- 株式投資
- 「三尊」「逆三尊」のだましやネックラインの見方
当サイトには広告・プロモーションが含まれています。
当サイトでは、複数企業と提携し情報を提供する広告収益モデルで運営しています。 当サイトを経由しサービスや商品のお申込みが発生した場合、各企業から報酬を受け取る場合がございます。三尊は上昇トレンドの終わり、逆三尊は下降トレンドの終わりを教えるトレンド転換指標
相場は上昇トレンド・下降トレンド・レンジの3つの局面から形成され、それぞれの局面が転換することを示す指標があります。
三尊は上昇トレンドから下降トレンド、逆三尊は下降トレンドから上昇トレンドへの転換を教えてくれます。
これらの指標は特徴的なチャートパターンをしているため比較的発見しやすく、売買注文を出すタイミングや利益確定の目安もわかりやすいです。
ここでは、三尊や逆三尊の特徴やチャートパターン、売買タイミングなどについて紹介しています。
初心者でも取り入れやすい指標でトレードチャンスの拡大が期待できますので、しっかりと把握をしましょう。
目次
上昇トレンドで出現する「三尊」とは?
トレンド転換を示す指標はいくつかありますが、三尊は、有効な指標の1つとして多くのトレーダーが参考にしているチャートパターンです。
なぜ「三尊」や「ヘッドアンドショルダートップ」と呼ぶのか?どんな形状をしているのか?など、三尊の基本的な内容・シグナルについて確認をしていきましょう。
三尊(ヘッドアンドショルダートップ)は上昇トレンドが終わる際に出現する
三尊(ヘッドアンドショルダートップ)とは、上昇トレンド時に出現をして「上昇トレンドの終わり・下降トレンドへの転換を示す」チャートパターンのことです。
上昇トレンドが終わる際に必ず三尊が出現するわけではありませんが、出現した際は今後の相場展開を予測する有効な指標と考えられます。
三尊は3つの山と2つの谷で構成されていて、真ん中の山が最も高く、まるで仏像が三尊並んでいるかのように見えることから、日本では「三尊」や「三尊天井」など呼ばれています。
また、真ん中の山が「頭」、左の山が「左肩」、右の山が「右肩」と人間のようにも見えることから、海外では「ヘッドアンドショルダー」と呼ばれています。
上昇トレンド時に出現するヘッドアンドショルダーについては「トップ」がつき、下降トレンド時に出現するヘッドアンドショルダーについては「ボトム」が名前につきます。
上昇トレンド時に三尊が出現したら、「上昇トレンドが終わり下降トレンドへ転換する可能性がある」ということを覚えておきましょう。
三尊はトリプルトップと似ている。ネックラインを下抜けしたら売りシグナル
三尊のチャートパターンを知って「トリプルトップに似ている」と感じた人も多いのではないでしょうか。
トリプルトップも上昇トレンド時に出現するトレンド転換を示す指標の1つとされています。
しかし、トリプルトップは三尊と同じように3つの山と2つの谷で構成されていますが、3つの山の高さがほぼ同じです。真ん中の山が最も高い三尊とはその点が異なります。
三尊とトリプルトップで、すぐに見分けられるようになるまでに少し時間がかかるかもしれませんが
・真ん中の山が高い=三尊
・3つの山の高さが同じ=トリプルトップ
と認識しておきましょう。
三尊は、3つ目の山(右肩)が、真ん中の山(頭)を越えられず、2つの安値(谷)を結んだネックラインを下抜けした場合、下降トレンドへと転換する可能性があり、売りシグナルの合図と見れます。
三尊の逆パターン!?「逆三尊」とは?
三尊は上昇トレンド→下降トレンドへのサインですが、下降トレンド→上昇トレンドへのサインは逆三尊です。
三尊と同じように、トレンド転換を示す有効な指標として多くのトレーダーに利用されています。
三尊だけでなく、逆三尊のチャートパターンの特徴や上昇トレンド転換へのサインを把握することで、トレードチャンスを拡大することが可能です。
逆三尊(ヘッドアンドショルダーボトム)は下降トレンドが終わる際に出現する
逆三尊は、下降トレンド時に出現をして「下降トレンドの終わり、上昇トレンドへの転換を示す」チャートパターンです。
チャートの形は三尊を逆にしたもので、3つの谷と2つの山で構成されていて真ん中の谷が最も低くなっています。
三尊と同じように、トレンド相場で出現するからこそ意味のあるチャートであり、レンジ相場で逆三尊が出現しても何かを示す指標として捉えることはできません。
下降トレンドで逆三尊が出現=上昇トレンドへ転換として覚えておきましょう。
トリプルボトムと似ている逆三尊。ネックラインを上抜けしたら上昇トレンドのサイン
三尊がトリプルトップと似ているように、逆三尊はトリプルボトムと形状が似ています。
トリプルボトムとは、下降トレンド時に出現してトレンド転換を示す指標の1つで、逆三尊と同じように3つの谷と2つの山で構成されています。
逆三尊とトリプルボトムが異なる点が、逆三尊は真ん中の谷が最も低いのに対し、トリプルボトムは3つの谷の低さがほぼ同じ形状をしていることです。逆三尊とトリプルボトムを見分ける場合は
・真ん中の谷が最も低い=逆三尊
・3つの谷の低さが同じ=トリプルボトム
と覚えておきましょう。
逆三尊は、3つ目の谷が真ん中の谷よりも高い位置で切り返し、2つの高値(山)を結んだネックラインを上抜けした場合に、下降トレンドが終了して上昇トレンドへと転換する可能性があります。
三尊はネックラインを下抜けしたら売りシグナル、逆三尊はネックラインは上抜けしたら買いシグナルです。
「三尊(ヘッドアンドショルダートップ)」売りのタイミングと利益確定の目安
上昇トレンド時に三尊が出現した場合にどのタイミングで売り注文を出すのか、そして、どの位置を利益確定の目安として考えておくのか、これらを把握しておかないとせっかくのトレードチャンスを逃してしまう可能性があります。
相場に「絶対」はないにしても、可能性の高いタイミング、利益確定の位置を確認していきましょう。
売りのタイミングは?4つ目の山がレジスタンスラインを越えない場合がチャンス
三尊は、3つ目の山が真ん中の山ほど高い位置まで上昇せず切り下がり、2つの谷を結んだネックラインを割り込んだ場合にトレンド転換=売りサインとなるのが一般的です。
なぜなら、それまでネックラインはサポートラインとして支持線の役割をしていましたが、価格がサポートラインを下抜けすることで、今度はサポートラインがレジスタンスラインへと変わるためです。これまで強力に下支えしていた支持線が強力な抵抗線になります。
ただし、気をつけなければならないのが、価格がサポートラインを下抜けしてもすぐに切り上がり再び上昇する場合もあることです。
この場合、ラインを下抜けした=売りサインと考えて売り注文を出してしまうと大きな損失を負うこともあります。
慎重に利益を狙うためにも、サポートラインを下抜けしたあとに、4つ目の山がレジスタンスラインを越えられなかった場合に売り注文を出すのがをおすすめです。
「3つ目の山のあとにサポートラインを下抜け=売り注文」ではなく、「4つ目の山がレジスタンスラインを越えない=売り注文」とした方が、精度が高くなりリスクを抑えられるためです。
また、利益確定の目安としては、ネックラインを中心にして最も高い山(高値)と同じ値幅を目標にするのが一般的です。
くれぐれも、「三尊のチャートパターンが出現しそうだから売ろう」と先走るのはやめましょう。
「逆三尊(ヘッドアンドショルダーボトム)」買いのタイミングと利益確定の目安
相場は上昇トレンドと下降トレンド、レンジ相場によって形成されるため、三尊出現時の狙い方だけでなく、逆三尊出現時の利益の狙い方もしっかりと把握をしておきましょう。三尊・逆三尊の両方で利益を狙うことで、効率的に稼ぐことが可能です。
三尊同様、「絶対」はありませんが、買いのタイミングや利益確定の目安を把握しておくことでトレードの選択肢を増やすことができます。
買いのタイミングは?ネックラインを中心に同じ値幅を利益確定の目安とする
逆三尊の場合も三尊と「逆」というだけで、買い注文を出すタイミングや利益確定の目安となる位置・考え方は同じです。
3つ目の谷が2つ目の谷ほど低くならず、2つの山(高値)を結んだネックラインを上抜けした場合に、買い注文を出すタイミングと考えるのが一般的です。
しかし、三尊同様、ネックラインを上抜いても再び下がる可能性もあるため、「ラインを上抜けした=買いサイン」と考えて注文を出していると大きな損失を負う可能性もあります。
そのため、4つ目の谷がネックライン(サポートライン)を下抜けなかったときに買い注文を出すのがおすすめです。もちろん、この場合も損失を負う可能性はありますが、より長くチャートを見て注文を出すため精度を高めることが可能になります。
ネックラインを中心として、同じ値幅を利益確定の目安として考えます。
三尊・逆三尊に慣れてきたら他の指標と組み合わせてみよう!
三尊も逆三尊も「トレンドの終了、転換を教えてくれる」指標です。そのため、レンジ相場で探したりはせず、上昇トレンド・下降トレンド時に出現していないか探すようにしましょう。
出現したからといって「絶対」はありませんが、トレンド転換を予測する有効な指標になります。まずは、過去のチャートを見て、三尊や逆三尊が出現したあとに相場はどう動いているか確認してみてください。
そして、慣れてきたら三尊・逆三尊を他の指標と組み合わせて使い、より高い精度で相場展開を予測できるようにしていきましょう。