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- ストップ高・ストップ安の比例配分について、比例配分を狙った投資方法とは?
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市場の想定を上回るポジティブな情報やネガティブな情報が出た場合、株価が急騰・急落し、ストップ高・ストップ安になることがあります。
ストップ高やストップ安の場合、トレンドがハッキリしているため利益を得やすいです。
しかし、比例配分ルールが用いられるため、誰しもが売買できるわけではありません。
どのようにすればチャンスが大きいストップ高・ストップ安のタイミングで売買できるのでしょうか。
ここでは、比例配分を狙った投資方法について、解説いたします。
目次
ストップ高比例配分とは?証券取引所と証券会社の2つのルール
株式市場において株価の乱高下を防ぐために、金融商品取引所で1日あたりの株価の変動幅は決められています。
そのため、株価が一定上値動きした際の「ストップ高」「ストップ安」というのがあります。
通常、株価が決まる場合は、買いと売りの注文株数が同じになった価格で売買が行われますが、ストップ高・ストップ安のように極端に買い・売りが多く、バランスが偏った場合は、板寄せ方式では売買が成立しなくなります。
その際に用いられるのが比例配分です。
比例配分についての詳細
ストップ高の場合、わずかな売り注文に対して、非常に多くの買い注文が集まります。
例えば板情報で見た場合、500円がストップ高だとすれば、売り数量が3,000で、買い数量が30,000などの場合です。
このように、ストップ高の場合、一方的に相当数の買い注文が入ります。
本来であれば株価がつかない状態ですが、比例配分を行うことで強制的に株価をつけます。
比例配分は2つのルールで行われます。証券取引所のルールと証券会社のルールです。
1つ目の証券取引所のルールに関しては、買い注文を出している数量が多い順番に証券会社を並べ、それぞれの証券会社へ1単位ずつの割り当てを行います。
割り当てた後に売り注文に残りがある場合は、按分比率(買い注文と売り注文の比率)をかけた数量を各証券会社に配分します。
これにより、証券取引所から、各証券会社への配分が完了します。
次に、証券会社のルールです。
各証券会社が証券取引所から割り当てられた株を投資家へ配分します。
証券取引所→証券会社の場合は、証券取引所のルールが決まっていますが、証券会社→投資家への配分ルールは、各証券会社が独自に定めたルールが適用されます。
証券会社のルールに関しては非公開にしている会社も多いです。
公開している証券会社の例ですが、
- 楽天証券は注文時刻を優先
- GMOクリック証券は注文数量を優先
- マネックス証券は注文時刻を優先
- SBI証券は成行注文を優先で注文時刻を優先
- 松井証券は成行注文を優先で抽選
- エイチエス証券は成行注文を優先
- 注文時刻も優先
など各社バラバラですが、注文時刻を優先する証券会社が多いです。
要は早いもの勝ちの証券会社が多いということです。ストップ高を狙って利益を得ようと考えた場合、各証券会社のルールを把握したうえで、売買注文を出すことはとても重要です。
ストップ安の際に株価をつけるストップ安比例配分とは?
銘柄に対する大きなネガティブ情報などが入った場合は、株価が急落しストップ安になりやすいです。
業績の下方修正などが良い例で、特に市場の予測がない状態で発表されると一気に株価が下がり、ストップ安になります。
ストップ安の場合、わずかな買い注文に対して、大量の売り注文が入ります。
板情報で見た場合は、株価400円でストップ安、買い数量は2,000、売り数量は20,000など、一方的に偏った注文状況となります。この場合は、本来株価はつきません。
そのため、ストップ高比例配分と同様に、ストップ安比例配分で株価がつけられます。
比例配分が行われる際は、証券取引所が注文の多い順番に証券会社を並べ、1単位ずつ割り当て、残った分は按分比率で証券会社へ配分を行います。
証券会社へ配分された分は、証券会社独自のルールにて投資家へ配分されます。基本的にストップ高比例配分と同じです。
ストップ安の際に売りたい場合は、注文時刻優先、注文数量優先などの各証券会社のルールを把握したうえで注文を入れると、売買が成立する可能性が上がります。
比例配分を狙った投資方法のポイント
ストップ高やストップ安で大引けを迎えた場合は、翌日も同じ方向性に株価が動く可能性があります。
そのため、ストップ高に張り付いている株を買えれば、次の日に高い価格で利確できる可能性があり、利益を得るチャンスとなります。
このように、ストップ高・ストップ安のタイミングを狙って投資や売買することは、勝率が高いこともあり、1つの投資方法として頻繁に行われています。
利益を得やすいストップ高・ストップ安投資、口座数とルール把握が成功のポイント
比例配分を狙って投資を行う場合は、できる限り証券会社に口座を持つことがポイントです。
比例配分は証券取引所から証券会社毎に割り当てられますので、多くの証券会社に口座を持つことで、注文が成立しやすくなります。
さらに、各証券会社の独自ルールを把握したうえで、注文を出すことが大切です。
例えば、マネックス証券は注文時刻を優先しますので、遅い時間や引け直前に注文を出しても成立は難しいです。GMOクリック証券は注文数量を優先するので、少額注文の場合、成立する確率は極めて低いです。
資金力がない場合は、GMOクリック証券は避けた方が良いでしょう。
注文時刻を優先する証券会社であれば、1単位以上の注文で当たる可能性があります。
注文数量ではなく、時刻優先の証券会社で一刻も早く注文を出し待つのが良いでしょう。
1度では当たらなくてもストップ高・ストップ安の銘柄を狙って、口座数を増やし、証券会社に合った注文を入れ続けることで当たる可能性があります。
証券会社の口座数を増やし、早い時間に注文を出すだけでチャンスが掴める
ストップ高・ストップ安の場合は、翌日の株価の方向性が読みやすく利益を得やすいです。しかし、全投資家が売買できるわけではありません。
注文状況に偏りがあり株価がつかないため、比例配分ルールが取り入れられます。
証券取引所と証券会社の比例配分ルールを把握したうえで、極力確率が高い方法で投資しましょう。
口座数を増やしたり、早い時間に注文を出すことはノーリスクで行えますので、ストップ高・ストップ高投資に興味がある方は、ぜひ試してみてください!