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日東富士製粉は創業100年を超える老舗で、製粉業界の中の大手企業です。味わいパスタやスコーンミックス、すいとん粉、ホットケーキハイミックスなど、家庭用向けの製品だけでなく、業務用小麦粉なども製造販売しています。また、ケンタッキーフライドチキン事業や牛角事業、イタリアン事業やしゃぶしゃぶ温野菜事業などの外食事業や運送事業など多角的に展開しています。
ここでは、日東富士製粉の株主優待情報や企業情報、投資情報などについて紹介します。製粉関連銘柄への投資を考えている方や、老舗の大手企業を検討している方は参考にご覧ください。
目次
創業100年以上製粉業界大手で三菱商事グループの一員として多角化経営も
日東富士製粉は製粉業界大手の1つであり、1914年の創業以来、家庭・業務向けの小麦粉の製造や販売を行っていて、2006年に日東製粉と富士製粉が統合して誕生しました。
2007年には三菱商事の連結子会社となり、三菱商事グループが持つ一貫したバリューチェーンを活かしながら事業展開を進めています。大株主には三菱商事の他にも山崎製パン、日清食品ホールディングス、中村屋などが名を連ねます。
安心・安全に食べれるよう徹底して管理された家庭用小麦粉製品や業務用小麦粉、業務用ミックス、業務用冷凍生地など幅広い商品を販売しています。また、グループ企業ではケンタッキーフライドチキンや牛角、ポナペティート・パパ、スカイカフェなどのフランチャイズ営業なども展開しています。創業100年を超える老舗製粉企業であり、三菱商事グループの一員として多角化経営も進めています。
なにを製造しているのか?家庭用〜業務用、冷凍生地など多くの製品を製造販売
日東富士製粉では
- 「家庭用小麦粉製品」
- 「業務用小麦粉」
- 「業務用ミックス」
- 「業務用冷凍生地」
の4ジャンルの製品を製造販売しています。
家庭用小麦粉製品では、
- アルプス小麦粉
- 全粒小麦粉
- スコーンミックス
- ホットケーキハイミックス
- むしパンミックス
- 七福神小麦粉
- もちもちなめらかすいとん粉など
業務用小麦粉では、
- 製パン用
- 製菓用
- 中華麺用
- 日本麺用
- パスタ用
などとして、
- ゴールデンナイト
- ドルフィン
- オルカ
- ジャパメン
- 麺王
- ゴールデンアルプス
- ホルン
- ジラソーリ
など、他にも多くの製品を展開しています。
業務用ミックスでは、
- 製パン
- 製菓用やスナック用
- 惣菜用
を展開し、業務用冷凍生地では、クリスピータイプやナポリタイプなどの冷凍ピザ生地や冷凍マフィン生地などを製造しています。非常に多くのラインナップが揃っています。
「実績や歴史」大正3年設立の老舗企業全社でISOの認証を取得
日東富士製粉は大正3年に設立して資本金は25億円で従業員数は420名(平成29年3月31日現在)の企業です。大正3年に埼玉県の熊谷市に松本米穀製粉株式会社として設立されます。
昭和5年に日東製粉株式会社と改称され、名古屋製粉株式会社と合併します。昭和13年に東京証券取引所に上場し、昭和16年には岳麓製粉株式会社を設立。昭和29年には中央製粉株式会社を合併して東京工場とします。昭和39年には三菱商事と総代理店契約を締結。昭和45年には日東運輸倉庫株式会社を、翌年には富士製粉運輸株式会社、昭和52年には日東フーズ・サービス株式会社を設立します。昭和55年には東京証券取引所市場第一部に指定替えします。
平成元年には東京工場と埼玉食品工場を新設し、平成10年には埼玉県熊谷市に食品開発センターを新設します。平成15年には株式会社さわやかの株式を取得し、日東フーズ株式会社と株式会社さわやかを合併して新会社名を株式会社さわやかにします。平成17年に日東製粉株式会社と富士製粉株式会社を合併し、日東富士製粉としてスタートします。
また、日東富士運輸株式会社としても新たなスタートをします。同年、ベトナムにNITTO-FUJI INTERNATIONAL VIETNAM Co.,Ltdを設立。平成19年には三菱商事の連結子会社になります。平成20年には水産部を除く全社でISO22000認証を取得、翌年には株式会社増田製粉所の株式を取得して業務提携契約を締結します。平成22年には水産部を除く全社でISO14001の認証を取得。平成24年には水産飼料事業を日本農産工業株式会社に譲渡します。
日東富士製粉株式会社の株価や配当
ここでは、日東富士製粉の株価や配当、利回りや必要投資金額について確認してきましょう。
株価はここ5年間緩やかに上昇を続けています。投資を検討する際は、下記数値だけでなく最新情報や過去からの推移、PERなどの数値も参考にしましょう。
事業の種類:食料品 | 優待の価値:3,000円相当 | ||
---|---|---|---|
優待の種類 | 権利確定月・日 | 優待回数 | |
飲食料 | 3月末日 | — | 年1回 |
株価 | 配当利回り | 優待利回り | |
3,970円 | 2.27% | 0.75% | |
必要投資額 | 単元株数 | 1株あたりの配当 | |
397,000円 | 100株 | 90円 |
株主優待では稲庭うどんなど3,000円相当の自社関連商品が貰える
日東富士製粉の株主優待は、下記の内容が受け取れます。
下記は日東富士製粉のグループ企業及び業務提携先です。日東富士運輸株式会社・株式会社さわやか・隅田商事株式会社に関しては100%出資のグループ企業で、運送や外食、卸売事業を展開しています。
日東富士製粉の関連企業及び業務提携先 |
---|
関連企業 |
日東富士運輸株式会社(原料・製品などの運送) |
株式会社さわやか(ケンタッキーフライドチキンや牛角などをフランチャイズ営業) |
隅田商事株式会社(小麦粉・ミックス粉、油脂・澱粉・砂糖などの卸売) |
NITTO-FUJI INTERNATIONAL VIETNAM Co.,Ltd |
業務提携先 |
株式会社増田製粉所 |
2018年度第1Qの経常利益進捗率は約32%PER12.12倍 PBR0.60倍で割安感あり
2017年3月期業績
売上高 :488億7,500万円
営業利益:23億2,400万円
経常利益:26億1,000万円
利益 :17億2,900万円
2018年3月期の会社予想
売上高 :500億円(+2.3%)
営業利益:20億円(−13.9%)
経常利益:22億円(−15.7%)
利益 :15億円(−13.2%)
2018年3月期の第1四半期連結業績(平成29年7月31日発表)
売上高 :117億4,300万円(前期比−4.3%)
営業利益:6億800万円(前期比−17.7%)
経常利益:7億900万円(前期比−14.9%)
利益 :5億500万円(前期比14.9%)
前期と比べた場合は数値が落ちていますが、第1四半期時点の経常利益の進捗率は約32%で推移しています。
セグメント別では「製粉及び食品事業」は、小麦粉製品の販売数量は前期比増も、外国産小麦価格引き下げに伴う販売価格の引き下げから売上高は前期比減、利益も前期比減です。
「外食事業」は、ケンタッキーフライドチキン店の売上高が前期比減、人件費などの影響で利益も前期比減となりました。「運送事業」は、売上高は前期比並みでしたが減価償却費の減少や配送効率化などによって利益は前期比増となりました。2017年8月10日時点のPERは12.12倍、PBRは0.60倍と割安感があり、株価はここ5年間で緩やかに上昇を続けています。
優待目的よりも長期に保有し配当や売買益を狙っていきたい銘柄
日東富士製粉の株主優待は、100株以上で一律3,000円相当の自社関連商品が受け取れます。優待利回りは0.75%で、配当利回り2.27%ほどです。業績は2017年3月期は減収増益も、2018年3月期は増収減益予想です。
しかし、第1四半期時点の経常利益進捗率は30%を超えるなど比較的順調に推移しています。PER12.12倍と株価も割安感があり、これまでも上昇を続けていますが、更に上がり続ける可能性があります。
必要投資金額は40万円前後と高めな上に利回りはやや低めなため、投資初心者が優待目的として運用するのはややハードルが高いと言えます。しかし、自己資本比率が高く大手三菱商事グループということもあり、この先も一気に経営が大きく傾くことは考えにくそうです。
投資をする場合は、優待目的や短期売買目的よりも、長期的に保有して配当や売買益を狙っていった方が良いでしょう。投資資金に余裕がある方にもおすすめです。
優待内容は主婦には嬉しいが利回りが低い更に株価が上昇を続ける可能性
日東富士製粉の株価は長期的に上昇を続けていますが、まだまだ割安感があるため、第2・第3四半期の業績によっては更に株価が上がる可能性があります。2018年3月期は減益予想ですが、第1四半期時点では業績は比較的好調です。
大手製粉企業でありながら、運送事業や外食事業も展開しています。特に外食産業は競争が激化していますので、今後不安要素のある事業でもあります。
優待で貰える内容は主婦には嬉しいですが、優待利回りは高くありませんので、あくまでも優待目的の投資ではなく、配当益や売買益を目的に売買タイミングを考えるようにしましょう。日東富士製粉に興味を持った方は、他の製粉企業も調べた上で検討するようにしましょう。