• アイコムの株主優待はカタログから特産品などを選べる。アマチュア無線機第1号を開発
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トランシーバーやアマチュア無線、IP電話システム、無線LAN機器などを製造

2017年9月15日

アイコムという企業を聞いたことはありますか。

トランシーバーやアマチュア無線、無線LANなどの使用で聞いたことある人もいるのではないでしょうか。
一般向けの無線通信機器だけでなく、企業や警察・消防などで使う業務用も製造しています。

陸上・海上・航空とカバーしている範囲は広く、海外でもアメリカ・アジア・オセアニア・ヨーロッパ・北米など、幅広い地域で活動しています。

アイコムの株主優待はどのような内容で、投資対象としてはどれくらい魅力的なのでしょうか。企業情報や投資情報、株主優待情報などをしっかりと確認していきましょう。

海外売上が売上構成比の3分の2 アメリカ国防省からも絶大な信頼を得ている

アイコムは陸上用・海上用・航空機用などの業務無線機やアマチュア無線機、無線LAN機器やIP電話システムなどを製造販売するメーカーです。

アマチュア用無線通信機器、陸上業務用無線通信機器、ネットワーク機器、海上用無線通信機器の4つの製品カテゴリーを国内だけでなく海外にも拠点を置いて展開しています。
アイコムの売上の3分の2が海外市場となるなど、海外展開に力を入れています。

創業60年以上の老舗企業で、アマチュア無線機の第1号機を開発した企業でもあり、陸上業務用無線通信機器では一般企業へはもちろん、警察や消防にも提供するなどアメリカ国防省からも高い信頼を得ています。
また、公益財団法人アイコム電子通信工学振興財団を通じて、若い技術者育成や奨学援助などの社会貢献活動にも取り組んでいる企業です。

なにを製造しているのか?業務用無線機器やアマチュア無線機器などを扱う

アイコムでは、以下のものを製造販売しています。

■ 業務用無線機器

  • 特定小電力トランシーバーや一般業務用無線機
  • IPトランシーバーシステム
  • 船舶用システム
  • レジャー用無線機
  • 消防救急デジタル無線用受令機
  • デジタルタクシー用無線機など

■ アマチュア無線機器

  • 固定機
  • デジタル機
  • 携帯機
  • 車載器
  • 受信機など

■ ネットワーク機器

  • 無線LANアクセスポイントルーター
  • IP電話ルーター
  • 屋外対応無線LANブリッジ
  • 屋外対応無線LANアクセスポイント
  • 通信機能拡張ユニット
  • 無線LAN端末など

「実績や歴史」創業60年以上早くから海外に拠点を展開

アイコムは創業1954年、設立1964年、資本金70億8,122万円で従業員数は1,086名(関係会社含む:2017年3月末現在)の企業です。

1954年に電子機器組立業の井上電機製作所を創業します。
1964年には株式会社井上電機製作所を設立。1970年には東京営業所、1975年に九州営業所を新設します。

1976年に西ドイツにアイコムヨーロッパを設立。翌年には名古屋営業所を新設し、1978年にはアイコム株式会社へと社名を変更します。
同年、北海道営業所も新設します。1979年には広島営業所を新設し、アメリカワシントン州にアイコムアメリカを設立。

1981年に仙台営業所、1982年に四国営業所を新設します。同年、オーストラリアのヴィクトリア州にアイコムオーストラリアを設立。
1987年に東京にR&Dを発足。1988年には和歌山アイコム株式会社を設立。
1990年に大阪証券取引所市場第二部へ上場します。

1991年に資材センターを新設、1994年にはならやま研究所竣工。1997年にスペインのバルセロナにアイコムスペインを設立し、翌年には台湾・台北市にアジアアイコムを設立します。
2001年に東京証券取引所、大阪証券取引所市場第一部へ上場します。

2003年にISO14001の認証を取得、2012年にはアイコムブラジルを設立します。
2014年に中国深圳市に深圳信响(響)通信有限公司を設立します。

アイコム株式会社の株価や配当

アイコムの株価や利回り、権利確定日、必要投資金額などを見ていきましょう。

ほとんどの数値が日々変動しますので、投資を検討する場合は最新情報や推移を確かめた上で投資判断するようにしましょう。

事業の種類:電気機器 優待の価値:3,000円
優待の種類 権利確定月・日 優待回数
カタログギフト 3月 末日 年1回
株価 配当利回り 優待利回り
2,482円 0.81% 1.20%
必要投資額 単元株数 1株あたりの配当
248,200円 100株 20円

優待は特産品や旬の味覚が載ったカタログから好きな商品を選べる

アイコムの株主優待は100株以上保有で、全国各地の特産品や旬の味覚などが載ったオリジナルカタログから商品を選んで受け取れます。

■100株以上を保有する場合、カタログギフトから3,000円相当の商品

アイコムのグループ会社及び関連会社は下記の通りです。

アイコムのグループ会社及び関連会社
国内
和歌山アイコム株式会社
アイコム情報機器株式会社
株式会社コムフォース
海外
アイコムアメリカ(アメリカワシントン州)
アイコムヨーロッパ(ドイツフランクフルト)
アイコムオーストラリア(オーストラリアヴィクトリア州)
アイコムスペイン(スペインバルセロナ市)
アジアアイコム(台湾台北市)
アイコムカナダ(カナダブリティッシュ・コロンビア州)
アイコムアメリカライセンスホールディング(アメリカワシントン州)
アイコムブラジル(ブラジルミナス・ジェライス州)
深圳信响(響)通信有限公司(中国深圳市)

前期は大幅な減収減益今期は増収増益予想も1Q経常利益進捗率は−14%


2017年3月期業績
売上高 :240億9,200万円(前年比−10.4%)
営業利益:7億3,200万円(前年比−69.1%)
経常利益:7億2,400万円(前年比−69.2%)
利益  :4億7,300万円(前年比−71.5%)
2018年3月期の会社予想
売上高 :262億8,000万円(+9.1%)
営業利益:15億8,000万円(+115.8%)
経常利益:14億9,000万円(+105.8%)
利益  :11億4,000万円(+141.0%)
2018年3月期の第1四半期連結業績(2017年7月28日公表)
売上高 :49億3,100万円(前期比−17.9%)
営業利益:−3億500万円(前期は2億1,000万円)
経常利益:−2億1,000万円(前期は−2億1,700万円)
利益  :−9,500万円(前期は−1億7,600万円)

国内市場においては、携帯回線を利用したIPトランシーバーなどが好調、しかし、アマチュア用無線通信機器やネットワーク機器が伸び悩んだこともあり、売上高減、営業損失は前期より拡大。

北米市場においては、主力である陸上業務用無線通信機器がカナダ向けやアメリカ国内市場の一般企業向けは増収傾向、しかし、大型案件がないこと、中南米向けは低迷が続いていることなどから、売上高減、営業損失も前期より拡大しています。

ヨーロッパ市場においては、ドイツ向けのIP無線が堅調なものの、アマチュア用無線通信機器が大幅な減収となり、売上高・営業利益ともに前期比減。

アジア・オセアニア市場においては、オーストラリアで陸上業務用無線通信機器が大幅増収となったこともあり、売上高・営業利益ともに前期比増となっています。

第1四半期業績公表により株価は一時200円近く下がったものの、2017年8月22日現在のPERは32.26倍、PBRは0.69倍とまだ割高感があります。

優待利回りは1.20% 投資するのであればもう少し株価が下がって検討したい

アイコムの株主優待は100株以上保有で、カタログから3,000円相当の好きな商品を選べます。
必要投資金額は248,200円(2017年8月22日現在)で優待利回りは1.20%です。

カタログには全国各地の特産品や旬の味覚などが多く載っているため、好みのものを選べるため満足感が高い可能性があります。

前期は業績は大きく落ち込み、今期も現在のところとても順調とは言えない状態です。
ただし、それでも株価は高値を維持しており割高感があります。今後の業績次第では株価が大きく落ち込む可能性もあるため、優待目的などで保有を検討する場合は、もう少し後のタイミングでも良さそうです。

普段からアイコム製品を使っている・持っている人は応援を検討しても良いのではないでしょうか。

私たちの身近なところで見ることもできるアイコム製品

アイコムは、アマチュア用無線通信機器、陸上業務用無線通信機器、ネットワーク機器、海上用無線通信機器などを国内・海外で製造販売している企業です。

トランシーバーなどだけでなく、IP電話システムや無線LAN機器なども製造販売しているため、私たちの身近なところでもアイコム製品を見ることができます。
株主優待はカタログギフトから選べるようになっていますので、アイコム株に興味がある方は検討してみてください。

著者情報
株主優待が大好き。 桐谷さんのように優待だけで生活するのが夢。 でも不動産投資やFXにも魅力を感じている今日この頃。

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