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- RSIの内容や特徴、基本的な使い方や注意する場面について
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多くの投資家が使っている指標の1つにRSIがあります。
オシレータ系のテクニカル指標で、相場の買われすぎ・売られすぎがビジュアルで分析できる便利な分析手法です。RSIを上手く活用すれば、逆張りによって利益を出すことが可能です。
ここでは、RSIの内容や特徴、基本的な使い方や注意する場面について紹介します。
RSIは初心者の方でも使いやすい指標ですので、株式投資を始めて間もない方も、ぜひ参考にご覧ください。
目次
RSIとは?買われすぎ・売られすぎの目安や逆行現象について
多くの投資家が活用するRSIはどのような特徴を持ち、どんな使い方をするのでしょうか。
相場の買われすぎ・売られすぎを判断することができる指標ですが、その見方は非常にシンプルです。RSIを使えるようになるために、まずは、内容や特徴について、確認していきましょう。
また、オシレータ系指標にありがちな株価との逆行現象についても把握しておきましょう。
RSIは買われすぎ、売られすぎを判断するオシレータ系テクニカル指標
RSIとはRelative Strength Indexの略で、相場の買われすぎ・売られすぎがわかるオシレータ系テクニカル指標です。
価格が上がる力と価格が下がる力の、どちらがどれくらい強いかをビジュアルで見ることができる便利な指標です。特に株価が上がることも下がることもない、膠着した場面で活用できます。
「一定期間の値上がり幅の合計÷(値上がり幅+値下がり幅) × 100」で算出できます。
例えば、下記のような5日間の株価変動だったとします。
前日 | 100円 |
---|---|
1日目 | 105円(前日比+5円) |
2日目 | 103円(前日比−2円) |
3日目 | 107円(前日比+4円) |
4日目 | 110円(前日比+3円) |
5日目 | 103円(前日比−7円) |
5日間での値上がり幅の合計が12(5+4+3)、値下がり幅の合計が9(2+7)です。
これを計算式に当てはめると「12÷(12+9)×100=約57」となります。
つまり、この場合の5日間のRSIは約57ということです。
・100に近い場合は「買われすぎ」
・0に近い場合は「売られすぎ」
を現します。
RSIは各証券会社で機能が用意されていますので、自分で計算する必要はありませんが、こういった仕組みであることも理解しておくと良いです。
また、ここではRSIは5日間で計算しましたが、実際には日足の場合は9日・14日・22日・30日、週足の場合は9週・13週・26週が使用されます。
売りシグナル・買いシグナルとなる一般的に用いられるRSIの基準値がありますので、次の項目で確認してみましょう。
買われすぎ、売られすぎの目安の数字は?
投資家によって買われすぎ・売られすぎの設定している基準値が異なり、概ね下記3つに分かれます。
- 売りシグナル80%以上 買いシグナル20%以下
- 売りシグナル75%以上 買いシグナル25%以下
- 売りシグナル70%以上 買いシグナル30%以下
これらの3つの基準が使われることが多いです。
つまり、RSIが80%以上であれば確実に買われすぎと考え、売りシグナル。
逆にRSIが20%以下であれば確実に売られすぎと考え、買いシグナルということです。RSIの期間によって振れ幅も変化するため注意しましょう。
期間が短い方が振れ幅が大きくなる傾向があるため、自分の投資スタイルに合った使用期間を設定し、これらの売りシグナルや買いシグナルを分析に用いましょう。
株価とRSIの逆行現象は天井や底の見極めのサインに使える場合も
本来であれば、株価が上がるとRSIも上がり、株価が下がるとRSIも下がるなど、株価の動きとRSIの動きはある程度連動するものです。
しかし、RSIなどのオシレータ系の指標では頻繁に逆行現象が現れます。
逆行現象とは
・株価は上がっているのにRSIは下がる
・株価は下がっているのにRSIは上がる
など、株価とRSIが反対方向に動くことで、ダイバージェンスとも言われます。
ダマシもありますが、株価とRSIの逆行現象が起きた場合は、その後相場が反転する傾向があり、天井や底を見極める1つのサインにも使えます。
RSIを使いこなすために知っておきたい動きの特徴について
RSIはどのような時に的確に動くのでしょうか。
また、どのような場面で気をつけなければならないのでしょうか。RSIはわかりやすく非常に便利なオシレータ系指標ですが、どんな場面でも力を発揮するわけではありません。
RSIの効果的な使い方を知ることで、逆張りのタイミングを掴みやすくなります。
ここでは、RSIを使いこなすために動きの特徴について、確認していきましょう。
RSIが的確に動くのはどんな時か?一方的な相場よりももみ合いの相場
RSIは一方的に動いている相場よりも、価格がもみ合ったレンジ相場などで効果を発揮します。
レンジ相場では、株価が上がり下がりを繰り返すため、RSIも株価に合わせて上がり下がりを繰り返し、高水準に位置すれば買われすぎのため売り注文、低水準に位置する場合は、売られすぎのため買い注文の逆張りがしやすくなります。
しかし、一方的に動いている相場においては、RSIを効果的に活用ことは難しいです。
大きな上昇トレンドの場合、株価は長い期間上昇を続けるため、RSIも高水準に位置し続けます。本来であれば、RSI高水準=買われすぎ=売りシグナルですが、エントリーをしても、上昇トレンドがさらに続いて株価が上昇する可能性があります。
逆も同様で、大きな下降トレンドの場合、RSIは低水準に位置し続けます。
本来であれば、RSI低水準=売られすぎ=買いシグナルですが、さらに下降トレンドが続いて株価が下落する可能性があります。大きなトレンドの発生時などの一方的に動く相場においては、RSIは高水準・低水準に張り付いてしまうため、上手く機能しません。
RSIを頼りに逆張りでエントリーしてしまうと、大きな含み損を負う可能性があります。
大きな上昇・下降トレンドの場合はRSIを信用して逆張りするのは危険
上記のように、大きな上昇トレンドや下降トレンド時には、RSIは高水準・低水準にとどまり続けます。
トレンドが続くほど、とどまり続ける時間は長くなり、「高水準にあるから売りシグナル」「低水準にあるから買いシグナル」と考えて売買しても、トレンドは続き、株価はさらに上昇・下降して損失が膨らむ危険性があります。
オシレータ系の指標を使って逆張りを狙う場合、株価が大きな上昇・下降トレンドの際は十分に気をつける必要があります。
RSIはビジュアルで判断できる便利指標ただしあくまでも参考指標の1つ
いかがでしたでしょうか。
RSIはビジュアルで相場の買われすぎ・売られすぎが判断でき、わかりやすいため、逆張りが狙いやすいです。基本的には、高水準=買われすぎ=売りシグナル、低水準=売られすぎ=買いシグナルですが、大きなトレンド発生時は高水準・低水準にとどまり続けるため、注意が必要です。
また、RSIを使っても、相場の動向を100%読み解けるわけではありませんので、あくまでも1つの参考指標として活用するようにしましょう。