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2016年12月に東北の特産品から九州の特産品に変更を発表

2017年11月27日

今回ご紹介するニフコという会社では自動車向けのプラスチック工業用ファスナーを制作・販売しています。
ニフコでは従来東北地方の特産品を株主優待として株主に贈呈していましたが、2016年12月に九州の特産品への変更を発表しています。

東北地方は東日本大震災の被災地、九州は熊本大地震の被災地ですので、被災地支援の意味を含めての株主優待なのかもしれませんね。

プラスチック工業用ファスナーはすべての日系自動車メーカーが採用

ニフコは1967年にプラスチック工業用ファスナーを制作・販売を目的に設立されました。プラスチックファスナーは「つなぐ・束ねる・結びつける」という役割を果たし、日系の自動車メーカー向けではシェアNo.1を誇ります。

プラスチックファスナーだけでなく、小型ダンパー、浮き出しラッチ、燃料タンク向け製品なども世に送り出しています。浮き出しラッチはプッシュオープンという概念を世界に広めた製品でもあります。

1983年からは海外にも進出し、台湾、北米、ヨーロッパ、アジア地域と世界中で活躍しグローバル市場での成長を目指している企業です。

日系自動車メーカー向けでシェアNo.1

繰り返しになりますが、ニフコのプラスチックファスナーは日系自動車向けではシェアNo.1を獲得しています。すべての日系自動車メーカーがニフコの製品を採用し、自動車1台あたり700点以上のニフコ製品が使われています。

これはひとえにニフコの提案力によるもので、創業より一貫して客の問題点を解決する「提案型営業」を展開しているからです。結果として高付加価値の製品を生み出すことにつながり、知的財産権は約3,600件保有しています。また、その品質にも信頼があり設計初期から解析を積極的に行い、製品に対しては機能評価設備を導入しています。そのため、自動車のみならず住宅、家電、事務機器からファッション、スポーツと幅広い分野で世界から評価を受けています。

ニフコのこれまでの歩みと経営方針

1967年2月、日本工業ファスナー株式会社として設立され、1970年12月に株式会社ニフコに商号変更しています。ニフコの第一号製品はプラスティリベッドです。1972年には、2月にジェネラルモータース、10月にはクライスラー、11月にフォード、と技術援助契約を次々締結します。

1979年に東証2部に上場、1983年には初の海外進出先である台湾に合弁会社を設立しました。1984年に東証1部に指定されると、1985年には韓国に進出、1986年にはアメリカにも合弁会社を設立します。その後、香港、タイ、イギリス、マレーシア、シンガポール、中国の上海と次々に海外に進出します。

1996年に英字紙であるジャパンタイムズを子会社にしています。英字紙を子会社に持つあたりがニフコの特徴の一つでもあります。その後もアジア、ヨーロッパ、アメリカに次々と拠点を構え、世界17か国で事業をおこなっています。今後も海外での拠点拡充によりさらなる収益増を目指しています。

株式会社ニフコの株価や配当

事業の種類:化学 優待の価値:—
優待の種類 権利確定月・日 優待回数
飲食料、商品券 3月末日 年1回
株価 配当利回り 優待利回り
5,710円 1.98%
必要投資額 単元株数 1株あたりの配当
571,000円 100株 113円

株主優待には九州地方の名産品がもらえる

ニフコの株主優待は以前は毎年3月末日時点で1,000株以上保有する株主に対し東北の名産品を贈呈するものでした。さらに1,000株以上を3年以上継続保有することで「QUOカード」500円分ももらえたようです。ちなみに、東北の名産品というのは「稲庭うどん」のことです。

しかし、2016年12月12日の発表で、東北の名産品である「稲庭うどん」から九州地方の特産品「ジュースとゼリーのセット」に変更されることになりました。この変更は2017年3月31日時点で1,000株以上を保有する株主に対する優待から適用されます。

上の表にもあるように、この「ジュースとゼリーのセット」が金額にするとどのくらいのものなのかはわかりませんが、柑橘類のジュースとゼリーですからなんだか楽しみですね。
さて、ニフコの株主優待についてまとめると以下のようになります。

■1,000株以上保有もしくは3年以上継続して1,000株以上保有の場合
・ 九州地方の特産品(ジュースとゼリーのセット)
■3年以上継続して1,000株以上保有の場合
・ QUOカード500円分

ニフコの株を1,000株以上保有するには約600万円の投資が必要なのでハードルは高いと言わざるを得ないでしょう。
単元株数は100ですが、優待を受けるには1,000株以上保有しなければいけない点には注意してください。

シモンズは創業146年の老舗ベッドマットレス製造・販売会社です。世界トップクラスのシェアを獲得してもなお、質の良い眠りのためにマットレスの品質向上への挑戦を続けています。
英字新聞などの刊行物を手掛けるジャパンタイムズもニフコのグループ会社です。1897年の創刊以来、日本を世界に発信し続けています。

プラスチック工業用ファスナーのトップ企業ニフコの業績は?

ニフコは国内自動車向け製品でシェアNo.1を誇るなど好調な会社です。売り上げや利益はどのようになっているのでしょうか?過去2期分と今期の予測をまとめてみました。


2期前(2015年3月期)
売上高:225,415
営業利益:20,975
経常利益:20,626
1期前(2016年3月期)
売上高:265,683
営業利益:27,574
経常利益:26,374
来期(2017年3月期)会社予想
売上高:257,000
営業利益:29,000
経常利益:27,800
(単位は百万円)

会社予測では減収増益となっています。市場予測では強気がでており、2017年2月3日付の発表では会社予測を上方修正しています。プラスチックファスナーは国内外で好調ですが、海外の拠点も多く、為替などの影響を受けやすい点も要チェックです。

優待の条件は1,000株以上の保有

ニフコの株主優待では九州地方の特産品としてジュースのゼリーのセットがもらえます。さらに、3年以上株主でいることで「QUOカード」500円分ももらえます。「QUOカード」はコンビニやファミレスなどでも使えるのでとても便利ですね。

しかし、優待を受けるには単元株数の100株ではなく1,000株が必要な点に注意してください。そしてその1,000株を取得するのに必要な投資額は約600万円、執筆時現在の株価では571万円となります。

筆者にはとてもこの額を投資する余裕はありませんが、約600万円を投資する余裕のある投資家は九州の柑橘類のジュースとゼリーの優待を目指して投資してみるのもいいかもしれませんね。

ニフコの株主優待はハードルが高いが九州の特産品がもらえる

ここまでニフコの会社の概要紹介、株主優待、業績予測などを見てきました。
ニフコはプラスチック工業用ファスナーを手掛ける会社で日系自動車向けではシェアNo.1を誇っています。また、グループ会社にはベッドマットレスのシモンズ、英字紙のジャパンタイムズを持ち、海外に多くの拠点を持つなど、グローバルに活躍している企業です。業績としては売り上げも好調で会社予測を上方修正したばかりです。

そんなニフコの株主優待は九州地方の特産品で、柑橘類のジュースとゼリーのセットがもらえます。さらに3年以上の株保有で「QUOカード」500円分ももらえます。しかし、株主優待を受けるには1,000株以上の保有が必要で、必要投資額は約600万円とハードルが高いということでしたね。

一方、配当は利回り1.98%と高めになっています。株主優待を受けるまでは投資できなかったとしても、配当を楽しみにニフコの株主になるのもいいかもしれません。

著者情報
株主優待が大好き。 桐谷さんのように優待だけで生活するのが夢。 でも不動産投資やFXにも魅力を感じている今日この頃。

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