• 株を買う時にチェックしたい 会社の業績と数字のミカタ
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いい会社を見分けるための業績、数字の分析方法 教えます

2017年3月17日

みなさんは株の購入をするときになにを重視していますか?チャートや各種の指標を確認したり分析したり、それぞれの投資のスタイルに合わせて銘柄の選定や売買価格を決めていると思います。

しかし、どんなに注意深く検討して購入したとしても、思うように値が上がらなかったり、損をしたりすることが起こりうるのが株の世界ですよね。
そして、できることなら損につながる取引はなるべく避けたいと思うのも当然のことです。

今回の記事では、値上がりを期待していたのに上がらなかった、上がるどころか下がってしまった、という残念な結果を防ぐための方法の1つである、業績のチェックについて解説していきます。

気になる会社を見つけたらまずチェックしたい数字とは?

株に投資をするときにどんな会社の株を買うでしょうか?それはもちろん「いい会社」の株を買いますよね。では、「いい会社」というのはどんな会社でしょうか?ズバリもうかっている会社です。

もうかっている会社というのは良い商品やサービスを通じて社会に貢献しており、しかも経営がうまくいっているということです。
そういう会社だからこそ、多くの人が応援し株価が上がったり配当をもらえたりします。株を買う時にどの銘柄を選ぶか、それはもうかっている「いい会社」の銘柄を選ぶことです。

さて、もうかっている「いい会社」はどのように探せばよいのでしょうか?まずは自分が気になる会社について調べてみることです。自分が気になる会社を見つけたらその会社の「業績」を確認してみましょう。業績をみることでその会社がもうかっているかどうか、「いい会社」なのかどうかがわかります。

では具体的には業績のどの数字を見ていくのがよいのでしょうか?会社の業績を確認するときには「四季報」などで確認することが多いと思います。
業績には「決算時期」「売上」「営業利益」「経常利益」「利益(純利益)」「一株利益」「配当」などが書かれていることが多いです。その他にも株価と他のデータを組み合わせて出される「PER」「PBR」「PSR」といった指標も参考になります。

簡単にそれぞれの数字について確認しておきます。「売上」はその会社の商品やサービスを売った金額です。売り上げがなければもうかりませんので、売上が年々伸びてきている会社が理想的です。

「営業利益」は主に本業での利益のことです。売上から原価と販売管理費を差し引いたものです。本業でしっかりと利益を出しているかを知る指標になるのでしっかりみておきましょう。

営業利益に本業以外での利益を足したものが「経常利益」です。有価証券の売却益や配当、預金利息なども加わるので、営業利益に比べてその会社の業績を正確に判断できます。

「利益」が最終的なその会社の純利益になります。もっとも重要な数字だともいえます。
これは特損といってその年にだけ発生した特別な利益や損失も計上されます。また、最終的な利益を示しているので、税金も差し引かれた金額になります。

「割安」な銘柄を選ぶときに参考にしたい数字

先ほど業績についての数字をざっと説明しましたが、業績についての数字と株価などのデータを合わせた「PER」「PBR」「PSR」などの指標もチェックしておきたい数字です。

「PER」は株価収益率のことで株価を1株あたりの利益で割ったものです。仮に株価が1,000円で1株あたりの利益が40円だとすると1,000円÷40円=25倍ということになります。PERが低いと「利益の大きさ比べて株価が低い」ということになります。逆にPERが高い会社は「利益のわりに株価が高い」という状態になります。
成長期待が高いために現在は株価が高いが、今後下がる可能性もある、と考えられます。

その他の「PBR」「PSR」もある会社の株が割安かどうかを判断するときに参考にできる数字で、PBRはPER同様数字が低ければ割安、数字が大きければ割高と考えられます。

業績以外でも「いい会社」かどうかを判断する材料

業績以外にも自分が気になっている会社が「いい会社」かどうかを判断する材料はあります。株を購入しようと考えるときにその動機はひとそれぞれです。

安く買って高く売りたい人、信頼できる会社の株の配当を目当てにする人、珍しい商品などの株主優待を期待している人や、純粋にその会社を応援したい人などさまざまですね。

業績以外に「いい会社」かどうかを判断するには、まず自分が何のために株に投資しようと思っているかをはっきりさせることです。その上で判断すればいいのですが、それでも一般的に「配当」や「株主優待」の利回りが大きい方がいいですよね。

業績以外にもその会社は株主に対してどれだけ還元しているかをチェックするといいです。

「配当」は一株あたり会社が株主にどれだけ利益を還元しているかを表します。株価に対する配当の割合、つまり配当利回りが高ければ高いほど還元率が高いということになります。株主優待も同じで、飲食料品や自社サービスの割引などをもらえます。
この配当や株主優待がどれだけお得かをチェックすることも「いい会社」かどうかを判断する材料になります。

上記以外でも、社会全般のニュースは重要です。事件、事故や国の方針などにも株価は影響をうけます。
自分が気になる会社を見つけたら、その業界全体に関係するニュースやその他のニュースもチェックしておくといいでしょう。

「いい会社」だと思ったのに・・・こんな後悔をしないために

この章では、株を購入するときによくある失敗を紹介しながら、業績などの数字をチェックしておくことの重要性を確認していこうと思います。

ぐんぐん値上がりしている株を購入したが、その後失速

「このところぐんぐん値上がりをしている株がある、この株は人気だから今買っておけばきっともうかるぞ。」そう思って購入した株が、その後まったく値上がりせず。こんな失敗をする人も多いですよね。

株価がぐんぐん値上がりをしている会社が必ずしも「いい会社」とはいいきれません。割安だと思って買った株でも割高になれば売られる。そういうものです。

会社の利益は株価が上がったからと言って増えるものではありません。
利益が変わらないまま株価だけが上がれば、先ほど紹介したPERが大きくなり、割高だと判断されるようになります。

そんな失敗を繰り返さないように 業績のチェックを忘れずに

人気だからと言って割高な株を購入し、その後株価が上がらず、もっと悪ければ株価が下がり損をする。そんな失敗をしないためにも業績のチェックは欠かせません。

業績のチェックを通じて、現在の株価が割安なのか割高なのかを自分で判断するようにしましょう。
また、過去の業績などと照らし合わせ、その会社が健全な経営を続けているのかどうかもチェックしたいところです。

また、過去の業績、業績予測を一度みただけで安心してはいけません。社会は生きています。

好調だった会社が突然失速したり、その逆もあります。
業績のチェックは定期に的に、4半期ごとには必ずするようにしましょう。合わせて新聞などで最新のニュースを常に仕入れていくことが大切です。

株を買う時にチェックしたい会社の数字

ここまで株を買う時にまずチェックしたい会社の数字としての業績についてみてきました。業績のチェックはその会社がどんな会社なのか、経営基盤はしっかりしているか、本業でもうけを出せているのかなどをチェックするとともに、現在の株価が割安なのか割高なのかを判断する上で欠かせない数字です。

業績のチェックを怠ったがゆえに失敗して損をすることもあり得ます。業績のチェックは四季報や各証券会社のページなどで簡単に確認することができます。
株を長くやってたくさんの利益を出している人でも、これから始めようとする人にも同じ数字が提供されているわけです。

「いい会社」を見分けるには業績をチェックする他にも、配当金や株主優待を確認することも大切です。その他にも、その会社がどんなモノやサービスを扱っているのかも確認し、株主としてその会社を応援していけるといいですね。
  

著者情報
自虐に突っ走る投資初心者。腹八分目を肝に銘じつつ、欲と恐れと戦いながらどこまで我慢できるか毎日チキンレース繰り広げてます。

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