• 株式投資で勝つためには絶対に外せない!市場心理とは…。
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なぜ市場心理が重要視されるのか?市場心理が読めれば投資は勝つことができる

2017年3月12日

投資に勝つためにはチャートを元にしたテクニカル分析や、経済指標などを元にしたファンダメンタルズ分析を行い先を読むことが大切です。先を読むことで、手を打つことができます。
そして、これらの分析を行う際に、市場心理を読むことが何より重要です。

なぜなら、株価は市場心理を反映するためです。

ここでは、なぜ市場心理を読むことが投資の勝ちへと繋がるのか、ツールを使った分析方法などについて、紹介いたします。

市場は需給バランスだけでなく、投資家・市場参加者の心理が反映される

株式市場・チャートには投資家の心理、群集心理が表れていると言われています。

「あと1円だけ株価が下がったら買おう」「あと1円株価が上がったら売ろう」「株価は下がっているけど、また値を戻すだろう」など、投資をしたことがある人であれば、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

経済指標や企業業績などを元に分析・予測をするファンダメンタルズ分析や、チャートの値動きから分析・予測をするテクニカル分析などあるにも関わらず、意外に大事なタイミングでの判断は、論理的観点だけでなく感情的だったりするものです。

株価など、すべてを論理的に分析・予測することは難しいです。

大手証券会社、銀行、アナリストなど、毎年市場の動きを論理的見解から予測しますが、当たることは少ないのが現状です。

それは、市場の動きは投資家の心理が大きく反映されるためです。
どんなに企業にプラスの材料があっても投資家が「不安」を覚えれば株価はなかなか上がりません。

心理が反映されるからこそ、キリのいい株価が天井になったりもします。

需給バランスで市場の値動きは成り立ちますが、その要因の多くは投資家・市場参加者の心理が反映されていることを認識したうえで、投資をしなければなりません。

参考書などに書かれている上昇サインや下降サインを元に売買をしても、上手くいくことはほとんどありません。

株式投資しかり、投資で勝つためには論理的に分析することも大切ですが、同じくらい投資家・市場参加者の心理状況を考え、読むことが大切です。

多くの値動きのパターンは投資家心理が反映されたもの

市場心理はさまざまなタイミングで働きます。押し目買いや戻り売りなどもそうです。

高値や安値など、多くの投資家が気にしているであろう株価に、上昇・下降した際に、押し目買いや戻り売りが入るのも一種の市場心理です。

大きく値動きした後に、元の位置まで値を戻す全値戻しも投資家の心理を反映しています。
株を売りたい人は「1円でも高く売りたい」と考えています。

株価が300円で年初来高値も320円の銘柄だとした場合、400円などの高値で売りに出すことはほとんどありません。年初来高値か直近の高値を目安に売り注文を出します。

逆に買い手は「1円でも安く買いたい」と考えています。
そのため、直近の安値などを目安に買い注文を出します。直近の高値や安値などは投資家の目安になりやすく、高値まで株価が達したら売りが入り、株価が下がります。

安値まで株価が達したら買いが入り、株価が上がる動きが多いです。
ダブルトップやダブルボトムなども市場心理からパターン化したものです。

投資の行動心理学に関する書籍などが多く販売されるほど、市場を予測するためには市場心理を捉える必要があります。

市場心理はこうやって読む~市場心理を読める「価格帯出来高」

市場心理を読むために便利なツール、指標が価格帯別出来高です。
株価毎に取引された株数が表れます。

例えば、株価400円の価格帯で購入した人が多い(出来高が多い)場合は、該当銘柄に関して、株価400円が適正価格と考えている市場参加者が多いと考えられます。

適正価格が400円とした場合、400円からなかなか株価が下がらないケースや、400円からなかなか株価が上がらないケースが出てきます。
株価が400円まで下がった場合には、株を買う人が現れ、株価は再度上昇し、なかなか400円を割りません。
400円のラインが支持線となります。
400円まで株価が上がった場合も同様です、株を手放す人が増え株価が再び下がります。

400円のラインが抵抗線になります。価格帯出来高を見ることで適正価格を予測し、市場心理を読むことが可能です。

トレンドラインや移動平均線でも読むことは可能

価格帯出来高などの指標に頼らずとも、移動平均線やトレンドラインを使って、支持線や抵抗線とし、市場心理を読むこともできます。

もしくは何のツールも使わない場合は、直近の高値や安値の価格帯を抵抗線・支持線として考え、市場心理の読みに活かすことが可能です。

ケインズが提唱した「美人投票の理論」

市場心理を表した株式用語で、イギリスの経済学者であるケインズが考え・言葉にした理論です。
その昔、ケインズが「株式投資は美人投票のようだ」と言いました。

これは、昔ロンドンで行われた美人投票のことを表しており、それは100枚の写真のなかから「誰が1番美人か」を決めるのではなく、もっとも美しい6人を選び、他の投票者の全体の平均的な好みに近い人が賞金が貰える投票でした。

つまり、「自分が美人」と思う人を選ぶのではなく、「周りの人がどの人を美人と考え選ぶか」を考え投票しなければなりません。

投票者の考え方や心の裏まで読んで投票する人が多くなるので、それらを読んだうえで自分は投票しなければ勝てません。

この美人投票と株式投資は一緒だとケインズは考えます。

皆が裏の裏まで読んで投票をするので、特徴もなく一般的な人(材料のない企業)が投票され選ばれることもあります(株価上がる)。

こういった動きは株式市場でも多く、自分から見ても特に目立った材料がないにも関わらず株価が急騰することがあります。

株式投資で勝つためには、自分が魅力的に感じる企業ではなく、市場参加者から最も魅力的に思われそうな企業を選ぶことが大切ということです。

投資に勝つためには市場心理を読むことは不可欠

株式投資に限らず投資で勝つためには、論理的観点で市場を分析・予測するだけでなく、市場参加者の心理を読むことはとても大切です。

市場価格は需給バランスだけでなく、市場心理でも決まるためです。

ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析は行うことを前提としたうえで、市場心理についても研究することで、投資勝率が高まります。

さまざまな企業の株価チャートを見て市場心理は勉強できます。

著者情報
自虐に突っ走る投資初心者。腹八分目を肝に銘じつつ、欲と恐れと戦いながらどこまで我慢できるか毎日チキンレース繰り広げてます。

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