• 三井製糖の株主優は3,000円相当自社製品詰め合わせ。「スプーン印」の家庭用・業務用砂糖製品を製造
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優待は100株以上で3,000円相当自社製品詰め合わせが貰える

2017年10月15日

三井製糖という企業はご存じでしょうか。企業名がピンとこない方でも、「スプーン印」ブランドの砂糖製品などは知っている方が多いのではないでしょうか。三井製糖は国内の製糖業界の中で最大手の企業で、家庭用・業務用と多くの製品を製造販売しています。

ここでは、三井製糖の株主優待情報や企業情報、投資情報などについて紹介します。普段から三井製糖のスプーン印製品を購入している方や、食料品メーカーの銘柄を探している方は、参考にご覧ください。

「スプーン印」ブランド製品でお馴染み製糖業界の国内最大手企業

三井製糖は1947年の創業以来、家庭用・業務用の砂糖製品などを製造し続けていおり、「スプーン印」ブランドの製品でお馴染みです。砂糖や機能性甘味料の「パラチノース」「パラチニット」、さとうきびの成分を活用したさとうきび抽出物などを提供しています。

中核である砂糖事業に関しては、自社で製造販売をするだけでなく、北海道や沖縄にある国産糖会社とグループ経営を行っています。また、タイを中心とした海外展開にも力を入れています。機能性甘味料の開発などを行うフードサイエンス事業では、介護職分野にも進出したり、不動産事業も行うなど、国内・海外で事業領域を拡大しています。

「三井製糖は何を製造しているのか?」さまざまなスプーン印製品を製造販売

三井製糖では、

  • 家庭用小袋
  • 角砂糖
  • 粉砂糖
  • ブラウンシュガー
  • 機能性甘味料・フレーバーシュガー
  • 黒砂糖
  • コーヒーシュガー
  • スローカロリーシュガー
  • スティックシュガー
  • 氷砂糖

など、多くの家庭用・業務用製品を製造販売しています。

「三井製糖の実績や歴史」昭和22年湘南糖化工業株式会社として創立

三井製糖は、昭和22年設立で資本金が70億8,300万円、従業員数(連結)946名、(単体)345名の企業です(2016年9月30日現在)。昭和22年に湘南糖化工業株式会社として創立されます。昭和24年には横浜精糖株式会社に商号を変更します。昭和28年には東京証券取引所に、昭和36年には大阪証券取引所市場に上場します。

昭和38年にはタイの製糖工場を買収し、芝糖タイ株式会社(現:クムパワピーシュガー株式会社)を設立します。
昭和45年には芝浦精糖株式会社と大阪製糖株式会社との3社で合併し、三井製糖株式会社へと商号を変更します。昭和57年には三井製糖食品株式会社を設立して、二次製品販売部門を独立させます。昭和59年には機能性甘味料パラチノースの生産・販売を開始します。

平成6年には三井製糖食品株式会社を吸収合併します。平成13年には新名糖株式会社と合併をして、新三井製糖株式会社へと商号を変更します。平成17年には、台糖株式会社と株式会社ケイ・エスとの3社で合併して三井製糖株式会社へと商号を変更し、平成24年には北海道糖業株式会社を連結子会社化します。
平成26年には株式会社タイショーテクノスに食品素材事業の一部を会社分割で継承、同年、ニュートリー株式会社を連結子会社化します。

三井製糖株式会社の株価や配当

ここでは、三井製糖の株価や利回り、必要投資金額などについて、確認してみましょう。
三井製糖の権利確定日は3月末日で優待は年1回受け取れます。実際に投資を検討する際は、下記数値だけでなく、最新の状況等も確認するようにしましょう。

事業の種類:食料品 優待の価値:3,000円相当
優待の種類 権利確定月・日 優待回数
飲食料 3月末日 年1回
株価 配当利回り 優待利回り
3,235円 3.09% 0.92%
必要投資額 単元株数 1株あたりの配当
323,500円 100株 100円

株主優待は100株以上で3,000円相当自社製品詰め合わせが貰える

三井製糖の株主優待は100株以上保有で下記内容を受け取れます。

■100株以上1,000株未満保有の場合、3,000円相当の自社製品詰め合わせ
■1,000株以上保有の場合、3,000円相当の自社製品詰め合わせに加え、2,000円相当の金券等

三井製糖のグループ会社および関連会社は下記のとおりです。

三井製糖のグループ会社及び関連会社
子会社
北海道糖業株式会社(ビート糖および機能性食品等の製造・販売)
株式会社タイショーテクノス(食品添加物等の製造・販売)
スプーンシュガー株式会社(砂糖の包装・荷役・製袋、加工糖の製造)
生和糖業株式会社(原料糖の製造・販売)
ニュートリー株式会社(栄養療法食品および嚥下障害対応食品などの開発・製造・販売)
株式会社平野屋(砂糖、糖化製品、その他食品原材料の販売、並びに粉糖製造販売)
関連会社
南西糖業株式会社(甘蔗分蜜糖の製造販売)
宮古製糖株式会社(砂糖(分蜜糖・黒砂糖)の製造および販売、糖蜜の販売)
クムパワピーシュガー株式会社(タイ、蔗糖より白糖・粗糖製造、販売)
カセットポンシュガー株式会社(タイ、蔗糖より白糖・粗糖製造、販売)
甲南ユーティリティ株式会社(蒸気・電気等の供給、排水処理、共同防火設備管理運営業)
箱崎ユーティリティ株式会社(蒸気の供給、共同受電による電気の供給、用水の供給、排水処理)
サクラ食品工業株式会社(コーヒーシュガー、氷砂糖、ガムシロップ、ポーションゼリーなどの製造・販売)

2017年3月期は増収減益で2018年3月期は増収増益予想 PERは10.85倍


2017年3月期業績
売上高 :1,031億7,700万円(前年対比+1.8%)
営業利益:52億1,500万円(前年対比−5.0%)
経常利益:124億9,400万円(前年対比−2.4%)
利益  :74億8,200万円(前年対比−1.3%)
2018年3月期の会社予想
売上高 :1,080億円(+4.7%)
営業利益:52億円(−0.3%)
経常利益:125億円(+0.0%)
利益  :80億円(+6.9%)

セグメント別の概況は次のとおりです。
砂糖事業については、飲料ユーザー向けの堅調な推移から業務用は前年並み、家庭用は出荷価格上昇に伴い販売量が低下、売上高は前期比0.9%増、営業利益は前期比6.9%減。
フードサイエンス事業は、株式会社タイショーテクノスやニュートリー株式会社の販売が好調に推移するも、事業拡大に伴うコスト増により減益となり、売上高は前期比4.3%増、営業利益は前期比2.1%減でした。
不動産事業は新規で物流センターの賃貸やメガソーラー発電を開始したこともあり、売上高は前期比26.9%増、営業利益は前期比4.0%増です。

今後は砂糖事業については、販売面では新商品の開発や既存商品のリニューアルを積極的に行い、国内では生産・販売・物流の各分野で協業を推進、海外ではタイ国国連会社とコンプリシュガー株式会社との戦略的な取り組みやバンコク・上海の駐在員事務所の積極的な活動などを推進していきます。
フードサイエンス事業では、既存各分野の収益の維持や改善、新しい販路開拓、M&Aなどで事業拡大を図る予定、不動産事業は遊休土地を利用した新規開発案件の推進を図り、収益力強化を図る予定です。

2017年6月14日現在のPERは10.85倍、PBRは1.13倍、年初来高値は3,390円、年初来安値は2,467円です。
株価はここ5年間緩やかな上昇トレンドであり、現在高値圏を推移しています。2017年3月期は減益でしたので、今後の業績次第では、大きく株価が上昇する可能性があります。

優待利回り0.92% 株主優待目的の投資対象としてはハードルが高い銘柄

三井製糖の株主優待は100株以上で3,000円相当の自社製品詰め合わせが受け取れます。
必要投資金額は323,500円で、優待利回りは0.92%です。優待は砂糖製品などの詰め合わせで、食費の節約にも繋がるので主婦にとってはとても嬉しい内容です。ただし、必要投資金額は30万円以上で、優待利回りも高くないため、株主優待を第一の目的としての投資にはハードルが高いです。投資を検討する場合は、売買益を第一に考えて投資するようにした方がいいでしょう。

2017年3月期の業績が前期比減だったこともあり、株価は割安感がありますが、2018年3月期は増収増益予想であり、今後の四半期業績によっては株価が大きく上昇する可能性もあります。株価の安いタイミングで購入して、中長期保有し売買益を狙いたいところです。
普段から三井製糖製品を購入している方以外でも、投資資金に余裕のある方にはオススメの銘柄の1つです。まずは、業績が回復傾向にあるかしっかりと見定めましょう。

株主優待は主婦には嬉しい普段の生活に欠かせない砂糖製品など

三井製糖は「スプーン印」製品でお馴染みの製糖業界で国内最大手の企業です。砂糖事業だけでなく、フードサイエンス事業や不動産事業も展開しています。株主優待は100株以上で3,000円相当の自社製品詰め合わせ、1,000株以上になると3,000円相当の自社製品詰め合わせに加え、2,000円相当の金券等が受け取れます。

優待利回りは低めですが、内容は消耗品であり、普段の自宅での食事に欠かせないものですので助かります。
前期の業績は良くはありませんでしたが、今期は増収増益を予想しているため、今後の業績推移に注目したいところです。興味がある方は、ぜひ検討してみてください。

著者情報
株主優待が大好き。 桐谷さんのように優待だけで生活するのが夢。 でも不動産投資やFXにも魅力を感じている今日この頃。

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