グループでは人材派遣やビルメンテナンス、飲食店舗賃貸、文具包装資材卸なども展開

クロップスという企業名を聞いたことありますか。東海地方在住の方であれば知っている人も多いかもしれません。
愛知県を中心に東海4県にauショップやUQスポットを代理店として展開している企業で、店舗では大型の駐車場を設け、スマートフォンや通信サービスを販売しています。

また、グループの4社では人材派遣やビルメンテナンス、飲食店舗賃貸、文具包装資材卸などを行うなど、幅広い事業を展開しています。

クロップスの株主優待内容はどのようなもので、どれくらい魅力的なのでしょうか。企業情報や投資情報、株主優待情報について確認していきましょう。通信系銘柄に興味がある方は参考にご覧ください。

東海4県にauショップ41店舗、UQスポット1店舗を展開

クロップスは移動体通信事業を基幹事業とした企業で、愛知県・三重県・岐阜県・静岡県の東海4県にauショップを41店舗、UQスポットを1店舗運営しています。全店舗直営のため、お客さまに家族連れが多いことから店舗の駐車場を大型化するなど、環境の変化にすぐに対応できる体制となっています。

また、KDDI株式会社より唯一出資を受けるなど代理店として大きな信頼を得ている企業です。移動体通信事業以外にも、株式会社名鉄百貨店と名古屋鉄道株式会社と共同出資し、東海地区に特化した人材派遣業や首都圏を中心にいすゞ自動車グループの施設などを対象にしたビルメンテナンス事業、飲食店舗開店・閉店支援サービスを行う飲食店舗賃貸事業、輸入文具の企画・卸販売やOEM、包装用品の販売を行う文具包装資材卸事業などもグループ会社で展開しています。

なにを開発しているのか？グループ会社にて文具用品や梱包資材などを開発

クロップスグループにて展開している事業が、

• 移動体通信事業
• 人材派遣事業
• ビルメンテナンス事業
• 飲食店舗賃貸事業
• 文具包装資材卸事業

です。商品を開発しているのは文具包装資材卸事業で、文具用品や梱包資材などの独自開発をしていたりします。

「実績や歴史」設立40年自動車販売会社としてスタート 1994年〜携帯電話販売に特化

クロップスは1977年設立で資本金は255,157千円、従業員数（グループ1,325名、単体279名）の企業です。1977年に愛知県半田市にいすゞオート半田株式会社を設立し、自動車の販売を開始します。

1989年には日本移動通信株式会社（現KDDI株式会社）の一次代理店として自動車電話の販売を始めます。1992年に名古屋市に1号店である「IDOプラザ金山」を出店します。
1994年に日本移動通信株式会社と一次代理店契約を締結します。同年、株式会社アルメディアに商号変更し本社も移転します。また、いすゞ自動車株式会社のディーラー権を返上して携帯電話の販売に特化します。

1999年に株式会社クロップスへと商号を変更し、一般労働者派遣事業の許可を取得、株式会社エー・エル・ビーより労働者派遣事業の営業を譲り受けて営業を始めます。同年、名古屋鉄道株式会社と労働者派遣事業について業務提携を締結します。
2000年には有料職業紹介事業の許可を取得します。同年、株式会社クロップス・クルーを名古屋鉄道株式会社と株式会社名鉄百貨店との共同出資により設立。そして、株式会社クロップス・クルーでも有料職業紹介事業の許可を取得し、クロップスより労働者派遣事業及び有料職業紹介事業の営業を譲り受けて営業を始めます。

2005年には名古屋証券取引所に株式を上場。2009年には株式会社クロップス・レボルバを設立し、同年、株式会社テンポリノベーションを子会社化。
2012年に上海に克龍風速上海商貿有限公司を設立し、2013年には東京証券取引所市場第二部に新規上場し、名古屋証券取引所市場第二部に市場変更。2014年には東京証券取引所市場第一部、名古屋証券取引所市場第一部にそれぞれ指定。

株式会社クロップスの株価や配当

クロップスの株価や利回り、必要投資金額、権利確定日などについて見ていきましょう。下記はあくまでも特定の日の数値ですので、実際に投資を検討する場合は最新の株価などを確認しましょう。

株主優待はオリジナルカタログギフトから5,000円相当グルメ商品を選べる

クロップスの株主優待は500株以上の保有で、オリジナルカタログギフトから好きな商品を選んで受け取れます。
オリジナルカタログギフトには、松阪牛入りハンバーグや明宝ハム・ソーセージ5本詰合せ、静岡県産クラウンマスクメロン、鶏三和名古屋コーチン焼き鳥串5種盛合せ、南知多の天日干し詰合せなど、さまざまなグルメ商品が載っています。

クロップスは、人材派遣事業やいすゞ自動車グループを主要顧客先としたオフィスビルなどの清掃・設備管理、飲食店を専門とした開店・閉店支援サービス、100円ショップや通信販売向けに包装資材などの企画・卸売販売などを行う子会社4社を展開しています。

前期は大幅増収増益今期増収減益予想も1Qの経常利益進捗率は約34％と好調

第1四半期段階の経常利益進捗率は約34％で、2017年9月1日現在のPERは12.21倍、PBRは1.51倍です。

優待利回りは1.22% キャピタルゲイン狙いで保有したい通信関連銘柄に興味のある方

クロップスの株主優待は500株以上保有で、オリジナルカタログギフトから5,000円相当グルメ商品を選べて受け取れます。500株〜ですので必要投資金額は408,500円で、優待利回りは1.22%です。

カタログギフトには松阪牛入りハンバーグや明宝ハム・ソーセージ5本詰合せなど、多くの商品が載っていて好きな商品を選べることもあり、主婦には嬉しい内容です。
ただし、必要投資金額が約40万円で優待利回りは1%台と、初心者や少額投資希望者にはややハードルが高いです。

業績は前期は増収増益、今期は増収減益予想も1Q時点での経常利益進捗率は約34％と好調です。投資を検討するのであれば、できればもう少し株価が落ち着いたタイミングで、優待目的ではなく、あくまでもキャピタルゲイン狙いで投資したい銘柄です。
メインの事業がauショップの代理店ですので、au（KDDI）の業績にも影響を受ける部分があるため、au（KDDI）の動きも注視するようにしましょう。

auの代理店のためau（KDDI）の業績やサービスにも影響を受けやすい

クロップスは設立40年の老舗企業であり、愛知を中心とした東海4県にauショップやUQスポットを展開しています。また、グループ4社でも別事業を展開しており、移動体通信事業を基幹事業として計5つの事業を展開している企業でもあります。

auの代理店ということもあり、au（KDDI）の業績やサービスに影響を受けるため、比較的展開を予測しやすいという利点もあります。優待利回りは少し低めですが、おいしいグルメ商品を貰えるため、クロップスに興味がある方は、ぜひ検討してみてください。