特選無洗米山形県天童産はえぬきを2.5kg～10kgもらうための条件とは？

業務用食品卸業の久世の株主優待について詳しくご紹介します。
いきなりですが久世の株主優待の内容をお伝えしておくと特選無洗米山形県天童山はえぬき2.5kg～10kgとなっています。このお米をもらうためにはどんな条件があるのでしょうか？必要な株式数や、権利の確定日などを詳しくお伝えします。

もちろん、株を購入する上で参考にしていただけるよう、会社概要、事業内容、業績、株式情報をなどもご紹介します。

「フードサービス・ソリューションカンパニー」株式会社久世

1934年の創業以来、外食産業向けに様々な食品・食材を販売してきた久世についてご紹介します。
久世は業務用食材の卸売りの会社ですが、単に食品を販売するのではなく、「運ぶ」「つくる」「考える」の3つのサービスを総合的に提供しています。

「運ぶ」「つくる」「考える」で外食企業への業務用食材を販売

様々な食材をスピーディーかつ確実にお店に「運ぶ」こと、コストの削減や手間を省くために「つくる」こと、そして仕入れ・物流、店舗経営、商品開発について一緒に「考え」、繁盛店にするお手伝いをする存在を目指しています。

また品質管理にもこだわりをもっています。久世の考える品質とはたんに商品の品質のみを指すのではなく、営業・物流・受発注などのサポート大切までのすべてにおいての品質を向上させていくこととしています。
そのための＜久世グループの品質へのこだわり＞、＜久世グループの品質方針＞をさだめ、「お客様満足度No.1企業」を目指しています。

主首都圏から中部、関西圏でも事業強化、海外展開も視野に入れる

久世のサービスは単なる食材の卸売りではなく、物流・商品・サポートと全般にわたって高品質のサービスを提供しています。その一つ一つのサービスを簡単に見ていきましょう。

物流については2つの特徴があります。365日定時配送により、必要な時間に必要な食材を、確実に届けています。
客からのEDI ・ EOS 、久世らくらく発注、 FAXOCR 、オーダーシート、企業基幹業務システムなどの多様な注文を受注センターでまとめ、翌日の早朝には配送できる体制を整えています。

また、物流に情報システムを組み込んで高度な物流情報システムを提供しています。首都圏を中心に全国に物流センターを展開し、今後は中部圏、関西圏にも力を入れていきます。

久世では客のニーズに合わせた商品を提案・開発・提供するCFD（Customized Food Development）をしています。CFDの特徴は自由度の高い製品、先を見据えたサービスでたれ・ソース・スープ、デリカ・惣菜、デザート関係までを提供しています。

また、「考える」部門では外食産業における長年の経験とノウハウを活かし幅広い業態からの相談を受け付けています。店舗のプランニングやメニュープランニング、商材調達から物流の提案していくフードプランニングや、商品・メニューの開発がその内容です。

他にも販促用冊子や商品撮影など様々な分野からのフードコーディネートも行っています。

久世の沿革と今後の展望

1934年4月に久世商店は創業しました。1938年にはトマトケチャップの製造開始、1942年にはソースの製造を開始します。1950年(株)久世商店を設立、1967年7月 (株)久世に改称しました。

1979年8月には業務用高級スープ、ソースを製造するため連結子会社キスコフーズを設立し、1983年になると久世オリジナルブランド商品の販売を開始しました。1989年トリュフ、フォアグラ等の高級食材を輸入、販売する目的で連結子会社アクロス(株)を設立。1994年キスコフーズ(株)新工場を新設。

また、1994年には中部地区に進出、1997年には関西地区への進出のためにそれぞれ名古屋営業所、関西営業所を開始しました。
2001年JASDAQ市場に上場すると2008年、PBの「Dolceze（ドルチェーゼ）」の立ち上げ、2009年の生鮮野菜類の調達と販売を目的とした株式会社久世フレッシュ・ワンの設立を次々に行っています。

海外への展開として、ニュージーランドにソース類の製造会社を設立、香港や中国成都に現地法人を設立しており、関東圏から中部、関西、そして海外へと大きく展開し始めています。

株式会社久世（東証JQS　2708）の株価や配当はどうなっている？

（2017年3月3日現在）

久世の株主優待、詳細と注意点

久世では株主優待として山形県天童産の無洗米がもらえます。
保有している株数によってもらえるお米の量は変わります。条件は100株以上を3月末日時点で保有していることになります。100株の保有には10万円弱の投資が必要ですが、特に難しい条件ではなさそうです。
保有株数ともらえるお米の量については次の通りになります。

もらえるお米は「特選無洗米山形県天童産はえぬき」です。
無洗米なので手間を省いてお米を炊いたり、アウトドアでは使いやすいお米になっています。こちらのお米ですが、相場では1kg350円ほどだと考えられるので、2.5kgでは875円相当の優待です。

優待利回りとしては1%以下になりますので、利回りがいいというわけではないので注意が必要です。

久世の今後の成長は期待できそう？

久世の株主優待は利回りが高くはありません。
配当もそれほどいいというわけではありませんので、株価が今後どうなっていくかを中心に検討するのがいいと思います。株価が今後上がっていくかどうかは、会社の業績次第です。久世の過去2期の業績と今期の見込みを簡単に見ておきましょう。

2期前には赤字でしたが2016年3月期には黒字に転換しています。
今期については減収減益を見込んでいますが、第3四半期までの経常損益が574百万円という報告もあり、期待できそうです。実際、第3四半期までの業績発表のあった2月14日以降、株価は上向き、一時は1,000円を超えるところまで上昇しました。

中部地区、関西地区、そして海外での実績をどれだけあげられるかに注目しながら今後の成長を検討するとよさそうです。

久世の株主優待はここがおすすめ

株価の上昇を期待しながら無洗米でアウトドアを楽しむのはいかがですか。
久世の株主優待の特徴は無洗米であることです。量も2.5kgと少ないことから普段食べるお米として利用するのは無理があります。
そこで無洗米という特徴を生かしてアウトドアで利用することをおすすめします。

キャンプなどでは水は貴重になります。
無洗米であればお米を洗う必要もなく炊くことができるので手間も省けて一石二鳥となります。また、2.5kgという量も家族や友人と2,3回キャンプすれば消費してしまえる量ですね。

しかし、株主優待の利回りで考えると決して高いとは言えません。もしも株の投資での利益を考えるのならば久世の業績がこの先どのように伸びていくかを慎重に検討する必要があります。

久世の株主優待、企業情報、業績まとめ

業務用の食材卸の久世では関東圏と中心に「運ぶ」「つくる」「考える」の3つの分野で総合的なサービスを提供しています。
今後は中部圏、関西圏への市場拡大と海外市場への進出が期待されており、今後の業績がどうなっていくか注意が必要です。

優待では100株の保有で特選無洗米山形県天童産はえぬきが2.5kgもらえますが、利率は決していいとは言えません。しかし、無洗米であることを活かしてアウトドアでの料理に興味がある方にはおすすめです。