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JCUという企業をご存知ですか。恐らく多くの人が名前を初めて聞いたのではないでしょうか。
JCUは私たちが毎日のように使っている製品に技術を提供している企業です。
利用されている業界によっては世界の70%ものシェアを占めるグローバル企業です。
JCUの株主優待はどのような内容なのでしょうか。投資対象としてはどれくらい魅力的なのでしょうか。
投資を検討するためにも、業績や企業情報、投資情報、優待情報などをしっかりと把握して、他社と比較し判断しなければなりません。
初めて企業名を聞いた方もグローバルで活躍している企業ですのでチェックしてみましょう。
目次
表面処理の総合メーカースマホのプリント基板用薬品のシェアは世界No.1
JCUは1968年に設立した世界トップ水準の技術を誇る表面処理の総合メーカーです。
パソコンやスマートフォン、液晶テレビ、自動車など、生活に欠かせないアイテムにJCUのめっき技術やめっき薬品が使われています。
元々は自動車やオートバイの部品へめっきを行う技術提供から始まり、現在ではスマートフォンなどの電子機器基板製造に必要なめっき技術も提供をしています。
めっき加工を行う薬品と処理装置のどちらも扱う企業であり、自動車業界ではシェアは約65%、スマートフォンやタブレットなどで使われる電子機器基板(プリント基板)の薬品の世界シェアは約70%と高いシェアを誇ります。
世界各地に拠点を設け、研究開発や販売を展開しており、顧客のニーズにグローバル体制で迅速に対応しています。
装飾・防錆分野、電子分野の薬品事業、全自動表面処理装置の装置事業、プラズマ処理装置や太陽光発電設置事業などの新規事業を事業の柱として成長を続けています。
高性能でありながら薄くスマートに使えるスマートフォンが使えるのもJCUの表面処理技術のおかげだったりします。
なにを製造しているのか?表面処理技術関する数多くの製品を取り扱う
JCUでは、
- 高級感を与えたり、製品寿命を延ばしたり、耐磨耗性改善などの「装飾・機能・防錆・プラスチック用薬品」
- プリント配線板や半導体パッケージの精細化や高密度化に対応した「電子・半導体関連処理薬品」
- 表面処理装置やプラズマ処理装置
- 太陽光発電装置など
さまざまな製品を製造販売しています。
「実績や歴史」創業60年 2012年に社名を株式会社JCUに変更
JCUは、創業1957年、設立1968年、資本金11億7,625万円、従業員数544名(連結:2017年3月末日現在)の企業です。
1968年に東京都大田区に荏原ユージライト株式会社を設立します。
同年、名古屋営業所と大阪営業所を開設します。1978年には藤沢工場内に技術研究所を、1981年には福岡営業所を開設します。
1999年には台湾の台北市に台北支店を開設。2003年に中国上海市に荏原ユージライト(上海)貿易有限公司を設立します(現:(上海)貿易有線公司JCU)。
同年、MBOにより独立をします。
2004年には中国の広州市に荏原ユージライト(上海)貿易有限公司に広州支店を開設します。
2005年には韓国の安養市にソウル支店を開設します。2005年には東京証券取引所市場第二部に上場します。
2006年にタイのチョンブリ県にEBARA-UDYLITE(ASIA-PACIFIC)CO.,LTDを設立します。
2007年にメキシコのハリスコ州にEBARA-UDYLITE AMERICA,S.A.DE C.V.を合弁契約にて設立します。
同年、東京証券取引所市場第一部指定。また、ベトナムのハノイ市にEBARA-UDYLITE VIETNAM CO.,LTDと台湾の台北市に台湾荏原ユージライト股份有限公司、韓国の安養市にEBARA-UDYLITE(KOREA)CO.,を設立します。
2008年にはインドのムンバイ市にPROGRESSIVE EU CHEMICALS PVT.LTDを設立します。
同年、コーポレートマークとコミュニケーションネームにJCUを制定します。
2009年には中国の深圳市に荏原ユージライト貿易(深圳)有限公司を設立します。
2010年に株式会社荏原電産の事業のプリント配線板製造用の工業薬品、装置の製造や販売などの事業を譲り受けます。
2011年にインドネシアのブカシ市にPT.JCU Indonesiaを設立。
2012年に荏原ユージライト株式会社から株式会社JCUに社名を変更します。
そして同年、メキシコのハリスコ州にJCU AMERICA,S.A .DE C.V.を設立。
2014年にはアメリカのミシガン州にJCU INTERNATIONAL,INC.を設立します。
株式会社JCUの株価や配当
ここでは、JCUの株価や必要投資金額、権利確定日、利回りなどについて見ていきましょう。
下記は特定の日の数値ですが、実際に投資を検討する際は、最新の数値や業績なども確認し、他社とも比較検討した上で投資判断するようにしましょう。
事業の種類:科学 | 優待の価値:2,500円相当 | ||
---|---|---|---|
優待の種類 | 権利確定月・日 | 優待回数 | |
カタログギフト | 3月 | 末日 | 年1回 |
株価 | 配当利回り | 優待利回り | |
4,740円 | 1.48% | 0.52% | |
必要投資額 | 単元株数 | 1株あたりの配当 | |
474,000円 | 100株 | 70円 |
優待はギフトカタログから好きな商品を選べる保有株数に応じて金額が変わる
JCUの株主優待は100株以上保有で、株数に応じた金額分の商品をギフトカタログから選んで受け取れます。
■400株以上2,000株未満保有の場合、5,000円相当の商品
■2,000株以上4,000株未満保有の場合、10,000円相当の商品
■4,000株以上保有の場合、15,000円相当の商品
JCUのグループ会社及び関連会社、支社などは下記の通りです。
JCUのグループ会社及び関連会社・支社 |
---|
国内拠点 |
本社 |
大阪支社 |
名古屋支社 |
九州営業所 |
総合研究所 |
生産本部 |
海外拠点 |
JCU(上海)貿易有限公司 |
JCU(深圳)貿易有限公司 |
桜麓泉(上海)国際貿易有限公司 |
JCU KOREA CORPORATION |
JCU(THAILAND)CO.,LTD |
JCU VIETNAM CORPORATION Head Office,Production Factory |
PT.JCU Indonesia |
JCU CHEMICALS INDIA PVT.LTD. |
JCU INTERNATIONAL,INC. |
JCU AMERICA,S.A.DE C.V. |
前期は増収増益今期も増収増益予想 1Qの経常利益進捗率は約21%
2017年3月期業績
売上高 :207億6,000万円(前年比+4.8%)
営業利益:55億円(前年比+12.1%)
経常利益:55億200万円(前年比+11.7%)
利益 :41億2,400万円(前年比+20.9%)
2018年3月期の会社予想
売上高 :220億円(+6.0%)
営業利益:62億円(+12.7%)
経常利益:61億5,000万円(+11.8%)
利益 :45億円(+9.1%)
2018年3月期の第1四半期連結業績(2017年8月2日公表)
売上高 :47億6,400万円(前期比+3.6%)
営業利益:13億9,600万円(前期比+32.5%)
経常利益:13億2,700万円(前期比+51.8%)
利益 :9億8,500万円(前期比+73.2%)
第1四半期段階の経常利益の進捗率は約21%となっています。
セグメント別の業績では、薬品事業はハイエンドスマートフォン向けのプリント配線板製造を行う顧客への新工法、中国系スマートフォン向けが堅調に推移。
中国だけでなく台湾や韓国においてもプリント配線板用めっき薬品が順調。
中国での自動車部品用のめっき薬品などが堅調なだったこともあり、売上高・利益ともに前期比増。
装置事業では、前期に大口受注を獲得した反動と、受注が減少したことから売上高・利益ともに前期比減となっています。
新規事業については、前期好調だったプラズマ装置の受注が減少したこともあり、売上高は前期比減、前期はセグメント損失3,800万円だったのが今期はセグメント損失4,700万円へ拡大しています。
2017年8月23日現在のPERは14.71倍、PBRは3.47倍で、株価はここ1年上昇を続けています。
優待利回りは0.52% 必要投資金額も高いため優待狙いよりもキャピタルゲインを優先
JCUの株主優待は100株以上の保有でカタログから好きな商品を選べます。
2017年8月23日現在の必要投資金額は474,000円で優待利回りは0.52%です。
優待はカタログから選べるため主婦には嬉しい内容です。ただし、必要投資金額は50万円近くあり、利回りは1%を切るため初心者は優待目的で手が出し難い銘柄です。
業績は前期増収増益、今期も増収増益予想で1Qの業績も悪くはありません。
株価はここ1年上昇を続けており、今後の四半期業績によってはさらに株価が上がっていく可能性があります。
配当利回りも1.48%と高くはないため、優待や配当を狙っての投資よりもJCUを応援しながらキャピタルゲインを第1優先に狙う方が良いでしょう。
株価が若干割高にもなっていっていますので、投資を検討する場合はもう少し株価が落ち着いて判断するようにしましょう。
世界トップシェアを誇る表面処理技術。今後も成長が期待できる領域
JCUはめっきを中心とする表面処理の総合メーカーであり、その技術は液晶テレビや自動車、パソコン、スマホなどに使われています。
海外に多くの拠点を持ちグローバルに展開しています。
自動車業界ではシェアは約65%、スマートフォンやタブレットなどでの世界シェアは約70%を誇ります。
JCUの表面処理技術があることでスマホなども薄板化と生産コストの削減が可能になっています。
今後もスマホが世界的に普及を進める予測の中、さらに成長が期待できる企業です。