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クラウドストライクは今までにない新しいサービスを提供することで利用者を着実に増やしているアメリカのIT企業です。
「注目企業のようだけど今後は成長が見込めるの?」
「将来的に株価は上昇するの?」
と話題の企業だけにクラウドストライクの行く末が気になっている方も多いはずです。
そこで今回は、クラウドストライクの事業内容をはじめとして決算や今後の展望、ファンダメンタルズ分析・チャート分析、株式の購入方法まで説明していきたいと思います。
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目次
クラウドストライクとは
アメリカ・テキサス州に拠点を置くサイバーセキュリティテクノロジー企業「クラウドストライク」。
クラウドストライクはクラウド上でセキュリティサービスを提供し、使用しているモバイル機器やラップトップ、サーバーなどのエンドユーザー機器のセキュリティを守ってくれます。
ソリューションは脅威を常に検知・分析できるサービスとしてのソフトウエア(SaaS)です。
クラウドストライクの強みはアップデートからセキュリティまでクラウド上で全て完結しているところです。
そのためクラウドを使用しないレガシー型の既存ソリューションよりも、立場的に優位になっているといえます。
多様なIT環境にも活用できるため、スピーディーかつ効果的な設定が可能なのもポイントです。
McAfeeの元CTOらが創業
クラウドストライクはアンチウイルスソフトを作成したMcAfeeの元CTOであるジョージ・カーツ氏と、McAfeeの脅威リサーチ担当VPであるドミトリー・アルペロビッチ氏により2011年にアメリカで創業されました。
McAfeeの勤務時代に今までのセキュリティ方法では脅威に立ち向かえないと考えたジョージ・カーツ氏が、クラウド時代に見合ったサービスを作り出そうと創業したのがクラウドストライクでした。
クラウドストライクの事業の強み3つ
ここでは、そんなクラウドストライクが手掛けているクラウドセキュリティ事業の3つの強みを紹介します。
1. EDRと連動したデバイス制御が優れている
クラウドストライクが提供しているアンチウイルスソフトが有するほかにはない特徴に、最新セキュリティ技術「EDR(Endpoint Detection and Response=エンドポイントでの検知と対応)」があります。
このEDRは、デバイス内部の情報を集めて可視化してくれる技術です。
これにより、デバイス内の以上を見つけ出し、マルウェアの悪事を 未然に防いでくれます。
具体的なその機能を発揮するプロセスを説明すると、起動中のプロセスやアプリケーション、イベントのログ、ネットワーク、レジストリ操作などのさまざまな情報を常にEDRは記録しています。
その上で、クラウドや監視センター連携しながら異常な振る舞いを常に監視し、検知したらそく通信遮断やプロセスを停止する封じ込めを行い、侵入経路や外部通信、攻撃の痕跡の調査まで行ってくれる機能です。
この「シグネチャレス」と呼ばれる手法が、クラウドストライクのセキュリティサービスの肝である外部の脅威から資産を守る役割を担っています。
2. データベースによる「集団防衛体制」を敷き、攻撃されるほど強くなるシステム
クラウドストライクでは、世界中の企業で発生したハッキング事例を即時データベースに蓄積し、分析しています。
そして、その情報をクラウドを通してすべての企業で共有し、同種のハッキング被害を未然に防ぎます。
この「集団防衛体制」により、クラウドストライクのセキュリティサービスの質はいつも最善の状態が保たれているのが特徴です。
既存のセキュリティソフトではできなかった、クラウド時代ならではのセキュリティ体制を実現しています。
そのクラウドストライクの技術力の高さは、世界的にも大きな注目を集めています。
3. SaaSサブスクリプションベースで提供しているため収益化しやすい
このように「クラウド提供型のエンドポイント保護」を実現したサービスをクラウドストライクでは『CrowdStrike Falcon』という形で製品提供しています。
製品の使用契約はサブスクリプションとなっており、利用者は初期投資がかからずコンピュータ1台に月額たった900円ほどで即時導入可能です。
このリーズナブルな価格設定は、クラウドストライクが100%クラウド型のサービスであることに由来しています。
その間口の広さゆえ大企業に限らず、中小零細企業や個人も簡単にインストールできる最新のセキュリティサービスとして、確実にユーザー数を増やしています。
また、複数のソリューションをモジュール化した状態でファルコンが販売されているのも特徴です。
設計・構築し直す手間なく、新しいプラットフォームを誰でも簡単に追加できます。
しかも、このモジュールの数が増えれば増えるほど、収益アップが見込めます。
クラウドストライク(CRWD)の株価、今後の見通し、将来性
以下はクラウドストライク(CRWD)のリアルタイム株価チャートです。
クラウドストライク(NASDAQ)は2019年の6月12日に上場し、しばらくは伸び悩みましたが、2020年3月にコロナ禍に入ると高騰し始めます。
2020年3月につけた最安値31.95ドルから2021年11月には298.48ドルの最高値を付け、わずか1年半ちょっとの期間で株価はテンバガーに迫る9倍超にまで上昇しました。
0%と、大きく企業価値を上昇させました。
2021年に入ってからは急激な上昇は落ち着きをみせましたが、下げ続けることはなく、節目ではしっかりと買い支えが入っていました。
ただ、2022年8月にインフレ懸念による米・長期金利の急激の上昇等が要因でハイテクグロース銘柄に強烈な向かい風が吹くと、そこから下降トレンドが続き2023年1月には95.25ドルにまで下落しています。
クラウドストライクは業績、売上高はもちろんですが「SaaSマジックナンバー」「グロスマージン」などの指標値が優秀であり、キャッシュフローにも問題の見つからない優良企業です。
株価の一時的な上下は少し大きいですが、長期的には多くのファンドや投資家が買い増しを続けており、これからも株価の上昇には充分に期待が持てるでしょう。
一方でハイテク株の先行き不透明さが増しており、決算情報には注視が必要です。
荒れた相場の動きつられてしまう傾向がありますが、当面の成長には安定的な期待が持てるはずです。
クラウドストライクの業績・ファンダメンタルズ分析
クラウドストライクの業績を売上や利益、財務体質の面から実際の数字を用いて分析してみます。
現状の業績と今後の予測、ファンダメンタルズ的に株価は買いなのか等を検証してみましょう。
クラウドストライクの最新決算情報
2022年11月30日に発表された2023年第3四半期決算では、前年同期比52.8%増の5億8,088万ドルと売上高は順調に伸ばしましたが、営業益は5,642万ドル(前年同期4,026万ドルの赤字)と赤字を拡大させています。
EC事業は拡大して売上は伸びましたが、いまだ新型コロナウイルスの収束の兆しが見えていないこともあり店舗売上が低調だったため、市場の予想を下回った数字となりました。
クラウドストライクの売上高(毎期増収傾向か?)
株価上昇のためには毎期増益をたたき出していることが望まれます。
特にクラウドストライクのような成長期待の強いハイテクグロース企業は目安30%~50%程度の増収率を上げなければなりません。
以下がクラウドストライクの2017期から2022年期までの売上高推移です。
※業績の通貨単位は「百万米ドル」
売上高成長率は数値は年々減少していますがまだ60%以上もあります。
成長力は今の水準以上でキープできれば十分ですが、このまま下がっていくと株価的にも良くありません。
クラウドストライクの営業利益率(目安10%以上が優良)
営業利益は「売上-経費」で計算し、本業によって稼いだ利益のことを言います。
営業利益率が高いということは「儲かるビジネス」を手掛けているというのがわかります。
クラウドストライクの営業利益率はマイナスで推移していますが、年々数値は改善しているのがわかります。
※通貨単位は「百万米ドル」
直近の売上高営業利益率は-10%を切り、黒字転換への兆しが見えてきました。
これまで通期でも四半期決算でも一度も黒字になったことがないため、増収傾向のまま黒字が達成されれば株価が急騰する可能性が高いでしょう。
クラウドストライクのEPS(1株当たり純利益)
計算式は「当期純利益÷発行済株式数」です。
「EPS×PER=株価」にもなります。
EPSが今までより高くなると株価に織り込まれる動きが出るため上昇します。
現状、クラウドストライクは赤字のためEPSもマイナスで推移しています。
EPSがプラスに転じれば、株価も飛躍的に上昇するでしょう。
クラウドストライクの営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは「本業での入出金を通じてお金がいくら残ったか?」を表す現金収支の数字です。
クラウドストライクの営業キャッシュフロー(営業CF)は2020年1月期からプラスに転じています。
※通貨単位は「百万米ドル」
次でも紹介しますが、2022年11月期の段階で現金残高は25億ドル近くあるので、今の状況が続いても資金ショートする心配は無いでしょう。
クラウドストライクの現金等残高(業績悪化の耐性は?)
以下はクラウドストライクの3ヶ月決算ごとの現金残高推移の表です。
※通貨単位は「百万米ドル」
最新データで24億6,655万ドルの現金を保有しています。
マイナスになる決算期もありますが、基本的には増加傾向です。
クラウドストライクの自己資本比率(目安40%以上が健全で高いほど良い)
自己資本比率(株主資本比率)は、現状の財務が借金体質かどうか倒産リスクを見る指標です。
高いほど安定した財務だと言え、数値的には「40%以上:健全」「70%以上=極めて健全」な状態と言えます。
少なくとも30%程度の数値は上げておきたいところです。
クラウドストライクの自己資本比率は28.7%です。
自己資本比率が下がっている原因は過去に積み上げてきた赤字が続いているからです。
30%を割ってきているので、そろそろ黒字体質にしないと自己資本比率は今以上に下がって倒産リスクの高い状態に陥ります。
クラウドストライクの配当金・配当利回り
クラウドストライクは株主へ配当を出していません。
配当を出さずに事業で創出した利益はすべて事業成長に割り振って株価で還元したいという企業側の考えが見えます。
クラウドストライクの当期純利益(毎期増益傾向か?)
クラウドストライクの当期純利益はマイナスが続いている状態です。
※通貨単位は「百万米ドル」
2021年1月期には赤字が縮小しましたが、翌期には再び赤字拡大に陥りました。
株価的にも早く最収益ベースで黒字に持っていきたいところですね。
クラウドストライク株の買い方、購入できる証券会社
ここからはクラウドストライク株を買うことのできる証券会社と手数料や銘柄数等のスペックを比較していきます。
クラウドストライク株式の現物取引が可能なネット証券会社一覧表
クラウドストライクの売買が可能なネット証券会社は以下の表のとおりです。
現物取引可能業者 | 米国株取扱銘柄数 | 手数料 | クラウドストライクの取扱い |
---|---|---|---|
DMM 株 | 2,099銘柄 |
無料 ※売買時の為替スプレッドとして1ドルあたり 25銭がかかる |
あり |
楽天証券 | 約5,000銘柄 |
約定代金の0.495%(税込) ※最大22米ドル(税込) |
あり |
SBI証券 | 3,040銘柄 |
約定代金の0.495%(税込) ※最大22米ドル(税込) |
あり |
マネックス証券 | 約5,000銘柄 |
約定代金の0.495%(税込) ※最大22米ドル(税込) |
あり |
上記は現物取引に対応している証券会社となります。
レバレッジを効かせて大きく利益を狙うならCFD取引がおすすめ
米国株式への投資をするには現物取引以外にもCFD取引をする方法があります。
CFD取引とは、差金決済取引のことで言わば『自由度の高い信用取引』と言えます。
空売りが可能で、金利がかからず、FXのようにレバレッジ取引(最大5倍)にも対応しています。
少額から株投資を始めたいという方にとってはCFDはまさにうってつけの取引方法です。
クラウドストライクへの投資であれば、1株あたり200円~300円程度で取引を開始できます。
クラウドストライク株のCFD取引ができるネット証券会社一覧表
下の表は米国株の個別銘柄のCFD取引に対応しているネット証券各社を比較した一覧表です。
CFD取引可能業者 | 米国株取扱銘柄数 | 手数料 | クラウドストライクの取扱い |
---|---|---|---|
GMOクリック証券 | 147銘柄 | 無料 |
なし |
IG証券 | 約17,000銘柄 | 2.2セント/株 |
あり |
サクソバンク証券 | 約6,000銘柄 | 約定代金の0.15% |
あり |
SBIネオトレード証券 | 31銘柄 | 無料 |
なし |
現在クラウドストライク株をCFD取引できる証券会社は、IG証券とサクソバンク証券の2社です。
クラウドストライクへの投資を検討中の方は、上表に記載の証券会社の中から口座開設してみてくださいね。
まとめ
以上クラウドストライクの企業情報や決算情報、株の買い方について紹介しました。
最後にクラウドストライク株への投資のポイントをまとめると以下3点が挙げられます。
クラウドストライク株への投資のポイント
- クラウドネイティブなサイバーセキュリティサービスを世界展開する成長企業
- コロナバブルでテンバガー達成に迫るもバブル崩壊で株価は3分の1に
- 赤字体質だが増収傾向なので黒字転換すれば株価は急騰する可能性が高い
「成長期待の持てるクラウドストライクへ投資したい」
「サイバーセキュリティ関連株に注目している」
という方は、クラウドストライクの売買ができるネット証券へ口座開設をしておくことをおすすめします。
以下がクラウドストライク株の取引が可能なネット証券会社4選です。
CFD取引でクラウドストライクの売買をしたい方は以下2つのネット証券を利用してください。
上記したネット証券の口座開設手続きにかかる費用は一切無料ですので、口座開設がまだの方は準備の一環として、一旦開設だけでもしておくとよいですよ。