• 大日本コンサルタントの株主優待は廃止が決定。インフラ建設に必要な構造物などの契約・設計を行う企業
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橋梁を中心にさまざまな構造物を計画・設計し、多くの賞を受賞している

2018年1月7日

大日本コンサルタントという企業をご存知でしょうか。橋梁やトンネル、道路、港湾など、国内外のさまざまな構造物などを計画・設計しています。そのため、企業名を知らなくても、手掛けた構造物などを見たり、利用しているかもしれません。

残念ながら株主優待制度は2017年をもって廃止が決定していますが、投資先としては10万円以下で購入でき、配当利回りも悪くはありません。投資先としてどれくらい魅力的なのか、大日本コンサルタントの企業情報や投資情報について見ていきましょう。

橋梁を中心にインフラ建設に必要な構造物などの契約・設計を行う

大日本コンサルタントは、橋梁など構造物の計画や設計をメインに、道路や交通、河川、砂防、地盤防災、トンネル、港湾など、国内外のさまざまな社会資本整備に取り組んでいる企業です。

多くの建築物が「土木学会デザイン賞」などを受賞しており、業界内外から高い評価を得ています。「気仙沼大島大橋」「名港西大橋」「新天門橋」「築地大橋」「大泉学園駅前」「武蔵浦和駅前デッキ」「伊良部大橋」「ニャッタン橋」など、他にも非常に多く手掛けており、インフラ整備にも大きく貢献しています。

橋梁や構造物、河川や港湾などさまざまなものを計画・設計している

大日本コンサルタントでは、

  • 長大橋梁
  • 特殊橋梁
  • 一般橋梁
  • ペデストリアンデッキ・歩道橋
  • アンダーパス
  • 高速道路
  • 地下駐車場
  • 汚水中継ポンプ場
  • 雨水ポンプ場
  • 鬼怒子の湯
  • 汽車道
  • 伊良部大橋
  • ニャッタン橋
  • はまみらいウォーク
  • 日南総合運動公園

など、橋梁や都市施設、道路、交通、地域、環境、景観デザイン、地盤防災、トンネルなど、さまざまな構造物や施設などの計画・設計を行っています。

「実績や歴史」設立50年以上数々の賞を受賞している

大日本コンサルタントは1963年設立で資本金13億9,900万円、従業員数614名(2016年6月30日現在)の企業です。1963年に設立され、測量法にもとづく測量業者として登録します。

1964年には5部門にて建設コンサルタント登録をし、大阪出張所・富山出張所・名古屋出張所を開設します。1969年に線形計算・格子計算・平面骨組解析プログラムを開発し、1970年には自動製図機を導入します。1971年に材料計算・BOX自動設計プログラムを開発。

1980年に「大三島橋」「辰巳高架橋」にて土木学会田中賞(作品部門)を受賞。1983年には「月夜野大橋」、1984年には「堀川筋高架橋」、1987年には「かつしかハープ橋」、1989年には「瀬戸大橋」にて土木学会田中賞(作品部門)を受賞します。

1996年にベトナムに合弁会社NE-CMT Engineering Co.,Ltd.を設立。1997年に東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、同年、「南風原高架橋」で土木学会田中賞(作品部門)を受賞。また、1998年には「伊勢湾岸自動車道名港三大橋(名港トリトン)」、1999年には「来島海峡第一大橋」「多々羅大橋」にて土木学会田中賞(作品部門)を受賞します。

2002年に「汽車道」、「志賀ルート-自然と共生する道づくり-」にて土木学会デザイン賞2001最優秀賞を受賞。2003年には「五色桜大橋」が土木学会田中賞(作品部門)、小山総合公園の「ふれあい橋」が土木学会デザイン賞2002優秀賞を受賞。

2004年に「南本牧大橋」が土木学会デザイン賞2003優秀賞、「苫田大橋」がグッドデザイン賞「建築・環境デザイン部門」を受賞。2009年にNEテクノ株式会社を設立。2011年に「耐震性能グレードを考慮したハーバーハイウェイ長大橋部の耐震補強事業」にて土木学会関西支部技術賞を受賞。「制振技術による長大斜張橋の合理的耐震補強-東神戸大橋と天保山大橋-」にて土木学会技術賞(Iグループ)を受賞。

2013年に創立50周年を迎えます。2015年に「富山大橋」が土木学会デザイン賞2014奨励賞、「伊良部大橋」「ニャッタン橋」が土木学会田中賞(作品部門)を受賞。2016年には「各務原大橋」が土木学会デザイン賞2015優秀賞、「新湊大橋」「狭山スカイテラス」が奨励賞を受賞。

大日本コンサルタント株式会社の株価や配当

ここでは、大日本コンサルタントの株価や必要投資金額、利回り、配当などを見ていきましょう。下記数値の多くが変動しますので、実際に投資先として検討する際は、最新情報や下記以外の数値も確認・比較するようにしましょう。

事業の種類:サービス業 優待の価値:—円
優待の種類 権利確定月・日 優待回数
廃止 なし —回
株価 配当利回り 優待利回り
532円 2.44% —%
必要投資額 単元株数 1株あたりの配当
53,200円 100株 13円

(2017年11月5日現在)

2017年6月を最後に株主優待制度は廃止が決定

大日本コンサルタントの株主優待は、以前はオリジナルカタログから好きな商品を選べましたが、2017年6月30日現在の株主名簿に記録された株主への贈呈をもって、廃止となっています。

大日本コンサルタントの子会社
Nippon Engineering-Vietnam Co.,Ltd(ベトナム)
NEテクノ株式会社(設計図書照査事業など)
大日本コンサルタントの関連会社
株式会社清流パワーエナジー(総合エネルギーサービス事業など)

前期は増収増益の2桁成長、今期は増収減益予想。株価は高値圏に位置する


2017年6月期業績
売上高 :146億9,200万円(前年比+11.8%)
営業利益:6億7,900万円(前年比+14.3%)
経常利益:7億1,800万円(前年比+21.9%)
利益  :4億8,800万円(前年比+34.8%)
2018年6月期の会社予想
売上高 :152億円(+3.5%)
営業利益:7億6,000万円(+11.9%)
経常利益:7億4,000万円(+3.1%)
利益  :4億6,000万円(−5.7%)

前期は「競争力の強化」「収益性の向上」「社会ニーズへの対応」を重点課題として設定。

「競争力の強化」では、インフラ技術研究所に「地域マネジメント事務室」や「空中物理探査技術室」を新設。ドローンの活用や再生可能エネルギー関連の受注拡大などを進めました。

「収益性の向上」では、業務プロセスの改善や品質確保体制の強化、子会社との連携などを強化。

「社会ニーズへの対応」は、監査等委員会設置会社に移行し、取締役会の監督機能の強化を図りました。これらの結果もあり、受注が堅調に推移し、原価率が悪化したものの売上高の増加に伴い増収増益となっています。

株価はここ5年間緩やかに上昇を続けていますが、2017年11月5日現在のPERは8.50倍、PBRは0.78倍と若干割安感があります。

株主優待はなし。必要投資金額は10万円以下で配当利回り2.44%

大日本コンサルタントは株主優待制度は廃止になりました。したがって、投資をする場合は売買益・配当益を目的として検討しましょう。

配当利回りは2.44%で必要投資金額は10万円以下の53,200円、株価も割安感があり株式投資初心者や主婦でも手が出しやすい銘柄です。少額で買える銘柄を検討している方は検討してみてもいいかもしれません。

損失が少ないため少額投資希望者や主婦にも手が出しやすい銘柄の1つ

大日本コンサルタントはインフラ建設に関して計画や設計を行い、社会資本整備に取り組んでいます。多くの賞を獲得していて評価も高いです。残念ながら株主優待を受けることはできませんが、5万円前後で購入ができ、配当も受けられます。少額投資希望者や企業に関心がある方は、今後の業績動向を注視しながら判断してみましょう。

著者情報
株主優待が大好き。 桐谷さんのように優待だけで生活するのが夢。 でも不動産投資やFXにも魅力を感じている今日この頃。

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