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加藤産業という企業をご存じでしょうか。スーパーやコンビニなど全国の小売店に常温加工食品を中心に販売をしている企業です。品質にこだわったオリジナル商品も多く手掛けていて、グループ会社も含め物流にも力を入れており、高品質で安全・安心な製品をスピーディーに届けています。
加藤産業の株主優待はどのような内容なのでしょうか。ここでは、加藤産業の株主優待情報や企業情報、投資情報などについて、紹介します。普段、加藤産業のオリジナル商品を購入している方や、食品や卸売企業の銘柄を探している方は参考にご覧ください。
目次
多くのグループ会社・物流センターなど全国ネットワークを持つ総合食品卸売企業
加藤産業は2017年に創立70周年を迎える老舗の総合食品卸売企業です。全国のスーパーやコンビニに、ジャムや缶詰、飲料、乾物、インスタント食品などの常温加工食品を中心に販売を行っています。
「カンピー」や「グリーンウッド」などの自社ブランド商品も製造しており、厳しい品質管理基準に合格した製品のみを販売しています。
卸売業、物流、メーカー、外食分野のグループ会社を展開しており、全国の主要各地に100ヵ所近い営業拠点や物流センターを設置し、全国ネットワークで安全・安心に商品を提供しています。
約400ものメーカーが出展する総合食品展示会の開催やクリーン活動、Katoグリーンウッド基金などの活動も行っています。
「加藤産業は何を製造しているのか」高品質・ローコストのオリジナル商品
加藤産業では、
- 高品質・ローコストのカンピー
- グリーンウッド
- ペズロ
- プロッシモ
などのオリジナルブランド商品を製造販売しています。
「加藤産業の実績や歴史」飲料水卸売業として創業する
加藤産業は昭和22年創立で資本金59億3,405万円、従業員数1,016名、売上高は単体で6,524億円、連結で9,531億円を誇る企業です。昭和20年に飲料水卸売業加藤商店として創業し、昭和22年に株式会社に改組し、加藤産業株式会社を設立します。
昭和31年には関西ピーナツバター株式会社を設立。昭和46年にはチルド部門へと進出し、同年株式会社丸善を合併し乾物部を設置します。また、日配部門へ進出もします。昭和47年には株式会社関西冷食を設立します。
平成2年に大阪証券取引所市場第二部に上場。平成6年にはカトー菓子株式会社を設立し、平成8年には九州加藤株式会社、平成9年にはヤタニ酒販株式会社を設立します。
平成9年に東京証券取引所市場第二部に上場。平成11年にはカトーロジスティクス株式会社が運送業を始めます。
平成12年にはマンナ運輸株式会社、平成13年にカネショー株式会社、平成14年に三陽物産株式会社にそれぞれ資本参加します。平成16年には東京証券取引所、大阪証券取引所の両市場で第一部銘柄に指定替え。
平成18年には加藤低温株式会社を設立。同年、全拠点でISO14001の認証を取得。平成24年には加藤SCアジアインベストメント株式会社を設立し、翌年には同社がKato Sangyo Vietnam Co.,Ltd.を設立します。
平成26年には三陽物産株式会社を、翌年にはNaspac Marketing Pte.Ltd.を子会社化します。平成28年にはToan Gia HiepPhuoc Trading and Food Processing,JSC.を子会社化します。
加藤産業株式会社の株価や配当
ここでは、加藤産業の株価や利回り、必要投資金額などについて確認してみましょう。
権利確定日は9月末日で優待は年1回です。実際に投資を検討する場合は、下記数字だけでなく、最新情報や過去からの推移も必ず確認するようにしましょう。
事業の種類:卸売業 | 優待の価値:2,000円相当 | ||
---|---|---|---|
優待の種類 | 権利確定月・日 | 優待回数 | |
飲食料 | 9月末日 | — | 年1回 |
株価 | 配当利回り | 優待利回り | |
3,025円 | 1.52% | 0.72% | |
必要投資額 | 単元株数 | 1株あたりの配当 | |
302,500円 | 100株 | 46円 |
優待は100株以上で自社オリジナル製品「GREEN WOOD手造りジャムセット」
加藤産業の株主優待は1単元(100株)以上保有している場合に、下記内容が受け取れます。
■1,000株以上保有の場合、自社オリジナル製品「GREEN WOOD手造りジャムセット(いちごジャム530g、ブルーベリージャム530g)」(3,230円相当)
加藤産業のグループ会社及び関連会社は下記のとおりです。
加藤産業のグループ会社及び関連会社 |
---|
三陽物産株式会社 |
ケイ低温フーズ株式会社 |
ヤタニ酒販株式会社 |
カトー菓子株式会社 |
九州加藤株式会社 |
株式会社植嶋 |
エス・エイ・エスジャパン株式会社 |
カトー酒販株式会社 |
Naspac Marketing Pte.Ltd. |
Toan Gia HiepPhuoc Trading and Food Processing, JSC. (TogiCo) |
Kato Sangyo Vietnam Co., Ltd. |
上海翱杰実業有限公司 |
マンナ運輸株式会社 |
カトーロジスティクス株式会社 |
沖縄ロジスティクス株式会社 |
和歌山産業株式会社 |
兵庫興農株式会社 |
株式会社アドバンス・キッチン |
加藤不動産株式会社 |
加藤SCアジアインベストメント株式会社 |
2017年9月期は増収増益予想第2四半期業績の経常利益進捗率は約61%
2016年9月期業績
売上高 :9,531億5,300万円(前年対比+2.9%)
営業利益:79億3,900万円(前年対比−11.1%)
経常利益:90億4,300万円(前年対比−10.7%)
利益 :52億400万円(前年対比−15.8%)
2017年9月期の会社予想
売上高 :9,650億円(+1.2%)
営業利益:84億2,000万円(+6.1%)
経常利益:95億円(+5.1%)
利益 :60億円(+15.3%)
第2四半期業績(2017年5月公表)
売上高 :4,857億3,200万円(前年同期比1.1%増)
営業利益:52億1,500万円(前年同期比21.1%増)
経常利益:58億7,800万円(前年同期比20.3%増)
利益 :36億5,700万円(前年同期比33.2%増)
自己資本比率は34.5%です。通期予想に対しての経常利益の進捗率は約61%、利益の進捗率は約60%と順調です。
セグメント別の業績では、主力の常温流通事業は得意先との関係強化、自社ブランドの価値訴求により自販力を強化し、生産性向上と経営の効率化を図り、売上高は前年同期比3.3%増、利益は前年同期比23.0%増です。
低温流通事業は、生産性向上やコスト削減に努めるも、売上高は前年同期比2.4%減、利益は1億7,000万円(前年同期は営業損失600万円)。
酒類流通事業は、コスト削減及び生産性向上を図りローコストオペレーションに取り組むも売上高は前年同期比5.0%減、利益前年同期比5.9%減となりました。
2017年6月13日現在のPERは18.47倍、PBRは1.04倍、年初来高値3,075円、年初来安値2,554円です。第2四半期業績も順調なため、株価はここ5年で見ても高値圏に位置しており、割高感が見られます。
優待利回りは0.72%と低め売買益を目的として投資を検討したい
加藤産業の株主優待は100株以上で自社オリジナル製品「GREEN WOOD手造りジャムセット」(2,200円相当)が受け取れます。必要投資金額は302,500円で優待利回りは0.72%と低めです。
配当利回り1.52%と合わせても2.24%ですので、優待を目的とした投資よりは、あくまでも売買益を第一の目的とした投資がオススメです。
2017年9月期は増収増益予想で、第2四半期段階で経常利益と利益の進捗率は60〜61%と順調で、株価は高値圏に位置しており割高感があります。投資を検討するのであれば、もう少し業績推移を見て株価が落ち着いたタイミングで判断するのもいいでしょう。
普段から、カンピーやグリーンウッドなどの加藤産業商品を購入している方や、食品、卸売の銘柄を検討している方にオススメです。
検討する際は業績推移を見て株価が下がったタイミングを狙いたい
加藤産業は全国に物流センターや営業拠点を持ち、小売店にジャムや缶詰、飲料、乾物、インスタント食品など、オリジナル商品も含め、さまざまな商品を販売しています。優待利回りは低めですが、年1回GREEN WOOD手造りジャムセットを貰えるため、パン好きな方や主婦には嬉しい内容です。
第3四半期の業績次第では、株価がさらに上昇し割高になる可能性もあります。検討する場合は、業績推移に注目して割安なタイミングで手を出すようにしましょう。
優待目的としては利回りが低く手が出しにくい銘柄ですが、興味がある方は、ぜひ検討してみてください。