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- 成長株の戦略はこう立てろ!チャートが下降トレンドでも問題なし?
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株式投資における考え方には様々あり、100人いれば100通りと言っても過言ではありません。そのため多くのプロ投資家が様々な見方で攻略や戦略を紹介しています。
そのどれもが正しいものであり、間違いはありません。
様々な考え方があるが故、そのどれもが正しいものであるが故に、初心者投資家は迷い・悩み・苦しむのです。そして負けに陥ります。
成長株投資を考えた時、初心者投資家は何をもとに銘柄選択を行えばいいのでしょうか。
成長株投資には成長株の基本的な考え方があります。
成長株投資(グロース株投資)は、割安株投資(バリュー株投資)と並んで有名な投資手法であり、投資初心者でも基本的な戦略やファンダメンタルズ分析を把握すれば十分に利益獲得が可能です。
まずは基本をおさえ、その上で自分にあった攻略や戦略、解説などを参考にする、そうそればきっといい結果が導き出せることでしょう。
目次
成長株の投資戦略の基本的な考え方。「長期投資」「割高でも投資」の意味と解釈
成長株投資戦略の基本的な考え方として、
「成長株投資は長期投資だ」
「成長株投資は割安株投資とは異なるので、割高であっても投資すべきだ」
と聞くことがあります。
「成長株投資は長期投資だ」の意味
企業の成長には時間を要するということを意味しています。
企業の成長は1日、2日で可能になるものではなく、3カ月・6か月・1年・3年など長ければ5年以上ということもあります。
この期間の差は、その成長がどれくらいのものなのかという目標により異なります。
例えば、日本一制覇という目標と世界一制覇という目標を比べた時、どちらが時間を要するでしょうか。
ほとんどの場合は、日本一を経由として世界一を目指しますよね。世界一にはそれなりの時間を要するということです。
成長株投資も考え方は同じです。
企業の成長目標はそれぞれであるため、それに要する時間や期間も異なります。ただし、1日、2日ではなく、その目標達成に対する時間が必要であること、これはどの株式にも言えることです。
投資家として企業の成長を期待しその成長を見守る、そのためどうしても時間は必要になり、投資期間も長期になるのです。
「成長株投資は割安株投資とは異なるので、割高であっても投資すべきだ」の意味
成長株とは 今後大きく成長すると思われる株式 ということであり、割高であってもその株式が成長の過程であれば問題はないということです。
成長の過程であれば、現時点よりも企業は今後大きくなると考えられます。その成長に伴い株価も更なる上昇を見込むことができ、現在の株価は割高には値しないという考え方ができるのです。
成長株投資では短期投資と長期投資、どちらを選択すべき?
成長株に投資をすると考えた時、短期投資と長期投資のどちらを念頭に置きますか。
結論からいうと、成長株投資は長期投資でも短期投資でもないと考えるべきで、成長株投資は業績が成長すると考えられる限り持ち続ける戦略ということができます。
つまり、短期投資となるか長期投資となるかは投資家だけが決めることではなく、その会社の業績の伸びによるところが大きいということです。
もちろん、業績の見通しが1週間で悪くなることはまれなので、事実上ある程度の期間保有し続けることになるでしょう。
企業業績は良好な時ばかりではなく、目標未達や業績鈍化という株価マイナス要素もあり得るという事を考えなくてはいけません。
成長株投資では、成長を阻むようなマイナス要因の発生や業績の伸びがはっきりとわかるほど鈍化した場合などには、手放すという大きな決断をせざるを得ないということもあります。時にはすぐ損切りする用意をしておく必要もあります。
そのため、長期投資と短期投資を区別しないことをおすすめします。
長期投資にこだわり過ぎる・・・株を持つべきではない状態で投資し続ける原因
短期投資にこだわり過ぎる・・・更なる株価上昇が見込めるにも関わらず手放してしまった
という状態を作り出すことになってしまいます。
成長株投資では長期投資や短期投資という考えではなく企業業績によって判断をする、場合によってはすぐに手放す柔軟性を持つ、これが成長株投資の基本的な考え方です。
成長株の買い時と売り時は、ファンダメンタルズとチャート分析の組み合わせ
成長株投資とは成長が期待できる株式に投資することであり、銘柄の選択では割安や割高は二の次、まずはファンダメンタルズが最重要項目です。
ファンダメンタルズから銘柄の選択をした次は、成長株の購入、売却です。
成長株売買のタイミングはどのように計ればいいのでしょうか。株式投資の基本である購入・売却ですが、そのタイミングはとても難しいものです。
そこでタイミングを計る一つの方法として、チャート分析があります。
簡単なチャート分析をすることで売買のタイミングのヒントを得ることができ、かつ安心して売買できるというメリットが生まれます。
ファンダメンタルズ分析とチャート分析の両方を利用して、絶好の売買タイミングを計る方法がおすすめです。
成長株投資なら割高で買ってもOK?少々の割高なら問題はないが・・・
成長株はただ単に割安な株式とは違い、成長を予想させる要因や要素を持っている株式であるため、現時点で割高であっても投資すべきということを表しています。
ただし、割高にも限度がありますし、株式投資の基本は安く買って高く売ること。
成長株投資も基本は同じで、なるべく割安な成長株を、割安なタイミングで購入する努力はすべきです。
あまりに割高で購入しすぎると、業績が伸びているにもかかわらず株価が下落してしまうこともあります。
株価は企業業績を素直に反映している?業績以上に割高となっている銘柄には要注意
株価は、その企業の業績を素直に反映しているものでしょうか?
実はそうではなく、例えば近年のアベノミクス相場のような相場全体が引き上げられている状況では、業績以上に割高になる事があります。
割高になりすぎている株の中には、ローソク足が急騰を繰り返し、「山」の形になっていることがあります。
この場合、もし「山」の天井で購入してしまったら、その後株価急落に直面することになり、泣く泣く損切りをするか、または再度株価が上昇するまで保有する、というどちらかの選択に迫られます。
再度株価が上昇するまで保有するとしても、業績がもう一度株価を引き上げてくれるまで何年かかるかわかりませんし、高値更新となるかもわかりません。
損切りでも保有するにしても、投資として大きな判断ミスであることに変わりはありません。
そうならないように、なるべく割高な銘柄を避ける、割安なタイミングで購入する、といった戦略が重要です。
極端な高値掴みを避けるだけなら大抵、チャート形状によるテクニカル分析によって判断することが可能です。
高値掴みをしないためにも、チャートを組み合わせて分析してみるといいでしょう。
買い時と売り時のタイミングは?成長株でもチャート分析がかなり重要
成長株投資においても、チャートによるテクニカル分析は重要であると考えています。
投資家によっては業績の伸びなどファンダメンタルズ分析だけを行っているケースもあるようですが、できるだけ割安な株を割安な水準で購入するに越したことはなく、そのためにチャート分析は有力です。
売却時もできるだけ多くの利益を確保するため、一つの手段としてテクニカル分析を大いに活用することができます。
成長株投資だけに限らず株式投資は安く買って高く売る、これが基本でありこれに勝るものはありません。
そのために、チャートによるテクニカル分析を活用し投資成績を上げる・株式売買の指標としてテクニカル分析を利用するのです。
テクニカル分析が投資判断の大きな力、心強い味方となってくれることでしょう。
急成長株の買い時は?テクニカル分析による「押し目」待ちの戦略
成長株に投資する際の買い時は、なるべく割安なタイミングで購入すること。これが最も大切です。
そして、割安なタイミングで買うために重要なのは「押し目」を待つこと。
押し目の意味、押し目待ちの戦略と判断を見ていきましょう。
押し目とはどういう意味?
押し目とは一時的な株価の調整(値下がり)のことです。
有望な成長株などは右肩上がりの上昇トレンドを描いていることが多く調整の機会が少ないと考えがちですが、一時的な押し目は定期的に訪れます。
押し目待ちの戦略は、まさにテクニカル分析の王道
成長株の投資家は、テクニカル分析をあまり多用しない傾向にあります。
他の投資家と差をつけるために基本的なテクニカル分析を組み合わせること、これだけでも勝負に十分勝てるはずです。
テクニカル分析を利用した押し目の戦略はプロが活用する戦略の一つでもあり、勝てる投資の王道とも言えます。
押し目をどのように判断すればいいのか?
押し目の典型的な例は、いわゆる「ジグザグ」の下の部分を待つことです。
② 高値Aに到達し、売りが入ることで株価調整に入る
③ 調整していたが、安値Bで下げ止まり、ひと段落する
④ ふたたび買い支えが入り、上昇。高値Aを超え、高値Cに到達
このようにA→B→Cとジグザグしながら株価は上昇していく過程で、安値B(③)の押し目を待ちます。
テクニカル分析としては簡単すぎるものですが、成長株の大多数の投資家はファンダメンタルズ分析なのでこれくらいシンプルなものでも十分効果的です。
チャートが下降トレンドでもまったく問題なし!むしろ安く買えるチャンス
押し目待ちによる購入が効果的とはいっても、「下降トレンドの始まりではないのか?」と不安を感じる方もいるでしょう。
結論として、成長株投資は「上昇トレンド」「下降トレンド」という考え方はおまけ程度としておいて問題はありません。
なぜなら、現在下降トレンドであったとしても将来的に上昇トレンドへ向かえばいいからで、また、将来的に上昇トレンドへ向かう見込みは、ファンダメンタルズ分析で打ち出せているということです。
ファンダメンタルズ分析により、業績の伸びが継続する可能性が高いことが確定しているにもかかわらず、下降トレンドであるということは矛盾しています。
おそらく全体の相場や一時的な需要と供給が影響して、下降トレンドとなっているのでしょう。
戦略上の問題で重要となるのは、あくまでファンダメンタルズで、その根本がしっかりしているのであれば、むしろ下降トレンドは安く仕込めるチャンスとして考えるべきです。
成長株の売り時はいつ?業績の伸びが鈍化したら売りの検討を
成長株を売却するタイミングとして最適なのは、購入時のシナリオが崩れたとき、つまり業績の伸びが想定よりも鈍化してきたときです。
業績の伸びが鈍化しているということはいずれチャートが下を向くことも時間の問題と考えられます。
例えば、売上高が毎年30%ずつ伸びているところを、近年では20%、10%と鈍化させているというケースでは、売りを検討するべきです。
業績の伸びが鈍化してきたと判断をしたとき上昇トレンドが継続しているかもしれませんが、それでも売却してしまうのが初心者投資家には簡単な方法だと考えられます。
最高値で売却することが最もいい方法であることに間違いはありませんが、そのタイミングを図ることは決して簡単なことではありません。プロの投資家でも売却のタイミングが最も難しいという声があるのも事実です。
初心者投資家は欲を出し過ぎず、業績の伸びが鈍化してきたと確認したら売却を検討することをおすすめします。
成長株投資では分散投資と集中投資どちらがいいの?リスク回避には分散投資がおすすめ
成長株投資はデイトレードなどと比べて、リスクが低い投資方法と言われています。
ただしリスクはゼロではなく、時にはリスク回避が上手くいかず大損に陥ることもあるということを念頭に置いてください。
特に初心者の投資家はリスクに気づきにくいため、判断が遅れる可能性は大きくなります。出来る限りリスクを減らし、着実な投資方法をとることをおすすめします。
成長株は値動きが荒い。だからこそ分散投資などの対策を
デイトレードなどの短期売買と比較し、成長株投資はローリスクだと言われています。
しかし、実際には成長株投資は値動きの荒い銘柄が多く、短期売買と同じくしっかりとリスク管理を行う必要があり、もっともシンプルなリスク回避は、分散投資です。
やはり、この株式投資の基本が成長株投資にも当てはまります。
いかにリスクを減らすことができるか、リスク回避のための手段をどのくらい用意しているか、これが投資を成功させる秘訣でもあるのです。
集中投資の戦略が目立つが、成長株だからこそ分散投資を
成長株を専門とする投資家のなかに集中投資型も多く、そこから生み出される膨大な利益に憧れる方も多いでしょう。
1つの会社のビジネスを詳細に研究し、ここぞと集中投資を行う。そんなイメージが成長株投資にはあります。
しかし、成長株投資だからこそ分散投資が効果的であるとも考えることができます。
成長株は、小型株でも大型株でも値動きの荒いケースが少なくありません。
一つの要因をきっかけに、とことん売り崩されることも十分に考えられます。
初心者にとっては、投資が怖い・この状況から早く逃れたい・投資はやるべきではないなどと感じることも生じるはずです。
それに対するもっとも効果的な解決策は、やはり分散投資。
まずは、リスク回避を念頭に置き分散投資で成長株投資を楽しむ、この方法から始めることもいいのではないでしょうか。
成長株は中小型株に限る?それもありだが、絞るのはもったいない
「成長株は中小型株が儲かる」という言葉もよく聞かれます。
それ自体は間違っているとはいえません。
時価総額の少ない企業のほうが大化けした際の伸び率も大きくなることは、想像に難くありません。
しかし、大型株のなかにも成長株はたしかに存在しますし、大型株がさらに大きくならない保証はどこにもないのです。
大型株だからと言って、あらかじめ投資選択から除外してしまうのはもったいないのではないでしょうか?
そして、成長株投資に大型株を取り入れる戦略の最大のメリットはリスク管理。
大型株と中小型株とでは、株価の変動に違いが出ることが珍しくありません。大型株は株価が安定しているが中小型株では大きく値下がりしている、またはその逆の動きを見せることもあります。
値動きの異なる銘柄をポートフォリオに組み込むことは、リスク管理には大切な要素なのです。
成長株には2つのタイプが存在する!安定成長型&事業転換成長型
成長株と一言でいっても、2つのタイプが存在していることをご存じでしょうか?
成長株の2タイプ
- オーソドックスな「安定成長型」
- 一見ぱっとしないが実は成長株。「事業転換成長型」
安定成長型と事業転換成長型の2タイプの詳細や、どのような投資判断をすればいいのかについて見ていきましょう。
「安定成長型」の投資戦略とは?
最もオーソドックスで成長株の典型例です。
安定成長型には、メインとなる事業で成長するマーケットを持っており、安定したビジネスモデルを有している企業が属しています。
安定成長型の企業の業績を見てみると、その多くはきれいな右肩上がりを描いています。
業績の伸びが顕著であるため、企業としても事業転換を行う気などまったくなく、自信を持ってメイン事業拡大の戦略を掲げており、今後もマーケットが拡大していけば、業績を伸ばし続けることができるといえるでしょう。
安定成長型への投資戦略としては、なるべく早い段階で投資を行うことが鍵。
業績の右肩上がりが継続すればするほど人気が高まり、株価は割高となっていきます。
場合によっては株価が割高過ぎるケースもありますが、今後の業績の伸びが濃厚であればいつかは株価に業績が追いつき、正当に評価されるようになるはずです。
また安定成長型は、業績が明確に右肩上がりとなっているため、誰にでも優良銘柄と見分けられます。
難しい分析などが不要な点で、初心者向けであるといえるでしょう。
これから成長株投資をはじめる方は、まずは安定成長型を狙う戦略がおすすめです。
事業転換成長型の投資戦略とは?
事業転換成長型は、中級者以上におすすめの投資対象で、難易度は高くなるものの大きな利益が期待できます。
具体的には、業績がぱっとしなかったり成長率が低かったりする企業において、ビジネスモデルを立て直すために打ち出される「事業転換」に注目。
例えば、富士フイルム。以下の画像は富士フイルム株価のチャートです。
写真のデジタル化にともないフイルムが売れなくなりましたが、医療用機器などへ事業転換し、現在も業績は順調に推移しています。
株価は一時2,000円割れという低水準を記録しましたが、その後業績とともに株価も回復し高値5,000円をつけました。
事業転換成長型の企業では、メイン事業の収益低下により業績が悪化しますが、ひそかに新たな事業が成長しているのです。
経営計画方針や四半期ごとの決算発表をもとに企業分析や進捗状況を見極めることができれば、それが投資における大きな成功の鍵となります。
しかし、これは簡単な投資方法とは言えません。
新規事業が長期的に成長し続けるかどうかを慎重に見極める必要がある上、新たな事業の成長が株価に反映されるまで時間を要するケースが多いという難しさもあります。
事業転換をしようとしている企業、それを発見することができれば、見放されている株を割安に仕込むことができ、大きな利益獲得につなげることができるでしょう。
安定成長型と事業転換成長型のどちらへ投資する戦略が優れているのか?
安定成長型と事業転換成長型はあくまで一長一短であることを前提としつつも、まずはベターな安定成長型を狙うのがいいでしょう。
安定成長型はメインの事業内容が確立しており、マーケットの拡大に伴い業績も拡大するケースが多いです。
業績と同じような動きをする株価ですので、初心者でも投資しやすい、わかりやすいというメリットがあります。
そして、安定成長型の銘柄があまりにも割高すぎる、もしくは安定成長型が見つからない場合、事業転換成長型へのリサーチを検討するといいのではないでしょうか。
成長株の投資戦略の基本は合理的なファンダメンタルズ分析
ここまで、成長株の投資戦略の考え方を解説しました。
具体的な手法というよりは、広義の戦略や、マインドについて重点的に紹介しましたがいかがでしょうか?
成長株すべての戦略に共通していることは、巷で言われている噂を鵜呑みにするのではなく、合理的なファンダメンタルズ分析を土台として投資判断をすべきであるという点です。
それでは、合理的な投資判断とはどのようなことを指すのでしょうか?
もう一度、総まとめとして重要な点を振り返りましょう。成長株に投資する上で特に重要となる点は以下の通りです。
・成長株投資でも長期投資にこだわらず、柔軟に対応すること
・成長株だからといい割高すぎる価格に飛びつかないこと・できる限り安値を拾うこと
・成長株の売り時は、トレンドにかかわらず業績の伸びが鈍化したとき
・成長株は思いのほか値動きが荒いことが多いため、分散投資を心がけること
成長株投資は、正しく行えば10倍株(テンバガー)の可能性もある魅力的な手法です。
正しい戦略を身につけ、過剰なリスクを取らないためにも、ぜひ当コラムを参考にしてください!