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積水の名前を聞いて全く何のことかわからない人は少ないでしょう。積水ハウスは積水化学グループの住宅部門であり、もともとは積水化学工業の一部門でした。近年ではシャーメゾンという低層賃貸住宅からビー・アーバンというブランド住宅、プレハブ小屋や新住宅工法、仮設トイレの「おりひめトイレ」での女性活躍大臣賞受賞など、名だたる功績を残してきました。
住宅市場での積水ハウスの功績は大きく、積水化学工業から分離したのち積水化学工業はセキスイハイムという住宅部門を立ち上げるほど注力しています。
今回はその積水化学の住宅市場への参入となった積水ハウスの株主優待や歴史からその優位性に注目します。
目次
昭和35年設立戸建住宅・マンション開発・施行を中心とした住宅メーカー
積水ハウスは昭和35年、積水化学工業のハウス事業部として発足します。同年に発表したセキスイハウスA型は海外輸出もされた平屋家屋です。
翌年には住宅メーカーとして初めてアルミサッシやメーターモジュールを使った住宅設計を行いました。
昭和38年には積水ハウス株式会社として称号を変更し、総合住宅展示場を開設しました。
そこからセキスイハウスG型(5階建て)やセキスイハウスHA型(アパート)など数多くの住宅設計を行ってきました。
昭和45年には創立10周年を迎え東証・大証2部市場に上場しました。
昭和50年に発表したセキスイハウスNC型(コンクリートの家)などブランド住宅は、今や各メーカーが競って名前を付けるほどです。同年には東証・大証・名証で1部上場指定がなされています。
それから現在に至るまで、コンクリート住宅・鉄骨住宅・木造戸建て住宅の戸建て住宅ブランドのほか、高級賃貸住宅やマンションブランドの生産、ラーメン構造などの新工法・構造の発表などで、常に日本の住宅メーカーの先陣を切って世界と戦ってきた企業です。
また高級志向のみにこだわることはなく、低層向けの住宅ブランドや、木造家屋志向の人向けのブランド展開など、住宅市場に広がるブランドの網は途切れることがありません。社会的インフラを構築する要素である重要な住宅市場におけるトップメーカーです。
積水ハウス株式会社の株価や配当
事業の種類:建設業 | 優待の価値:3,000円 | ||
---|---|---|---|
優待の種類 | 権利確定月・日 | 優待回数 | |
飲食料 | 1月 | — | 年1回 |
株価 | 配当利回り | 優待利回り | |
1910.5円 | 3.93% | 0.15% | |
必要投資額 | 単元株数 | 1株あたりの配当 | |
191,050円 | 100株 | 75円 |
積水ハウスの株主優待
積水ハウスは、一般的な株主優待とは少し時期がずれています。
通常であれば3月や9月が多いですが、積水ハウスは1月に株主優待の権利及び配当の権利を受け取ることができます。
時期が違うということは、住宅の受注などでは早い時期に決算の予想が立つため受け取りがしやすい点や、ほかの株と配当や優待の時期がずれていることからも、積水ハウスの優待、配当を受け取る権利を得たのちに他の銘柄でも狙えるということです。
多くの企業で配当、優待の日が3月に集中しているため、多くの企業の株主優待を受け取ろうとすると、非常の多額の資金が必要になります。したがって株主優待の時期がずれているということは、配当や優待の金額以上に便利かもしれません。
積水ハウスの株主優待は、新潟産コシヒカリ5kgです。
これは多くの工業系メーカーの株主優待と変わりません。よくも悪くもなくといったところでしょうか。
しかし他社と同時にとれるという点で1歩リードしている状況です。お米の株主優待の用途ころははずれが非常に少ないところでもあります。新潟産でもあるので、とてもおいしいお米がもらえるところはメリットです。
この積水ハウスの株主優待を受け取るには1,000株以上の保有が必要です。そのため株主優待のみに注目すると非常に利率の低いものになりますが、配当利回りが3.93%と非常に高い部類に入るので、この2つを合わせるととてもお得に受け取ることができます。株主優待を受け取るときには配当も合わせて受け取ることができるので、この2点に注意が必要です。
売上高は2兆円超 2018年1月期は増収増益予想で第2四半期までは順調に推移
マイナス金利の導入により、各住宅メーカーはこの3年で栄生駅を更新している企業が数多くあります。
長期的な金利がかかる住宅市場では、一般的に金利が下がるにつれて販売高が上昇する傾向にあります。積水ハウスも例にもれず、ブランド住宅の販売金額を上昇させていますが、直近の1年間ではやや総売上高のみが減少しています。
アベノミクス当初はオリンピックが決定したこともあり、多くの方が外国人を含めマンション建設や住宅建設をはじめ、不動産価格急上昇しました。またマイナス金利の導入も拍車をかけ、個人向け新築住宅販売件数はさらに上昇しました。
住宅ローン貸付残高はバブル期を超え7兆円市場になっています。そのため当面の件数がこなし市場が一巡したことからも総売り上げは頭打ちの状況となっています。
今後は金利がさらに下落したとしても貸付金利がマイナスになることはないため、新規での市場からの注文増加は難しいようです。しかし住宅街の移設などに伴う市場は活発であり、震災の影響もあることから、特需的な収益の増加は見込めるでしょう。
こういった面から考慮して、市場は短期的な成長のとどまる見通しであり、長期的な観点から考えると、空き家などの問題が落ち着いてからの住宅の寿命による建て替え、リフォーム需要などに期待をせざるを得ない状況です。
2018年1月期予想売上高
+5.8%の2兆1,440億円
営業利益は+4.3%の1,920億円
経常利益は+4.7%の2,000億円
利益は+5.0%の1,280億円です。
2017年9月7日に公表された第2四半期業績は前年同期比プラスで推移しており、2Qの経常利益進捗率は約47%と比較的順調です。
積水ハウスにお勧めの投資家像
積水ハウスを取り扱う投資家に気を付けてほしいのは、住宅メーカーには必ず波が存在するということです。
住宅は消費財ではないため、短期的な市場の回転は見込めません。さらに戸建て住宅に関しても、マンションやアパートなどの建設が進み、戸建て住宅を持つ件数は減少しています。
また住宅1戸あたりに住む人数は平均して3人を切っており、新規住宅市場を開拓するのには時間がかかる可能性が高いです。ただし近年でも好調な新築戸建て事業として、分譲住宅市場は非常に活況です。
マンションのコミュニティーを平面化したような作りであるため、郊外型住宅にはニーズが集中しています。
都市型方郊外型への住居移転が進むことによって、住宅メーカーは収益が改善する可能性は十分にあります。
したがって積水ハウスにお勧めの投資家は「長期的に人の移動に伴って住宅市場が活性化することを予測する投資家で、ほかの住宅メーカーよりもインフラ系銘柄が多く、資金の回転は中程度の早い、配当優待狙いの資金もある」投資家であるといえます。
売上高2兆円を超える日本を代表する企業の1つ。まずは100株〜応援してみても
積水ハウスはこれまで新工法の発表からブランド住宅の設計まで幅広く手掛けてきました。
住宅市場の復活の波に乗り収益の改善も見られます。その反面で市場全体としての将来性が不透明なところもあります。
そういった中で海外進出を果たしている積水ハウスは、これからの海外展開に期待が持てる銘柄でもあります。
人口ピラミッドが高度経済成長期のような市場に参入できれば、これまでにない大きな利益が期待できます。そのため長期的には保有すると配当や優待でお得な思いをできる銘柄であるといえます。