- 株式投資
- 株式投資ならではの板情報を使えば指値が決めやすい!
当サイトには広告・プロモーションが含まれています。
当サイトでは、複数企業と提携し情報を提供する広告収益モデルで運営しています。 当サイトを経由しサービスや商品のお申込みが発生した場合、各企業から報酬を受け取る場合がございます。板情報で銘柄の売買状況が読み取れる
株式投資をするうえで板情報は非常に重要です。
市場の需給バランスをある程度把握でき、売買状況が読み取れます。板情報を活用することで、買い・売りの指値が決めやすくなります。
ここでは、板情報を活用して指値を決める方法について、紹介いたします。
板情報を活用したことない方も、いくら指値注文を出すか迷っている方も、参考にご覧ください。
目次
板情報で銘柄に対する需給バランスが把握できる
株式投資をする際のツールに「板情報」と言われるものがあります。
投資をするうえで、検討している、または保有している銘柄を、どれくらい買おうとしている人がいるか、売ろうとしている人がいるかを把握できるツールです。
買い・売りをしようと考えている人がどれくらいいるかを把握することは、とても大切です。
なぜなら、買おうとする人が多い=株価が上がる、売ろうとする人が多い=株価が下がる、だからです。
買おうする人、売ろうとする人、つまり市場の需給バランスを知るための道具が板情報です。
板は気配値とも言われます。板情報は売り数量・価格・買い数量の3つの項目で構成されていて、ほとんどの証券会社が提供しています。
売り数量には、該当銘柄に対して寄せられている売り注文の数量が価格別に表示されます。
売り数量が多いと、多くの売り注文が寄せられていることを示します。
一方、買い数量には、該当銘柄に対して寄せられている買い注文の数量が価格別に表示されており、数量が多いほど寄せられている買い注文が多いことを示します。
板情報から読み取れる3つのポイント
板情報からは3つのことが読み取れます。
- 株の売買をする際に「いくらで何株売買」できるのかが読み取れる。
- 「株の売買が活発に行われているか」どうかが読み取れる。
- 「ブレイクするポイント」が読み取れる。
例えば価格102円で売り数量2,000株、101円で売り数量1,000株、100円で買い数量2,000株、99円で買い数量1,000株だとします。
101円の価格で3,000株購入をしたい場合、101円で売りが出ているのは1,000株のみですので、3,000株購入はできません。
この場合は、1,000株は101円で購入できても、残りの2,000株は102円で購入する必要があります。
また、株を100円で3,000株売りたい場合も、100円の買い数量は2,000株のため、100円で2,000株の売却は可能ですが、残りの1,000株は99円で売却する必要があります。株は需給バランスから成り立ちます。
板情報を見ることで、リアルタイムの需給バランスが把握でき、いくらで購入・売却できるかが読み取れます。
寄せられている買い数量と売り数量がリアルタイムで更新されますので、単純に買い数量が多ければ株の需要が高く人気があることが分かります(株価上昇)。
逆に売り数量が多いと株の需要が低く人気がないことが分かります(株価下落)。
買い数量が多い場合は、板情報の売り数量の欄が1つ消えて、数字が1つ上がります。
これは株価が上昇しているため起きます。
株価下落の際は、板情報の買い数量の欄が1つ消えて、数字が1つ下がります。
このように、板情報から株が活発に売買されているかどうかの状況が読み取れます。
活発に売買されていることはそれだけ注目されている銘柄で株価も値動きしやすいことを示します。
売り数量や買い数量を見ると、突出して多い注文が寄せられている価格があります。
この価格のラインが上値抵抗線や下値支持線となる可能性が高く、押し目買いや戻り売りのポイントにもできます。
例えば、101円で売り数量が2,000株、102円で売り数量が15,000株、103円で売り数量が1,000株入っていたとします。
この場合、株価が102円まで上昇した場合に15,000株もの売り注文が入りますので、多くの株が売られ株価が下がります。逆の場合も同様です。
99円で買い数量が2,000株、98円で買い数量が10,000株、97円で買い数量が1,000株の場合、株価が98円まで下落した際は10,000株の買い注文が入り、株価が上昇します。
数量が多い価格が抵抗線・支持線となっていることが分かるため、一時的な株価の下降や上昇も読みやすく、また注文が多い価格をブレイクした際は、より一層株価が上昇・下降することも読めます。抵抗線・支持線・ブレイクポイントが分かるため利益を上げやすくなります。
板情報から3つのポイントが読み取れますが、注意したいのは見せ板があることです。見せ板とは、注文は入っていても約定しない見せかけの数字のことです。
板情報に載っているすべての買い気配と売り気配がそのまま約定されるとは限りません。
また、板情報には指値注文しか反映されず、機関投資家などは注文状況を悟られないように成行注文も多いです。
板情報はあくまでも参考指標の1つです。
板情報を使い指値を決め、すぐに売買したい場合は近くの価格で注文、買い・売りの厚さを確かめる
投資家は板情報を参考に買い・売りの指値注文をいくらで出すかを決めます。
例えば、100円で売り数量が5,000株、101円で10,000株、102円で20,000株入っており、99円で買い数量が1,000株、98円で2,000株、97円で1,500株入っていたとします。
株をすぐに買いたい場合は、売り注文が入っていて株価が1番安い100円に買いの指値注文を出します。
すぐに売りたい場合も同様で、1番高い買い注文が入っている99円に指値注文を出します。
また、株を買いたい場合はできるだけ安く買いたいものです。この板情報の場合、売り数量の方が多く厚いことが見て取れます。
そのため、株価が下がる可能性が高いと判断でき、1番高い99円に買い注文を出さなくても、98円や97円で指値注文を出して十分に成立できる可能性があります。
逆の場合も同じで、買い数量が多い場合は株価が上昇することが予想でき、1番安い価格で売り注文を出さず、もっと高い価格でも売りが成立する可能性があります。
板が厚い場合は流動性が高いことを示し、損切りなどのリスクヘッジの想定も可能です。株価99円で買ったは良いものの、株価が下がる場合もあります。
板が厚い場合は、98円や97円など安い株価にも買い数量が多く入っているため、スムーズに損切りが可能です。
注文がほとんど入っていない薄い板の場合は、流動性が低く、損切りなどもタイミングよくできません。
株式投資をするうえで板情報は有効なツール
株式投資をするうえで、板情報は非常に有効なツールです。
需給バランスが見て取れ、いくらで何株売買できるか、株の売買が活発に行われているか、ブレイクするポイントなどが読めます。
見慣れるまでに多少の時間はかかりますが、これから株式投資を始める方はぜひ活用してみましょう。
ただし、見せ板があることや成行注文は反映されないことは認識しておきましょう。