• 相場の転換点はチャートの足の形で読み切る!天底を感じるトレード知識
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ローソク足の包み足とはらみ線で相場の転換と流れをつかむ

2017年8月21日

株式投資を行うときは、その企業の体力、つまり資金力と売り上げ、新規事業にかかわる進捗状況や貸借対照表における資産状況など、チェックすべき項目はたくさんあります。
株式市場に上場している銘柄は日本だけでも3000を超える水準であり、海外の株まで含めるとその数は計り知れません。

しかし株式投資に研究は必要ですが、相場はそれだけではなく、人の思いによって動くことも忘れてはならない要素の一つです。
企業の体力や企業価値を詰め込んで数値化したものが株式であれば、その割安、割高は人の思いで変わるということにもなります。何かをきっかけに上昇基調であった株価が下落を始めるときや、その反対の時にも、多くの場合において相場に現れるチャートの形があります。

連続した2本のローソク足が特徴的な形になるときに、相場は反転や値飛びを起こすことがあります。
裏返すと、そこが起点になった相場が形成されるということであり、非常に有効な相場観測にもなる可能性があります。利用できればこの上ない武器となるので、使いこなせるようにしましょう。

2本のローソク足から取れる、3つの相場転換のサインと対策

株式投資を行っている投資家であれば一度は経験したことや見た記憶がある相場の転換ですが、その転換点の頂点やそこをよく見てみると、奇妙な共通点がることがわかります。

それは包み足、はらみ線、ハラミ線寄せ線があることです。
この3種類はよくチャート上に出現しますが、この仕組みを知らないままでは高値掴みや底値売りを経験することも少なくないでしょう。それほど重要でありながら失敗する投資家も多く、知らないまま取引を始めてしまう投資家も多いというのが現状です。

こうした取引内での失敗をなくすためにもローソク足の兆候は抑えるべきでしょう。

2本のローソク足から読み取れる事はその後のチャートを予想する兆候

ローソク足を見比べてみると、やはり相場の反転前にはやや値動きが大きくなる傾向にあります。
そのためこの転換点にはよく出るチャートの形が存在します。これはいつでも出るものではなく、市場心理がバランスを崩すときに見られるもので、包み足、はらみ線、はらみ線寄せ線と言われています。

この3種類はローソク足の組み合わせの中でも上位に位置する重要指標であり、信ぴょう性が高いことも知られています。
相場は得てして予想がつきにくい理由で推移しますが、その中にもしっかりとした両行が隠れていることを理解しておいてください。

つつみ足(抱き線)とはどんな形のものでなんの兆候なのか

ローソク足のチャート上に出現する包み足とは、陰線と陽線の組み合わせによって発生します。
連続した2日間のローソク足のうち、前日の陽線(陰線)よりも高値も安値も幅が広く、実線部分が前日の陽線(陰線)を包むような形で出現する陰線(陽線)のことを包み足といいます。

このサインが現れると、2日目が陽線であれば上昇、陰線であれば下落の兆候を示しています。

はらみ線とはどんな形のものでなんの兆候なのか

はらみ線とは2日間の連続したローソク足のうち、陽線と陰線の組み合わせによって発生します。
連続した2日間のローソク足のうち、前日が陽線で、その実践部分の中に2日目のローソク足がすべて入ってしまうような形をはらみ線といいますが、初日が陽線であって2日目が陰線であれば陽の陰はらみ、反対であれば陰の陽はらみとして扱われ、それぞれの2日目に着けた線の種類の方向へ進みやすくなります。

つまり2日目が陽線であれば上昇、陰線であれば下落の兆候ということになります。

はらみ線寄せ線とはどんな形のものでなんの兆候なのか

はらみ線寄せ線とは、はらみ線と同様に2日間の連続したローソク足で構成されるチャートの組み合わせであり、基本的な要件ははらみ線と同様ですが、2日目のローソク足が寄り引け同時線を形成している際にこの呼び方に変わります。
寄り引け同時線は陽線でも陰線でもないので、前日の線種によって判断します。前日が陰線であればその後は上昇、陽線であればその後は下落の兆候を示します。

2本のローソク足の種類と特徴は重要であり、売買のシグナルでもある

上記のように2本の連続したローソク足を分析することにより、比較的簡単に相場転換のシグナルを確認することができます。
相場を取り扱う上で、売買のシグナルを見つけながら取引をすることで、最後のババを引かないように取引をすることが可能になります。初めにも述べたように、株式投資には資金の流動や人の思惑が錯綜するため、簡単にはうまくいかないというイメージが強いでしょう。

しかしチャートの形を分析するということは、それらの要素が反映されたものを分析することになるため、効率が良くなります。入門ですが非常に重要であることを念頭に置きましょう。

窓(ギャップ)の買い/売りシグナルとその後の相場動向は

チャート上での窓とは、前日のローソク足と、次の日のローソク足が離れてスタートしてしまうことで、主に選挙や経済会議などの後に発生しやすい傾向があります。
このチャートが発生したら、窓を開けた方向(上の窓、上昇した場合、下の窓、下落した場合)と反対に一時的に進み(窓埋めといいます)その後窓を開けた方角に動きなおす傾向が強いです。

したがって窓を開けたらしばらく待つか、反対方向に仕掛けて、3日後あたりにひっくり返す戦法が有効になります。

包み足(抱き線)の買い/売りシグナルとその後の相場動向は

包み足が見られたら、それまでの相場のトレンドとは反対に動く可能性が非常に高いです。
つまり上昇してきての陰線での包みであれば下落方向へ、下落時の陽線の包みであれば上昇へと転換するので、もっとも初心者にもリスクが低い投資の方法となるでしょう。

下落している銘柄のチャートをよく見て下のほうで包み足となっているものを探すと成功率が高くなります。

はらみ線の買い/売りシグナルとその後の相場動向は

はらみ線は包み足と同様な売買のシグナルです。チャートの形をよく見てはらみ線が出ていないかしっかりと確認をしましょう。

前述のように前日のチャートから探る場合もありますが、価格的に下のほうでも下落のはらみ線が出ることも想定に入れておきましょう。シグナルの読み違いは致命傷にもなりかねないので注意してください。

毛抜き天井/底のシグナルとその後の相場動向は

毛抜き天井(底)はこれまでとはやや違ったローソク足の判断基準になります。
これまでの組み合わせは陽線と陰線に組み合わせでしたが、毛抜き天井/底は価格を基準とするため、ローソク足の色は判断の基準となりません。

毛抜き天井/底で注意する点は、ひげと呼ばれるローソク足の上下に細く伸びているもので、その時間領域の高値や安値を表現します。
毛抜き底の場合2本の連続したローソク足の安値が同値になることが下落のシグナルとなり、毛抜き天井は高値が同値となるので上昇のシグナルとなります。
したがって毛抜き天井/底はどこにでも発生する可能性があるので、横ばいの銘柄などには使いやすいシグナルといえるでしょう。

2本のローソク足の形をしっかり理解することで負けない相場やポートフォリオを形成することが可能

これまで2本のローソク足から売買のシグナルを導き出してきましたが、このほかにも3本や5本などで判断する方法があります。
しかし相場の起点となる転換点は、難しいことではなく2本のローソク足から導き出すことが可能です。
そのため初心者でも簡単にポートフォリオの形成が可能になります。

株式相場とは、資金の流れを読みつつ、しっかりとサインやシグナルをつかみながら大きな流れに乗る必要があります。
そのためにも最も基本的であるローソク足の分析を行うことで、大損をしない取引へ向けてポートフォリオを組みましょう。

著者情報
オールマイティなトレーダーを目指して日々奮闘中 投資で5000万円貯める事が目標。 基本ビビりなので日々可愛い利益をコツコツ貯めています。

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