる時は、天井付近の可能性もあり、相場がいつ転換してもおかしくないので、慎重になりましょうという意味です。

三軍の災いは狐疑(こぎ)より生ず

狐は疑い深い動物で、狩人に追われると、一目散に逃げればよいものを、そうはせずに、あっちに逃げよう、こっちに逃げようと迷っているうちに捉えられてしまいます。

優柔不断で何も決断できず、迷っているうちにチャンスも遠のいてしまうことを意味する格言です。また、損を抱えた建玉を切ろうか切るまいか迷っているうちに損失を大きくしてしまうものです。

3割高下に向かえ

投資家は、利益が上がれば上がるほど利食いの判断が難しくなります。逆に、下げ相場のときは、怖くてなかなか買いにくい心理状況に陥りがちです。

このようなときに、「3割上がったら利食う」、「3割下がったら買い」、という自分の中でルールを定めておくと迷いから解放され、明確な判断を下すことができるようになります。

知ったらしまい

材料が広く知れ渡たり公表された頃には、その材料は既に「織り込み済み」となっているものなので、一旦、手仕舞うほうがいいという教えです。

知って行わざるは知らざるに同じ

いくら相場の見通しが正確に予測できたとしても、実際に売買しなければ意味はありません。頭で理解していても、行動に移さなければ何も得られず、「絵に描いたもち」で終わってしまいます。

自分よりも相場を知らない人の助言に従ってはならない。

結局は、噂や風評、他人の意見に惑わされないで、自分の判断で売買することが大切だと言うことです。

しまったはしまえ

自分の予測とは逆に相場が向かった時、それを修正することが大切です。判断を誤った場合は、予測、方針、手法の変更など、柔軟性のある戦略が求められるのです。

重要なのは自分が信じたり考えたり期待することではなく、相場がどう動くかである。

自分の考えや戦略を貫き通すのは危険なこと。大切なことは、実際の相場の動きに従うことです。

需給はあらゆる材料に優先する

『需要と供給』が相場変動の基本です。投機筋などによっては短期的には動くことはあっても、最終的に相場を動かすのは需給なのです。

順にいては逆を忘れず、逆にいては己を捨てず。

順調な時こそ油断せず、逆境にいても自暴自棄にならず、常に冷静に相場を見ることが大切だということです。

新値にはだまってつけ

新値をつけたときには素直にその方向へついていくことです。流れに逆らわないことがよい成果をもたらすという格言です。

筋の耳打ちは信頼するな

専門家は、様々な情報を集めては、分析しそれを元に売買をしています。例えば、買った後は、値上がりして欲しいので、買い方に有利な情報を他の人に教えます。皆が買いついて値上がりしたところを売り逃げて、利益を上げます。そういった情報通の話には安易に乗ってはいけないという意味の格言です。

静中に動あり

動かない相場を見る場合、死んでいる静なのか、冬眠している静なのか、嵐の前の静なのかと、相場の中まで見通す眼が必要であるという意味です。

成長すれば複雑になる

「成長すれば複雑になり、複雑になると衰退する。」というパーキンソンの法則です。知識が増えると判断力が鈍ったり、情報量が増えると、でたらめなものが出てきたりする等、デメリットも多くなると言えるでしょう。

節分天井の彼岸底

相場の季節性や循環性を説いた格言で、節分のある二月に天井をつけ、三月後半のお彼岸には一年を通してみると底になっているケースが多いとされています。

相場師は日柄を大切にする

値段にこだわり過ぎずに、上昇日数、下降日数などの日柄を大切にしなさいと説いた格言です。どんな材料でも時間が経過するほど新鮮味が薄れてくるので、短期的な視点で相場を見るよりも、長い目で相場の方向性を捉えるとよいのではという意味です。

相場師は孤独を愛す

強い投資家ほど、自分の投資スタイルや手法が定まっているため、他人の意見には流されません。多勢の逆を行くことが成功の秘訣でもあるのです。

相場に過去はない

「あの時、買っておけば」などと過去の事について後悔して溜息ばかりついているのは良くない。その時は縁がなかったと考え、その後の投資に前向きな姿勢で臨むことが大切です。

相場に寸尺なし

相場の変動は誰も予測することはできないという意味の格言です。

相場のカネとタコの糸は出し切るな

手元の資金すべてを投じてしまうと、急に出現した買い場や、ナンピンなど、その後の調整が効きません。タコの糸をすべて出し切って余裕が無くなると、その後の調整が効かないということを、相場に当てはめた格言です。

相場の器用貧乏

小手先を利かせ器用に売買する人は、細かく利益を出しますが大きく儲けることは難しいです。ましてやそのような方法で継続的に利益を出し続けることはできません。長期的な視野で、じっくりと構えて投資したほうがよい結果をもたらすのです。

相場のことは相場に聞け

いくら相場の動きが自分にとって不合理でも、正しいのは今の相場なのです。

相場の実践に当たって一番大切なのは断の一字

相場を実際にやってみると、理屈では理解していても、なかなか判断できない事が多いものです。しかしながら、売買する際は、すばやく決断をする以外にはないという意味です。

相場は明日もある

相場に勢いが出始めたからといって、焦ってすぐに飛びつくのは危険です。1日位遅れて、冷静に相場の流れをつかんでからでも遅くはないということです。

相場はいつも信号を送っている

相場は上昇したり下落したりしながら、日々刻々と変化しています。投資で成功するためには、そのような相場の上下動を読み取れるかどうかにかかっているのです。

相場は運・鈍・根

運が強く、根気があり、物事に動じない肝の太さがあれば、どんな勝負事に勝てると言う意味の格言です。人間は利口で、一生懸命精を出し、辛抱強ければ必ず運が開けてくるものなのです。

相場は常に正しい

自分の予測どおりに相場が動かなくても、それは自分の考えが間違っていると思うことです。相場の動きが常に正しいと考える必要があるのです。

相場は豹変する

相場の局面がいつどんな状況で急転するかは誰にも判らないので、細心の注意が必要だという意味です。

相場に理屈はいらない

理屈だけでは動かないのが相場です。上がるのか、下がるのか、ただその一点のみを注視するすればいいのです。

相場は値段の高低にして、その高きを売りその安きを買う

値段の高いところで売り、安いところを買うのが売買の基本です。

相場は煩悩の渦

誰もが儲けたくて相場をはじめますが、実際勝ち続けることができる投資家はほんの一握りです。強い欲望の中で、買った負けたを繰り返しても、最終的に勝ち残ることはできません。感情に左右されないで相場に接することができなければ、強い投資家とは言えないでしょう。

相場やるには古今東西の歴史を読め

相場で勝ち残るためには、戦術、戦略が必要です。世界中の古今の勝ち戦を見れば、成功する戦略を学ぶことが出来ると言う意味の格言です。

備えあれば迷いなし

確固たる自信と決断力があれば、いざという時にも動じないですみます。

損玉を決断早く見切ること、これ相場の神仙と知れ

保有しているポジションの含み損を素早く切ることは、相場の神様がやるようなすごい事だという意味で、売りの決断を迫った格言です。「神仙」とは神通力を持つ仙人のことです。

損切りは素早く

損切りの決断を素早く行わないと、損失を拡大してしまう可能性があります。減った資産の額が大きいほど、取り戻すのに苦労します。投げの決断ほど早くしなくてはならないのです。

損して休むは上の上

損をした後は、挽回しようとつい焦って冷静な判断ができなくなりがちです。そういうときは、はやる気持ちを抑え、落ち着いてからじっくり取引に取り組むことが必要です。

損せぬ人に儲けなし

損を覚悟しなければ、儲けることもできません。大きなリターンを得望めば、それと同等のリスクを取らなければならないのです。リスクを冒さずリターンだけ得ようとするのは、虫が良すぎすのです。

「た行」の相場格言

「た行」の相場格言について説明します。

大欲は無欲に似たり

あまり大きな欲を出すと、そのために判断を誤って失敗することもあります。結局は無欲の人と同じ結果になってしまうのです。

凧の糸と相場の金は出しきるな

凧の糸と手持ち資金は、常に余裕を残しておくべきです。いざというときに調整が利かなくなり、千載一遇のチャンスが来たとしても対応できなくなってしまいます。

戦わざる者は勝たず

いくら相場を分析しても、机上で取引したところで儲かりません。実際に売買をしなければ勝つことは出来ないのです。

辰巳天井

辰巳天井とは干支の有名な格言の一部で、辰巳の年は天井になる傾向があるという経験則から生まれたものです。
「辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」といいます。

卵が生まれるまで卵を買うな

「この鶏はもうすぐ卵を生みます。今のうちに、卵を買いませんか」と、生まれてもいない卵を売りつけられて、買う人はなかなかいないでしょう。

投資も同じことで、目先の情報だけに頼って、まだ上がりもしないものを期待して買うことはおろかなことである、という意味です。

卵は一つのカゴに盛るな

一つのものに集中投資をするのではなく、複数のものに分散投資を行い、リスク低減させた方がよいという教えです。

一つのかごに卵を全部盛った状態で、かごを落としてしまうと、全部割れてしまいます。いくつかのかごに分けて卵を盛れば、そのうちの一つのかごを落として卵が割れてしまっても、他のかごの卵は割れずにすむということです。

知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者はおそれず

知識や経験を持つ者は戸惑ったりせず、心の広い者は欲に動かされることは無く、勇気を持つものは臆せずに行動するものです。投資する際の心構えとして重要な要素を説いた格言です。

チャートは単なる図であるが、言葉で伝えるよりもわかりやすく物事を示してくれる。

あまり大きな欲を出すと、そのために判断を誤って失敗することもあります。結局は無欲の人と同じ結果になってしまうのです。

つかぬはやめよ

立て続けに負けが込んだときは、しばらく休んで様子を見る事も必要です。またチャンスが来たときに備えておくのが大切なのです。

強気相場は悲観の中に生まれ懐疑の中で育ち楽観の中で成熟し幸福感の中で消えていく

強気相場は、皆が売りと思っている内に発生し、まだ強気相場とは言えないだろうと疑っている内に進み、トレンドが出てきたと皆が思ってきた時に相場に終局が近づいて、皆が自信を持って買いだ買いだと大騒ぎする中で終わってしまう」という格言です。

天井売らず、底買わず

天井で売り、底で買うことは、プロの専門家でも至難の業だということです。

天下の目をもって視、天下の耳をもって聴く

相場では人の気が流れを変えます。自分の考えだけでなく、世の中はこの現象をどのように見ているのかという、大きな目で判断することも大切だということです。

天井三日、底百日

ゆっくりとした上昇相場でも、天井をつけるのは、わずかな期間で急坂を一気に下るように急落することがあるという意味です。

投機の始めは確実の終わり

投機行為には絶対確実はありません。不確実で流動的な将来を予測して挑戦するからこそ投機なのです。

遠くて知らないものには手を出すな

全く知らないものへ投資することは危険です。自分のよく知っているものへ投資をしなさいとの格言です。

どちらのポジションを取っていようと、相場が自分に都合のいい方向に進むよう期待するのが人情である。

投資家は、含み損を抱えるような不利な状況でも「すぐに上がるだろう」などと主観的な心理状態に陥りやすいものです。そういうときでも自身のポジションに左右されない冷静な判断力を持つべきなのです。

飛びつく魚は売られる

恣意的に取引するような「飛びつき売買」は損のもとです。相場は飛びつくものではなく、網を張って好機が訪れるのをじっくり待つべき性質のものだという教えです。

トレンドを友とせよ

相場のトレンドの流れを見極め、それに乗ることが成功する要因になります。相場の方向性に沿って取引をする順張り投資が安全で、利益が大きくなる方法です。

「な行」の相場格言

「な行」の相場格言について説明します。

難平商いは怪我の因

相場が下げるほど、難平買いをして買い玉を大きくし、短期反騰で一気に損を埋めて利益に転じようとすることは、一歩間違えると損が大きくなるケースが多いので要注意です。

難平が出来るほどの金持ちはカーネギー、モルガン、ロックフェラーの3人しかいない。しかし、彼らはそんな事をするほど愚かではない。

難平をする事によって大きな損失を出します。無理な難平は破滅の元だということを肝に銘じておきましょう。

煮え詰れば動機づく

相場は上昇して保合いと、高値の限界である可能性が高いものです。いずれ下落へ転じ、反対に相場が下げて揉合が長くなって底値を確認すれば、やがて上昇するきっかけをつかむのです。

逃げる時は迷うな

相場では、どうやっても見込みのない時は迷わず逃げてしまうべきだという教えです。

二度に買うべし、二度に売るべし

自分の相場予測にいくら自信があっても、相場はどちらに動くかわかりません。最初にポジションを建てるときは、一度にたくさん売買するより、少しだけ売買し、予想通り動けば、さらに買い(売り)増すことがよい方法であるという教えです。

自分の判断が正しいか、相場に聞いてみないと(結果を見てみないと)わかりません。最初にたくさん売買するより、まず少しだけ売買し、予想通り動けばさらに売買を重ねるようにすればいいでしょう。

二番底は黙って買え

下落相場で最初の底値をつけることを一番底といいますが、その後反発して再度下げ、最初の安値近辺まで下げる場合、そこが本当の安値となることが多いのです。その経験則から「二番底」と言い、買いのポイントとされることを示します。

上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売れ

相場の上昇局面でも下降局面でも、相場の大きな流れに逆らってはなりません。市場参加者が総強気の時は、何か悪材料があったとしても、上昇の流れは簡単に止まらないものです。逆に下げ相場が続いている時は、何か好材料が出ても流れを変えることはまれなのです。

野中の一本杉

周りの木が倒れていくにもかかわらず、一本だけ踏ん張っていると一本杉という意味合いで、相場全体が下落しているときでも、それに逆行して上昇している銘柄のことをいいます。

登り百日、下げ十日

上げ相場は、短期的な物色買いと利食い売りをこなしながら、じりじりと少しずつしか上がっていくものです。逆に相場が下降局面に入ったら、その下げ足は速いものいう意味の格言です。

野も山もみな一面の弱気なら、あほうになって買いのタネまけ

相場が暴落して、市場が総悲観になっているときほど、絶好の買い場であるものです。そのことを念頭に入れていても「まだまだ下がるのではないか」という恐さで買いそびれてしまいがちなものです。市場が弱気一色のときほど、何も考えずに買い付ける勇気を持とうという教えです。

「は行」の相場格言

「は行」の相場格言について説明します。

売買の時機は、売買の銘柄より大切

投資は、銘柄選びも重要であるが、売買のタイミングも同じくらい重要です。

売買をせけばせくほど損をする、休んで手を替えてみよ

焦って売買するほど損をするものです。一度休んで、売買の方法を変えるのがよいという教えです。

初押しは買い、初戻しは売り

上昇相場で初めて押し目の場面があったら買ってもよい。反対に下落相場で初めて戻す場面があったら売ってもいよい、いう教えです。

早耳の耳だおれ

一見儲かるようなニュース出ても、市場には反応しない情報もあるものです。ゆえに情報を早く得た者が相場で成功するとは限らないという教えです。

腹立ち商い致すべからず

相場が自分の予測と反対方向に動いたといって腹を立て、意地になれば損は大きくなることもあります。どんなときでも平常心を失ってはいけないという教えです。

万人があきれ果てたる値が出れば、高い安いの境なりけり

どんな尺度で、どんな経験則からいっても大相場は続かないものです。「万人があきれ果てたる値」がついたあとの危険性を指摘している格言です。 大相場は続かない。「万人があきれ果てたる値」がついたあとの結果は、どうだったか。格言でいみじくも、こうした場合の危険性を指摘してくれている。

半値八掛け二割引

昔、大阪船場の繊維問屋街で、モノが売れない時の値引き率のことです。100円のものを半値の50円にしても売れなければ、八掛けの40円にするが、そこから更に二割引した三分の一の水準が大方の目途となりました。

相場でも高値の半値では底値とならず、さらにその八掛けでも止まらず、ついにはそこから二割下げてやっと大底となる場合のことです。

半値戻しは、全値戻し

一度下落した値下がり幅の半値を戻してきたということは、相当の上昇エネルギーを持っていると考えられるので、今後全値まで戻るものだという教えです。

引かれ玉は投げよ

「引かれ玉」とは、含み損になっているポジションのことです。売買のタイミングを誤った時は、迷わずに売ってしまうのがよいとする教えです。

人の商いを羨むべからず

相場で他人が大きく儲けたからといって、羨んでも何もなりません。いたずらに嫉妬心をかき立てられ、相場に対して迷いが生じがちです。どのような状況でも、自分の相場に専念すべきだという意味の格言です。

人の行く裏に道あり花の山

相場で利益を得るためには、人の先を行き、他人とは別の行動をとらなくてはならないという意味です。他人と違った視点で相場を見ることが成功への近道だという教えです。

人も我もで相場は天底をつける

日頃から熱心に相場の勉強をする人ほど、その見通しには信念を持つものですが、最終的には、人間の信念をも覆すほどに、相場というものは非情で厳しいものであるという教えです。

百冊の理論書は1回の売買にしかず

多くの相場理論書を読んでところで、所詮は机上で得た知識です。結局は1回の実践(売買)に及ばないものだという意味の格言です。

百年に九十九年の高安は、三割超えぬものと知るべし

これは江戸時代の米相場の特徴を言い当てた格言で、百年のうち九十九年間の高安の差が三割は超えないものだ、という意味です。ほとんどの相場は、上昇相場にしろ下落相場にしろ三割くらいしか上下動しないものだという教えです。

吹き値待ちに吹き値なし

吹き値とは相場が急騰した価格のことで、吹き値を期待するのは皆一緒で、相場はなかなか思い通りに動かないという格言です。

普通のトレーダーは、ウォール街に来ると多くの人に相場観を聞きたがる。しかし、大半は尋ねている本人より知識はない。

いろいろ情報を集めたがる投資家も多く相場観をいろんな人に聞いたとしても、本人よりも知識の無い人もなかにはいるということです。

二日新甫は荒れる

月初の1日が休日で、2日から始まる相場は荒れるという経験則をいった格言です。

踏み出し第一

相場は売買仕掛けの踏み出し(タイミング)が第一なのです。踏み出しに成功すれば、既に儲かったようなものです。

ブルは時々儲ける。ベアも時々儲ける。しかしホッグは決して儲けない。

トレンドに乗ればある程度利益を得られるブル相場(上昇相場)やベア相場(下落相場)と違って、ホッグ(地を這う豚 = 低迷相場)で儲けることは難しいということです。

下手なナンピン怪我のもと

トレンドに逆らう難平はリスクの高い行為なので、思わぬ損失につながりやすいという教えです。

棒上げは棒下げにつながる

連日のように大幅高を演じるような棒上げを見せると、その後は高値を維持することが難しく、短期間のうちに往って来いとなるケースが多いものです。短期急騰後の買いには細心の注意を払うべきという意味です。

「ま行」の相場格言

「ま行」の相場格言について説明します。

マグレ当りにて儲けし金は他人の金を預かったと同じ

相場は予測することが難しい不確実な将来に、資金を投下する投機行為です。これは決してマグレで儲けるられることではありません。例え、マグレで儲たとしても、そのお金は身につくものではなく、また投機に費やされるものです。

負けた相場を知っている者こそ価値がある。何故ならば次回はそれを教訓とするから

相場で失敗した時に負けた要因を分析して反省すれば、次の取引で勝つ可能性が高くなります。

間違えて入ることを避けるのと同様に、間違えて手仕舞うことも避ける。二つながら間違いだからである。

建玉する時は、十分考えて行うのに、手仕舞う時は一時の感情で行いがちです。手仕舞う時もポジションを建てる時と同じくらいの判断力で決断するのが大切です。

待つは仁、向かうは勇、利乗せは智の得

相場で急かさずチャンスを待つことも必要ですが、チャンスが来たときは勇気を持って行動することが大切です。しかしながら、勇気だけでも効率の良く利益を取ることは難しいものです。

積極的にトレンドの波に乗り、引き際に手仕舞う、そうした戦略が必要なのです。

慢は損を招き、謙は益を招く

驕り高ぶった心が損を招き、謙虚さが利益を招き入れると言う意味の格言です。自分のトレードは優れている、などと思ったが最後、先にあるのは破滅です。勝っている時こそ自分の能力を冷静に見ることが重要だということです。

見切り千両

素早い損切りによって、大損を避けられれば大きな価値があるという意味の格言です。

名人は相場の怖さを知る

投資のベテランほど、相場の怖さをよく知っているものです。いくら連戦連勝しようとも、たった一回の失敗が取り返しのつかないことになることもあるのです。どんなときでも「慎重に投資する」ことが大事だとする教えです。

目先観で投資するな

目先の相場観にもとづいて投資をすると失敗しがちです。大局で判断することを忘れてはならないという教えです。

保合い放れにつけ

保合い圏を放れた時は、それに追随するのがよいという意味の格言です。持ち合い圏内からブレイクした方向への動きは早いものなのです。

戻り待ちに戻りなし

下げ相場に転じたときに高値で売り損なった投資家は、少しでも高く売りたい気持ちから戻りを待つが、そんな時ほど、相場はそのままどんどん下がってしまうことが多いということです。

もうはまだなり、まだはもうなり

上昇相場で「もう天井だろう」と思っているときほど、「まだ」上がることが多く、「まだ上がる」と思っていると、「もう」天井ということが多いということです。相場の動きを捉えるのは難しいという教えです。

文殊でも備えの立たぬ商いは、高下の変あれば破るる

資金的な余裕が無ければどんなに知恵深い人でも、もろいということです。

森をみて木を見ず、木を見て森を見ず

相場全体・トレンドの流れには注意を払うものの、通貨ペアごとの短時間的な動きやエントリー(建玉)のタイミングを疎かにしてしまうこと。その逆もまた然りで、デイトレーダーのように短期的な利益を追求しているとトレンドを見失ってしまうということ。

木(短期的な通貨ペア毎の動きやエントリーのタイミング)と森(トレンド・相場全体の趨勢)のどちらへの注意も必要不可欠であるという格言です。

「や行」の相場格言

「や行」の相場格言について説明します。

安くとも高値覚えで買い建てるな、時の事情を深く考え

相場が下落に転じた後に保ち合ったりすると、もう底だろう、買い場だろうなどと考えてしまうものです。しかし、それは高値覚えの感覚が残っているから生じる考えです。その時点での相場の状況をしっかり見極めたうえで対処することが賢明です。

休むも相場

頻繁に取引ばかりしていても、儲かるとは限りません。どんな相場にも「買い時、売り時、休み時」があります。焦って取引をするのではなく、相場の状況を見極めるために、時には休むことも大切なのです。

安物買いの銭失い、安物は高物、価値あるものがものをいう

これは安いと思って買った商品が、早々といたんだり、気に入らなくなった経験は、誰でもあるはずです。投資の際も、安いだけでなく、投資先の価値を見極めて値打ちのあるものを買ったほうが、長い目でみれば報われることが多いのです。

山高ければ谷深し

相場が上昇し過熱してくると、上がり方も適正な水準を超えるほど大きいですが、そのような相場は、ひとたび熱が冷めて値下がりする時の反動もまた大きいということです。

幽霊と仕手は正体の分からないのがいい

人気化した仕手株は、誰が買っているのか分からないと憶測が憶測を呼んでいっそう人気が高まるが、正体がはっきりすると資金量等が予想され、次第に人気が剥げていくという意味です。

良き投機は即ち良き投資なり

投資は安全、投機は危険と認識されがちですが、投資にもリスクはありますし、投機もヘッジの場合は安全なこともあります。

「ら行」の相場格言

「ら行」の相場格言について説明します。

利食い腰は強く、引かれ腰は弱く

投資家の心理として、利益が乗るとすぐに利益を確定したくなり、損失を抱えるといずれ持ち直すだろうとすぐには損切りできないものです。

しかしながら、相場が動き出すとしばらくは同方向に進む傾向があるので、順行してトレンドに乗っているポジションは、より利益を伸ばす事を考え、逆行してしまったポジションは素早く処分したほうがよいという教えです。

利食い千人力

含み益がいくら多くても、ポジションを決済しない限りは利益が確定しません。利益が乗っているうちに「利食い」する決断が重要になります。迷った時でも、半分だけ手仕舞いするのも有効な選択肢と言えます。

利食いは急ぐな、損急げ

損小利大を説く格言です。相場の流れと同一方向に乗った場合には、あわてて利食いする必要はありません。相場流れは、しばらく一方向に向かうものです。

しかし、相場と逆行したにもかかわらず、損切りしないのは損を拡大する恐れがあるという意味です。

利食いは器量

利食いするタイミングは難しいものなので、自身の取引スタイルに合わせて取引をするのが一番だということです。

利食い八分

プロの投資家でも大底で買い、大天井で売ることほど難しいことはありません。あまり欲張りをせずに適当なところで利食いするのが一番だという教えです。

理屈上手の商い下手

どんなに立派な理論でも、実践の場では、理屈通りには行かないものです。動きを予測することが難しい相場の世界でも同じことです。

理屈は後から貨車でくる

相場がトレンドを形成し始めると、材料はトレンドに追随するように、不思議と次々と出てくるものです。結局のところ、相場の説明や、言い訳は後からついてくることが多いのです。

理と非との中にこもれる理外の理、株の高下の源と知れ

相場は理屈では説明できないことがよく起こります。好材料が出たにもかかわらず下落することもあれば、その逆もよくあることです。相場を形成する要因は複雑で、理屈で全てわかったつもりになるなという意味です。

利乗せは最後にやられる

上昇しているポジションにさらに買い増しをして、さらに儲けを狙うと、えてして裏目に出るものです。高値で買えば、少し下がっただけでも含み益は消え、下手すれば大損につながります。相場全体が天井圏にあるときや、含み益が出ているときほど、買い増す時には慎重にしなければならないという意味の格言です。

漁師は潮を見る

儲けるためには相場のリズムや流れを見極めることが重要です。相場の波に乗った者が、大きな利益を得られるという教えです。

両建て両損

売るべきか買うべきかわからない場合などに、「売り」と「買い」の両方のポジションを保有し、うまく利益をあげようと狙っても、結局は売りも買いも両方ともマイナスになってしまうことが多いものです。

六十日でひと思案

相場というものは特別な材料や状況の変化がない限り、大体60日くらいでひと相場となることが多いです。過去の経験則からきた目安ですが2ヵ月ほどで売買の潮目と考えるのがよいという教えです。

「わ行」の相場格言

「わ行」の相場格言について説明します。

若い相場は目を瞑って買え

相場が若いことが確認できたら、躊躇しないで目をつぶってでも買うことが重要だという格言です。トレンドが発生し始めた所が仕込み場所といえます。

我が心に合いたる事は、皆、身の毒と思うべし。我が心に難しきことは、皆、薬となるべき事と思うべし

自分にとって都合のいい情報ばかりに基づいて投資をしても駄目な結果に終わることが多いです。難しい局面に出会っても、一つずつ対処していくことで、投資家としての技術に磨きをかけていきたいものです。

割高に売りなく、割安に買いなし

買われるにはそれなりの理由があり、売られるのにも安いなりの何らかの原因があるものです。

「英語」の相場格言

「英語」の相場格言について説明します。

A rising tide lifts all boats

上昇相場の中ではトレンドに乗っていれば、何を買っても売っても、利益を出せる可能性が高いという意味の格言です。

Bulls make money. Bears make money. Pigs get slaughtered.

ブル(上昇相場)でもベア(下落相場)でも利益をあげることはできるが、豚のように貪欲になりすぎると、いずれは痛い目にあうという教えです。

Buy high, sell higher.

高値圏で買って、さらに高いところで売れという意味。誰もが「高くて買えない」という相場状況でも、そこからさらに上昇することがよくあります。

Buy low, sell high.

安く買って高く売る、という意味。投資の基本姿勢を表す格言です。

Buy on dips, sell on railies

押し目で買い、戻ったところを売れ、という意味です。

Buy the rumor, sell the fact.

噂で買って事実で売れ、という意味です。

Buy the rumor, sell the news.

噂で買ってニュースで売れ、という意味です。

Cut your losses short.

損切は早めに、という意味です。

Don’t catch a falling knife.

落下しているナイフを掴むな、という意味です。安くなったからといって相場が下落しているのにもかかわらず、買おうとすることは危険です。相場が反転し、上昇したことを確認してから買っても遅くはないということです。

Don’t fight the Fed.

Fed(連邦準備制度)と闘うな、という意味。Fedによって決められた金融政策が、相場へ与える影響は極めて大きいものです。Fedの政策方針に逆らわずに素直に従うのが賢明です

Don’t fight the tape.

トレンドに逆らうな、という意味です。

Don’t marry your stocks.

株式と結婚するな、という意味です。株式にかかわらず保有しているポジションは、いつ損失を抱え込むのかわかりません。一度持ったポジションと人生の大半を過ごすことはリスクが高いということです。

Don’t put all your eggs in one basket.

一つの篭に全ての卵を盛るな、という意味です。投資資金は分散すべきという教えです。

Markets can remain irrational longer than you can remain solvent.

市場は、投資家がじっとしていられないほど、長い間不合理な動きをすることがある、という意味です。

Never short a dull market.

単調な相場では決して売るな、という意味です。トレンドを見極めてから売買をしたほうがよいという教えです。

Nobody rings a bell at the market bottom.

株価が底を付けたときに、ベルを鳴らしてくれる人などいない、という意味です。天井や底をつける瞬間など誰もわからないということです。

Past performance does not guarantee future results.

過去の成績は将来の成績を保障しない、という意味です。

Plan your trades. Trade your plan.

トレードを計画し、それに忠実にトレードしろ、いう意味です。思いつきでトレードしてもうまくはいかないものです。

Sell in May and go away.

5月に売ってどこかへ出かけろ、という意味です。米国株式は例年6月から9月にかけてやや頭が重くなりがちなので、5月に売っておけ、という教えです。

Stocks climb a wall of worry.

株は心配の壁をのぼる、という意味です。株は心配しているときに上昇し、楽観的になったときに下落するものです。

The crowd is right during the trends but wrong at both ends.

群集は、トレンドが継続している間は正しいが、トレンドの終わりの時点では間違っている、という意味です。

The market hates uncertainty.

マーケットは不確実を嫌う、という意味です。不確実なニュースが出たときは、リスク回避のために相場は下がります。

The market is driven by fear and greed.

市場は恐怖と欲望によって動かされる、という意味です。

The trend is your friend.

トレンドに乗れ、という意味です。

Too far, too fast.

あまりにも速い動き、という意味です。

Trade in the direction of the trend.

トレンドの方向に沿ってトレードしろ、という意味です。

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