• 不動産投資におけるリフォームローンの内容や活用について
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いつかはリフォームが必要!自分に合ったリフォームローンを使うことが大事

2017年8月9日

不動産投資においてリフォームローンの知識を知っていることは非常に大事です。

これから中古物件への投資を検討している方だけでなく、新築物件を検討している方も、先々どのようなリフォームローンを利用するかで返済計画や収支計画が変わってきます。

しかし、「リフォームローンって住宅ローンと一緒じゃないの?」「どこのリフォームローンが良いのかわからない」と困っている人も多いものです。

そこで今回は、リフォームローンの内容や住宅ローンとの違い、各金融機関のリフォームローンの特徴などについて紹介しています。

この記事を読むことで、リフォームローンの内容や特徴を把握でき、より具体的な不動産投資の収支計画を立てることが可能です。

また、自分に合ったリフォームローンを探すこともできます。

リフォームローンの内容や特徴、住宅ローンとの違いについて

リフォームローンの内容や特徴を理解しておかないと具体的に活用方法をイメージできませんし、実際に利用を検討した際に予定と異なることが多く困ってしまうかもしれません。

有効活用するためにも、まずはリフォームローンの基本的内容や特徴について把握をしましょう。

リフォーム専用の住宅ローン「リフォームローン」の内容や特徴

リフォームローンとは、住宅をリフォームする際に利用するローンのことで、住宅ローンの一種です。

  • 増改築や水回りの改修
  • ソーラーパネル
  • オール電化設備の購入・設置と改修 など

上記の他にもさまざまな用途に利用可能です。

基本的には、リフォームローン=無担保で融資を実施している金融機関が多く、そのため、借入金額や金利、返済年数など、住宅ローンと異なる点が多いです。

リフォームローンを活用するにあたり住宅ローンとの違いは?

リフォームローンと住宅ローンでは異なる点が多くありますので、内容を理解しておきましょう。

下記は、三菱UFJ銀行のリフォームローンと住宅ローンの概要です。

プラン 三菱UFJ銀行リフォームローン 三菱UFJ銀行住宅ローン
融資額 50万円以上1,000万円以内 30万円以上1億円以内
返済期間 6ヵ月以上15年以内 10年以上35年以内
金利 変動金利1.99%〜2.875% 変動金利2.475%
固定金利2.850%〜
返済方法  毎月元利均等返済
(借入金額の50%以内の元金についてボーナス増額返済可)
毎月元利均等返済または毎月元金均等返済
(借入金額の50%以内の元金についてボーナス増額返済可)
担保 不要
保証人 原則不要。
保証会社(㈱ジャックス)の保証を利用
原則不要。
保証会社の保証を利用
備考 三菱UFJ銀行の住宅ローン利用やエコ・バリアフリー優遇により最大0.885%優遇あり 申込時期により最大1.85%(3年固定)の金利優遇あり

※2018年5月時点

上表のようにリフォームローンは、通常の住宅ローンに比べて、

  • 融資額が少ない
  • 長期のローンが組みにくい
  • その分金利が低い

という傾向がありますが、基本的にはリフォームローンの借入可能額は1,000万円と少なく、返済期間も最長15年以内と短めです。

金利に関しても、住宅ローンは店頭表示金利よりも最大1.85%優遇があるためリフォームローンよりも低金利で利用できます。

そのため、仮にリフォームローンと住宅ローンを同額利用した場合、毎月の返済額は住宅ローンの方が負担が軽いです。

リフォームローンも有担保になると条件は変わってきますが、住宅ローンと条件面が大きく異なることは把握しておきましょう。

提供機関や金利タイプでも違う!リフォームローンを選ぶ際のポイント

前述のとおり、リフォームローンにはいくつかの種類があり、それぞれで限度額や借入期間などの条件が異なります。

下記は、それぞれの機関でリフォームローンを利用する際の主なポイントです。
 

機関別リフォームローンのポイント

住宅金融支援機構
金利が低いですが利用には条件があり制限される
店舗型銀行
相談ができ信販会社等より金利は低く選択肢が多いが信販会社・クレジット会社より審査が厳しめ
ネット銀行
申し込みが簡単で店舗型より金利が低いが担当者と相談ができず店舗型より審査が厳しめ
信販会社
審査基準が緩めで提携リフォーム業者も多いが銀行系より金利が高め
クレジット会社
審査基準が緩めだが提携リフォーム業者が限られる

上記の各機関のポイントを把握したうえで、最適なリフォームローンを選ぶようにしましょう。

金利タイプは固定金利型・変動金利型のどちらを選ぶべきか?

ほとんどのリフォームローンで、固定金利もしくは変動金利から金利タイプを選択する必要があります。

どちらの金利タイプを選択するかで毎月の返済額や将来の返済額、総返済額が変わってきます。

固定金利型の詳細とメリットデメリット。返済額を一定にしたいときにオススメ

固定金利型は、その名の通り金利が固定されているものです。

フラット35など全期間固定型もあれば、3年固定や5年固定などの選択型もあります。

メリット
一定期間返済額を固定できるため返済計画が立てやすい。
デメリット
固定期間終了後に市場金利が大きく上昇していて返済額が増える可能性がある。
市場金利よりも高い金利で返済を続ける場合もある。

現在金利が低くて、今後金利が上がる可能性があるという場合に利用する人が多い金利タイプです。
 

変動金利型の詳細とメリットデメリット。今後金利が下がりそうな場合にオススメ

変動金利型は、金利が半年毎に見直されるため市場金利に合わせて変動します。

メリット
固定金利より設定金利が低いため元金の減りが早い。
デメリット
市場金利が上昇すれば適用金利も上がるため毎月の返済額が大きくなる。
返済計画が立てにくい。

金利がこれから下がる可能性があるという場合に選択するとメリットが大きいです。
 

銀行系・カードローン系リフォームローンの種類紹介

ここからは、銀行系とカードローン系リフォームローンのそれぞれの特徴について見ていきましょう。

目的に合ったリフォームローンを使えるように、主な違いを押さえておきましょう。

銀行系リフォームローンの特徴とは?

銀行系リフォームローンは、審査に若干時間がかかりますが、カードローン系リフォームローンよりも金利が低く、条件によっては大幅な金利優遇も用意されています。

返済方式や金利タイプも選択できることが多いです。

返済期間は10年〜15年

銀行系リフォームローンの返済期間は10年〜15年が大半です。

ただし、銀行によっては住宅ローンとリフォームローンをセットにしている場合もあり、その場合は15年以上の借入れができます。

返済方式は元利均等返済もしくは元金均等返済

銀行系リフォームローンの場合、元利均等返済もしくは元金均等返済から選択できるのが一般的です。

元金+利息が一定の元利均等と、返済開始当初の利息が大きくなる元金均等返済から希望の返済方式を選択できます。

固定金利と変動金利

ほとんどの銀行系リフォームローンで固定金利型と変動金利型が選択可能です。

審査期間1〜2週間かかる場合も

銀行によっては審査期間が1〜2週間の場合があります。

もちろん、1〜2日で審査ができる銀行もありますが多くはありません。

基本的に所得証明書類などが必要

銀行系リフォームローンの場合、基本的に所得証明書類などの準備が必要です。

カードローン系リフォームローンの特徴とは?

カードローン系リフォームローンを利用する大きなメリットは「審査」に関することです。

銀行系リフォームローンよりも以下のような傾向にあります。

  • 審査スピードが速く審査の手間もかからない(書類不要)
  • 審査基準も緩い

急ぎで利用したい方にはおすすめです。

返済期間は10年〜15年

カードローン系のリフォームローンは、返済期間が10年〜15年程度が一般的です。

無理のない範囲で短い期間に設定した方が利息を軽減できますが、返済が苦しくて途中で返済期間を延ばすことはできませんので、しっかりと考えたうえで返済期間の設定をする必要があります。

返済方式は元利均等返済

カードローン系のリフォームローンでは、元利均等返済方式が多いです。

元利均等返済であれば毎月の返済額が一定のため返済計画を立てやすいメリットがあります。

固定金利と変動金利

カードローン系リフォームローンも銀行系同様、固定金利型と変動金利型から選択ができます。

審査はスピーディーで即日も

カードローン系リフォームローンのメリットともいえるのが審査スピードです。

ほとんどのリフォームローンの審査期間が2〜3日で、ローン商品によって即日審査のものもあります。

所得証明書類などが不要な場合も

カードローン系リフォームローンは借入金額が少ない場合、所得証明書類などが不要で申込用紙だけで申し込みすることが可能です。

おすすめのリフォームローン7社はここ!使いやすく魅力的なローンを提供

ここでは、おすすめのリフォームローンを提供している7社について見ていきましょう。

いずれも、融資額や借入期間、金利、条件などの面で魅力的な商品となっています。

au住宅ローン

au住宅ローン(リフォームローン)は、金利が0.457%〜(変動金利)と低いです。

auスマホなどの通信サービスを利用していると毎月500円分がau WALLETプリペイドカードへ最大5年間キャッシュバックされます(最大30,000円分)。

一部の団体信用生命保険料や一部繰上返済手数料、保証料、収入印紙代などが0円なためコストを抑えてローン利用ができるのもうれしいポイントです。

特徴 内容
融資額 最高1億円
借入期間 1年以上35年以内
金利 変動金利0.457% 固定金利0.640%(10年)

住宅ローンと合わせての借入れが可能です。

そのため、融資額も最高1億円と大きく、金利は低いです。

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住信SBIネット銀行「Mr.リフォームローン」

住信SBIネット銀行のMr.リフォームローンは、バリアフリー化や水周りの改修工事、造園、バリアフリー改築、耐震・免震工事、太陽光発電設備の設置資金、他社からの借換えなどにも利用できます。

特徴 内容
融資額 10万円以上1,000万円以下
借入期間 1年以上10年以内
金利 全期間固定2.475%〜4.475%

借入金額100万円までは年収証明が不要で、一部繰上返済は1円から可能で、手数料は0円です。

ネットのみで手続きが完了し、所定の条件を満たせば金利が最大年1.0%引下げになります。

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イオン銀行リフォームローン

イオン銀行のリフォームローンは、印紙代などの手数料が不要で、一部繰上返済は1万円から手数料無料で可能です。

増改築や改装、車庫設置やシステムキッチンなど、幅広い用途に利用できます。

住宅ローン・リフォームローンを両方利用する際は最長35年まで借入可能です。

特徴 内容
融資額 30万円以上500万円以下
借入期間 1年以上10年以内
金利 全期間固定2.50%

1万円単位で借入れが可能で金利は全期間固定金利となるため、返済計画が立てやすいです。

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新生銀行リフォームローン

新生銀行のリフォームローンは住宅ローンと同じ金利で利用できるのがポイントです。

そのため、非常に低い金利で利用ができ、毎月の返済額・総返済額を抑えることができます。

また、リフォーム金額を物件の担保評価額に最大100%加算できるため、審査にも有利です。

※ただし、住宅ローン(購入資金または借り換え資金)と同時に申し込みする必要があります。

特徴 内容
融資額 300万円以上1億円以下
借入期間 5年以上35年以内
金利 変動金利0.600%、固定金利0.900〜2.000%

住宅ローンとのセット利用なため、融資額は最大1億円と大きく、金利も0.600%〜と利用しやすいです。

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三菱UFJ銀行「ネットDEリフォームローン」

三菱UFJ銀行のネットDEリフォームローンは、事前審査は最短即日回答で融資までインターネットで完結ができます。

住宅ローン利用者は0.5%、エコ機器導入やバリアフリー化のリフォームは0.385%の優遇もあり、保証料や事務手数料込みで繰上返済手数料は無料です。

増改築などだけでなく、セカンドハウス購入費用にも使用できます。

特徴 内容
融資額 50万円以上1,000万円以下
借入期間 6ヵ月以上15年以内
金利 変動金利1.99%〜2.875%

借入期間は最長15年で、金利は変動金利のみとなります。

優遇がない場合は2.875%で、住宅ローンとエコ・バリアフリー優遇条件に該当すれば1.99%の金利で利用可能です。

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中央労働金庫「中央ろうきんのリフォームローン」

中央ろうきんのリフォームローンは、団体信用生命保険付きですので、ローン契約者に万一のことがあった場合はローン残債は保険金で支払われます。

団体会員は「ずっとサポート引下げ」の引下げ要件を満たす場合、上記金利より0.2%金利が優遇されるなどお得です。

融資額も大きく借入期間も長いため、さまざまな用途に利用できます。

特徴 内容
融資額 最高2,000万円
借入期間 最長20年
金利 変動金利2.0%、固定金利2.1%(団体会員の場合)
変動金利3.275%、固定金利3.100%(一般の方の場合)

団体会員かそうでないかで金利が大きく異なりますので注意が必要です。

繰上返済手数料は無料で、保証料も中央ろうきんが負担します。

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住宅金融支援機構リフォーム融資

住宅金融支援機構リフォーム融資では、満60歳以上の方を対象としたリフォーム融資(部分的バリアフリー工事または耐震改修工事)や財形住宅融資、フラット35(リフォーム一体型)などがあります。

◆リフォーム融資(部分的バリアフリー工事または耐震改修工事)

特徴 内容
融資額 最高1,000万円
借入期間 最長20年
金利 全期間0.74%〜0.94%

リフォーム融資は、融資手数料や繰上返済手数料、返済条件変更手数料などは無料で利用ができます。

ボーナス併用払いは利用不可で担保が必要です。

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不動産投資をするうえでもリフォームローンの知識は大切

リフォームローンは住宅ローンの一種ですが、使用用途だけでなく融資内容等が異なります。

  • リフォームローンは「リフォーム」に特化した住宅ローン
  • 一般的に住宅ローンよりも融資額は少なく借入期間は短い
  • 銀行系やカードローン系により特徴が異なる

上記の内容に注意してリフォームローンの内容や特徴を把握しておくことで、中古物件へ投資する際に最適なローンを利用することが可能です。

また、中古物件に限らず、新築へ投資をする際もリフォームのことを考慮して、より具体的な収支計画を立てることができます。

著者情報
自虐に突っ走る投資初心者。腹八分目を肝に銘じつつ、欲と恐れと戦いながらどこまで我慢できるか毎日チキンレース繰り広げてます。

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