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大阪工機は切削工具のパイオニア商社であり、家電製品や自動車など、さまざまなモノを作る切削工具や耐摩工具、環境機器、精密測定機器などを販売しています。国内だけでなく、アジア・中南米・北米にマーケットを拡大しており、高精度な商材を提案しています。
大阪工機の株主優待はどのような内容で、投資先としてはどれくらい魅力的なのでしょうか。投資情報や株主優待情報、企業情報などについて詳しく見ていきましょう。
目次
約10万点もの切削工具を取り扱う切削工具のパイオニア商社
大阪工機は、創業以来70年以上にわたり、約10万点もの切削工具を取り扱う専門商社です。国内だけでなく、中国・フィリピン・インド・タイ・インドネシア・ベトナム・メキシコ・アメリカなどにもマーケットを拡大しており、積極的に海外進出を行っています。
切削工具だけでなく、ファインセラミックスや人工ダイヤ、照明検査機器、光ファイバーなど、最先端レベルの商材も取り揃え、切削工具事業、耐摩工具事業、海外事業、光製品事業の4つの事業を展開しています。
何を製造しているのか?高精度、長寿命の品質を保持した幅広い製品を開発製造
大阪工機では、
- 切削工具
- 耐摩工具
- EDM周辺機器
- 環境機器
- ツーリング
- 光システム
- 精密測定機器
- Cominix製品
などの製品を開発・製造しています。
「大阪工機の歴史」創業70年超、個人経営による機械工具商からスタート
大阪工機は、1945年に中央機械工具商会として創業し、1950年に大阪工具株式会社を設立します。1954年に大阪工業株式会社へと社名を改称。1981年には聖和精密工機株式会社、聖和精機株式会社の聖和グループと業務提携をします。
1996年にはMAGAFORと総代理店契約を、翌年にはMILLSTARと総代理店契約を結びます。2002年にDAIKOH(THAILAND)CO.,LTDを設立。2003年に山崎兄弟商会株式会社を吸収合併。2005年には株式会社CSTを、2006年には中阪貿易(上海)有限公司を設立します。
2010年には、DAIKOH(THAILAND)CO.,LTD/アマタナコン事務所の開設や武和テック株式会社・株式会社CSTを吸収合併、COMINIX(Phillippines).Inc、COMINIX VIETNAM CO.,LTDを設立します。2011年にはPT.COMINIX INDONESIAを設立し、2012年には東京証券取引所JASDAQへ上場します。
2013年には日三工業株式会社と共榮機工株式会社を連結子会社化します。2015年には東京証券取引所市場第二部へ市場変更し、2016年には第一部へ指定。
大阪工機株式会社の株価や配当
ここでは、大阪工機の権利確定日や配当、利回り、必要資金額などについて見ていきましょう。ただし、ほとんどの数値が変動しますので、投資を検討する際は過去からの推移や最新情報も確認する必要があります。
事業の種類:卸売業 | 優待の価値:2,000円(200株) | ||
---|---|---|---|
優待の種類 | 権利確定月・日 | 優待回数 | |
カタログギフト | 3月末日 | — | 年1回 |
株価 | 配当利回り | 優待利回り | |
1,187円 | 1.60% | 0.84% | |
必要投資額 | 単元株数 | 1株あたりの配当 | |
118,700円 | 100株 | 19円 |
(2017年11月2日現在)
大阪工機が進出している国の特産品を選んで受け取れる
大阪工機の株主優待は以下の商品を受け取れます。
また、大阪工機には以下のようなグループ会社・関連会社があります。
大阪工機のグループ会社及び関連会社 |
---|
中阪貿易(上海)有限公司 |
DAIKOH(THAILAND)CO.,LTD. |
COMINIX(Philippines),Inc |
PT. COMINIX INDONESIA |
COMINIX VIETNAM CO.,LTD. |
COMINIX INDIA PRIVATE LIMITED |
COMINIX MEXICO S.A. de C.V. |
COMINIX U.S.A., INC. |
日三工業株式会社 |
共榮機工株式会社 |
前期は減収減益、今期は増収増益予想で2Q経常利益進捗率は約56%と比較的順調
2017年3月期業績
売上高 :209億200万円(前年比−2.9%)
営業利益:5億3,300万円(前年比−31.0%)
経常利益:5億2,900万円(前年比−30.1%)
利益 :3億6,100万円(前年比−7.2%)
2018年3月期の会社予想
売上高 :230億円(+10.0%)
営業利益:7億400万円(+32.1%)
経常利益:7億1,200万円(+34.6%)
利益 :4億3,000万円(+19.1%)
第2四半期連結業績(2017年11月公表)
売上高 :113億2,000万円(前年同期比+14.5%)
営業利益:3億8,800万円(前年同期比+135.5%)
経常利益:4億円(前年同期比+175.2%)
利益 :2億900万円(前年同期比+276.3%)
セグメント別の業績は次のとおりです。
切削工具事業は、卸売部門の業績が堅調に推移、また、直販部門でも自動車業界の一部主要顧客向けの販売が増加したこともあり、売上高が前年同期比+13.0%、セグメント利益は前年同期比+311.4%でした。
耐摩工具事業は、製缶メーカーの一部主要顧客向けの販売が増加したこともあり、売上高は前年同期比+11.4%、セグメント利益は前年同期比+2.9%でした。
海外事業については、中国やメキシコで自動車業界向け一部主要顧客に対する販売が増加したこともあり、売上高は前年同期比+25.9%と堅調に推移しました。
光製品事業については、外観検査装置業界への光学機器等の販売等に注力しましたが、売上高は前年同期比−0.3%、セグメント利益は前年同期比−41.5%となりました。
第2四半期の経常利益進捗率は約56%です。2017年11月2日現在のPERは18.96倍、PBRは1.72倍です。
優待利回り0.84% 株価は若干割高感あり。優待目的としてはハードル高め
大阪工機の株主優待を受けるには200株必要なため、必要投資金額は237,400円となり、優待利回りは0.84%です(11月2日現在)。
優待内容は各国の特産品となっていて、普段なかなか買えないようなものを選ぶこともできます。ただし、必要資金額は高くはありませんが、優待利回りは低いため株主優待目的を優先して買うにはハードルが高いです。
また、キャピタルゲインやインカムゲインを目的に買う場合も、若干株価が割高感があるため、できればもう少し株価が落ち着いたタイミングで検討したいものです。
まずは、100株購入して、頃合いを見て200株保有してもいいでしょう。商社・機械関係の銘柄に関心がある方におすすめです。
優待内容は嬉しい各国の優待品。この機会に検討してみましょう!
大阪工機は切削工具を中心とした専門商社であり、積極的に海外展開を行っています。株主優待は200株〜ですが、さまざまな国の特産品から選べるため、毎年優待が来るのが楽しみになるはずです。今期業績も比較的順調に推移していますので、興味がある方はこの後の動向も注視しましょう。