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- セリングクライマックスとは!?チャート上のどんな現象でなぜ起きるのか
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株式投資には「セリングクライマックス」と呼ばれる相場現象があり、多くの投資家たちが起きるのを恐れています。
なぜなら、市場が総楽観になり相場が大暴騰するバイイングクライマックスとは逆の現象であり、大きな損失を負うかもしれないためです。
ここでは、セリングクライマックスが起きる理由や背景、売買ポイントなどについて紹介しています。
この記事を読むことで、セリングクライマックスの背景を読むことができ、多くの投資家がピンチと考える相場局面において、冷静に利益を狙うことが可能になります。
目次
セリングクライマックスは何が原因?今後どんな展開をしていくべきか
セリングクライマックスとはどのような相場現象のことを指すのでしょうか。
そして、どんなことが原因でセリングクライマックスが起きるのでしょうか。
セリングクライマックスが起きる背景を知ることで、広い視野を持って相場を見ることができ、より冷静な売買判断が可能です。実際に起きた場合に「チャンス」として考えられるように、セリングクライマックスの背景や特徴、考え方について確認をしていきましょう。
セリングクライマックスは投資家が総悲観状態に陥り株を一斉に売ることで発生
セリングクライマックス(selling climax)とは、「劇的な売り」「最後の売り場」「売りの大底」などを意味する投資用語で、過去にはライブドア・ショック後やリーマンショック後の下落時にも見られた現象のことです。
以下がリーマンショックの時の実際のチャートです。
「もう少しで反転するだろうから持っておこう」「あと少しで下げ止まるだろう」など思っていた投資家も、株価の想像以上の下落や社会の雰囲気により「もうダメだ。。今のうちに売っておこう」と悲観的になって株を売ったり、信用買いしている投資家が追証に追い込まれ株を手放してしまい、買い手不在で連鎖的な売りが発生することで株価はどんどん下落してセリングクライマックスが起きてしまうのです。
セリングクライマックスが起きると、「この世の終わりではないのか?」「このまま永遠に下落を続けるのではないのか?」と思うほど株価は下げ続けます。
株価はリバウンドする。セリングクライマックスは大バーゲンセールでもある
セリングクライマックスは、これほどまで下落するか!と驚くほどの大暴落ですが、相場が永遠に下げ続けることはありません。
次第に、安値圏で出来高が増え、売りたい人は少なくなり、買いたい人が多くなって株価は上昇へ向かいます。
「株価が下がる=危険」と考えることもできますが、下げ続ける株価はないため「株価が下がる=チャンス」と捉えることも大切です。
物やサービスは、セールで価格が安くなると多くの人が買いに走りますが、株(株価)については高くなると買いに走り、安くなると売り出す不思議な傾向があります。
セリングクライマックス=大バーゲンセールと考えれば、かなりの割安価格で株を手に入れるチャンスですので、タイミングを見誤らなければ大きな利益を得ることが可能です。
セリングクライマックス時の買い注文はどのタイミングで出せばいいのか?
セリングクライマックスが出現しても相場が永遠に下り続けることはなく、リバウンドすることはわかりましたが、どのタイミングで買い注文を出せばいいのでしょうか。
せっかく反転することを期待していても、買い注文のタイミングがわかっていないとチャンスを逃してしまいます。投資に絶対はないため、1つの参考にはなりますが、買い注文を出すタイミングの1つとして把握しておきましょう。
安値圏で出来高が通常の5〜10倍以上まで膨らめば買いのチャンス
セリングクライマックスが起きて、とことん株が売られたあとに出来高が急増すると、相場が反転して上昇する可能性があります。
目安として、安値圏で出来高が通常の5〜10倍以上まで膨らめば下落が止まる可能性が高くなるため、買い注文を出すチャンスです。このときは、リスク管理も考慮して底値から5%以内くらいまでに買うのがいいでしょう。
その後は、移動平均線付近で利確するか、大きく上昇しそうな材料がある場合は長期保有する戦略がおすすめです。
万が一、大底と考えていた安値をさらに下回った場合は、素早く損切りをしましょう。
なぜなら、大底はまだまだ下の方にあり、買い注文を出したタイミングはセリングクライマックスの途中段階に過ぎなかったかもしれないためです。
大きな損失を負わないためにも、素早い判断が求められます。
大暴落時に売り注文はどうすればいいのか?リスクは高くないのか?
株式投資は、さまざま相場局面において、「買い」だけではく「売り(信用売り)」でも利益を狙うことが可能です。
もし、セリングクライマックスが起きた場合は、どのタイミングで売り注文を出すべきなのでしょうか。そもそも、「売り」という選択肢も考えられるのでしょうか。
「買い」「売り」の参考タイミングを把握して、売買の幅を広げましょう。
セリングクライマックスでの「信用売り」はリスクが高い。「買い」に照準を絞ろう
セリングクライマックスと思われる下落の始まりや途中で信用売りをするのはいいですが、既にある程度暴落したタイミングで売り注文を出すのはリスクが高いためおすすめはできません。
セリングクライマックス後の動きを狙うのであれば、基本的にはリバウンドの可能性が高いため、売りではなく買い注文で利益を狙いましょう。
そして、セリングクライマックス中に信用売りを出すのはリスクが高いため、リバウンドの「買い」だけを狙った方がリスクも低く、リターンも期待できます。
「セリングクライマックス=セール・チャンス」となるよう日頃のリスク管理が大事
セリングクライマックスは、売りが売りを呼び下落が続く現象のことで、相場は大暴落となります。
しかし、相場は永遠に下落し続けるものではなく、必ず下げ止まり上昇するものです。
そのため、セリングクライマックスが出現したらピンチと考えるのではなく、リバウンドで利益が狙えるチャンスとしても考えられます。
株価が下がったときを「セール時」とポジティブに考えられるように、常日頃からリスク管理・資金管理を徹底しておこなっておきましょう。
セリングクライマックスは、頻繁に出現するものではありませんが、「こういった相場局面もあるんだ」ということは覚えておいてください。