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研究室や病院へ研究用機器や看護用品など幅広い製品を提供している

2017年9月15日

アズワンは科学機器や産業機器、病院・介護用品などを製造販売している企業です。
販売網は1万拠点ほどあり、卸でありながらメーカー機能と小売機能を兼ね備えています。
業績は好調で過去5年間、株価も上昇を続けています。

アズワンの株主優待はどのような内容なのでしょうか。
投資を検討するにあたり、企業情報や投資情報、株主優待情報などをそれぞれ確認していきましょう。
好きな商品を選べるカタログギフトの優待株を探している方など、参考にご覧ください。

3つの事業分野と6つの専門事業を展開理化学機器の総合商社

アズワンは理化学機器の総合商社であり、カタログを通じて研究所や病院などに研究用機器や消耗品、看護用品などを提供している企業です。

科学機器分野、産業機器分野、病院・介護分野の3つの事業分野と、バイオ関連機器事業・食品検査機器事業・研究設備機器事業・クリーンルーム用品事業・試薬事業・新規事業の6つの専門事業を展開しています。
取り扱い数はカタログで7万点、eコマースでは100万点も揃えており、全国1万拠点もの販売網を通じて研究室や病院に販売しています。

「顧客満足度の追及」を経営方針としていることもあり、カスタマー相談センターやショールーム、修理サービスセンター、デモ機・サンプルサービスなどの充実したサービス・フォロー体制も整えています。
また、カタログサイクルに伴って得る収益金を森林再生活動に役立てたり、障がい者の経済的自立を支援したり、社会貢献活動団体への寄付を行うなど社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる企業です。

なにを製造しているのか?科学機器・産業機器・病院・介護分野の製品

アズワンは以下の3つの分野に関連する多くの製品を製造販売しています。

■ 科学分野

  • 汎用機器・計測機器
  • 培養・分離・分析
  • 研究施設のヒュームフードや薬品庫
  • 実験台、運搬機器
  • サンプルや試薬などの保存・保管の容器
  • プラスチック製ビーカー
  • フラスコ
  • 包装機器
  • 事務用品など

■ 産業機器

  • クリーンルームウェアやマット
  • 無塵対策用品や静電対策用品
  • メガネやマスク
  • 洗浄・乾燥用超音波洗浄機
  • 乾燥器具など

■ 病院・介護分野

  • ナースステーションのラックシステム
  • 白衣やマスク
  • 各種消毒器や消毒ロッカー
  • 介護車や介護ベッド
  • 入浴用品など

「実績や歴史」設立55年 科学機器の販売から始まった老舗企業

アズワンは昭和37年設立で資本金50億7,500万円、従業員数485名(連結・2017年3月末現在)の企業です。

昭和8年に井内盛栄堂商舗として創業し、昭和37年に科学機器の販売を目的として株式会社井内盛栄堂を設立します。
昭和38年には研究用カタログを発刊。昭和57年にはクリーンルーム専用手袋の販売を始め、半導体関連商品市場へ進出します。

昭和60年には病院用介護用品カタログを発刊して病院・介護分野に進出。
平成2年には全社オンラインシステムを導入することで、受発注や入出庫、在庫管理システムなどの統合を行います。
翌年には和歌山県に和歌山CICを開設して特殊表面洗浄分野へ進出します。高品位無塵商品の販売を開始します。平成7年には日本証券業協会に株式を店頭登録。同年、東京物流センターを開設し、自動化設備を設置。
平成10年には国内全事業所においてISO9002の認証を取得。

平成11年には東京証券取引所、大阪証券取引所市場第二部に上場します。平成13年には東京証券取引所、大阪証券取引所市場第一部に上場し、アズワン株式会社へと社名を変更します。

平成17年には株式会社アーンスト・ハンセン商会(現ニッコー・ハンセン株式会社)を子会社化。
平成19年には上海市に亚速旺(上海)商贸有限公司を設立。

平成20年には環境ISO14001の認証を取得。
平成24年に基幹システムASCAを導入し、平成28年にはプライバシーマークを取得。同年、アメリカカリフォルニア州にAS ONE INTERNATIONAL,INC.を設立します。

アズワン株式会社の株価や配当

アズワンの株価や権利確定日、利回り、必要投資金額などを確認してみましょう。これらの数値は常に変動しますので、投資を検討する場合は最新情報や過去からの推移もチェックすることが大事です。

事業の種類:卸売業 優待の価値:3,000円相当
優待の種類 権利確定月・日 優待回数
カタログギフト 9月 末日 年1回
株価 配当利回り 優待利回り
5,610円 2.07% 0.53%
必要投資額 単元株数 1株あたりの配当
561,000円 100株 116円

100株以上保有でカタログから好きな商品を選んで貰える

アズワンの株主優待は100株以上保有で、グルメ品もしくは自社取扱商品が載ったカタログギフトから好きなギフトを選べます。

■100株以上500株未満保有の場合、25品目の中から好みのグルメ品もしくは自社取扱商品3,000円相当を選べる
■500株以上保有の場合、120品目の中から好みのグルメ品もしくは自社取扱商品5,000円相当を選べる

アズワンは国内・海外にグループ会社を展開しています。

アズワンのグループ会社及び関連会社
井内物流株式会社(倉庫管理及び荷受)
ニッコー・ハンセン株式会社(理化学機器等の輸入販売)
亚速旺(上海)商贸有限公司(研究用化学機器等の販売)
ASONE INTERNATIONAL,INC.(北米製品輸出業務)

昨期は増収増益今期は増収増益予想で1Q経常利益進捗率は約24%


2017年3月期業績
売上高 :559億4,700万円
営業利益:60億9,300万円
経常利益:63億600万円
利益  :42億1,200万円
2018年3月期の会社予想
売上高 :590億円(+5.5%)
営業利益:63億円(+3.4%)
経常利益:64億9,000万円(+2.9%)
利益  :43億8,000万円(+4.0%)
2018年3月期の第1四半期連結業績(2017年7月31日公表)
売上高 :138億6,700万円(期比+9.8%)
営業利益:15億1,800万円(前期比+8.3%)
経常利益:15億7,000万円(前期比+7.8%)
利益  :10億6,700万円(前期比+7.0%)

第1四半期段階の経常利益の進捗率は約24%です。

セグメント別の業績は、研究・産業機器部門は科学機器分野が消耗品や分析機器・用品などが民間からの引き合いが好調なこともあり、売上を牽引。Eコマース型集中購買売上も3割以上増となり、売上高は前期比増。

産業機器分野は、車載電装品やスマートフォン、クリーンルーム向けの消耗品などが堅調に推移、インターネット通販業者向けが4割も伸長し売上高も前期比増。研究・産業機器部門としても売上高が前期比増となりました。

病院・介護部門は手術用消耗品や身体計測機器類等低価格帯の商品が好調に推移したこともあり、部門の売上高は前期比増となりました。

全体では広告宣伝費の増加や人件費の増加に伴い、販売費及び一般管理費も増加したものの、売上高・営業利益ともに前期比増となっています。2017年8月22日現在のPERは24.36倍、PBRは2.11倍と割高感があります。

株価はここ5年間上昇中株主優待目的よりもあくまでも売却益狙い

アズワンの株主優待は100株以上保有で、グルメ品もしくは自社取扱商品など3,000円相当の商品をカタログから好きに選べます。
必要投資金額は561,000円(2017年8月22日現在)で、優待利回りは0.53%です。

毎年決まった商品が優待として受け取れる企業も少なくない中、自分で好きなものを選べるのは貰い手にとっては嬉しいことです。使わない・利用しないものを貰うということもありません。
しかし、必要投資金額は50万円超で利回りも低いため、投資初心者や少額投資希望者にはハードルが高い銘柄と言えます。

業績好調もあり、ここ5年間株価は上昇を続けており、PERは24.36倍と市場の期待値も高く割高感があります。
もし投資を検討する場合はできれば少し株価が落ち着いたタイミングを狙いたいところです。あくまでも優待目的の投資ではなく、売却益を狙って投資をした方が良いでしょう。

優待はカタログから選べ主婦に嬉しい資金に余裕がない場合は投資を控える選択も

アズワンは3つの事業分野と6つの専門事業を国内及び、アメリカや中国上海で展開している企業で、理化学機器の総合商社です。

必要投資金額は高めですが、優待は自分の好きなものを選べるカタログギフトタイプなので、主婦などにとっては嬉しい内容です。
ただし、利回りが低いので投資資金に余裕のある方であれば、優待目的の投資も可能ですが、そうでない方はあくまでも売却益狙い、もしくは別の優待株を狙うという方が良いかもしれません。

著者情報
株主優待が大好き。 桐谷さんのように優待だけで生活するのが夢。 でも不動産投資やFXにも魅力を感じている今日この頃。

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