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- CFDは取引手数料無料の新しい投資商品だが実際にかかるコストは?
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手数料無料で、株式指数や商品、海外株式銘柄など多様な投資対象を持つCFDが新しい投資商品として注目を集めています。
CFDは差金決済取引であるため、レバレッジが使えることや売りで取引を始めることができる点などでFXとよく似ています。FXとの違いは、FXが為替のみを対象にしているのに対してCFDは様々な銘柄を対象にしている点です。投資の対象を分散させることもできるのでリスク管理や利益をえるチャンスが大きくなるなどの利点もあります。
CFDは基本的に取引手数料が無料で提供されています。
しかし、手数料無料では取り扱い業者はどこから利益を得ているのでしょうか?業者がどこから利益を得ているかを考えることでCFDで実質的にかかるコストについて考えていきましょう。
目次
取引手数料無料のCFD 実質的にかかるコストは実は高い?
CFDを扱っている業者は取引手数料無料をかかげている業者がほとんどです。
CFDの魅力の1つとして手数料無料をあげるているところもあるほどです。
しかし、実はCFDは為替手数料やスプレッドなど、実質的にかかるコストが存在しています。
見た目の手数料だけでなく、全体でかかるコスト全体をしっかり見極めることで投資効率を高めるのはもちろん、こんなはずじゃなかったのに、という失敗をしないように準備しましょう。
CFDの取引手数料は基本的に無料にしている業者がほとんど
投資の経験がある人は取引手数料にとても注意を払っています。取引手数料が大きいと利益が目減りするなどして投資効率が下がってしまうからです。
現物取引である株などの場合では取引のたびに手数料がかかったり様々な手数料体系があります。
CFDは差金決済取引なので、FX同様に決済時に現金が動きます。手数料についてもFX同様で、ほとんどの業者が取引手数料は無料になっています。
なんど取引をしても手数料がかかることもありません。手数料が%でかかってくる場合、取引金額が大きくなると手数料も大きくなりますし、取引回数を増やせば手数料もその度にかかってしまいます。
しかし、CFDは手数料がかからないので何度でも手数料を気にせずに取引できますね。
取引手数料は無料だが、全ての手数料が無料というわけではない
投資では取引時の手数料以外にも手数料がかかってきます。取引手数料だけでなくそれ以外のコストも全体として把握しておく必要があります。
CFD取引で必要になるコストは、海外の商品の取引をする場合の両替手数料と取引額が少なすぎる場合のチケットフィーと呼ばれるもの、そしてスプレッドです。
両替手数料は例えば米国の株式指数に投資する場合、円をドルに両替する必要があります。
その両替の手数料がかかります。
両替する際には、手数料以外にも為替レートによってもコストが余計にかかったり、せっかくの利益が目減りする場合もあるので、為替レートは常にチェックしておく必要があります。
また、基本的に手数料は無料となっていますが、取引額が少なすぎる場合には「チケットフィー」と呼ばれる事務管理費がかかります。
CFDでは約定したのち、決済した際の損益を現金で受け取ったり支払ったりしますが、両替手数料は円からドル、ドルから円、チケットフィーは約定時と決済時と片道ずつかかっくるので、意外に大きなコストになる可能性もあります。
実質的な手数料であるスプレッド 買値と売値の差額がスプレッドと呼ばれる
CFD取引において必要になるコストとして、海外の商品に投資する場合には両替手数料。それ以外にも取引額が一定額に満たない場合に必要なチケットフィー、そしてスプレッドがあります。両替手数料、チケットフィーについてはすでにご説明しました。
注意点としては、売り買いのそれぞれに対してこれらのコストがかかることでした。
さて、ここからはスプレッドについてご説明していきます。スプレッドはいわば、業者が利益を確保するために設定している買値と売値の差額であり、実質的には手数料と呼べるものです。CFDに似た投資商品としてFXがありますが、FXにおいてもスプレッドは重要なコストとして認識されています。
買値と売値の差額であるスプレッドとは?アスクとビッドについて考えてみよう
CFDの実質的なスプレッドは買値と売値の差額であるスプレッドになります。
買値、売値と漢字で書くと意味は分かりやすいように思いますが、実は市場で取引する場合、買値、売値という言葉は意味がややこしくなります。
例えば、あなたが商品を売りたい場合、商品につける値段は売値になります。
しかし、その商品を買いたい人からみるとあなたがつけた売値は買値になります。このように買値、売値は一見分かりやすいようですが、混乱する可能性もあります。
そこで、CFDでは買値と売値という言葉の代わりにアスクとビッドという言葉を使います。
アスクとは商品に付けられている売値のことです。投資をする側からみるとその商品を買う値段ということです。
ビッドはアスクの反対で投資家が商品を手放す時の売値です。投資する側からみると商品を買う値段がアスクで、売る値段がビッドということになります。
アスクとビッドの差額が実質的な手数料になるスプレッド
投資から見て商品を買う値段がアスクで、売るのがビッドです。空売りを仕掛ける場合にはビッドから始めます。
ここでアスクとビッドの値段について考えてみましょう。例えばあなたがある商品を1万円で購入したとします。
アスクが1万円だったということですね。あなたが購入した商品を売りに出している人の立場からするとビッドが1万円です。
市場の仕組みとして通常アスクもビッドも同じ値段になるのが普通です。
しかし、CFDで扱っている商品のアスク値とビッド値をみてみると値段に差が設けられています。この差をスプレッドと言います。
スプレッドはもともと「離れている」という意味ですから、アスクとビッドの値がどれだけ離れているのかを表しているのがスプレッドです。
ある商品を買い、買うのと同時にそのまま売って決済します。
アスク値とビッド値が同じだった場合、なんの利益も損も生まれないはずです。しかし、実際にはスプレッドが設定されているために、瞬時に売りと買いをしたとしてもスプレッドの分だけ損をすることになります。
CFDを扱う業者からするとこのスプレッドが自分たちの利益となります。その意味でスプレッドは投資家が業者に対して支払っている手数料だということになります。
取引手数料無料のCFDだが実際にはスプレッドという手数料を支払う
日本255などの株式指数や、金、原油、海外株式銘柄など幅広い商品を対象に差金決済取引ができるCFDが注目を集めています。
CFDの特徴としてレバレッジや手数料が無料であることが人気の秘密のようです。
しかし、手数料無料と言っても実はスプレッドという手数料を支払っていることを忘れてはいけません。
手数料の大きさはそのまま投資効率につながります。スプレッドを狭く設定している業者を選ぶなどの工夫が必要ですね。