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- 不動産投資における一般管理契約とは?メリット・デメリットやその特徴を解説
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物件を購入した後は、運用していくためにもしっかりと物件・入居者の管理をしなければなりません。
「入居者の募集もクレーム対応もできればしたくない…」
「管理する時間がないし、どの管理方法を採用すればいいものか…」
と管理方法について悩んでいる大家さんは多いはず。
そこで本記事では、一般管理の仕組みや手数料、メリット・デメリットについて紹介します。
このページを参考にすれば、効率の良い不動産賃貸経営ができるようになりますので、ぜひ一読してみて下さい。
目次
投資物件の管理方法は3つある
投資物件をしたら、『物件の管理方法』を決めなくてはなりません。
管理方法は以下の3種類あります。
管理方法の種類 | 管理方法 |
---|---|
自主管理 | 不動産管理に関わる業務すべてをオーナー自らが行う方法。手数料はかからない。 |
一般管理 |
不動産管理会社に賃貸業務に関わる一切の業務を委託する方法。以下業務を任せられます。
など |
サブリース |
オーナーから物件を一括借り上げし、空室の有無にかかわらず家賃保証制度のある管理方式。 オーナーは何もしなくてOK。その分、委託料は一般管理より高く、家賃の15~20%くらいする。 |
不動産の運用において、管理はとても重要です。
どんな管理会社を選ぶかも大切ですが、どのような管理形態にするかも同じくらい大切です。
ここでは一般管理契約にスポットを当てて、具体的に見ていきましょう。
一般管理契約とは
不動産投資物件の管理を管理会社に委託する際の一般管理契約とはどのような内容の契約なのでしょうか。
また、サブリースとはどんな点が違うのでしょうか。
一般管理契約の特徴
不動産投資として物件を持つ場合は、オーナーが自分で管理を行うか管理会社に管理を委託するかなどをして家賃集金管理を行ったりします。
- 入居者の募集・管理
- 更新手続き
- 解約手続き
- クレーム処理
- 補修や点検
- 共用部分の清掃
などのさまざまな管理業務を行わなければなりません。
一般管理契約とは、これらの管理業務を管理会社に委託するための契約のことで、オーナーは管理会社に業務を委託する代わりに一定の手数料を支払います。
オーナーは入居者と直接賃貸借契約を結び、管理会社が入居者募集やクレーム処理、家賃集金などをオーナーの委託を受けて代行します。
一般的に管理業務委託料は集金家賃の3~5%程度です。
管理会社によっては、
「家賃徴収代行」
など、別の名前で呼ばれるケースもあります。
サブリース(一括借上管理契約)とは
不動産投資物件を管理してもらう場合は、一般管理の他にサブリースという方法があります。
サブリースとは、不動産会社などが該当物件を一括で借り上げ、不動産会社自らが貸主となり、入居者に対して転貸することです。
オーナーは何もすることはないので管理は相当楽です。
オーナーは不動産会社から入居者がいるいないに関わらず、毎月家賃保証を得ることができ、オーナーへの家賃保証は賃料の80~90%程度が相場と言われています。
不動産会社は一括借り上げした物件を自由に転貸し、入居者からの家賃収入を得ます。
ただし、サブリースの場合は
- オーナー自身が入居者を選べない
- サブリース会社は早く多くの家賃収入を得たいので入居者の質が低くなる可能性がある
- 空室の急増で、家賃を保証してくれなくなるケースも増えている
というリスクを抱えることになります。
一般管理契約とサブリース契約の違い
一般管理契約は、サブリースのように不動産会社が一括借り上げすることもなく、家賃保証はありませんが、入居者からの家賃が全額収入として入ってきます。
- サブリース会社が撤退することもある
- 家賃保証が見直される可能性もある
- 家賃保証は永遠に同額が保証されない
という懸念点があるため、契約更新の度に家賃収入が下がっていくリスクもあります。
一般管理契約の場合は、サブリースのようにすべてを不動産会社に任せる契約ではなく、管理業務こそは委託しますが、経営者として関われますし、賃料なども自分で決めることができます。
一般管理契約のメリットとデメリットについて把握する
一般管理契約にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
そして、デメリットはどんな点なのでしょうか。
メリットやデメリットを把握しておくことで、対策や準備ができますし、サブリースなど、他の管理形態と比較検討もできるようになります。
メリット
一般管理契約のメリットは、家賃の利益を最大化できる点や礼金を受け取れることで「高い収益性が見込める」ことです。
具体的に見ていきましょう。
高い収益性が見込める
一般管理契約は、家賃の金額自体もオーナー自身が決めることができるため、人気物件であれば相場よりも高い家賃収入を得ることも可能です。
また、礼金も受け取れるため、高い収益性を見込むことができます。
サブリースは入居率が低い場合は助かりますが、入居率が高い場合は、常に低い収入しか得られません。
家賃保証が受けられますが、満室であったとしても高くても通常家賃の80~90%程度の収益しか得られません。
・一般管理契約の収益性
自主管理のようにさまざまな管理業務に手を取られることなく、満室を維持すれば最大限の家賃収入を得ることができます。
一般管理契約であれば少しでも多くの収入が見込めますので、利回りが高くなり、得た収入を蓄えて、次の物件へ投資したりすることもできます。
デメリット
一般管理契約のデメリットは以下3つです。
- 収益性のリスク
- 入居者募集のコスト
- 管理費用が発生する
それぞれどういう意味なのかを見ていきましょう。
収益性(空室)のリスク
収益性のリスクは、満室時は最大限の家賃収入が入ってくるため問題ありませんが、空室が出た場合に「空室数×家賃×空室期間」の家賃収入を得られなくなることです。
仮に空室数が多かったり、空室期間が長いと収益が不安定になり、場合によっては赤字になることもあります。
サブリースであれば、空室であっても一定額の収入を得れますが、一般管理契約の際は、空室の多い物件だと非常に厳しいです。
また、入居者がいても家賃滞納者がいれば、収入を得られないため、空室や家賃滞納には気をつけなければいけません。
入居者対応のコストがかかる
2つ目のデメリットは入居者募集のコストがかかることです。
管理会社との契約内容によっても異なりますが、入居者募集の際に多額の広告費などがかかる場合があります。
入居者がすぐに決まれば良いですが、なかなか決まらない場合は、より多くの費用がかかるため注意が必要です。
一般管理契約の際は、収益性のリスクと入居者募集の際のコストには十分気をつけなければなりません。
管理費用が発生する
一般管理の場合は、サブリースほどの金額ではないものの、前述したように家賃収入の3~5%の費用を管理手数料として不動産管理業者に支払うことになります。
自主管理よりは管理費用がかかりますが、サブリースほどの金額にはならないと覚えておきましょう。
一般管理とサブリースの手数料を比較
一般管理契約の手数料はサブリースと比べて安いのでしょうか。
手数料はどれくらい変わってくるのでしょうか。満室で家賃収入を得れても手数料などのコストが大きければ、十分な収益を得ることができなくなります。
長期間運用していくにあたり、極力コストを抑えておきたいものです。
サブリースよりも一般管理の方が手数料やコストを節約できる
一般管理契約とサブリースとでは管理会社や不動産会社に支払う手数料の金額が違ってきます。
契約する会社や内容によって異なりますが、一般管理契約の際の手数料は3~5%程度で、サブリースの場合の手数料は15~20%程度が相場です。
例えば、それぞれの計算をしてみると、
一般管理契約:月3~5万円、年間で36~60万円程度の収入
サブリース:月15~20万円、年間で180~240万円程度の収入
となります。
サブリースはすべての管理も不動産会社に任せ、オーナーは何もしなくて良い上に家賃保証があるため、手数料が高いです。
一般管理契約は家賃保証がなく入居者と直接賃貸借契約を結びますが、手数料が安いためその分多くの利益を得られる可能性があります。
手数料の面だけで考えると一般管理契約の方が良いと言えるでしょう。
まとめ
以上、投資物件の一般管理契約について紹介しました。
本記事の内容をおさらいをすると、
- 管理会社に対して一定の手数料を支払わなければならない
- オーナーの代わりに管理業務を代行してくれるため時間を捻出できる
- サブリースとは違い、家賃保証はないが、家賃収入や礼金などを最大限受け取れる
という特徴があります。
空室リスクや家賃滞納リスクなど収益性に関するリスクはありますが、客付けの良い物件であったり、しっかりとした管理会社に委託すれば対処することが可能です。
サラリーマン大家の方など、本業の傍(かたわ)ら不動産投資をしている方は、時間を節約するためにも一般管理契約を検討してみるとよいでしょう。