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ユタカフーズという企業の名前を聞いたことがない人でも、つゆや白だし、味だし、うなぎのたれ、海苔しょうゆ、だし取り職人など、ユタカフーズの商品を普段使っている人も多いのではないでしょうか。スーパーに多くの商品が置いてあり、うなぎの蒲焼に使用されているたれの多くもユタカフーズのものです。
そんな、ユタカフーズの株主優待はどのような内容なのでしょうか。ここでは、株主優待情報や企業情報、投資情報について、紹介します。特に日頃からユタカフーズの商品を購入している人は、参考にご覧ください。
目次
白だし、味だしなど調味料や即席麺・チルド食品、粉粒体食品などを製造販売
ユタカフーズは愛知県に本社を構え、創業1919年、設立1944年、資本金11億6,065万円の企業で、調味料や即席麺・チルド食品、粉粒体食品などを製造販売しています。つゆや白だし、味だし、うなぎのたれなどの液体調味食品部門や、粉末スープやチャーハンなどの粉粒体食品部門、マルちゃんブランドなどのチルド食品・即席麺部門を展開しています。
うなぎのたれは業界トップクラスの生産量を誇っており、国内だけでなく、海外の生産業者にも販売しています。高い生産技術と品質管理が評価され、チルド食品・即席麺では業界でも高いシェアを誇るマルちゃんブランドの製品を受託製造しています。液体調味食品と粉粒体食品の開発を主体に行っており、多様化する消費者のニーズに応えた製品を日々研究開発しています。
麺製品においては、地域限定製品などの開発を行っています。高効率な液化天然ガスを燃料としたガスボイラー設備に転換したり、太陽光発電パネルを設置したり、河川清掃、工場外周の清掃などのボランティア、社会貢献活動にも取り組んでいます。
家庭用商品や業務用商品の他にもマルちゃんブランドなどの受託製造
家庭用商品では、
- 白だし
- 味だし
- 海苔しょうゆ
- 金胡麻使用のごまだれ
などのだし・つゆ製品
- 超特選丸大豆しょうゆ
- 特選醤油
- さしみたまり
- うす口しょうゆ
- こい口しょうゆ
などのしょうゆ製品。
- 焼きあご入りだし取り職人
- だし取り職人野菜
- だし取り職人かつおだし
などの粉粒体食品。
蒲焼のたれなどのうなぎのたれなどがあります。
業務用商品では、液体調味料や粉粒体食品などを製造しています。また、マルちゃんブランドのチルド・即席麺などを受託製造しています。
創立70年以上 2工場2営業所1海外営業所を展開老舗企業ユタカフーズの歴史
ユタカフーズは1919年に山二製材工場として創業しました。1944年に株式会社へ組織ん変更をします。1953年には豊醤油に商号変更します。1961年に名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。1976年には東洋水産株式会社に経営参加。
同年、粉体調味料の製造とチルド食品の製造を開始します。翌年の1977年には即席麺の製造を開始します。
1989年にはチルド食品の工場を新築し、1991年には即席麺の工場を新築します。
そして1996年には粉体調味料工場・物流倉庫を新築します。1997年には商号をユタカフーズに変更します。2000年に東京証券取引所市場第二部に上場。同年、ISO9001認証取得。2002年には青島味豊調味食品有限公司を設立します。
同年、液体調味料工場を新築します。2003年には自動倉庫を新築。2004年には品質保証部分析室を建設します。
2012年には愛知ブランド企業に認定されます。2013年には本社ISO14001認証取得。2014年には鳥取工場の粉末清涼飲料の製造においてFSSC22000、ISO22000の認証を取得します。
ユタカフーズ株式会社の株価や配当
ユタカフーズの株価や利回り、必要投資金額などについて確認しましょう。権利確定は3月末日です。ユタカフーズを投資対象として検討する場合は、過去の株価の推移やPERなど、他の情報も確認するようにしましょう。
事業の種類:食料品 | 優待の価値:800円 | ||
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優待の種類 | 権利確定月・日 | 優待回数 | |
飲食料 | 3月末日 | — | 年1回 |
株価 | 配当利回り | 優待利回り | |
1,913円 | 2.09% | 0.41% | |
必要投資額 | 単元株数 | 1株あたりの配当 | |
191,300円 | 100株 | 40円 |
100株以上保有で自社製品製品詰め合わせがもらえる株数に応じてグレードアップ
ユタカフーズの株主優待は100株以上の保有で下記金額相当の自社製品詰め合わせが受け取れます。
■500株以上1,000株未満保有の場合 1,500円相当
■1,000株以上3,000株未満保有の場合 2,500円相当
■3,000株以上保有の場合 4,000円相当
ユタカフーズのグループ会社及び関連会社 |
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青島味豊調味食品有限公司 |
東洋水産株式会社など他3社 |
2017年3月期は増収増益予想も第3四半期段階での経常利益進捗率は約66%
2016年度業績
売上高 :210億5,000万円(前年対比−0.4%)
営業利益:13億2,700万円(前年対比+21.1%)
経常利益:14億2,000万円(前年対比+21.5%)
利益 :9億4,200万円(前年対比+12.9%)
2017年3月期の会社予想
売上高 :215億円(+2.1%)
営業利益:135億円(+1.7%)
経常利益:14億5,000万円(+2.1%)
利益 :9億5,000万円(+0.8%)
第3四半期段階業績(2017年1月発表)
売上高 :155億4,800万円(前年同期比−3.7%)
営業利益:86億5,000万円(前年同期比−19.0%)
経常利益:9億6,200万円(前年同期比−16.1%)
利益 :6億7,300万円(前年同期比−12.0%)
第3四半期段階での通期予想に対しての経常利益の進捗率は約66%、利益の進捗率は約70%で推移しています。
セグメント別では、液体調味食品部門は前年同期比売上高増も利益減。粉粒体食品部門は売上高、利益ともに減。チルド食品部門はゆで麺が低調で売上高減、利益は増。即席麺部門は売上高減、利益減となっています。
株価の年初来高値1,949円、年初来安値1,860円、PER13.99倍、PBR0.74倍、自己資本比率85.7%と高く財務は安定しています。第3四半期段階での経常利益、利益の進捗率は予想に対してギリギリの位置にあります。
株価は若干割安感がありますが、業績次第ではさらに割安になる可能性があるため、期末の業績を注意深く見たいところです。
優待利回りは0.41% 投資資金に余裕のある投資家にオススメな銘柄
ユタカフーズの株主優待は必要投資金額191,300円で800円相当の自社商品詰め合わせがもらえます。優待利回り0.41%と低いため、株主優待目的として投資するには、ややハードルが高いです。
配当利回り2.09%と合わせても2.50%ですので、あくまでもキャピタルゲインを目的として投資を検討した方が良いでしょう。
第3四半期段階の業績では、通期予想に届くかどうか微妙なラインです。株価が割安感が感じられますので、検討したいところですが、もう少し株価が下がる可能性もあるので、そのタイミングで投資判断をしても良さそうです。
利回りは高くないため、普段から、ユタカフーズの商品を購入している人や、投資資金に余裕のある投資家にオススメの銘柄です。
優待内容は主婦に嬉しい株主になれば商品に愛着が湧きより買い物も楽しくなる
スーパーなどにも並んでいる商品を製造しているユタカフーズ。特にうなぎのたれは高いシェアを誇ります。株主優待は自社製品の詰め合わせと、主婦にとっては嬉しい内容です。調味料や即席麺・チルド食品、粉粒体食品など、どれも自宅にあって困るものはありません。保有株数に応じて優待内容もグレードアップをします。
しかし、約20万円の投資金額に対して800円相当となっており、利回りは期待できません。
スーパーでユタカフーズの商品の売れ行きや新商品もチェックできますし、株主になれば商品に愛着が湧き、より買い物も楽しくなるはずです。興味がある人は、ぜひ検討してみてください。