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- 成長株とは?見つけ方と成長株に共通する注目すべき指標
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株の醍醐味は「安く買って、高く売る」ことです。
高く売るためには株価が上がらなければいけません。そして株価が上がるかどうかは実際のところ誰にも分りません。しかし上がる可能性の高い株を見つけることは可能です。
またこれまでに大きく株価を上げてきた会社を見ていくことで共通の特徴も見つけることができます。
一方で株価が上がっているように見えても実は、成長しているのではなくたまたま上がっているという場合もあり、その見極めが重要です。
本記事では成長株の見分け方と本当の成長株と、たまたま株価があがっているだけの株の見分け方を分かりやすく説明していきたいと思います。
目次
株価が上がっている=成長株ではない?? 成長株と景気変動株の見極め方
株の投資で利益を上げるためには「安く買って、高く売る」ことが基本になります。究極のコツといってもいいでしょう。
しかし、それがなかなかできないので時には失敗もします。
成長株と景気変動株って何がどう違うの?
株価が上がっている銘柄の場合、これからも伸び続けるならば買っておいてもいいでしょうし、たまたま高値を付けているだけで今後値下がりするようであれば、買うのは避けた方がいいでしょう。
ところで、株価が上がるというのはどういうことでしょうか?
株価が上がるということは将来の収益性が期待されている、ということになります。ですから株価が上がっている株は「成長株」だと言えます。
ところが株価が上がってきているからと言って必ずしも「成長株」だとは言い切れません。
アベノミクスなどの政策で景気が上向いてくると株価も全体的に上がってきます。
ところが、景気は雰囲気ですのでいずれ、会社の実力に応じた株価に落ち着いてしまいます。このように企業の実力とは関係なく株価が上がっている株を「景気変動株」と呼びます。
見極めるためには何に注目したらいいの?
「成長株」だと思っていた銘柄が「景気変動株」だった場合、ちょっとしたことで大きく値を下げることもあります。
しかし、本物の「成長株」であれば、市場全体の動きから多少値を下げることはあっても、いずれ会社の成長に応じた株価に追いつき、株価は上がり続けるのです。
つまり株価が上がっている銘柄の「成長株」なのか「景気変動株」なのかの見極めが大切になってくるのです。
では、見極めるためにはどうしたらいいのでしょうか?
一言で言ってしまえば、「持続的に成長し、今後も成長が見込める会社」であるかどうかを見極めればよいということになります。
こうなってくると、
「持続的に成長し、今後も成長が見込める会社」=「いい会社」
であるかをどのように判断すればよいか、そこが一番知りたいところですよね。
株に投資するかどうかを判断するときには様々な材料から判断します。「成長株」を見つける時にもいろんな方法があると思いますが、筆者がおすすめするのは「投資の神様」ともいわれるウォーレン・バフェット氏が重視している2つの指標です。
詳しく見ていきましょう。
見極めるときのポイントと注意点
「成長株」を見極めるためには投資家によっていろいろな手法を使っていると思いますが、筆者がおすすめするのはウォーレン・バフェット氏も重視しているというEPSとROEという数値です。
EPSは1株純利益のことROEは株主資本比率です。
EPSについて少し詳しく見ていきましょう。
EPSは当期純利益を発行株数で割って求めます。EPSを見るときには単年度ではなく、経年の変化を見ることが大切です。
EPSが伸び続けている会社は安定して利益をあげていることになりますから、将来的にも成長していくであろうことが期待できます。
一方、ROEは企業がどれだけ株主から集めたお金を使ったかを示しています。
純利益を株主資本で割って求めます。ROEが高ければ、利益を生み出す力が高い会社だと言えます。
ROEは8%が平均的で、15%以上になると優良であると判断されます。
ROEはウォーレン・バフェット氏をはじめ海外の投資家が重視しているため、ROEが上昇している会社の株価は上がりやすい傾向にあります。
EPSやROEが高ければそれでいいのかと言えば、そうではありません。
EPSは経年変化を見るとともに、売上も上がっているかを確認しましょう。売上が上がっていないのに利益だけが上がっている会社は今後の成長の見込みは低いと考えられます。
またROEについても分母である自己資本が小さいと大きくなっていきます。
自己資本が単純に少ないのであればいいのですが、負債が大きすぎるために自己資本が小さくなっている場合には注意が必要です。
本当に今後も成長していくのか?
その他にも特に成長の見込みについては検討した方がいい点があります。
過去の実績は素晴らしいけれど、この先は見込みがない、という場合もあります。業界全体の動向を確認する必要もあります。
また、成長し続けるためには新しい製品やサービスを開発していく必要もあります。そのための設備投資をどの程度しているのかにも注目しましょう。
余談ですが現在比較的小さな会社と、例えばトヨタのような大企業であればどちらの方が成長率は高くなるでしょうか?
小さな会社の方が大きく伸びる可能性がありますよね。「成長株」を見つけるには時価総額が比較的小さな会社を狙うことも重要です。
筆者の独断!2017年に注目していい成長株
筆者の独断で、2017年に注目したい成長株をご紹介したいと思います。
2017年、注目したい成長株を2つご紹介します!
筆者はゲームが好きなのでゲーム業界で2017年に成長が見込まれる、つまり売上が上がり、利益が拡大しそうな企業を2銘柄ご紹介します。
ディー・エヌ・エー
ディー・エヌ・エーは2016年の上期では営業利益34%増となり株価が1500円台から3900円台まで伸びました。
その後2016年12月にWELQなどのキュレーションサイトにおいて他サイトからの組織的な無断転用問題などが表面化し、株価が急落しています。
「Mobage(モバゲー)」等のゲームの動向に注目しなければいけませんが、今後のスマホゲーム市場のさらなる拡大を見込んで筆者は注目しています。
任天堂
ゲームと言えば任天堂ははずせないメーカーです。
2016年にはスマホ向けのゲーム「ポケモンGO」が大ヒットし、その後もスマホ向けのゲームを発表しています。人気タイトルのマリオシリーズやファイアーエムブレム、どうぶつの森などのゲームタイトルが目白押ししている点も評価できます。
さらに、発売が近い任天堂スイッチにも注目が集まっています。新製品による業績の向上は成長株だと言えるので要チェックです。
「成長株」の見つけ方の極意
ここまで説明してきましたが、結局は「将来の成長の見込み」があるかどうかが「成長株」の大切な要因です。
それを確認するための指標としてEPS、ROEを紹介しました。
この2つの数値はともに利益が拡大するといい数字になります。そして利益を支えているのはやはり売上だということを忘れてはいけません。
売上を上げるには商品やサービスが魅力的かどうか、競争力があるかどうかです。
そのため成長株を見つけるときにはすでに紹介した指標だけでなく、その会社の商品やサービスにまず自分自身が魅力を感じるかどうかを大切にするのが極意だともいえます。