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- チャートの「だまし」って何?騙されないために対処法も教えます。
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株のサイトをみていて「だまし」という言葉をみかけたことはありませんか?
これは主にチャート分析で起きる現象で、株式投資をおこなう上では重要な知識です。
この記事では「だましとは何か」から見極め方、さらにはだましが発生した時の対処法までを紹介していきます。
これを読めば、だましについて簡単に知れるので、ぜひ参考にしてください。
目次
トレンド相場、レンジ相場に出現する「だまし」とは?
「だまし」とはテクニカルの売買サインと反対の値動きをすることをいいます。
例えば、トレンドラインをブレイクして、買いのサインが出たのに、ブレイクした後、価格が上昇せずに下落してしまう場合などです。
「だまし」は全てのテクニカルで起こり、また、毎日チャートで見られるほど頻繁に起こる現象です。
上昇/下降トレンド相場に出現する
上昇トレンドであれば安値と安値を結んだトレンドラインが引けます。
そして、教科書通りにいくと、トレンドラインをブレイクしたら上昇トレンドは終わるとされています。
しかし、トレンドラインを一度ブレイクしたのにもかかわらず、再度価格が戻るのはよくあることです。
ここで、サイン通りに売りでエントリーすると、その後価格が上昇して含み損になってしまいます。
また、上昇トレンドが終わったと判断して利確してしまうと、価格が上昇して利益を逃してしまうことになります。
トレンド相場では他に移動平均線でもだましが発生します。
トレンドラインと同じように、移動平均線をブレイクしたのに、再度ローソク足が移動平均線の上に戻ってきてしまう場合です。
もちろん、下降トレンドはこの逆の現象が起きます。
下降トレンドでは、価格が高値同士を結んだトレンドライン(上値抵抗線)を超えると下降トレンドが終わり上昇トレンドが始まると言われていますが、再び下降する場合もあります。
トレンドラインをブレイクしたからといって、すぐに買い注文を出したり、信用売りの損切りをしてしまうと利益を得ることができません。
上昇トレンドや下降トレンドどちらの場合も、「トレンドラインをブレイク=トレンド転換」ではなく、あくまでもトレンド転換する可能性があるということだけですので、「だましかもしれない」と警戒し、動向を注視しましょう。
レンジ相場に出現する
ある日もみ合っていた価格が900円を超え、1000円になったとします。
多くの投資家はレンジをブレイクしたと思い、買いの注文をいれるポイントです。
しかし、それがだましとなって1000円になった次の日の価格が700円に再度戻ってしまいます。
このような値動きがレンジ相場でよくみられるだましです。もちろん、ブレイクしたと思い買い注文を入れたら大損してしまいます。
補足~「騙し上げ」と「騙し売り」~
株式投資ではチャートのだまし以外に「騙し上げ」と「騙し売り」という言葉もあります。
騙し上げは大口の投資が高値で売り抜けたいために、株価を吊り上げることです。吊り上げた投資家は高値で大量の売り注文を入れるため、多くの場合、株価が上昇したあとは暴落します。騙し売りはこの逆の現象がおきます。
だましの見極め
だましの最も簡単な見極め方は、他の要因と合わせて判断することです。
例えば、トレンドラインだけではなく他のテクニカルのサインもみてみるなどです。
ファンダメンタルズも併せて判断するのはもっとも簡単な方法です。
他の要因と組み合わせてだましを見極める
レンジ相場の例で考えてみましょう。
例えば、株価が700円から900円でもみ合っていて、ある日900円をブレイクして1000円になったとします。
先ほどは、これがだましとなって、1000円になった次の日に700円になりました。
しかし、シグナル通りに次の日も1100円、1500円・・・と株価が上昇していく場合もあります。
この時はテクニカルだけではなく、ファンダメンタルズも含めて判断するのは非常に効果的です。
たとえば、株価が大きく上昇した場合は、
- 業績が予想よりも良かった
- 上方修正が発表された
- ポジティブな合併が発表された
- 日本株全体が大きく上昇した
- 自社株買いをおこなった
など、他にもいろいろな理由が考えられます。株価は投資家の心理を表すものでもあり、ポジティブな要因が発生すれば上昇し、ネガティブなことが起きれば下落するものです。
下降トレンド中にトレンドラインをブレイクして、トレンド転換を匂わすサインが出現した場合は、上記のようなポジティブなニュースが発表されていないか確認をしましょう。
他のテクニカルもふくめて総合的な判断を
また、価格がブレイクしたからといってすぐに判断しないで、他のテクニカルと組み合わせるのも有効です。
たとえば、下降トレンドでトレンドラインを上にブレイクするのに加え、
- 移動平均線でも深い角度でゴールデンクロスが出現
- ボリンジャーバンドで価格が−2α〜−3α付近に達している
- ダブルボトムやヘッドアンドショルダーボトムの出現
など、さまざまな指標も含め判断することが大事です。
1つの指標だけでなく、複数の指標をもとにすることで予測の精度が向上します。
また、トレンドラインをブレイクしてすぐに「トレンド転換」と判断せずに、値を戻した際にトレンドラインを下値支持線として再び大きく上昇するまで待つようにすると、さらに確実性を増した予測が可能です。
このように、他のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析も組み合わせ、総合的に判断をすることでだましを見極められる可能性が高くなります。
対処法
だましはいくら見極め方がわかっても、残念ながら100%回避する方法はありません。
なので、だましにひっかかってしまった時に、どのように対処するかが非常に重要です。最後に、だましの対処法を紹介します。
一番は早めの損切り
大事なのは、早く損切りすることです。
また、だましがわかっていれば、エントリーする前に損切の価格を決めておくこともできます。
例えば、トレンドラインのブレイクを狙うのであれば、どこの価格に戻ってきたらだましになるのかを考えて、そこに損切り設定すればいいだけです。
だましの場合、一度ブレイクした方向と逆の方に価格が走ることがしばしばあります。例えばレンジを上にブレイクしたらそれがだましとなり、その後は価格が暴落するケースです。
なので、素早い損切りをしないと含み損が膨らむので、注意したいです。
初動で入らないで2番目の動きを待つ
もう一つは初動で入らないで2番目の動きでエントリーする方法です。
だましの対処法としてはこれが一番安全でしょう。
例えば、一度ラインをブレイクしてもそこでエントリーせず、時間をおいてだましでないか確認します。
そして、だましでないと判断できたらエントリーするだけです。
つい、取引の際は焦りがちになってしまいますが、ラインをブレイクした後しばらくは、トレンドが続きやすいので、待っていても十分間に合います。
だましを意識して心理的な対策も
だましにあうと、せっかくの収益チャンスを逃した気分になり、ショックも大きいですね。
なかなか損切できない人もきっといるはずです。
なので、エントリーする前からだましを意識して、心理的に備えておくことも非常に大事です。
そうすれば、万が一だましにあっても、素早く損切りできます。また、焦らずだましを見極めてエントリーもできます。
対処法としては、だましを知り、日ごろから意識しておくのも非常に大事です。
まとめ
だましは、テクニカルのサインとは反対の値動きをすることです。
トレンド相場でもレンジ相場でも、毎日のようにチャートで発生します。
だましを見極める方法は、複数のテクニカルや、ファンダメンタルズも含めて総合的に判断することでできます。
また、それでもだましにひっかかってしまうことはあります。その時は、素早く損切をし、エントリーする前からだましがあるのをこころがけておくのも大事です。
ぜひ、この記事を参考に、だましを回避して有益な取引をしてみてください。