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- 金正恩暗殺かそれとも対話路線か 米中首脳会談の本当の目的は!?
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今や世界の2大超大国と言ってもいいアメリカ合衆国と中華人民共和国。
この2国の首脳による初の首脳会談が4月6~7日にかけてアメリカのフロリダ州にあるトランプ大統領の別荘で行われました。
会談では貿易問題や北朝鮮の核開発・ミサイル問題が主なものでしたが、中国が領有権を主張する南シナ海の問題なども話合われたようです。
会談直前には北朝鮮によるミサイル発射が行われ、会談中にはアメリカによるシリア空爆が行われるなどしましたが、トランプ大統領は会談の成果を強調し、中国メディアも称賛するなど一定の成果が見られた会談でした。
しかし、今回の会談では極秘に金正恩暗殺作戦についても話し合われたという情報もあり、今回の会談の本当の目的が気になるところです。
目次
トランプ大統領と習主席との初の首脳会談での本当の目的はなんだったのか?
4月6日から7日にかけてフロリダ州パームビーチの高級別荘「マールアラーゴ」で行われました。
トランプ大統領は海外要人を迎える際にはこの別荘を利用し、2月に行われた日米首脳会談でも安倍首相がこの別荘に招かれています。
この会談では7時間以上にわたって話し合いがなされたとされ、両首脳ともに成果を強調していますが、実質的な成果はなかったものとみられています。
会談の10日前の3/28に米中首脳会談が行われることが発表された
今や世界の2大大国であるアメリカ合衆国と中華人民共和国の首脳がついに初会談を行いました。
しかし、この会談は急きょ組まれた首脳会談だったのか、会談が行われることが発表されたのは3月28日、会談の10日前でした。
この会談が急きょ組まれたものだとすれば、緊急に対処しなければいけない問題が浮上したのでしょうか。それとも実は以前から決まっていたけれども事情があってギリギリの時期に発表したのでしょうか。
いずれにせよ、その理由が気になるところです。
会談の最大の議題は貿易問題についてだが、実は北朝鮮への対処が最大の懸案だった?
今回の会談の最大の議題はアメリカの対中貿易赤字の削減に関するものだとされています。この議題については中国側から「100日計画」が提案され、一定の成果が上がったものとされています。
一方で、北朝鮮の核開発・ミサイル問題についても議論を交わしたものとみられています。アメリカは中国に対して北朝鮮に対しての圧力を求めたのに対し、中国側は軍事力を使わず平和的な方法で解決すべきだとしています。
今回の首脳会談の本当の目的はなんだったのか?
表向きでは貿易問題が大きな議題だったとされていますが、実は北朝鮮問題が本当の目的だったのではないか、という見方もできます。
それは昼食会の最中に行われたアメリカ軍によるシリア空爆からも読み取ることができます。
この攻撃は中国に対し、北朝鮮の核問題・ミサイル問題を中国が解決しないならばアメリカ単独でも行動に移す、という意思表示だったとも読みとれるからです。
北朝鮮に対する単なる軍事行動というだけでなく、実はアメリカは金正恩暗殺を計画しているのではないか、という情報もあるぐらいです。
今回の会談ではこの暗殺について了承を中国に求めるためのものだったという見方をすることもできそうです。
なぜアメリカは今になって金正恩暗殺を計画を実行に移したいのか
もし、米中首脳会談でアメリカ側が金正恩暗殺計画の了承を中国に求めていたとしたら、それは何を意味するのでしょうか?
以前からアメリカが北朝鮮の最高指導者の暗殺計画を持っているといううわさはありました。しかし、実際行動に移したことはありません。
ではなぜ、今になって計画を実行に移したいのでしょうか。その理由を考えてみたいと思います。
アメリカの北朝鮮に対する姿勢として考えられるのは3つのシナリオ
まず、そもそも金正恩暗殺計画がどれほど真実味があるのかを考えてみましょう。
アメリカが北朝鮮の問題を解決するために取るであろう3つの可能性をあげてみます。
3つの可能性
- その1:金正恩暗殺により、最高指導者の首をすげかえる
- その2:中国が積極的に北朝鮮に働きかけるようにする
- その3:3者協議、6者協議による対話路線
その1:金正恩暗殺により、最高指導者の首をすげかえる
現在の北朝鮮の核の脅威はアメリカ本土にもおよぶほどになっています。
アメリカにとって核の脅威を取り除く一番手っ取り早い方法が、ならずもの国家の最高指導者である金正恩を暗殺し、新たな指導者を置くことです。
新たな指導者として、マレーシアで暗殺された、金正恩の兄でもある金正男の名前が挙がったこともあるほどです。新しい指導者は親中派を置くことで中国のメンツも保ちながらアメリカへの核の脅威を取り除くことができるシナリオです。
その2:中国が積極的に北朝鮮に働きかけるようにする
北朝鮮による脅威を取り除くには北朝鮮に対して大きな影響力を持っている中国からの働きかけも有効な手段です。
しかし現状中国にはそのつもりはなさそうです。そうなると北朝鮮の核の脅威に対抗するために、韓国や日本の軍備を強化、場合によっては核武装させることもあり得ます。そうなれば中国は逆に核の脅威にさらされることになります。
日本は現状では核保有はできませんが、韓国では核武装に対する世論の高まりもあるようです。
その3:3者協議、6者協議による対話路線
実は北朝鮮が一番欲しがっているのはアメリカとの平和条約の締結だとも言われています。
米・中・北の3者協議、もしくは日・ロ・韓を加えた6者協議で対話を続けながらお互いに脅威を取り去っていく方法もあります。しかし現状、この協議をなんども北朝鮮がほごにしているため、難しいと言わざるを得ません。
3つのシナリオのうち一番実現可能性が高いのが暗殺計画
以上の3つのシナリオを見比べてみると、一番実現可能性が高いのが暗殺計画のような気がしてきます。
最近の北朝鮮の様子を見ているといつミサイルを撃ってくるか分からない状況です。または、言うこと聞いてくれないなら核兵器で自爆するよ、ということをやりかねない不気味さもあります。
さらに、韓国の政治が不安定になっていることも北朝鮮のリスクを高めている原因かもしれません。
こうした状況で一刻も早く北朝鮮の核のリスクを取り除くためにアメリカが行動を起こそうとしている、と考えてもなんら不都合はなさそうです。
北朝鮮を取り巻く関係国それぞれの立場を簡単におさえておきましょう
北朝鮮のリスクを考えるときに中国、アメリカ、韓国との関係も合わせて考える必要があります。
北朝鮮を取り巻く、中国・アメリカ・韓国それぞれの立場
まず中国は北朝鮮を裏で支援しています。
北朝鮮は支援なしには存続できないので中国による圧力を求める声は少なくありません。しかし中国としては、北朝鮮の現状を維持することでアメリカやロシアとの軍事衝突の緩衝地帯として利用したいと考えています。
アメリカは朝鮮戦争のころから現在にいたるまで朝鮮半島の非核化、安定化を望んでいます。
結果として在韓米軍が存在し、朝鮮半島有事に備え、在日米軍も置いています。また、自由と民主主義をかかげるアメリカにとって北朝鮮の体制は許すことのできないものなのです。
韓国と北朝鮮は現在休戦状態にあります。国境付近では両国の軍がにらみ合いをしています。
もともとは一つの民族であったにも関らず大国の思惑で南北に分断されてしまったという経緯から、世論としても対北政策で一枚岩になれない事情があります。
日本との関係は?もし暗殺計画が実行されたらどうなる?
日本と北朝鮮の関係と言えば、帰還事業や拉致問題など人権にも関る根深いものがあります。
北朝鮮に対して強硬な姿勢を貫きたいところですが、北朝鮮国内には今も拉致被害者の日本人が取り残されていることや、万が一の場合、北朝鮮からのミサイル攻撃を受けることなどが考えられます。
また、もし金正恩暗殺が実行されるとその報復として、いわばやけくそで攻撃を受ける可能性も否定できません。
米中首脳会談の本当の目的はなんだったのか?
4月6日~7日にかけて当然行われた米中首脳会談。
トランプ大統領も習主席も会談の成果を強調していますが、具体的な成果は一つもあげられていないようです。慣例である共同声明もなかったために、貿易や領土問題以外に本当の目的があったのではないかと考えることもできます。
もし、本当の目的が北朝鮮の最高指導者金正恩の暗殺に対する了解を得ることだったすれば日本もその影響から逃れることはできません。政治、安全保障、経済、さまざまな分野での混乱も必至でしょう。