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- 間接金融の特徴を知ろう!実はローリスクローリターンな金融
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間接金融という言葉を聞いたことはありますか。間接金融は金融のためのシステムのひとつです。金融とは資金を必要とする人に余剰資金を保全したり運用したい人が資金を融通しあうことを言います。資金を必要とする人はより低いコストで資金を調達しようとします。一方資金を融通する方は利回りや安心を求めます。両者のこのような利害を調整するのが金融システムです。
金融システムには大きく分けて2つのものがあります。それが直接金融と間接金融です。当然ながらこの2つの金融システムにはそれぞれにメリットとデメリットがあります。今回のテーマである間接金融について、その仕組みとメリットデメリットを理解しましょう。
目次
間接金融は資金を必要とする側と資金を提供する側の仲介として銀行などの金融機関が存在している
資金を必要とする人と資金を提供する人の利害を調節しスムーズな資金の流れを創り出すのが金融です。金融には大きく分けて直接金融と間接金融という2つのモデルがあります。そのうち間接金融とは資金の需給ニーズの調整を銀行や信用金庫などの金融機関が行うシステムを指します。間接金融の仕組みについて詳しく見ていきましょう。
資金の融通に銀行などの金融機関がかかわる間接金融はどんな仕組みの金融システム?
間接金融は資金を調達したい人と資金を運用したい人の間に銀行や信用金庫などの金融機関が関わる仕組みを意味します。その仕組みはどのようになっているのでしょうか。
まず、資金を運用したい人は銀行に預金として資金を預けます。銀行はいろいろな人から預かった預金を、資金を借りたい人、例えば企業に貸し出します。この時、資金を貸しているのは預金者で、資金を借りているのは企業となります。
銀行は企業から利息をもらうことができます。そして銀行はその利息の中から預金者に対して利子を支払います。銀行も利益を出さなければいけませんから。預金に対する利子よりもお金を借りた時の利子の方が高く設定されています。
関節金融の特徴は預金者が預金した資金は銀行によって守られるとうことです。元本保証が基本となるのが銀行預金です。貯金のつもりで銀行口座にお金を預けている人がいるかもしれませんが、そのお金は間接的に企業などに貸し出されているのです。もう一つの特徴は預けた預金が誰に貸し出されているのか預金者には分からないということです。資金の貸出先の選定や、返済についても銀行が責任を持つことになります。
関節金融では預金者と銀行、お金を借りる側3者が存在している
間接金融に関わるのは、預金者とお金を借りる側そしてその2者をの間に銀行などの金融機関が存在しています。
預金者は銀行に口座を持ち、資金を預け入れている個人や企業、団体などです。お金を借りる側は銀行に融資を求める企業や個人、団体などになります。銀行が資金を融資する際には、預金者にたいして元本保証をしているため厳重な審査が行われます。比較的簡単に預金者にはなれますが、銀行から融資を受けるにはそれなりのハードルがあります。
間接金融で重要な役割を果たす銀行などの金融機関とはどういう金融機関のことでしょうか。銀行などの金融機関というのは正確には預貯金取扱金融機関を指します。この預貯金取扱金融機関が預金などのかたちで集めた資金は金融機関の責任と判断で資金を必要とする側に貸し出すことになります。
間接金融を利用した投資方法はローリスクローリターン
自分の手持ちの余剰資金を運用するために、お金を出資することを投資といいます。株式投資や投資信託などがその代表例です。実は間接金融も立派な投資の手段のひとつと考えることができます。
間接金融を利用した投資とはどのような投資でしょうか。銀行などの預金口座に入金することで利息をえることがそれにあたります。投資とは利回りや売買差益を得ることを目的としています。銀行預金も利息という利回りを得られるので立派な投資だと言えます。
利息という利回りを目的にした間接金融への投資はローリスクローリターンだと言われています。投資先の選定や信用調査は銀行が行ってくれるため預金者はそこに責任を負いません。また、資金の貸出先の業績悪化や倒産などで回収できな資金があったとしてもその責任は銀行が持っているので、預金者の預金は基本的に全額守られます。これがローリスクということです。
一方で、株や投資信託の利回りに比べて銀行預金の利息による利回りは非常に低くなっています。これは資金の供給先から得られる利息から銀行の利益分を差し引いた分の利息しか受け取れないためです。間接金融では利益をえる側が銀行と預金者の2者になるためローリターンになるのです。
間接金融を利用することの借り手、貸し手それぞれのメリット
金融システムには直接金融と間接金融があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。また、金融とは資金を必要とする側と資金を提供して利回りなどを得たい側が存在するためその両者それぞれのメリットとデメリットを理解する必要があります。
資金を提供する側(投資家)が間接金融を利用するメリット
間接金融を利用することのメリットについて、資金を提供する側の視点から確認みましょう。間接金融において資金を提供する側というのは預金者です。預金者は自分の資金を銀行などの預貯金取扱金融機関に預け入れることで間接的に資金の借り手に対して投資をすることになります。預金者は投資家であると言えるのです。
さて、投資家が間接金融を利用する場合のメリットにはどんなものがあるでしょうか。まず第一は基本的に元本が保証されることです。株式投資などでは投資した時よりも株価が下がって損をすることがあり得ます。しかし銀行預金で預け入れた額が知らない間に減ってしまうということは起こりません。基本的に預け入れた元本が保証されるのが間接金融の一番大きなメリットです。
投資として預金を考えた時に2番目のメリットが見えてきます。それは投資先を選ぶ手間が省けるということです。株式投資であれば銘柄選びに専門知識や時間がかかります。しかし、間接金融では預金さえしておけば利息として利回りを得ることができ、手軽に資金を運用できるというメリットがあります。
間接金融で資金を調達することのメリット
間接金融についての理解を深めるために、資金を必要とする側のメリットについても理解しておく必要があります。資金を必要としている企業が間接金融を利用するのはなぜでしょうか。それは簡単で迅速に資金の調達ができるからです。
資金を調達するために個人個人に呼びかけをすることは実質的に不可能ですが、間接金融を利用すれば、銀行の審査をクリアすることで多くの資金を迅速に調達することが可能になります。銀行が信用できると判断すれば貸付を受けられるわけですから、取引相手は銀行だけであるのも関わらず、銀行に預金をしている多くの人から資金の供給を受けることができます。
忘れちゃいけない間接金融を利用することの借り手、貸し手それぞれのデメリット
間接金融を利用することのメリットだけでなくデメリットもしっかりと理解しておくことが大切です。何事もメリットとデメリットがあり、両者の比較検討からよりよい投資をすることが可能になるからです。
間接金融を利用することの借り手側、貸し手側のデメリットを考えてみましょう。
資産運用のために預金を利用することのデメリット
銀行などの預貯金取扱金融機関を利用して投資をするということは自分の資産を預金として預けておくことです。余剰資金を預金と預けることが間接金融を利用した投資だと言えます。
この間接金融を利用した投資のデメリットはズバリ利回りが低すぎることです。特に現在は日銀のゼロ金利政策が続いていることもあり、非常に金利が低い状態が続いています。金利が低いということは利息がほとんどつかないということになります。せっかく預金として預けておいた資金がほとんど増えないとなれば、なんのために預けているのか分かりません。
金利時代が低いことに加えて、本来借り手側が支払う利息から銀行が自分の利益分を差し引いたものを預金者に利息として支払うため、預金者が得られる利益はさらに低いものとなってしまうのです。
企業や個人が間接金融で資金を調達することのデメリット
企業や個人が間接金融を利用して資金を調達するのにはどんなデメリットがあるでしょうか。銀行などの金融機関から簡単、迅速に資金を調達できるのが間接金融のメリットでした。
ところが銀行などの金融機関から融資を受けるためには銀行に対していろいろな情報を提供しなければいけません。さらに、情報を提供したうえで銀行の審査に合格する必要もあります。銀行の審査に合格しなければ融資を受けることはできず、資金の調達はできません。
銀行などの金融機関に対して情報を提供し、審査に合格する必要があることが間接金融を利用して資金を借りる側のデメリットなのです。
間接金融を利用した資産運用はローリスクローリターン
間接金融とは資金の貸し手と借り手の間に銀行などの金融機関が入る金融システムのことです。貸し手としてはリスクを銀行が負ってくれるのでローリスクな投資だと考えることも出来ますが、その代わりにローリターンとなります。
世界的には銀行預金を利用した預金から株式や投資信託への投資へとシフトする流れがありますが、日本ではまだまだ銀行を中心として間接金融が主流となっています。間接金融のメリットデメリットをよく理解して大切な資金をどのように投資していくのかのヒントになれば幸いです。