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バイナリーオプションは多くのメリットを持つ反面リスクやデメリットもある

バイナリーオプションにはどんなリスクやデメリットがあるかご存じですか。

多くの特徴や持ち投資初心者でも手軽に投資できるバイナリーオプションですが、特徴やメリットが多い分、リスクやデメリットもあります。

どんなリスクやデメリットが伴うかを知っておけば、対策を打つことができ、損失を負ったり失敗する可能性を抑えることも可能です。

ここでは、バイナリーオプションの特徴やメリットだけでなく、伴うリスクやデメリットについて、紹介します。

バイナリーオプションを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

バイナリーオプションとは

バイナリーオプションは、なぜ「バイナリーオプション」という名前で呼ばれるのでしょうか。

それは、二者択一のシンプルな取引内容に理由があります。

また、どのような特徴や内容を持った取引なのでしょうか。

ここでは、バイナリーオプションの名前の意味や、バイナリーオプション取引の特徴や内容について確認していきましょう。

バイナリーオプションは二者択一のシンプルな取引のこと

バイナリーオプションは、バイナリー(binary:二進法)と、オプション(option:オプション取引)という意味を持ちます。

二進法とは0か1かの二者択一のことで、バイナリーオプションは、

「高くなるか低くなるか」
「収まるか収まらないか」
「到達するか到達しないか」

の、それぞれ二者択一の取引になります。

二者択一という極めてシンプルでわかりやすい取引なため、投資初心者を始め、多くの人がバイナリーオプションを行っています。

判定時刻にレートが高くなるか・低くなるかを予想するだけ

バイナリーオプションの仕組みは他の投資のように複雑ではなく、非常にシンプルなため、すぐに理解して始められます。

主な仕組み・特徴は取引時間が短いこと、予想が当たった時と外れた時の利益と損失がわかりやすいこと、相場状況や自分に合ったオプション取引ができることです。

それぞれの内容を確認してきましょう。

そもそもオプション取引とは

バイナリーオプションは、二者択一のオプション取引のことです。

オプション取引とは一体どんな取引のことを言うのでしょうか。

また、オプション取引はどんな特徴や仕組みを持つのでしょうか。

ここでは、権利を売買するオプション取引の内容や、権利の買い手と売り手による売買の仕組みなどについて、確認していきましょう。

オプション取引は権利を売買すること「コールオプション」「プットオプション」がある

オプション取引とは、将来の予め定められた期日に特定の商品を現時点で取り決めた価格で売買する権利の取引のことです。
オプション取引は、買う権利であるコールオプションと売る権利のプットオプションがあり、それぞれ、コールの買い、コールの売り、プットの買い、プットの売りの4つの立場があります。

オプション取引は、商品ではなく権利の売買なため、オプションの買い手側は、権利を行使するか、それとも放棄するかを選ぶことができます。

権利を売買する場合は買い手はプレミアムを支払い、権利行使か放棄できる

オプション取引をする際は、コールの買いやプットの買いなど、権利の買い手は売り手に対して、プレミアムと呼ばれる手数料を支払います。

買い手の損失となるのは、プレミアムで支払った手数料分のみと限定され、利益は理論上は無限大にあります。

売り手はプレミアム分の利益を得ることができ、損失は理論上無限大となります。

例えば、50,000円で買える権利を売り手にプレミアムの2,000円を支払って買ったとします。

相場価格が上昇し、55,000円になったタイミングで50,000円で買える権利を行使したとすると、55,000−50,000=5,000円の利益となり、プレミアムで支払った2,000円を差し引いても3,000円の利益となります。

仮に価格が下落して45,000円になった場合は権利を行使せずに放棄もできるため、放棄した場合は、支払ったプレミアムの2,000円だけが損失となります。

バイナリーオプションでは、目標レートよりも高くなると予想する場合はコールオプション、目標レートよりも低くなると予想する場合はプットオプションで、基準値が権利行使価格のことです。

米ドル円の場合は、ドル高円安に予想はコールオプション、ドル安円高に予想はプットオプションです。

バイナリーオプションに伴うリスク

バイナリーオプションに限らず、投資をするには、その商品の特徴の意味や伴うリスクについて、把握しておかなければなりません。

そうでなければ、リスクに気がつけず、負わなくてもいい損失を負ってしまったり、大きな損失を負ったりしてしまいます。

ここでは、バイナリーオプションの特徴とリスクについて、確認していきましょう。

予想が外れ続けることもある

初心者にもハードルが低くリスクも限定的な投資として注目されているバイナリーオプションですが、気をつければいけない点もあります。

それは、株式投資やFXなど、他の投資同様、必ず勝てるわけではなく、損をしてしまうリスクもあるということです。

リスクは限定的ですが、予想が外れ続けて負けが重なれば、損失を負う可能性は極めて高くなります。

リスクもあると認識した上で取引することが大事です。

ただのギャンブルになり得る

バイナリーオプションはラダー、レンジ、タッチの何れのオプション取引でも、一定時間後もしくは一定時間内のレートの動きを2択から予想するものです。

2択ですので、適当に予想しても一時的に勝ち続けることもありえます。

しかし、当てずっぽうな予想は投資とは言えず、ただのギャンブルにすぎません。

初心者の方は、少しずつ経験と知識を積むことで、除々に相場動向の分析や予測ができるようになってきます。

そうすると、ただの当てずっぽうではなく、根拠に基いて取引ができるようになり、自然と勝率も高まってくるはずです。

不思議なものですべて当てずっぽうでやっているうちは、結果として負けることがほとんどです。

ギャンブルではなく投資をするようにしましょう。

戦略もなく「とりあえず」で取引すると負けが重なりがち

バイナリーオプションは、前述のとおりどのオプション取引の場合でも、高くなるか低くなるか、収まるか収まらないか、到達するかしないかのシンプルな2択な取引です。

その上、株式投資のように取引時間が短くなく、ほぼ1日中取引のチャンスがあります。

しかし、1日中取引できるチャンスがあるため、「とりあえず」な考えで不用意に取引に臨んでしまうと負けが重なることもありえます。

二者択一というシンプルさ故に、考え過ぎて負け越すこともあります。

シンプルでチャンスが多いからこそ、リスクも伴うということは必ず認識しておきましょう。

バイナリーオプションのメリット4つ

バイナリーオプションには以下の4つのメリットが挙げられます。

  1. ルールが分かりやすく初心者に最適
  2. 少額投資が可能
  3. 損失は投資分だけで分かりやすく、リスク管理しやすい
  4. チャート分析が有効

ここからは各メリットの詳細をみていきましょう。

ルールが分かりやすく初心者に最適

バイナリーオプションは次の3種類のルールが用意されています。

  1. ラダー
  2. レンジ
  3. タッチ

それぞれ簡単に説明すると…

【ラダー】

あらかじめ決められている複数の目標レートからいずれか1つを選択。

High:判定時刻に現在レートが超える
Low:判定時刻に現在レートが下回る

でエントリーし、的中すればペイアウト。

チャート分析を行い、大きなトレンドが出ているときなどチャンス時には思い切った目標レートを選択することで、高いペイアウト倍率を期待することもできる。

THEバイナリーオプションとも言えるスタンダードな取引ルール。

【レンジ】

判定時刻に目標レンジ(例:100.00~100.20など)内にレートが収まるか収まらないかを予想。

レンジイン:判定時刻にレンジに収まる
レンジアウト:判定時刻にレンジに収まらない

でエントリー。

相場の動きが大きいときは「レンジアウト」、小さいときは「レンジイン」といった状況に合わせたエントリーが可能。

【タッチ】

取引時間内(最短2時間)で1度でも目標レートにタッチするかしないかを予想。

タッチ:時間内に1度でもタッチする
ノータッチ:時間内に1度もタッチできない

でエントリーする。

判定時刻を待たずともタッチした時点で結果が出るのが特徴の1つとなっている。

と、このように3種類のルールが用意されていますが、いずれも内容はシンプルで分かりやすいですよね。

関連記事:バイナリーオプションの判定方法は大きく分けて3種類。それぞれの違いと使い分ける方法まとめ

株やFX、仮想通貨取引といった投資方法だと…

  • レバレッジ
  • スプレッド
  • スワップポイント
  • ロスカット
  • マージンコール

などなど様々な要素を考慮した上で取引しなくてはならず、初心者にとって少々とっつきにくい部分がありました。

しかしバイナリーオプションは「2択を当てられるか否か」が基本ルールとなっているので、面倒なことを考えずとも、気軽に参加することができます。

少額投資が可能

バイナリーオプションのメリットは、1回の取引にかかるコストが1,000円未満と手頃な価格になっている点です。

FXや株だと初期費用(最低入金額や取引額など)で安くても数万円、多くは10万円以上が必要。

しかしバイナリーオプションの1,000円未満なら少額投資から始めたい人でも気軽に参加できますよね。

もちろん1チケットあたりの値段が1,000円未満であって、業者にもよりますが、1度の最大20万円分まで購入できるため、大口投資も可能です。

少額トレーダーから大口トレーダーまで幅広く対応できるのも魅力の1つと言えるでしょう。

損失は投資分だけで分かりやすく、リスク管理しやすい

株やFXは「追証」による借金のリスクがあります。

追証とは相場が急変したときなどに、必要証拠金を追加で支払わなければならない、という制度。

つまり自分が入金した以上のお金を要求される可能性があります。

しかしバイナリーオプションには追証制度はありません。

そのため購入額以上の損失は絶対に生まれないので、リスク管理がとても簡単で、この点は初級~上級トレーダーまで全ての人にとって嬉しいメリットとなるでしょう。

チャート分析が有効

バイナリーオプションの基本は「当たるか外れるか」の2択で、単純な的中率は50%です。

しかし相場は様々な要因が絡み合って上下しています。

つまり何も考えずにエントリーしていては、なかなか利益も上がらないのが実際のところ。

そこでテクニカル指標を用いて分析することで、これから相場が上がっていくのか、下がっていくのかの予想精度を高めることが重要です。

他にも「レートが十分上がった、または下がったときの反発狙い」といったテクニックも有効。

必ずしも分析どおりに事が進むとは限りませんが、それでも的中率を50%、60%、70%…と上げられるようになれば、安定した利益が期待できるようになります。

バイナリーオプションのデメリット3つ

バイナリーオプションは魅力的な投資方法の1つに間違いありませんが、デメリットが存在しないわけではありません。

具体的には次の3つが挙げられます。

  1. 損切りが難しい
  2. 自動売買ができない
  3. 大きく稼ぐのが難しい

ここからは各デメリットの詳細をみていきましょう。

1. 損切りはできなくはないが簡単ではない

通常のFXは予想が外れても、損切りを行えば損失を軽減させられます。

【FXの損切りの例】
上昇トレンド時、1ドル100円で1,000ドル分(10万円分)を購入したものの、上がると予想したのに、1ドル99円まで下がってしまった。

まだまだ下がり続けそうなので、早めに損切りして、全ポジションを決済(9万9,000円)して、1,000円の損失で済ませられた。

しかしバイナリーオプションは、予想が外れると購入代金を全て損失してしまいます。

これを避けるために「転売(途中売却)」という機能もあるのですが、いかんせん1回の判定時刻が最短2時間と短いので、転売するタイミングを計る難易度は高め。

明らかに「これは予想が外れただろう」というレート差になると、転売してもほとんど購入代金は返ってきません。

「0か100か」がバイナリーオプションのメリットであり、デメリットでもあります。

2. バイナリーオプションは自動売買不可

通常のFXはEA(自動売買ツール)などを使うことで、自動売買を行うことができます。

これによって「日中は仕事で投資ができない…」といった方も、仕事中に取引が可能です。

しかし残念ながらバイナリーオプションは原則自動売買不可の裁量トレードのみ(自分で発注・決済を行う)となっています。

「自動売買に任せて、果報を寝て待つスタイルの投資をしたい!」という人には不向きです。

関連記事:バイナリーオプションの自動売買はやめておくべき!基本的に手を出すべきではないその理由

3. 株やFX並みに大きく稼ぐのは難しい(超大口投資トレーダー限定)

バイナリーオプションは規制によって、1日に取引できる量が決められています。

業者によって様々ですが、多くは1取引の上限額は20万円まで。

さらに業者によっては1日の取引上限額が設けられていることも。

仮に10回号開催されていて、1取引の上限額が20万円のバイナリーオプション業者を利用するとしましょう。

全ての取引でペイアウト率1.8倍、しかも全部的中させたとしても…

20万円×1.8×10回号=360万円

好条件が揃っていてもこれくらいの金額が稼げる上限に近いと言えます。

一方FXだと、元から資金が潤沢で、レバレッジを最大限に活用すれば、1日で100万~1,000万クラスの利益を上げることも不可能ではありません。

もちろん相応のリスクを負うことにはなりますが…。

とはいえ、これはたっぷりの投資資金があり、かなり積極的にトレードできる人の話。

「1日500万円、1,000万円稼ぎたい!」という人にとっては、デメリットとなりうるでしょうが、一般トレーダーは現状のバイナリーオプションでも十分ですよね。

まとめ

今回はバイナリーオプションのリスクやメリット・デメリットについて詳しく紹介しました。

最後に本記事の内容をもう一度振り返ってみましょう。

  • 最大のメリットは手軽に参加できること(シンプルなルール、手頃な投資金額)
  • デメリットは損切りが難しいこと、自動売買ができないこと
  • 相場の上下を予想するという根本的な部分は通常のFXと同じなので初心者トレーダーの入門編としておすすめ

以上3つが今回のポイントになります。

「投資方法も色々なものがあって迷う…」
「バイナリーオプションを始めようか検討中」

といった方は、ぜひこの記事を読んでメリット・デメリットを踏まえた上でバイナリーオプションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

著者情報
自虐に突っ走る投資初心者。腹八分目を肝に銘じつつ、欲と恐れと戦いながらどこまで我慢できるか毎日チキンレース繰り広げてます。

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