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- イーサリアムはビットコインに次ぐ仮想通貨!実力や安全性はどうなっている?
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イーサリアムという仮想通貨をご存知でしょうか。
仮想通貨と言えばビットコインが有名ですが、今やイーサリアムはビットコインに迫る勢いで伸びている仮想通貨です。世界の仮想通貨は1,000種類とも言われており、次々と新しい仮想通貨が開発されています。
仮想通貨と言えば投資の対象としてのイメージが強くなっていますが、もともとは決済の手段として開発されているものです。
イーサリアムの決済通貨としての特徴や今後の普及の見込みをイーサリアム開発の歴史、現在の価値、安全性などからご紹介します。
目次
仮想通貨ナンバー2の実力を誇るイーサリアムは全体の2割ほどのシェアを占める
イーサリアムとは仮想通貨の1種です。
世界中で仮想通貨が次々に登場していますが、イーサリアムはビットコインに次いで2番目の大きさの仮想通貨です。ビットコインのシェアが5割、次いでイーサリアムのシェアが2割です。1,000種類を超えると言われている仮想通貨の中でもイーサリアムが大きな注目を集め、利用されていることがよくわかります。
イーサリアムの通貨単位はETHで2014年2月に公開されています。
では、そもそもイーサリアムとはどのような仮想通貨でしょうか?ここまでの歴史や、仮想通貨の新バージョンともいえるイーサリアムの特徴をお伝えします。
イーサリアムはビットコインを進化させた新バージョンの仮想通貨
イーサリアムはビットコインに次ぐシェアを誇る仮想通貨です。
しかし、その特徴にはビットコインと異なる点もあります。ビットコインもイーサリアムもブロックチェーン技術により暗号化することで安全性を確保しています。ビットコインとの違いは、イーサリアムでは契約内容までもブロックチェーンに自動的に保存するスマートコントラクトという技術が用いられていることです。
スマートコントラクトとはブロックチェーンでプログラムを実行させる技術のことです。
取引情報というのは「AさんからBさんに〇〇を支払った」というものです。
スマートコントラクトではこの支払いに関しての条件をブロックチェーンに書き込むことができます。
「AさんがBさんに〇〇支払うと××できるようになる」
「〇月×日にAさんの口座からBさんに△△を送金する」
というプログラムを記録しておくことができるのです。
イーサリアムのこれまでの歩みと今後の展望、新プロジェクトもあり?
ここでイーサリアムの歴史を振り返っておきましょう。
イーサリアムは2013年、当時19歳だったVitalik Buterin(ヴィタリック・ブリテン)さんによって開発されました。
2014年9月にイーサリアムの先行販売を始め、2015年7月に正式リリースされました。
以降イーサリアムのスマートコントラクトが注目を集め、EEAというイーサリアムの利用を推進する企業連合やイーサリアムを資金調達手段として利用するなど、本格的な経済活動の基盤として利用されつつあります。
今後のイーサリアムではアップデートをすることでより利便性の高い仮想通貨となっています。
現在はメトロポリスという段階で4段階のうち3番目の段階にあります。最終段階はセレニティと呼ばれます。メトロポリスにおいてはプライバシー保護の向上、スマートコントラクトの簡略化、セキュリティ強化、マイニング方法の変更、RaidenNetworkへの以降が準備されています。
特にマイニング方法の変更とRaidenNetworkへの移行は大きな変更になりますので、後ほど詳しくご説明します。
イーサリアムが不動の2番の地位を確保している2つの理由
イーサリアムは時価総額で仮想通貨2位の地位を確保しています。
1位のビットコインとは大きな差がありますが、3位の通貨とも大きな差がありますので、不動の2番といえます。ではなぜ、イーサリアムがここまで広まっているのでしょうか。
多くの人が注目する仮想通貨バージョン2ともいえるイーサリアムには支持される2つの理由があります。
イーサリアムが支持される理由
- イーサリアムのスマートコントラクトによる柔軟な取引への可能性
- 柔軟性をビジネスに活用しようという動きがある
- イーサリアムの技術を利用して仮想通貨で資金調達できる
- 日本ではすでにICOが可能なサービス「COMSA」が登場している
イーサリアムのスマートコントラクトによる柔軟な取引への可能性
スマートコントラクトがイーサリアムの最大の特徴です。あらゆる取引の契約情報をブロックチェーンに記録し、実行することが可能で、株式、債券などの金融商品や電子コンテンツにおいて仲介者や中間業者を通さずに直接できるようになります。不動産やカーシェアリングなどの非金融の部門でも個人間の直接取引が可能になります。個人間の直接取引では手数料や手間、時間を省き、便利でより自由な経済活動が可能になります。
柔軟性をビジネスに活用しようという動きがある
イーサリアムのスマートコントラクト技術をビジネスに活用しようという動きがすでに始まっています。EEAというイーサリアム企業連合が発足しているのです。EEAは2017年2月に30社ほどで始まりましたが、半年ほどで150社もの会社が加盟することになりました。三菱東京UFJ銀行、トヨタ、KDDIなどの国内企業やJPモルガン、マイクロソフト、IBMなど名だたる世界の大企業も参加を表明しています。大企業がイーサリアムを利用するようになれば、将来的には企業活動の基盤としてイーサリアムが利用される日がやってくるかもしれませんね。
イーサリアムの技術を利用して仮想通貨で資金調達できる
仮想通貨を利用した企業の資金調達であるICOが注目を集めています。ICOでは企業は仮想通貨によるトークンを発行します。このトークンが株式の代わりのようなものです。出資者はトークンを仮想通貨で購入します。こうして企業は仮想通貨によって資金を集めることが可能になります。
イーサリアムではERC20という規格のトークンの発行が簡単にできるのでICOを考えている企業にとってはとても便利は仮想通貨です。
日本ではすでにICOが可能なサービス「COMSA」が登場している
これまで企業が株式の発行や、銀行からの借り入れで行ってきた資金調達を仮想通貨で行うICOのメリットは仲介者がいないことです。手数料や、手間がかからずに資金調達することができます。株式であれば上場することで多くの人が取引することができますが、上場にはいくつものハードルがあります。一方ICOでは簡単に資金調達を始めることができ、しかも出資者を世界中から募ることができます。こういった便利なシステムが日本ではすでに始まっており、ZaifがCOSMAというサービスを始めています。日本でもICOの波がやってくる日は近そうです。
イーサリアムの現状や実力、これまでの値動きの大きな転換点、特徴
イーサリアムの魅力が十分ご理解いただけたと思います。
イーサリアムでより自由な経済活動が可能になり、スピーディーで活発な企業活動や個人による経済活動も無駄を省いたよりお得なものになっていきそうです。
さて、そんなイーサリアムは仮想通貨2位の時価総額を持っており、仮想通貨全体のシェアの約2割を占めています。
具体的な時価総額やナンバー1のビットコインとの差も知っておくと今後のイーサリアムの動きのヒントになるかもしれません。
イーサリアムの時価総額は約3兆円で発行枚数は最大7,200万枚
仮想通貨2位のイーサリアムの時価総額と発行枚数を確認していきましょう。
イーサリアムの時価総額は約3兆円です。相場の動きが激しいので、変動幅は広いものの現状では3兆円の規模です。仮想通貨の代表として有名なビットコインは時価総額が約6兆円ですから、ビットコインの半分ぐらいというのが現在のイーサリアムの実力です。
発行枚数については実はよく分かっていません。
最大7,200万枚ともいわれていますが、今後変更される可能性もあります。発行枚数が増えすぎると価値が下がることになるので、発行枚数についての情報は注意してみていく必要がありそうです。
イーサリアムの値動きは急落後に暴騰を繰り返し2017年以降急激に値を上げている
イーサリアムの値動きのチャートを見ていくと2017年以降、急激に値上がりしていることが分かります。
2017年以前の1,000円から一気に5,000円、10,000円、30,000円、と動きさらに上がり50,000円を目前に下落しています。一気に20,000円を割り込む6割以上の大暴落を経験しています。そこから再び上昇し40,000円台を回復しています。
一気に上がり、一気に下げる、そしてまた一気に値上がりする。
これはイーサリアムに限らず他の仮想通貨にも見られる値動きの特徴です。ただ2017年に入ってからの動きが急すぎたため、今後も価格の変動を見守り値動きの特徴を見極める必要があります。
イーサリアムの価値の大きな転換点を時系列で整理して見えてくるもの
イーサリアムが2017年に入ってから急激な値動きを見せていることはすでにお伝えしました。
値動きの転換点となった事柄を見ていくことで、イーサリアムの問題点や将来性への期待も見えてきます。
2017年3月中旬に1,000円から5,000円へ5倍の伸びをみせました。
これはEEAの設立が発表され、世界の大企業が参加を表明したことへの期待の表れです。また同時期にビットコインのETF申請が否決されたため、ビットコインに変わる仮想通貨としてのイーサリアムに注目が集まりました。
2017年4月末には10,000円を突破します。
これはビットコインが否決されたETFの申請をイーサリアムが申請したためです。その後5月下旬にはさらに値を上げ30,000円台まで上昇します。これはEEAにトヨタやサムスンといったアジア圏の大企業が参加したことが原因だと考えられます。
ビットコインと言えば中国が盛んですが、イーサリアムは韓国で大きく支持されているため、アジア圏の投資家の注目を集めました。
しかし、50,000円を目前にした6月中旬に一気に6割以上の値下げをしています。
その原因として考えられているのが、ハッキング被害です。世界最大の仮想通貨取引所であるBithumbがサイバー攻撃を受け、1億円以上分の仮想通貨が盗み出されたのです。
サイバー攻撃に対するセキュリティ問題は深刻で今後も常にリスクとして考えておかなければならない問題です。
それに加えて、ビットコインの分裂問題や、イーサリアムが注目を集めすぎたために処理能力が追い付かないのではないかという不安から値を下げています。この時期にはイーサリアムだけでなく仮想通貨全体が大きく値を下げています。
イーサリアムの価格推移を表にまとめました。
日付 | 高値 | 安値 |
---|---|---|
2017/07 | 23,535 | 19,000 |
2017/08 | 22,029 | 44,500 |
2017/09 | 46,000 | 16,000 |
2017/10 | 19,150 | 39,945 |
2017/11 | 31,463 | 115,000 |
2017/12 | 26,000 | 100,000 |
2018/01 | 83,000 | 180,000 |