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- 差金決済とは証拠金を担保として売買時の差額の決済のみを行うこと
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CFDやFXを始めようとすると、レバレッジや証拠金取引、差金決済という言葉をよく聞くようになります。
それぞれ、どのような内容や特徴、仕組みなのでしょうか。レバレッジや証拠金取引、差金決済の内容や特徴と仕組み、メリット・デメリットなどについて紹介します。
これらについては、知らなくてもCFD取引を始めることはできますが、内容を理解しておくことでより深く研究ができたり、取引の幅が広がります。
特にこれからCFD取引を始めようと考えている方は、参考にご覧ください。
目次
そもそもレバレッジとは?レバレッジの特徴やメリット・デメリット
レバレッジとはどんな意味や特徴を持ち、レバレッジを利用して取引することで、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ここでは、レバレッジの特徴やメリット・デメリットなどについて、確認していきましょう。
レバレッジは有効に活用すれば投資効率を高めることができますが、大きな損失を負うリスクも伴います。
しっかりと特徴を理解し、活用するようにしましょう。
レバレッジとは?レバレッジを効かせた取引は通常の取引とどう違うのか?
FXをしたことがある方であれば、「レバレッジ」と聞けばすぐにピンとくるのではないでしょうか。
日本語で「てこ」を意味し、レバレッジを効かせれば、少ない手元資金で何倍もの金額の取引が可能になります。
レバレッジは、差金決済、証拠金取引だからこそできるものでもあり、FXやCFD取引において、多くの投資家がレバレッジを活用しています。レバレッジを上手く使えば、少ない資金で大きな利益を得れるため、投資効率が大幅に上がります。
CFDのレバレッジは商品によって異なり、個別株CFDは5倍、株価指数CFDは10倍、債券CFDは50倍、商品CFDは20倍となっており、手元資金をこれだけのレバレッジを効かせて取引することが可能です。
「手元資金が少ないので大きな利益を得られない」と悩んでいる方にとって、レバレッジはとても効果的な取引方法です。
レバレッジは少ない資金でも数倍〜数十倍の取引ができ投資効率を高められる
レバレッジを使えば、わずかな投資資金でも大きな金額の取引ができるため、一気に利益を得ることが可能です。
レバレッジを効かせた取引は、売買の際に代金の支払いや受け取りがなく、利益や損失のみを決済する差金決済だからこそできる取引でもあります。レバレッジ取引とは、例えば、業者に預けた証拠金が10万円の場合でも、レバレッジ10倍であれば、証拠金10万円×レバレッジ10倍=100万円として取引ができます。
また、株価500円の個別株を、100万円の手元資金をレバレッジ5倍で取引した場合は、10,000株投資ができます(500円×10,000株=500万円)。この際、株価が550円まで上がれば50万円の利益、株価が600円まで上がれば100万円の利益が生まれます。
仮に、レバレッジを効かせずに同じ状況だった場合は、2,000株保有となり(500円×2,000株=100万円)、株価が550円まで上がっても10万円の利益、株価が600円まで上がっても20万円の利益しか得られません。取引結果が同じであっても、取引金額によって得られる利益額は大きく変わってきます。潤沢な投資資金がある場合は良いですが、そうでない場合は投資資金をある程度貯めない限り、大きな利益を得ることができません。
しかし、レバレッジを活用すれば、例え投資資金が少なくても、数倍〜数十倍の取引金額で取引できるようになり、大きな利益を得られます。レバレッジは使い方さえ間違えなければ大きな武器になります。
レバレッジは損失が大きくやロスカットになりやすいデメリット・注意点もある
レバレッジを効かせて取引をすれば、少ない資金でも大きな金額の取引ができ、投資効率を高めることができます。
上手く活用すれば、1度の取引で莫大な利益を得ることも可能です。しかし、レバレッジを活用して得れるのはメリットだけではなく、デメリットや注意点もあります。レバレッジのデメリット・注意点は2つあり、「損失」と「ロスカット」です。
1つ目の損失については、レバレッジを効かせれば、手元資金の数倍〜数十倍の取引金額で取引できるため利益も大きくなりますが、同様に損失も大きくなってしまいます。株価500円の個別株で、手元資金100万円、レバレッジ5倍の場合、株価が550円で50万円の利益、株価が600円で100万円の利益が出ますが、株価が450円になれば50万円の損失を負いますし、株価が400円になれば100万円の損失を負うことになります。
このように、レバレッジは利益も損失も数倍〜数十倍になるため、予想が当たれば大きな利益を得て、予想が外れれば大きな損失を負う両刃の剣でもあります。
そして、2つ目のロスカットについては、レバレッジを効かせて取引を行うと、予想に反して相場が動いた場合に、大きな損失を負ってしまうため証拠金維持率が大きく低下してしまいます。CFDもFX同様、投資家が元手以上に損失を負わないように、証拠金維持率が一定値を下回った際にロスカットが発生し、ポジションが強制決済されます。
多額の証拠金があり、証拠金維持率が高ければそんなに心配する必要はありませんが、そうでない場合は、レバレッジを効かせることでロスカットになるリスクもありますので、気をつけなければいけません。
取引を開始する前に知っておくべき証拠金や証拠金取引の意味や特徴とは?
証拠金とは一体何のことなのでしょうか。また、証拠金取引とはどのような取引を指すのでしょうか。
CFDやFXは株式投資とは違い、証拠金取引であり、多くの特徴も持ちます。ここでは、証拠金の意味や内容、証拠金取引の特徴、信託保全などについて、確認していきましょう。証拠金取引だからこそ気をつけなければいけない点もありますので、取引を始める前に、しっかりと把握しておきましょう。
証拠金取引とは?CFDやFXは差金決済の証拠金取引、担保として証拠金を預ける
CFDはFX同様、証拠金取引です。そして、前述の通り、株式投資のように売買の際に代金の支払いや受け取りがなく、決済する時に売買によって生じた利益や損失などの差額のみを受け渡しする差金決済です。
差金決済を行う場合は、受け渡しなどがありませんので、取引によって損失が発生した場合でもしっかりと決済ができるように、先にある程度の金額を預けておかなければなりません。先に預けておく資金のことを証拠金と呼び、この証拠金を担保として取引することを証拠金取引と言います。
証拠金を担保にしているからこそ、数倍〜数十倍のレバレッジを効かせた取引も可能です。一般的に取引する金額よりも証拠金の方が金額が少なくなります。
GMOクリック証券のCFDの場合の必要証拠金は、株式CFDは取引金額の20%相当の日本円が必要(レバレッジ5倍)、株価指数CFDは取引金額の10%に相当する日本円が必要(レバレッジ10倍)、商品CFDは取引金額の5%に相当する日本円が必要(レバレッジ20倍)、バラエティCFDは取引金額の20%に相当する日本円が必要(レバレッジ5倍)です。
例えば、GMOクリック証券の株式CFD取引をする場合に、10万円の取引を行うには20%である2万円の証拠金が必要です。これは、2万円の証拠金で10万円の取引をしているため、レバレッジ5倍の取引ということになります。もし、10万円の取引をするのに証拠金が5万円ある場合はレバレッジ2倍の取引です。CFDやFXは証拠金取引のため、株式投資とは異なる特徴がいくつもあります。
証拠金取引は証拠金維持率に気をつけて取引しなければならない
前述の通り、証拠金は売買代金のことではなく、取引をする際に担保として預けるお金のことです。証拠金取引を行う場合に気をつけなければいけないのが、証拠金維持率です。証拠金維持率とは、保有しているポジションの必要証拠金に対して純資産額の占める割合のことです。
証拠金維持率が低下してしまうとロスカットになりポジションが強制決済されて損失額が確定してしまいます。ほとんどの業者で証拠金維持率が100%を下回った場合には追加証拠金が発生し、さらに50%を下回った場合はロスカットになります。
追加証拠金が発生した場合は、保有しているポジションの一部を決済したり、追加で証拠金を入金して証拠金維持率を高める必要があります。
預けている証拠金は信託保全されるため万一の際も安心
投資家がCFD業者に預けている証拠金は、業者の運営資金とは別に、銀行や信託銀行などの金融機関で管理されています。
そのため、万一、業者が破綻しても預けている証拠金は投資家に戻ってきますので安心です。例えば、GMOクリック証券のCFDは日証金信託銀行が信託先になっており、仮にGMOクリック証券が破綻しても、日証金信託銀行から社外弁護士に信託財産の返還がされ、社外弁護士から各投資家に資産の返還がされます。
しかし、海外・国内に数多くのCFD業者がありますが、すべての業者が信託保全を行っているわけではありませんので、業者を利用する前に確認しておく必要があります。
差金決済とは?差金決済の取引の内容や仕組みについて
どういう意味や内容を持つのでしょうか。FXやCFDは差金決済の取引ですが、株式投資とはどのような違いがあるのでしょうか。
差金決済の内容や特徴と仕組み、上昇時よりも下落時の方が大きな利益を得やすいことについて、確認していきましょう。
差金決済ならではの証拠金取引・レバレッジについても理解が深まります。
差金決済は反対売買する際の差額を受け取ったり、支払ったりする
差金決済とは株式投資のように現物の受け渡しをすることなく、売りと買いの利益や損失などの差額のみを決済することです。
現物やお金の受け渡しなどはせず、反対売買をする際に買った時と売った時の価格の差額だけを受け取る(利益)か、支払い(損失)ます。
差金決済は、株式投資の信用取引、株価指数や国債などの先物・オプション取引、FX、商品先物取引などをしている方は、当たり前のように行っている取引でもあります。
差金決済の場合は、決済が確実に行われるように、証拠金という担保を業者に預けた上でないと取引をすることができません。現物取引に比べて、レバレッジを効かせた取引ができるため、ハイリスク・ハイリターンで大きな利益を得ることもできれば、大きな損失も負いやすい特徴を持っています。例えば、10万円で買ったものを13万円で売って3万円の利益を得る場合は、現物取引においては10万円を用意しないと13万円で売ることができず、結果3万円の利益を得ることができません。
現物取引は、「現物」を使って取引するためです。一方、差金決済取引の場合は、レバレッジを効かせて取引できますので、10万円を準備できなくても、1万円さえ準備できればレバレッジ10倍で10万円のものを買うことができ、3万円の利益を得ることができます。このように、差金決済取引は証拠金取引でもあり、レバレッジを効かせられるため、少ない資金で大きな取引が可能です。
尚、株式投資では差金決済は金融商品取引法により禁止されています(信用取引は可能)。
相場の下落時は効率よく短期間で大きな利益が得られる
差金決済であるCFDは、相場の上昇局面だけでなく下落局面でも利益を得ることができ、下落時の方が短期間で大きな利益を得れる可能性があります。まず、現物取引の株式投資では基本的には買いからしか入ることができませんが、CFDは買いからだけでんなく売りからも注文できる特徴を持ちます。
そして、相場は上昇する時はゆっくりと上っていき、下落する時は一気に下がっていくという性質を持っています。これは、上がっている時は、多くの投資家が様子を見て利確を織り交ぜながら買っていくためです。逆に、下がっている時は、「損をしたくない」という気持ちが先行してしまうため、すぐに損切りをするのと、トレンドに乗って売りでポジションを持つ投資家が増えることもあり、一気に下落します。
相場は市場参加者の需給バランスで成り立っており、心理
状況を表したものでもあります。そのため、「儲けたい」よりも「損をしたくない」「資産を失いたくない」という防衛の気持ちの方が強いため、上昇よりも下落の方が速いという性質があります。
つまり、相場が下落する時の方が、短期間で大きな利益を得れる可能性があるということです。相場が上がっている時だけでなく、下がっている時を上手く狙えば、コンスタントに大きな利益が得られます。
差金決済・証拠金取引の特徴でもるレバレッジを活用して大きな利益を狙う
レバレッジを効かせて取引を行えば、少ない資金でも数倍〜数十倍の金額で取引ができ投資効率を高められますが、損失も大きくなる可能性があるため、ロスカットには注意しなければなりません。
レバレッジ取引は、CFDが売買時の利益や損失など差額のみを決済する差金決済であり、証拠金を担保として取引を行う証拠金取引であることからできる仕組みでもあります。
無理のない範囲で仕組みを活用し、大きな利益を狙ってみましょう。
そして、相場は上昇時よりも下落時の方が勢いがある傾向がありますので、上手く下落時のトレンドに乗れれば、効率的に稼ぐことも可能です。興味がある方は、ぜひ試してみてください。